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春日太一の木曜邦画劇場 第581回「香港クンフー映画に便乗しても、演出、アクションはそれを上回る!」『激突!殺人拳』
コメ0 週刊文春デジタル 1ヶ月前
今回は『激突!殺人拳』を取り上げる。 一九七〇年代前半、ブルース・リーが巻き起こした香港のクンフー映画の大ブームに、東映が便乗して生み出した「カラテ映画」の企画である。だからといって、いい加減な作品では全くない。むしろ、作品としての見応えは一連の香港映画はどれ一つとして及ばないものがあると思え...
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春日太一の木曜邦画劇場 第578回「万博に沸く大阪で葬儀博覧会 開催を進めるというブラックコメディ」『とむらい師たち
コメ0 週刊文春デジタル 1ヶ月前
今回は『とむらい師たち』を取り上げる。前回と同じく、その座組を見るだけで期待感が上がる一本だ。 なにせ、主演・勝新太郎―監督・三隅研次という『座頭市物語』を手掛けた二人に加え、原作が野坂昭如、脚本が藤本義一。アクの塊と言っていい面々が顔を揃えているのだ。 物語の設定も、この面々にふさわしい濃厚な...
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遺族が悲痛激白「5代目・古今亭志ん生の遺産が奪われた」
コメ1 週刊文春デジタル 2ヶ月前
昭和を代表する落語家、五代目古今亭志ん生(一八九〇~一九七三年、本名美濃部孝蔵)。今その遺産を巡り、思わぬ事態が起きている。
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THIS WEEK【スポーツ】初のOB戦は満員御礼でも…現役レオ軍団は“稼頭央頼み”
コメ0 週刊文春デジタル 2ヶ月前
三月十六日、球団初のOB戦が開催された西武。本拠地のベルーナドームは満員の観客で埋まった。「現在の西武は一九七〇年代に三度の“身売り”によって誕生した球団。こうした歴史から前身球団とは一線を画しており、OB会組織がありません。そのため今回のOB戦はファン垂涎のイベントでした」(スポーツ紙記者) 両軍監...
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春日太一の木曜邦画劇場 第576回「あおい輝彦のガラス玉のような瞳が戦場の『地獄』を雄弁に伝える。」『二百三髙地』
コメ0 週刊文春デジタル 2ヶ月前
あおい輝彦のフィルモグラフィを俯瞰してみると、一九七〇年代半ばから八〇年代にかけての、日本映画界全体が大作映画を連発していた時代に、重要なポジションで配役され続けていたことに気づく。『続・人間革命』で原作者・池田大作をモデルにした青年を演じたのを始め、『犬神家の一族』では作品の代名詞となる仮面...
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上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第12回「ゴミ袋の中身をチェックする夫」
コメ0 週刊文春デジタル 2ヶ月前
この間、私のラジオで「カップヌードル」の話になりまして。 一九七一年に発売されたそうですが、楽屋で師匠に勧められて初めて口にしたときの衝撃は忘れられません。「この世にこんな美味しいものがあるのか」と驚愕しました。プラスチックのフォークがついているのがまたオシャレでね。 これが成功の味や、これを...
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春日太一の木曜邦画劇場 第572回「2時間超えが標準の当世だからこそ凝縮された短時間の娯楽作を希望!」『拳銃0号』
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
近年、国の内外を問わず、映画の上映時間が長くなりがちな傾向にある。二時間オーバーが当たり前になっている現状は、少し考えものだ。 特に娯楽映画に関しては、よほどの超大作でない限りは最低でも二時間以内、百分前後が最も適しているというのが、筆者の持論だ。 そこで嬉しいのが旧作邦画、特に一九七五年前後...
