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スポーツにおける「フェアネス」の本質とは何なのか?
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
井上雄彦『リアル』の最新刊が出ていたので読みました。 なんとじつに六年ぶりの新刊。『ファイブスター物語』じゃあるまいし、常識では考えられない速度なのですが、そこは文句をつけてもしかたない。とにかく何であれ新刊が出たことを喜びたいと思います。 その最新刊は例によって素晴らしい出来。まさに圧倒的な...
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ぼくたちのこの「生きづらさ」の原因ってどこにあるの?
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
おそらく皆さんご存知なのではないかと思うのですが、永田カビさんという漫画家さんがいます。 デビュー作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で話題を集めたところから始まり、いまのところ書く作品はすべてノンフィクション。そのセキララで(読むほうが)ハラハラな内容はどれも強烈で、「この人、大丈夫な...
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強烈! 濃密! 荒木飛呂彦『ジョジョリオン』が最高潮。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
荒木飛呂彦『ジョジョリオン』がクライマックスに到達しているように見えます。ほんとうにクライマックスなのかどうかはまだわからないのだけれど、とりあえずラスボス(?)らしき敵と戦ってはいる。はたしてどういう結末を迎えるのか、期待と不安が相半ばしています。 『ジョジョの奇妙な冒険』第八部であるこの『...
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「女性攻めは良いよね」と思う皆さん、こんな漫画がありますよ。
コメ2 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
↑の漫画を読んだのですが、うひー、かわいい、たまらんね、とオヤジっぽい感想を抱いたことをここに告白させていただきます。 まあ、タイトルにある通り、清楚で可憐な一輪の白百合のような美女が、なぜかつき合っている彼氏の萌え仕草に違和感とむずがゆさを感じてしまうというところから始まり、彼女がじつは自分は...
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ひとの「好き」を笑うな! 『その着せ替え人形は恋をする』は現代ラブコメの最高傑作!
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』の最新刊が非常に、というか異常におもしろいです。マジか。ここまでおもしろくなるのか。素晴らしすぎる。 コスプレが趣味の女の子(ウルトラリア充のギャル)と、人形師を目ざす男の子(非リア。でもめちゃくちゃかっこいい)のラブコメディなのだけれど、これが...
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なぜ竈門炭治郎は心折れないのか? 「ケア」と「正義」という両面から考える。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
「『鬼滅の刃』、中1の娘を魅了した「いい子な主人公・炭治郎」…その〈新しさと古さ〉 「忠」「孝」から「ケア」へ」という記事を読んだ(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77444)。 いまのところ玉石混交、それもいくらか石のほうが多いかもしれない『鬼滅の刃』評のなかで、かなり秀逸な内容である。『鬼滅...
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いま、結婚テーマの漫画がはやっているって本当ですか。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
何だか最近、結婚ものの漫画をよく見かける気がしませんか? 最も代表的なのは『サンデー』の『トニカクカワイイ』だろうけれど、ほかにも『モーニング』の『あせとせっけん』も結婚の話になっているし、まだ単行本になっていないけれど同誌の『焼いてるふたり』も結婚もの、『スピリッツ』では『神のみぞ知るセカイ...
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『鬼滅の刃』はゴシックカルチャーの黒い血脈を受け継ぐ。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
皆さんご存知のように『鬼滅の刃』は主人公が鬼(吸血鬼)と化した妹を木製の「匣」のなかに容れて鬼殺しの旅をする物語です。で、たぶんこの設定から京極夏彦の『魍魎の匣』を思い出した方もかなりたくさんおられるのではないでしょうか。 『魍魎の匣』は「匣のなかの少女」というイメージがくり返される作品で、推...
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『ナルニア国物語』とダークファンタジーの起源。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
『ナルニア国物語』が第一巻の『魔術師のおい』から順番に漫画化されているようです。いまになって『ナルニア』が漫画の形になることは驚きですが、じっさいに読んでみると、これがよくできている。 ファンタジー小説の古典として名作と名高い『ナルニア』を漫画の形にするということはそれなりに勇気がいることだっ...
