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2014年3月の記事 2件

マッチングサイトで仕事を求めていたベビーシッターの男を死体遺棄容疑で逮捕。本人は否認している。

 インターネットでベビーシッターを探すマッチングサイトを通じて知り合った男に子どもを預けていたら、その子どもが死んでいたーー。そんな事件が起きた。埼玉県富士見市のマンションで、横浜市磯子区の山田龍琥(りく)ちゃん(2)の遺体が見つかった。神奈川県警は18日、そのマンション在住の男を逮捕した。男は物袋(もって)勇治容疑者(26)だ。容疑は死体遺棄。  報道によると、17日、マンション3階の自宅に龍琥ちゃんの遺体を遺棄した疑い。捜査員が同日朝、物袋容疑者の自宅を訪問。物袋容疑者は死亡した龍琥ちゃんを残したまま外出しようとしていた遺棄したという疑い。遺体には新しい複数のあざがみつかっている。14日から16日まで龍琥ちゃんを預かっていた。16日昼頃に返す予定だった。物袋容疑者は「16日の昼頃に、自分が薬を飲んだため寝てしまい、翌朝に目覚めると亡くなっていた」と言っていた。容疑を否認している。  物袋容疑者は「シッターズネット」という託児所を開いている。本部は横浜市磯子区。家庭保育室は埼玉県富士見市にある。磯子区の子どもを預かったというのは本部住所と近い。偶然ではないのだろう。発見されたマンションは富士見市。まさに家庭保育室だった。  「シッターズネット」の「会社案内」を見てみると、会社形態の説明はない。単に「シッターズネット」とあるだけだ。代表者には物袋容疑者の名前が書かれている。富士見市の家庭保育室の代表者も物袋容疑者だ。また、スタッフ紹介には物袋容疑者が一番上に書かれている。プロィールにある【誕生日】は「昭和63年3月」。26歳になったばかりだ。【保育経験、資格】には保育歴5年、調理師、普通自動車とある。しかし、保育士、幼稚園教諭免許、教員免許などはない。  スタッフには母親と別の女性の名前もあるが、保育の免許の有無は書かれていない。入会金は2万5000円。年会費は1万5000円。利用料金は格安で一時間1500円だ。「お知らせ」によると、「2013/03/25」の日付でホームページを開設。その上で、「ホームページ公開記念としまして、ホームページを見たと言って頂いたお客様に限り、4月~5月まで合計金額から10%値引き致します」とある。つまりホームページ開設の1年後に事件が起きたことになる。  

渋井哲也の「生きづらさオンライン」

子ども・若者の生きづらさ・自殺・自傷・ネット心中・家出などをメインに取材してきたフリーライター渋井哲也のメールマガジンです。インタビューや事件取材、裁判傍聴を通じて、生きづらさの背景を探ります。テーマは主に子ども・若者たちの生きづらさですが、大人たちの「子ども・若者時代」も関連するものは取り上げて行きます。歌舞伎町やキャバクラの話もしていくつもりです。*ブロマガでは、相談や質問を受け付けています。宛先はメールで。hampen1017@gmail.com 回答はQ&Aなどで答えていきますが、プライバシーの問題や個別性が高いと判断できるときには個別にメールを差し上げます。

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渋井哲也

フリーライター。1969年10月、栃木県生まれ。1998年8月、長野日報社退社。以後フリーに。若者の生きづらさ、自殺、自傷行為、援助交際、家出、少年犯罪、ネットコミュニケーション、ネット犯罪などを取材しています。2011年3月11日の東日本大震災、それに伴う東京電力・福島第一原発の事故も取材している。

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