イタリア・ルネサンスを代表する画家で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロと共に三巨匠と讃えられるラファエロ。大規模な展覧会は今までヨーロッパ以外では開催されたことがなかったそうです。
彼の作品の多くが美術館の目玉であるため借用が難しく、大きな展覧会を開くことは極めて困難とされてきたのですが......。
ついにこの度、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局の全面協力のもと、上野の国立西洋美術館にラファエロの絵画が日本に集結します。
1505-06年 油彩/板 84.4x55.9cm フィレンツェ、パラティーナ美術館
© Antonio Quattrone
数多くのラファエロの聖母子像の中でも傑作と言われる「大公の聖母」は初来日。その他にも油彩や素描を合わせて約20作品が公開され、ラファエロの才能の軌跡をたどることができます。
左)ラファエロ・サンツィオ《自画像》1504-06年 油彩/板 47.3x34.8cm フィレンツェ、ウフィツィ美術館 © Antonio Quattrone
右)ラファエロ・サンツィオ《エゼキエルの幻視》1510年頃 油彩/板 40.7x29.5cm フィレンツェ、パラティーナ美術館 © Antonio Quattrone
美術のお手本とされてきたラファエロの傑作絵画を間近で鑑賞できるまたとないチャンスです。ご興味のある方は国立西洋美術館「ラファエロ」展までぜひ足をお運びください。
ラファエロ | Raffaello
会期:2013年3月2日(土)~6月2日(日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
時間:9:30~17:30(金曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 ※ただし、4月29日、5月6日は開館。5月7日は休館。
当日券:大人 1,500円、大学生 1,200円、高校生 800円
■ラファエロを舌で味わうイベントも
「ラファエロ展」でこころゆくまで絵画を堪能した後は、お食事の楽しみも。グルメ・フェスティバル「ジャパン・レストラン・ウイーク」では日本初のラファエロ展が開催されることを記念し、コラボメニューを展開しています。厳選されたイタリアンレストラン3店舗が、芸術を感じさせる繊細なメニューで展覧会を盛り上げてくれます。
photo by ikra - JAPAN RESTAURANT WEEK 2013
丸の内の「アンティカオステリアデルポンテ」では「ラファエロコース」の特別メニューがいただけます。目玉は和牛ホホ肉を赤ワインと黒胡椒で仕上げたイタリアの郷土料理です。
恵比寿の「ikra」のタイアップメニューは「ラファエロ来日記念コース」のデザートをラファエロの色彩で表現。見た目にも美しいお料理が楽しめます。
「ジャッジョーロ銀座」では「ラファエロ来日記念トスカーナクラシックディナー」。メインとしてトスカーナの名物料理、骨付き肉の炭火グリルをいただくことができます。名物15種類のハーブサラダも女性には嬉しいですね。
こちらの全てのお料理は3月3日までの提供ですので、皆様どうかお早目に。ルネサンスの巨匠、ラファエロの芸術を目と舌で味わってみてくださいね。
[国立西洋美術館 ラファエロ展、ジャパン・レストラン・ウィーク・アート]
(文/六島京)