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2013年12月の記事 3件

年末にあたって....

今年を振り返る。  レコード大賞は、EXILEの「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するために」で、3年ぶり4回目の受賞。史上最多ということですが、今年で引退をするHIROの花道を飾るかのような演出となりました。  私はEXILEの曲を聴かないので、この曲がどうしてレコード大賞になるのかは不明です。テレビやラジオで流れた機会も多かったんだろか?音楽番組が少ない今、何が売れているのかを把握するのは難しいですね。  今年のCD売上げランキングで言えば、AKB48。1位の「さよならクロール」、2位の「恋するフォーチュンクッキー」、3位の「So Long!」まで独占しています。EXILEの「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するために」は4位なので、売上げだけではAKB48の独壇場です。しかし、売上げだけで決まるわけではなく、人気、企画性なども考慮されるという曖昧な要素も含まれるため、なぜ、大賞が大賞たりえるのか?というのが疑問になるのですが、今年も....。 ●東日本大震災  東日本大震災からもう2年9ヶ月が過ぎました。当初、震災から1年半はきちんと取材しようと思っていましたが、まだまだ取材したいこと、しきれないことがたくさんありすぎて、予定よりも長く取材し続けています。一年目は年間の3分2、2年目は年間の半分、そして3年目は年間の3分の1を震災取材に費やしているのですが、なかなか紙媒体は掲載できなくて、そのほとんどがネット媒体での発表になっています。今年ほど、意識してネット媒体に発表した年はないのかもしれません。  

来年は犯罪後の告白がつぶやかれるのか?

 某週刊誌で「来年に起こりえるネット犯罪の形はなんですか?」と聞かれた。以前も似たような質問を受けて、年始号のコメントが掲載されたことがある。あのころは2003年か04年だったと思う。そして、そのころは「ネット心中」が流行したときだった。「ネット心中」というのは、自殺系サイトなどで、見ず知らずの相手に向けて、「一緒に死にませんか?」などと書き込んで、実行するものです。こうした時代背景にあって、私はこのとき、「ネットを介して自殺をビジネスする犯罪が起きる」と話しました。その年にはそうした犯罪が起きませんでしたが、その翌年にそうした犯罪が起きました。私の予測は一年ズレました。  今年も同じ質問がなされました。そのため、「犯罪の実況中継が起きるかもしれない」と答えました。いたずらをしてTwitterに写真付きで載せる「バカッター」が社会問題化していますし、女子中学生が自殺中継をしました。こうした事情から考えれば、犯罪を犯した人が例えば、「殺人なう」とつぶやいたり、動画で実況しながら人を殺してしまう、なんてことがあり得るのではないか、と思ったのです。  

LINEの機能制限。サービスの終わりの始まりなのか!?

 スマートフォンの無料通話アプリLINEは、相次ぐ青少年の事件やトラブルに対応して、18歳未満の者に対して規制を行なっている。12月2日、Androidに続き、iPhoneでも機能制限が実施された。18歳未満のユーザーのID検索ができなくなったのだ。  LINEのプレスリリースによると、以下のように機能が変更になった。  ・対象となる端末でのLINEユーザーのID検索機能を停止  ・新規ユーザーの登録時、既存ユーザーはID検索の時、年齢確認の画面が表示されることになる。  ・携帯電話事業者の年齢判定サービスを活用して18歳以上か18歳未満かを判別して、18歳未満であれば、ID検索の機能を停止する。  ・18歳未満のユーザーのID検索をしても結果は表示されない。  ・ユーザーが18歳未満の場合、プライバシー管理の[IDの検索を許可]が自動的にオフ設定に変更  これで18歳未満のユーザーは、見知らぬIDのユーザーとのつながりができなくなったのですが、実はこれは表面的な規制です。青少年のユーザーには、親名義の携帯電話、いわゆる親ケータイのユーザーも多くいます。また、親の電話を共有している青少年もいたりします。その場合、ユーザーが「18歳未満」でも、携帯電話での判別は「18歳以上」になります。これで18歳未満でのID検索でつながることができるのです。  

渋井哲也の「生きづらさオンライン」

子ども・若者の生きづらさ・自殺・自傷・ネット心中・家出などをメインに取材してきたフリーライター渋井哲也のメールマガジンです。インタビューや事件取材、裁判傍聴を通じて、生きづらさの背景を探ります。テーマは主に子ども・若者たちの生きづらさですが、大人たちの「子ども・若者時代」も関連するものは取り上げて行きます。歌舞伎町やキャバクラの話もしていくつもりです。*ブロマガでは、相談や質問を受け付けています。宛先はメールで。hampen1017@gmail.com 回答はQ&Aなどで答えていきますが、プライバシーの問題や個別性が高いと判断できるときには個別にメールを差し上げます。

著者イメージ

渋井哲也

フリーライター。1969年10月、栃木県生まれ。1998年8月、長野日報社退社。以後フリーに。若者の生きづらさ、自殺、自傷行為、援助交際、家出、少年犯罪、ネットコミュニケーション、ネット犯罪などを取材しています。2011年3月11日の東日本大震災、それに伴う東京電力・福島第一原発の事故も取材している。

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