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記事 2件
  • αシノドス vol.114+115、開沼博×荻上チキ / 過ぎさろうとしない過去の語り方、ほか

    2012-12-20 22:53  
    262pt
    はじめに 荻上チキ
    ■先日は、代官山蔦屋書店で行われた、WEBRONZA×SYNODOS 「年末スペシャル 政治と経済の失われた20年 データから語る日本の未来」にお越しいただきありがとうございました。菅原琢さん、片岡剛士さんに加え飯田泰之にも飛び入りで参加してもらい、データと専門知に基づいた議論の必要さを確認する、あっという間の二時間でした。シノドスでは来年もこうしたイベントを継続的に行うだけでなく、お待たせしているセミナーも始動します。
    ■告知を一つ。12月25日に宇野常寛・責任編集「PLANETS vol.8」僕たちは〈夜の世界〉を生きている  http://t.co/DayDP5jG が発売されます。今号のαシノドスでも対談させていただいた開沼博さん、鈴木謙介さん、宇野さんとの座談会に参加しています。他にも吉田徹さん、与那覇潤さん、福嶋亮大さん、萱野稔人さん、水無田気流さんなど、シノドスに登場して頂いた皆さんも寄稿されています。
    ■今号は今年最後ということで、拡大バージョンでお送りしています。巻頭の開沼博氏との対談では、今年一年の互いの仕事を振り返りながら来年以降、十年先の抱負について率直に語り合いました。開沼さんの繊細でありながら骨太な面が聞き出せたと思います。
    ■続いての座談会は、綾屋紗月、大野更紗、熊谷晋一郎、水無田気流の各氏と、社会の貧しさだけでなく、縮退ムードのなかで語られる言説の社会観の貧しさについて語り合いました。女性、障害者、難病者といったカテゴリーによってパイの奪い合いへと追い込まれないようにするための貴重な議論がうかがえました。
    ■哲学者の小川仁志さんと飯田の対談(後編)では哲学と経済学という、互いのよってたつディシプリンの違いを超えて議論していきます。だんだん、立場の違いが明確になってこの続きが早く読みたいところですが、書籍化をお待ち下さい。乞うご期待です。
    ■冒頭でご紹介したイベントでも好評だった片岡剛士さんによる今年の経済ニューストップ3。欧州債務危機、脱デフレと日本銀行、自民党の大勝による政権交代から日本経済の未来を考えていただきます。いつもながらのシャープな分析にほれぼれします。
    ■当事者のための難病政策を考えるシンポジウム報告最終回は大野更紗さんです。『困ってるひと』出版以後語ることの少なかったご自身の体験について語っておられます。全く解決しないまま谷間に放置されている難病の問題について改めて考えさせられます。
    ■フェスティバルトーキョーディレクターの相馬千秋さんはシノドス初登場。3.11以降の舞台芸術、演劇について、ご自身の体験を踏まえた上で、率直に語って頂きました。当事者に寄り添うふりをしながら特定のタイプの表現を許さないような言説のあり方には注意が必要だと僕も思います。
    ■最後は春日太一さん司会による縄田一男さんと、能村庸一さんによる対談。シノドスでは異色かと思われるかもしれませんが、この失われた二〇年だけでなく、社会構造や家族構成の変化がいかに産業としての時代劇に影響を与えていたかが分かります。
    ■次号は vol.116、1月15日配信予定です。お楽しみに!
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    ★今号のトピックス
    1.対談/開沼博×荻上チキ過ぎさろうとしない過去の語り方
    2.座談会/綾屋紗月×大野更紗×熊谷晋一郎×水無田気流(司会:荻上チキ)社会観の貧困-社会のたたまれ方への戸惑い
    3.対談/飯田泰之×小川仁志経済学と政治哲学の対話(後編)「分かち合い」の条件
    4.経済ニュースの基礎知識(応用編)今年の経済ニュースTOP3………………………片岡剛士
    5.後ろ向きで前に進む………………………大野更紗
    6. 3.11と同時代の芸術………………………相馬千秋
    7.対談/縄田一男×能村庸一(司会:春日太一)明日の時代劇のために―「時代劇」の終わり方
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  • αシノドス vol.113、原武史×速水健朗 / 団地から考える、ほか

    2012-12-02 00:42  
    262pt
    ━━━━━━━━━synodos mail magazine
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    vol.113(2012/12/01)
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    はじめに 荻上チキ
    ■みなさんこんにちは、荻上チキです。カゼがはやっているようですが、皆さんは大丈夫ですか? 寒い日が続きますが、どうか暖かくしてお過ごしください。それでは、今回も、簡単な告知から。
    ■衆院選挙の直後、蔦屋代官山書店においてトークイベントをします。12月18日(火) 19:00~21:00 WEBRONZA×SYNODOS 年末スペシャル 政治と経済の失われた20年 データから語る日本の未来 菅原琢×片岡剛士 司会:荻上チキ 代官山蔦屋書店 http://t.co/7TyiowPI 第三極がどうしたといった、政治家さんたちの人間関係でない今後の日本の政治経済を知るうえで必須の内容になること請け合い。絶賛募集中ですの、是非、いらしてください。
    ■今号の巻頭は、政治学者の原武史氏とライター・編集者の速水健朗氏の対談「団地から考える」です。渋谷の東急で西武線沿線について語るという、やや倒錯した導入から、戦後の日本の政治、文化について掘り下げながら、現代の高齢者問題や福島までたどり着くという、シノドスにもぴったりな内容です。
    ■つづけて、福嶋亮大氏による、「物質主義的環境における中国文化」は、一面的な中国脅威論や、中国は張子の虎だといった感情的な嫌中に、福嶋氏ならではの歴史文化の側面から鋭く突っ込みをいれます。僕もとても勉強になりました。
    ■篠原三恵子氏には、「当事者のための難病政策を考えるシンポジウム」報告の第三弾として「患者会から見えてくる患者の現状」をご寄稿いただきました。「制度の谷間」にいる人が実際にどのような目にあっているか、具体的な現場からの報告です。
    ■建築家・藤村龍至氏と社会学者・南後由和氏との対談最終回「誰も傍観者ではいられない」は互いの専門知についてから、現実に学校で若者を教える立場としての共通の悩みや喜びについて語っていただきました。期待しないこと、あきらめることはとても簡単だが、それは嫌だという気持ちには共感する人も多いのではないでしょうか。
    ■エコノミスト・片岡剛士氏の連載、経済ニュースの基礎知識、今回は応用編として民主党・自民党の経済政策から「経済安定化政策」、「成長政策」、「所得再分配政策」を抽出して分析、衆院選について経済政策の立場から考えます。いつもながらの切れ味に凄みさえ出てきました。
    ■今号の  synodos journal reprinted は、津久井進氏の「復興予算に見る被災者主権」本来、被災者のために使われるべき「復興予算」が実際にどう流用/便乗されていったか、主権と「予算の民主化」を考えます。選挙前の今こそ、是非読んでいただきたい文章です。
    ■次号は vol.114+115、12月20日配信予定です。お楽しみに!
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    ★今号のトピックス
    1.対談/原武史×速水健朗団地から考える
    2.物質主義的環境における中国文化………………………福嶋亮大
    3.患者会から見えてくる患者の現状………………………篠原三恵子
    4.対談/藤村龍至×南後由和(司会:荻上チキ)建築と社会学の新しいアドレス3「誰も傍観者ではいられない」
    5.経済ニュースの基礎知識(応用編)衆院選を考える-民主党・自民党の経済政策から………………………片岡剛士
    6. synodos journal reprinted 復興予算に見る被災者主権………………………津久井進
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