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2014年8月の記事 3件

ロビン・ウィリアムズさん死去、アルコール依存症や薬物依存症だった時期も...

 アメリカの俳優、ロビン・ウィリアムズさんが自宅で亡くなった。63歳だった。自殺と見られている。国内外のメディアが一斉に報じている。報道によれば、ウィリアムズさんの遺体は8月11日昼(カルフォルニア州現地時間)ごろ、同州の自宅で見つかった。地元警察は「窒息死とみられ、自殺の可能性が高い」と発表した。  ウィリアムズといえば、私が印象深い作品は「グットモーニング、ベトナム」や「いまを生きる」、「レナードの朝」といったところだろうか。と特にマシンガン・トークは魅力的だった。でも、助演男優賞を取った「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」は見てないんだよね。  ウィリアムズさんが自殺した背景について、ロイター(日本語版)は、代理人の見解として、最近、重度のうつ状態だった。という。ウィリアムズさんは先月、落ち着いた状態を保つため、ミネソタ州のリハビリ施設に入所していた、ともいう。  また、CNNは、広報担当者の話として、「ウィリアムズさんはこのところ、重いうつと戦っていた。この夏も含めて少なくとも2度、薬物治療のためリハビリ施設に通院し、2009年には心臓手術を受けていた」と伝えている。  アメリカの主要メディアは、ウィリアムズさんが重度のうつ状態、もしくは重いうつ、と表現している。しかし、INTERNATIONAL BUSINESS TIMESは、「ロビン・ウィリアムズと依存症:若き日の輝かしいキャリアを中断させた酒とドラッグ」との見出しをつけて、ウィリアムズさんの重度のうつの背景についてきちんと書いている。依存症と闘っていたことを伝えているのだ。  記事によると、ウィリアムズさんがアルコール依存症やコカイン乱用と闘っていたのは1980年代。ジョン・ベルーシ(俳優でコメディアン)が1982年、ヘロインとコカインの過剰摂取で死亡するが、現場のハリウッドの高級ホテルにウィリアムズもいた。パーティーに参加していたという。その後、ウォリムズは依存を断ち。約20年間、断酒した。  しかし、06年、ABCの「グッドモーニング・アメリカ」でのインタビューで、断酒が続いていないことを認めている。その数ヶ月後、アルコール依存症の治療を受けるために、リハビリ施設に入った。09年には、心臓の大動脈弁の手術を受ける。アルコールや薬物依存症の場合、心臓に負担をかけることが知られているが、ウィリアムズの場合は関連は不明だった。  

渋井哲也の「生きづらさオンライン」

子ども・若者の生きづらさ・自殺・自傷・ネット心中・家出などをメインに取材してきたフリーライター渋井哲也のメールマガジンです。インタビューや事件取材、裁判傍聴を通じて、生きづらさの背景を探ります。テーマは主に子ども・若者たちの生きづらさですが、大人たちの「子ども・若者時代」も関連するものは取り上げて行きます。歌舞伎町やキャバクラの話もしていくつもりです。*ブロマガでは、相談や質問を受け付けています。宛先はメールで。hampen1017@gmail.com 回答はQ&Aなどで答えていきますが、プライバシーの問題や個別性が高いと判断できるときには個別にメールを差し上げます。

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渋井哲也

フリーライター。1969年10月、栃木県生まれ。1998年8月、長野日報社退社。以後フリーに。若者の生きづらさ、自殺、自傷行為、援助交際、家出、少年犯罪、ネットコミュニケーション、ネット犯罪などを取材しています。2011年3月11日の東日本大震災、それに伴う東京電力・福島第一原発の事故も取材している。

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