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バブル兄弟・高橋治之と高橋治則「五輪を喰った兄と長銀を潰した弟」第6回 西﨑伸彦「番町の『岩澤総本部』」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
一九七七年は兄弟にとって転機の一年だった。治之は電通でビッグイベントを仕掛け、治則は日航を退職し、実業家へと転身。その頃、弟の義父は“権力の絶頂期”にあった。
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《キャンディーズ 終わらないアンコール》痛いほどわかった「普通の女の子に戻りたい」(麻丘めぐみ)
コメ0 週刊文春デジタル 5ヶ月前
キャンディーズの前年にデビューし、一九七三年の『わたしの彼は左きき』で一世を風靡した麻丘めぐみ(68)。麻丘は、デビュー前のキャンディーズを間近で見ていたという。
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《キャンディーズ 終わらないアンコール》あの日、ファイナル・カーニバルで(佐野史郎)
コメ0 週刊文春デジタル 5ヶ月前
一九七八年四月四日、キャンディーズの解散コンサート「ファイナル・カーニバル For Freedom」が東京は後楽園球場で行われた。五万五千人の観客に加え、会場の周りには漏れてくる音を聴きに来た多くのファンの姿があった。 俳優の佐野史郎さんも、そのうちの一人だった。
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THIS WEEK【芸能】ヘアヌード、卵で出産、再離婚…秋吉久美子“シラケ世代”の熱い生
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
十一月三日公開の映画「かぞく」で、秋吉久美子(69)が吉沢亮、小栗旬らと共演する。「秋吉の女優としての再評価が進んでいます。WOWOWドラマ『フィクサー』シリーズの画廊の店主役で見せた演技も深みが増していた」(テレビ記者) 福島県いわき市育ちの秋吉は高校三年生の時「旅の重さ」で銀幕デビュー。次いで一九...
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春日太一の木曜邦画劇場 第537回「80年代の『何でもあり』感漂う奇想天外な仕事人チームの闘い」『必殺! ブラウン館の
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
「必殺」は一九七二年に第一作『必殺仕掛人』がテレビ放送され、以降はシリーズとして長く愛されていった。 ただ、その間に内容は大きく変わっている。大まかに言えば、七〇年代はハードなドラマ展開だったのに対して、八〇年代になるとコミカルさを前面に出すようになったのだ。UFOが飛ぶ。エリマキトカゲが走る。スケ...
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スケールモデル祭り2021エントリー作品紹介 エントリー№40 しゅうさん【スケモ祭】
コメ0 TOYラジからのお知らせ 29ヶ月前
スケールモデル祭り2021にエントリーしてくださったみなさまの作品をご紹介します。 エントリーNo.40 モデラーネーム:しゅう 作品タイトル:「博物館展示風模型」 使用キット:ハセガワ 1/72 中島キ27九七式戦闘機&三菱A6M3零式艦上戦闘機三二型(大刀洗平和記念館特別セット)製作コメント:筑前町立大刀洗平和記念...
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総務省問題で官僚を考える。私の著書『日本国の正体』中、ラフカディオ・ハーン『神国日本』より。日本の教育は個人を独
コメ6 孫崎享のつぶやき 39ヶ月前
官僚:人間の奴隷でないが、制度の奴隷 ラフカディオ・ハーンは著『神国日本』(一八八八年米国で出版し、日本では平凡社、一九七六年)から出版。その引用・日本の教育は、見かけは西洋風でありながら、大体において、これまでも、また今でも、外見とは全く反対の方式に基いて行われているのである。その目的は、個人...
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総務省官僚の行動を見て、あらためて読む。『日本国の正体』中、農業②キャンペーン型稲作 ベンダサン著『日本人とユダ
コメ6 孫崎享のつぶやき 39ヶ月前
孫崎享著『日本国の正体』中、農業②キャンペーン型稲作 ベンダサン イザヤ・ベンダサン著『日本人とユダヤ人』(山本書店、一九七〇年)は日本人論の傑作である。著者はユダヤ人という触れ込みであったが、山本七平であるというのが通説である。ただし執筆において、外国人が論議に関与した可能性が高いので、ここに掲...
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民主主義と日本③官僚、ラフカディオ・ハーン「官僚:人間の奴隷でないが制度の奴隷。日本の教育は、外見西洋風、実態は
コメ8 孫崎享のつぶやき 45ヶ月前
官僚:人間の奴隷でないが、制度の奴隷日本の教育は、見かけは西洋風でありながら、外見とは全く反対の方式に行われている。その目的は、個人を独立独歩の行動を出来る様に鍛えるのではなく、個人を共同的行為にむくようにーつまり、厳しい社会機構の中に個人が妥当な位置を占めるのに適するようにー訓練を施すことであ...
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日本の歴史と民主主義②ノーマン(カナダ外交官、軽井沢生まれ、GHQ対敵諜報部課長等) 「1945年降伏にもとづく諸事
コメ7 孫崎享のつぶやき 45ヶ月前
日本、自力で民主主義獲得せず ノーマン1945年の降伏にもとづく諸事情も徳川幕府打倒以後の時期と比べてみることは適切である。すなわち、いずれの場合にも人民は改革運動を自ら開始することはせず、かえって、根源的な力は上から来たこと、初めはそれが軍事官僚であり、現在では最高司令官及び占領軍である。ハー...
