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記事 6件
  • 町山智浩の言霊USA 第380回「Even Hitler didn't Use Chemical Weapons.(ヒットラーですら化学兵器は使わなかった)by ショーン・スパイサー報道官」

    2017-04-26 05:00 2時間前 

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     ユナイテッド航空の乗客引きずり下ろし事件、ざっと整理すると、4月9日、シカゴのオヘア国際空港で、ケンタッキー州ルイビル行きのユナイテッド便に従業員4人を乗せるため、自発的に飛行機を降りてくれる乗客を募ったが、商品券800ドルを提示しても、誰も名乗り出なかった。そこでユナイテッドはコンピュータで乗客4名を選んで、降りるよう頼んだ。3人が応じたが、残りの一人、デヴィッド・ダオ氏(69歳)は「自分は医師で、明日、患者と会う約束だから」と拒否。そこで空港警察が呼ばれた。警官は「引きずり出せばいい」と言うダオ氏を本当にずるずると引きずり出した。その惨劇が他の乗客にスマホで撮影され、ネットで拡散された。ダオ氏は倒された時に口の中を切ったらしく、血みどろの顔も撮影された。
    「客を何だと思ってるんだ!」 
  • 町山智浩の言霊USA 第379回「White Savior(白人救世主)」

    2017-04-20 05:00  

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     4月5日、オレゴン州ポートランドの市議会は廃棄船の処理をめぐって紛糾していた。市条例に反対する住民代表のカルロス・エンリケ氏は、テッド・ウィーラー市長に「これだけ言っても条例に署名するんですね」と言ってドレッドヘアを苛立たしそうに振ると、席を立って市長に詰め寄った。市長はエンリケを制止した。
    「や、やめなさい! 近寄ってはいけない! あ……ありがとう」
     エンリケは市長にペプシの缶を手渡した。
     まったく謎の行動だろう。その前日のペプシのCM騒ぎを知らない人には。
     
  • 町山智浩の言霊USA 第378回 「Hoosier(フージャー=インディアナ州に住む人)」

    2017-04-13 05:00  

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     インディアナ州に住む人をHoosierフージャーと呼ぶ。語源には諸説あるが、よく言われているのは、フーズ・ヒアWho's here(そこにいるのは誰)?が訛ったというもの。インディアナはもともと「インディアンの土地」と言われていた未開の土地で、人間の背の高さを超える藪というか茂みに覆われていたので、人が近づいてきても見えない。そこで、みんな「そこにいるの誰?」と尋ねていたからだという。 
  • 町山智浩の言霊USA 第377回 「Deep State(ディープ・ステート=国家内国家)」

    2017-04-06 05:00  

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     筆者が高校の頃『少年サンデー』に連載されていた池上遼一&雁屋哲の劇画『男組』は、ヒーローの流全次郎が、日本の黒幕「影の総理」にドスを閃かせて突っ込んでいくところで終わる。今の少年マンガ誌に載せたら「テロや暗殺を肯定するのか!」と大炎上するだろうが、当時の少年マンガでは、そういう政治的陰謀論は珍しくなかった。あの『仮面ライダー』ですら、石ノ森章太郎の原作では、悪の組織ショッカーと日米政府の共謀を匂わせていた。 そういう「闇の政府」、ディープ・ステート(国家内国家)がアメリカで話題になっている。 
  • 町山智浩の言霊USA 第376回「Microwaves turn into cameras(電子レンジもカメラになります)by ケリーアン・コンウェイ大統領顧問」

    2017-03-30 05:00  

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     犬とコミュニケーションできる人をドッグ・ウィスパラー(犬に囁く人)と呼ぶ。トランプ大統領の「カウンセラー」、ケリーアン・コンウェイは「トランプ・ウィスパラー」と呼ばれている。他人に意見されるとすぐ噛みつく猛獣大統領が大人しく従うのは彼女だけだから。 コンウェイは毎週のようにテレビでボスの暴言について言い訳している。ご苦労な仕事だが、同情されずに笑われている。 
  • 町山智浩の言霊USA 第375回「Motherf*cker(サミュエル・L・ジャクソンお得意のセリフ)」

    2017-03-23 05:00  

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    「チビの人たちは生きていてもしょうがない」 ランディ・ニューマンが1977年に発表した「ショート・ピープル」の一節だ。曲自体は、ニューマンがアカデミー賞を受賞した、ピクサーのアニメ『モンスターズ・インク』(01年)の心温まる主題歌「君がいないと」と同じく、陽気なラグタイムなのだが、歌詞がひどすぎる。「チビは上げ底の靴をはく」「チビはデカいホラをふく」「チビはスケベ」「チビは誰にも愛されない」……。いちおう中間部で「背の低い人も君や僕と同じさ(どっちもバカ)/人類は皆兄弟/死ぬまで(素晴らしい世界だ)」と共感を示すが、また「チビはおれに近寄るな」と突っぱねる。