真珠湾攻撃は日本の歴史の中で最大の愚挙。「何故この間違いを犯したか」を、
どんな人がどの様な見解を持っているか見てみたいと思います。(出典『日米開戦の正体』
A:研究者・評論家
1:朝河貫一(元エール大学教授。『日本の禍機』の著者)
・日本人が今までになかった惨禍を招いたのは、日本人の常習となっている妥協や、盲従によるものでした。
・もし日本人が偉大な民族になろうとすれば、結果に関わりなく、国に対してであれ、誰に対してであれ、自らの堅い信念に基づいて主張しなければならない。
・もし日本が真の民主主義を願うなら、とりわけ民主主義の政治形態は、市民一人一人が良心に対する危機感を強くし、個人的な責任を果たすことである。
2:加藤陽子(東京大学教授。専門は、日本近代史)。著書『それでも日本人は「戦争」を選んだ』
・1937年の日中戦争の頃まで、当時の国民は、あくまで政党政治
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わたしは日露戦争での勝利が成功体験に酔いしれる
愚かな民族を作ってしまったのだと思います。
今、正確な数字を持っていないのですが、当時の
日露の国力にも圧倒的な差があったのですよ。
もちろん、ロシア上位です。
もしも日露戦争がそれぞれモスクワ占領、東京占領を
目指すガチンコの総力戦になっていたら結果は全く
違うものになっていたはずです。
ロシアの西には西欧列強と呼ばれる強盗国家がひしめいて
いるのでそれは選択できなかった。
成功体験というものは人を思考停止の痴呆状態にしますので
日本人はその代償を支払ったわけです。
もう一つ言えば古代から現代に至る戦争の歴史を見れば
常識的に見て勝てるはずのない戦争に勝った例はたくさん
あります。
最近ではベトナム戦争がそうです。
以前にも書きましたが、独ソ戦で圧倒的な進撃を続ける
ドイツに呼応して関東軍をシベリアのソ連軍に向けていれば
今、ロシア連邦という国はありません。
東京大空襲の悲劇もヒロシマナガサキもありません。
日本の敗戦もない。
戦争というのは始めないほうが良いが、始めた以上は
絶対に勝たなくてはいけません。
国境紛争くらいならともかく、総力戦とは民族の攻防が
かかっているのです。
ヒッタイトやカルタゴのように日本民族が世界史から
退場したかもしれない。
松岡洋右がソ連を責めるべしと奏上した時、ノモンハンでの
トラウマにとらわれた昭和天皇が、時期尚早であると
退けた時、その先の日本民族の悲劇が決まりました。
ただ一度だけやってきたチャンスを逃しました。
民族の攻防は興亡。
もう一つ、
昭和天皇は松岡洋右を非常に嫌ったとのことですが、
私にはその心理がよくわかります。
ワンマン社長というものはしばしば、ただしい意見を
はねつけた結果会社が大損失を被った時、その意見を
吐いた部下を顔も見たくないほど嫌うそうです。
念のため一言いっておきますが、わたしは松岡洋右ファンなどでは
ありませんよ。
国際連盟脱退が愚挙の極みなのはoldjapさんのいうとおりです。
北朝鮮はあれだけ国連からいじめられても脱退しない冷静さを
持っているのに。
安倍首相は、何故、トランプ氏に向かったか、何故、オバマ氏に向かったのか。
ヒラリー氏が勝つと信じ、思い込んで、トランプ氏を無視して、米国までヒラリー氏に会いに出かけた。勝ち馬を間違えたのである。一国の総理が、ギャンブルもどきのことをして、慌てふためいている姿を、世界に拡散してしまった。
米国の大統領は、オバマ氏であるが、現職の大統領を無視して、トランプ氏に会いに出かけた。オバマ氏を完全に無視した。現政府から厳重な抗議が出て、パールハーバーまで、謝罪の旅に出なければならなくなった。
一国の総理が、世界に恥さらしをしているのに、マスコミは、歴史的なことと歓迎している。完全にこの国は狂っているとしか思えない。
朝河貫一氏(元エール大学教授)のいくつかの見解,特に「日本人が今までになかった惨禍を招いたのは、日本人の常習となっている妥協や、盲従によるものでした。」の見解に,過去も現在も尽きるような気がする.この見解は,外国に長く生活をしていて民主主義の大きな視点を持っていたからだろう.
一方,他の方々の見解を読むと,部分的に成程と思う部分もあるが,概して第三者の評論家的で,孫崎さん記述の文章部分を読む限りにおいては,あまり自分自身の現実問題として捉えてはいない様に読めてしまう.
翻って,現在の国内の人々の印象はと見れば,75年前それ以前の真珠湾攻撃の前の時間空間と同じように,多くの人々は今起きている政治事態に自ら積極的に意思表示をする事も少なく,勝ち馬に乗ろうとする様な心理感覚で,遠巻きにして様子見的に眺めている状態のように思えてならない.日本人の心理形態は残念ながら今も昔もそれ程変わってはいないようだ.(2016年12月7日)
>>3
なしさんのお話は面白くてついつい引きこまれます。確かに関東軍をシベリアのソ連軍に向けていればロシア共産党は潰れシベリアは奪い取れたかもしれません。しかし、どうでしょう。ナチスはシベリアを含めた大ロシアを独り占めしたくて電撃作戦を挙行したわけですからシベリアを日本に譲ってくれることはしないと私は考えますね。もっと怖いのは米国です。日本を許すことは無いと思います。米国は日本と東南アジアを領土化しようとずっと狙っていたのですから。関東軍が総力を挙げてシベリアに入ったら、米軍による日本本土の攻撃が始まっていたと思います。
>>9
そこは歴史の変数に含まれる部分でしょうね。
ヒトラーがシベリアを日本にくれるかどうかは。
でもシベリアなんかはどうでもいいのです。
あんな雪と氷しかないところは。
ヒトラーの最も欲しかったのはコーサカスの油田です。
それを手に入れさえすれば全ヨーロッパを蹂躙したと
思います。
日本は12月になって米国と開戦するわけですが、
その時、ドイツの敗北が決定的などということは
あってはならなかった。
ドイツが独ソ戦勝利ならあらゆる変数は日本有利
に動いたと思います。
ABCD包囲網は木っ端微塵になって、真珠湾はなく
米国の第二次大戦参加がなかった可能性もあります。
ご存知と思いますが米国世論は参戦には否定的でした。
まあ最もそうなっていれば日本は天皇を頂点とした
ウルトラ全体主義国家として存続しているのかも。
そんな国には生まれてきたくもないのですが、それは
また別の話です。
>>10
確かにコーカサスの油田はナチスにとって垂涎でした。でも、ヒトラーのロシア征服を敢行する主動機はスラブ人とその領土を奪い、スラブ人を米国の黒人みたいに奴隷として使役する。その領土は合衆国とカナダを合わせたものを凌駕することでした。これがが必須だと重臣、側近にしつこく伝えているわけです。彼のマスタープランではゲルマン民族の生存圏としてシベリアを含むハートランドは一片でも欠けるわけにはいかないのです。それと、スラブを奴隷にしようというわけですから、ウラルアルタイ語族のはしくれのジャップの要求が受け入れられるとは到底思えないのです。例え、それが、不毛の土地であっても。そう考えるんですけど。それに、加えて、ゲルマン民族の優位性を高々と主張するヒトラー自身が「実は神によって選ばれたユダヤ人」だという事実によって、一にユダヤ、二にゲルマン、その他は奴隷という人種偏見がヒトラーに厳然とあったと考えねばなりません。勿論、ヒトラーが重度の精神病患者であったことからくる現象だということは否めませんが。