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文乃ゆきのBL漫画『ひだまりが聴こえる』は聴覚障碍者の苦悩を繊細に描き出す。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
その昔、てれびんの阿呆がただの恋愛映画とまちがえてボーイズ・ラブ映画を観に行ったことがあったとか。いつまで経っても女の子が出て来ないなと思ったら、男同士で恋に落ちて驚いたのだそうです。彼奴の愚かしさをいまに伝える逸話ですね。 さて、それとはまったく関係ありませんが、最近、文乃ゆきのボーイズ・ラ...
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その高貴なる精神に心震えろ。『勇者様のお師匠様』はいまオススメの傑作!
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
『勇者様のお師匠様』という小説をご存知でしょうか。三丘洋さんのいわゆる「なろう小説」なのですが、あまり「なろう」らしくないというか、異彩を放つ物語です。ぼくは大好きで、じつに素晴らしい作品だと思っています。 物語は魔王を打倒した「勇者」レティシアがウィンという少年を「師匠」と呼ぶところから始ま...
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ウルトラマッチョな異世界転生『ふかふかダンジョン攻略記』の「リアル」。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
ペトロニウスさんオススメのKAKERU『ふかふかダンジョン攻略記 ~俺の異世界転生冒険譚~』を読んでいます。タイトルでわかる通り、よくある異世界転生ものなのだけれど、特別なチートなしで「リアルな」冒険を描くところが特色といえるでしょうか。 いや、すべてリアルかというと全然そんなことはないのだけれど、...
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【第298号】ジョージ・タケイ『〈敵〉と呼ばれても』と強制収容所
コメ0 マクガイヤーチャンネル 48ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、ニコ生でお話した『〈敵〉と呼ばれても』について、きちんと文章で紹介させて下さい。●『〈敵〉と呼ばれても』とは『〈敵〉と呼ばれても』は、『スター・トレック』のヒカル・スールー役でお馴染みジョージ・タケイが幼少期に体験した日系人収容所での三年間を描いたグラフィック・ノベル――...
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フェミニズムサブカルチャーレビューを嗤え!
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
毎日新聞のウェブサイトに「これじゃあ男もしんどくない?「鬼滅の刃」の男女観」と題する記事が掲載されて、いま、炎上している。執筆者は元サンデー毎日編集長の山田道子という人物。 この内容が、もう、めちゃくちゃ。お金を払ってまで有料部分を読みたくないという人が大半だと思うから、ここにその有料部分の一...
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並行世界の設定は物語のテンションを落とすのか。
コメ1 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
赤松健『UQ HOLDER!』の新刊がなんだかすごい展開になっています。『魔法先生ネギま!』以来のラスボス〈はじまりの魔法使い〉との決戦を控え、あと少しで物語も終わりかと思われたところでストーリーラインは急旋回、予想しなかった方向へ舵を切っている。」 あまりにあまりの急展開なので、かえって信用できないと...
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「神字書き」を巡る壮絶な群像劇『私のジャンルに「神」がいます』が色々と凄い。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
皆さんは『私のジャンルに「神」がいます』という作品をご存じでしょうか。ツイッターに「同人女の感情」と題して掲載されていた作品たちをまとめた本なのですが、これが何とも面白い。 といっても、べつだん技術的に優れているわけではなく、波乱万丈の物語があるというわけでもない。ただただ、ひとりの「神」を巡...
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「壁」が存在しない「後期新世界系」はどのような物語になっていくのか?
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
以前の記事で「後期新世界系」という言葉を使いましたが、いま、そのことについて色々と考えています。 そこで今日は、新世界系が登場してから10年ちょっと、その内実も少しずつ変わってきているよね、という話をしたいと思います。 まあ、いままで考えて来たことを整理するだけですが、かなり面白い内容になるはず...
