ノブ・マツヒサこと松久信幸さんは世界で最も著名な日本人シェフの1人。ビバリーヒルズに開店した「Matsuhisa」、ニューヨークの「NOBU」など、彼のレストランのファンにはハリウッドセレブが多いことでも有名です。
「ノブ・ホテル」の誕生は、エンターテイメント・シティ、ラスベガスでも大きな話題。シーザース・パレスの中に、広さ1180平方メートルのノブ・レストラン/ラウンジを併設した181室のブティックホテルで、チークやストーン・タイルなど自然素材を使って、モダンな中に和のセンスを加えたインテリアにもノブ・マツヒサらしいセンスが生きています。
でも最大の特徴はやっぱり美食。
ノブでの料理では初めての、ルームサービス用ダイニングメニューが24時間いつでも利用可能。また、ノブ総料理長による朝食の提供も初めてで、弁当スタイルの和朝食のほかロブスター・ワサビや和牛ステーキ、スパイシーなガーリック・シュリンプ、にぎりと巻きずしを贅沢に盛り合わせた、その名も「ハイローラー」というべガス風のオリジナル・ボックスも。
そのほかにもノブ・ホテルでなければ味わえない最新の創作料理が並び、サクサクしたライスパフで作る"何にでも合うベーグル"とスモーク・サーモンの組み合わせや、ロックシュリンプとサラダ菜にマウイ・オニオン入りのスパイシーなサルサソースをからめてバンズにはさんだサンドイッチなど、どれもこれも食べたいメニューばかり。まさに美食家のためのホテルと言えそうです。
(文/小野アムスデン道子)
小野アムスデン道子ロンリープラネット日本語版編集Mgrを経て、価値ある旅の楽しみ方を伝えるトラベル・ジャーナリストに。海外での数多くの経験から、食・文化・アート・ファッションまで日々の暮らしに変化をもたらすヒントを得る。現在は、旅に加えてライフスタイルについての執筆・編集・翻訳も。編集『NYモダンアートを巡る旅ガイド』、翻訳『NY流 シーナのブラックドレスで365日』(共にメディアファクトリー刊)など。