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読書のつづき[二〇二〇年三月前半] 逝きしものたちの足跡|大見崇晴
コメ0 Daily PLANETS 49ヶ月前
会社員生活のかたわら日曜ジャーナリスト/文藝評論家として活動する大見崇晴さんが、日々の読書からの随想をディープに綴っていく新連載「読書のつづき」。COVID-19の大規模感染がまたたく間に人々の日常を蝕んでいった世界の変貌をよそに、老舗学術出版社の廃業や故・坪内祐三氏ら、逝きしものたちの足跡に思いを馳せ...
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国民は何故安倍政権を支持するのだろう。歴史で考える。『日本国の正体』から。ノーマン「降伏に基づく事情も徳川幕府打
コメ3 孫崎享のつぶやき 52ヶ月前
日本、自力で民主主義獲得せず ノーマン〈一九四五年の降伏にもとづく諸事情も徳川幕府打倒以後の時期と比べてみることは適切である。すなわち、いずれの場合にも人民は改革運動を自ら開始することはせず、かえって、根源的な力は上から来たこと、初めはそれが軍事官僚であり、現在では最高司令官及び占領軍である。〉...
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【特別寄稿】松永伸司 本質論としてのゲーム・スタディーズ(後編)
コメ0 Daily PLANETS 54ヶ月前
今朝のメルマガは、12/19放送の「ゲーム・オブ・ザ・ラウンド」登場予定の美学・ゲーム研究者の松永伸司さんによる論考の後編です。20世紀終盤のデジタル技術とビデオゲーム産業の発達を背景に、そこで人々が接した新たなメディア体験を美学的・哲学的に捉え直そうとする学として生じたゲーム・スタディーズ。その探求は...
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日本の民主主義の根源を問う。『日本国の正体』日本、自力で民主主義獲得せず ノーマン 降伏にもとづく諸事情も徳川幕
コメ11 孫崎享のつぶやき 57ヶ月前
ハーバート・ノーマンは一九〇九年カナダ人宣教師の子として軽井沢町で生まれる。カナダの外交官。一九四五年GHQに対敵諜報部課長。『ハーバート・ノーマン全集』(岩波書店、一九七七年)に収録の論評「日本民主化の進展」(一九四六年三月ニューヨーク外交協会における講演の概要)より関連箇所をさらに引用する。〈...
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福嶋亮大『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』第五章 サブカルチャーにとって戦争とは何か 2 敵を生成するサ
コメ0 Daily PLANETS 78ヶ月前
文芸批評家・福嶋亮大さんが、様々なジャンルを横断しながら日本特有の映像文化〈特撮〉を捉え直す『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』。無邪気なアナクロニズムの結晶『宇宙戦艦ヤマト』や「敵」の姿を克明に描いた『機動戦士ガンダム』など、戦争映画と特撮の後継者としての日本の戦後アニメーションに宿った...
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ラフカディオ・ハーンの日本分析は凄い。「官僚:人間の奴隷でないが、制度の奴隷」
コメ9 孫崎享のつぶやき 80ヶ月前
ラフカディオ・ハーンは著『神国日本』(一八八八年米国で出版し、日本では平凡社、一九七六年)から出版。その引用 356 ・日本の教育は、見かけは西洋風でありながら、大体において、これまでも、また今でも、外見とは全く反対の方式に基いて行われているのである。その目的は、個人を。独歩の行動を出来るように...
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「外国人の眼」維新、明治国家建設に大阪商人の金。この金がなければ「維新」も達成できなかったのではないか。鳥羽伏見
コメ7 孫崎享のつぶやき 80ヶ月前
ハーバート・ノーマンは一九〇九年生まれ。カナダの外交官。『ハーバート・ノーマン全集』(岩波書店、一九七七年)収録の論評「日本における近代国家の正立」からの引用。 ・幕府の転覆は、薩摩・長州・土佐肥前の下級武士および浪人と少数の公卿を指導者とし、京・大阪の豪商の財力を後楯とする反徳川諸勢力の団結に...
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日本社会、江戸時代の体質引き継ぎ。ノーマン「江戸時代の特色、幕府の支配的原則は一口でいえば、(一)国家のためにな
コメ3 孫崎享のつぶやき 80ヶ月前
今日の日本社会は江戸幕府の体質を引き継いでいると言われる。その体質にはどの様なものがあるか。ハーバート・ノーマンは宣教師の子として、一九〇九年軽井沢生まれ。カナダ外務省に勤務。戦後GHQに出向し、昭和天皇とマッカーサーのGHQ側通訳。同人著「封建制かの人民」(ハーバート・ノーマン全集第一巻(岩波書店...
