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記事 5件
  • 人生エロエロ 第295回 みうらじゅん「ボーン・イン・JAPAN・ユー・ワー」

    2018-07-12 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
    「いずれ、あっちでアートを学びたいと思ってるの」
     彼女は細いメンソールのタバコを喫(す)いながらそう言った。
     かつて“芸術の都”と呼ばれたフランス、パリ。しかし、80年代ともなるともはや時代遅れ。ベレー帽を被った体全体からナフタリン臭のするジィさんが描いた油絵のようなイメージしかなかった。
     彼女がそれを芸術と呼ばず、敢えて“アート”と言ったのは、その言葉自体が当時、最先端だったからだ。 
  • 人生エロエロ 第294回 みうらじゅん「ウサギのウーちゃん」

    2018-07-05 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
    「困ってるんやったらうちで引き取ろか?」
     と、叔父さんから電話があった。たぶん何か会話の流れで飼ってるニワトリが昼夜問わず大きな鳴き声を上げ大変、困ってるとオカンが漏らしたことを受けてのことだったと思う。 
  • 人生エロエロ 第293回 みうらじゅん「さよなら昭和エロ」

    2018-06-28 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     '90年代初めに事実上の解禁状態となったヘアヌード。
     そのウルトラマンがM78星雲に戻る時、発する雄叫びのような「ヘア」になかなか馴染めなかったのは、長らくその部位を「恥毛」と呼んできたからであり、そんなものを人様に晒すのはとても恥ずかしいことなんだぞと昭和の教育を受けてきたからだ。
     恥毛は当時、「恥骨」と「恥丘」というメンバーで“恥トリオ”を結成していたのだが、後に恥骨は男にもあるという事実が判明。メンバー脱退を余儀なくされた。 
  • 人生エロエロ 第292回 みうらじゅん「ジゾーの匂い」

    2018-06-21 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
    「何か、ジゾーの匂いしない?」
     と突然、彼女が言い出して僕はあたりをキョロキョロ見回したけど、そもそも“ジゾー”の意味が分らない。
    「ほら、仏のやつ」
     って、彼女は言うんだけど、
    「それ、お地蔵さんのこと?」と聞き返すと、
    「そうそう、それ」
     って、あまりに失礼じゃないか。 
  • 人生エロエロ 第291回 みうらじゅん「男の中の男」

    2018-06-14 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     中学生時代、男友達数人と下校の途中、エロい話題で盛り上っていたらその中に、ある単語の発音が妙な奴がいた。
     僕がそれを問いただすと奴は、「ザ・メンやないけー」と、またも“ザ”と“メン”の間隔を空けて言うので、
    「それはザーメン。ザーと伸ばすんや」
     と、まわりから一斉に指摘を受けた。