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絶望の瀬戸際でたったひとつ輝く夢を描く『片喰と黄金』に新世界系の可能性を見た。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
いま、北野詠一『片喰と黄金』という漫画を読んでいます。 タイトルの片喰(かたばみ)とはカタバミ科カタバミ属の多年草のことで、生命力と繁殖力が強くその地に根づきやすい草なのだとか。おそらく、絶望的というか絶望そのものの状況でそれでもなお明るく強く生きる主人公の姿がこの言葉に投影されているのでしょ...
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『鬼滅の刃』、『チェンソーマン』、陰鬱で残酷な『少年ジャンプ』の連載作品は「正しい」。
コメ0 弱いなら弱いままで。 48ヶ月前
何だか世界は変わったなあ、と思う今日この頃である。たとえば、『少年ジャンプ』。 『鬼滅の刃』のヒットに象徴的なことだが、ぼくたちの『ジャンプ』は、たしかに変わった。ページを開けばあい変わらずそこでは熱いバトルが繰り広げられてはいるのだが、一方でその陰惨さ、残酷さも相当のものである。 もちろん、...
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『鬼滅の刃』は「目的」と「方法」の主客転倒を乗り越え、新世界の倫理を提示する。
コメ0 弱いなら弱いままで。 49ヶ月前
昨夜、ふと思い立って『鬼滅の刃』を一から読み返していたのだけれど、いやあ、これ、あらためて凄まじい作品ですね。 絵もそれほど上手くないし、想像力もそこまで非凡ではないし、あきらかに作品全体に甚大な影響を及ぼしている荒木飛呂彦の『ジョジョ』あたりと比べると、決して天才の作品というわけではないのだ...
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『鬼滅の刃』をフェミニズム的に読むのは正解なのか?
コメ1 弱いなら弱いままで。 49ヶ月前
『鬼滅の刃』の記事が面白くて、色々とGoogleで検索して見に行っているのですが、そのなかで目立つのがジェンダー系の話。 たぶん作者がどうやら女性らしいということがあきらかになった関連で出て来ている話だとは思うのだけれど、いくつか興味深い記事があります。まずはこの記事。https://gendai.ismedia.jp/artic...
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『鬼滅の刃』のヒットに至る歴史的経緯とその斬新さについて。
コメ0 弱いなら弱いままで。 49ヶ月前
映画『鬼滅の刃』の驚異的な快進撃が続いていますね。じつに1000万人を越える人数が鑑賞して、しかもただのひとつもクラスター感染を出していないということは、世界に誇るに足る偉業なのではないでしょうか。 世界的に映画産業がシュリンクするなか、この数字は日本から世界の映画業界へ「映画館は安全だ」というメ...
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『MY closet』157段目「漫画」
コメ6 コラム&インフォメーション 50ヶ月前
吉岡茉祐さんの引き出しを少しずつ開けていって、読者の皆さまにいろんな吉岡物語を見て欲しい! 毎週水曜日更新のコラムです。
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【第283号】ジョージ秋山作品とポエム(後編)
コメ0 マクガイヤーチャンネル 52ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、前回の続きとしてジョージ秋山の魅力について語らせて下さい。●ポエムのテーマは愛と自我
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【第282号】ジョージ秋山作品とポエム(前編)
コメ0 マクガイヤーチャンネル 52ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、ニコ生に続いてジョージ秋山の魅力について語らせて下さい。●おれとジョージ秋山自分がジョージ秋山作品を読むようになったのは90年代後半くらいからです。当時、いわゆる「悪趣味ブーム」とか「秘宝系ブーム」とか呼ばれることになる、80年代には失われてしまった70年代以前の反体制・反社...