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福嶋亮大『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』第三章 文化史における円谷英二(1)【毎月配信】
コメ0 Daily PLANETS 84ヶ月前
文芸批評家・福嶋亮大さんが、様々なジャンルを横断しながら日本特有の映像文化〈特撮〉を捉え直す『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』。今回は日本の特撮の父とも言える円谷英二の軌跡を通じて、映画の歴史における特撮技術の位置付けを明らかにします。第三章 文化史における円谷英二 一九三九年に入社した...
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福嶋亮大『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』第一章 ウルトラシリーズを概観する――科学・家族・子供(2)【毎
コメ0 Daily PLANETS 86ヶ月前
【メルマガ配信休止のお知らせ】 5月3日(水)〜5月5日(金) のメールマガジン配信はお休みです。5月8日(月)より配信を再開いたします。文芸批評家・福嶋亮大さんが、様々なジャンルを横断しながら日本特有の映像文化〈特撮〉を捉え直す『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』。今回は、『A』『タロウ』『レオ』...
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世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その34(2,116字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 94ヶ月前
日本の戦後におけるコンテンツビジネスは、マンガとアニメに共通の特徴がある。それは、ともに「団塊の世代」を最大の顧客としていることだ。そして作品の傾向も、団塊の世代の成長に合わせ、どんどんと大人向けに変化していった。例えばマンガは、初めは少年少女向けだった。その通り、「少年」や「少女」と名前のつく...
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世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その33(2,346字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 94ヶ月前
『巨人の星』以降で、アニメ界に最も大きな変革をもたらしたのは、高畑勲と宮崎駿のコンビであろう。彼らが一九七四年に制作した『アルプスの少女ハイジ』は、さまざまな意味でエポックメイキングな作品となった。まず、宮崎駿がレイアウトという仕事を確立させた。レイアウトというのは、実写映画でいえば演出とカメラ...
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世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その23(1,992字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 96ヶ月前
マンガの「劇画化」を促進させた川崎のぼるとちばてつやは、同時に劇画の限界をも示すこととなった。そうして一九七〇年代は、旧来からの記号的表現――つまり「漫画」と、新しい写実的な表現――つまり劇画の融合が目指される時代となった。そうした時代に、実にさまざまな新しい表現者たちが現れ始めた。この1970年代の後...
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『欧州に拡がるナショナリズム:多数派が少数派を圧迫し正当性を主張』
コメ4 孫崎享のつぶやき 97ヶ月前
核武装、集団的自衛権、安保法制――。このような議論をはじめると、「それは難しい問題で、私とあまり関係がない」と感じる人が多いと思います。 実はそうでないのです。これらは私たちの生活と直結しています。 私は 二〇一六年三月四日付の日刊ゲンダイに「軍国主義化は国民生活を犠牲にする」という論評を寄稿しま...
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『欧州に拡がるナショナリズム:多数派が少数派を圧迫し正当性を主張』
コメ0 孫崎享のつぶやき 97ヶ月前
核武装、集団的自衛権、安保法制――。このような議論をはじめると、「それは難しい問題で、私とあまり関係がない」と感じる人が多いと思います。 実はそうでないのです。これらは私たちの生活と直結しています。 私は 二〇一六年三月四日付の日刊ゲンダイに「軍国主義化は国民生活を犠牲にする」という論評を寄稿しま...
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『欧州に拡がるナショナリズム:多数派が少数派を圧迫し正当性を主張』
コメ0 孫崎享のつぶやき 97ヶ月前
核武装、集団的自衛権、安保法制――。このような議論をはじめると、「それは難しい問題で、私とあまり関係がない」と感じる人が多いと思います。 実はそうでないのです。これらは私たちの生活と直結しています。 私は 二〇一六年三月四日付の日刊ゲンダイに「軍国主義化は国民生活を犠牲にする」という論評を寄稿しま...
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世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その21(2,135字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 97ヶ月前
一九七三年六月、「あしたのジョー」の連載を終了させたちばてつやは、二ヶ月後、二つの連載を開始する。一つは、同じ少年マガジン誌で発表した『おれは鉄兵』。もう一つは、『ビッグコミック』誌で発表した『のたり松太郎』だった。この二つの作品は、マンガ史的にも当時の状況を色濃く反映している。まず後者の『のた...