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【第280号】『ラーメン発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』と二郎・イズ・ナンバーワン(後編)
コメ0 マクガイヤーチャンネル 53ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、先週に続いて、『ラーメン発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』について解説させて下さい。●サブカルチャー批評としての『らーめん再遊記』で、現在連載中の『らーめん再遊記』では、いよいよ主役となった芹沢サンの苦悩が(少なくとも現在までの連載分では)描かれます。
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【第279号】『ラーメン発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』と二郎・イズ・ナンバーワン(前編)
コメ0 マクガイヤーチャンネル 53ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、先週の放送のまとめとして、『ラーメン発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』について解説させて下さい。●職人・作家性vs商業性初期の『らーめん発見伝』は、「ラーメン版『美味しんぼ』」といわれても言い逃れできないくらい『美味しんぼ』と似た要素を持った漫画でした。
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【第274号】ジョージ秋山と毒薬仁太郎
コメ0 マクガイヤーチャンネル 54ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、先日亡くなったジョージ秋山について書かせて下さい。最近追悼記事ばかり書いているような気がしますが、それだけ自分も年取ったということなのでしょう。●追悼ジョージ秋山漫画家のジョージ秋山が5/12に亡くなっていたことが一昨日発表されました。享年77歳。死因は発表されていません。あ...
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【第271号】『やれたかも委員会 童貞からの長い手紙』とあとがきと添島先輩
コメ0 マクガイヤーチャンネル 55ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、やはり『やれたかも委員会 童貞からの長い手紙』について書かせて下さい。●あとがきについて自分がブロマガに書いた『童貞からの長い手紙(https://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1011063)』を「やれたかも話募集」に送り、漫画作品となるまでの経緯は番組でお話した通りです。今メー...
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『ファイブスター物語』の新設定が例によってぶっ飛んでいる件。
コメ1 弱いなら弱いままで。 55ヶ月前
さてさて皆さま、開設以来8年目にしてようやく、ニコニコチャンネルのトップページをまともなデザインに改装しました。https://ch.nicovideo.jp/cayenne3030 タイトルはいまだに「海燕のチャンネル」となっていますが、申請が通れば、数日中に「アラフォーオタクハゲの陰キャでも配信したい!」に変更されるはずです...
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【特別寄稿】井上明人 それはどこにある「現実」なのか:作品について書くということ
コメ0 PLANETS Mail Magazine 56ヶ月前
ゲーム研究者の井上明人さんの特別寄稿をお届けします。10代の頃、岡崎京子の『リバーズエッジ』の「露悪的な現実」を賛美する批評界隈の風潮に、反感を抱いていたという井上さん。しかし年齢を経たあとで、批評に内在する、違う誰かの生き方への想像力に開かれた、コミュニケーションの可能性に気付いたといいます。 ...
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【第264号】伊藤悠 Past & Present
コメ0 マクガイヤーチャンネル 56ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、前回のニコ生でちょっとお話した、伊藤悠とその漫画作品について書かせて下さい。●伊藤悠 三冊同時発売先月頭に、伊藤悠の単行本三冊が同時発売されました。・初期短編集『歌屑』・新装版『面影丸』・現在連載中の『オオカミライズ』2巻の三冊です。伊藤悠作品が大好きな自分としては、小躍...
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【第261号】男は黙ってつげ義春
コメ0 マクガイヤーチャンネル 57ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、前回ニコ生の補講というかまとめというか、改めてつげ義春について書かせて下さい。●つげ義春と商業主義漫画史に絶対的な影響を与えるような作品を描きながらも、「ガロ」や「コミックばく」といった非メジャーな雑誌を活動の場としていたこと、休筆という実質的な引退から30年以上経過した...
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【第259号】最近のお薦め本(主に漫画)後編
コメ0 マクガイヤーチャンネル 58ヶ月前
さて、今回のブロマガですが、前回に引き続き2/2の「最近のマクガイヤー」で紹介しきれなかったお薦め本(主に漫画)について書かせて下さい。●『戦争は女の顔をしていない』独ソ戦に従軍した女性兵士や関係者の女性に取材した同名のオーラルヒストリー、まさかの漫画化です。Webで連載が始まった時も少なからぬ反響があ...