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温泉郷と現代アートがコラボ! 「体験型温泉博物館」が色と光につつまれます
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温泉郷と現代アートがコラボ! 「体験型温泉博物館」が色と光につつまれます

2013-03-20 17:03
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    石川県・加賀の山代温泉で、今ちょっと変わった現代アートのプロジェクトが進行中です。舞台となるのは、明治時代の共同温泉をそのまま復元した"体験型温泉博物館"、「古総湯(こそうゆ)」。山代温泉では、この「古総湯」を中心に宿や商店が立ち並ぶ「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれる街並みが再現され、明治期の面影をつたえる温泉郷となっています。


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    「古総湯」建築の大きな特徴は、当時最先端の色ガラスを用いた内装です。この美しい色ガラスにインスピレーションを受けたのが、現代アーティストのミハウ・マルティホウィエツ氏。ポーランド出身で、対象物と見るものの関係性や、空間そのものをテーマとする姿勢など、コンセプチュアルな作品を発表し続けている現代作家です。今回は「古総湯」の内部に色ガラスをモチーフとした色の光を投影し、特別な空間をつくりだすインスタレーションが制作されます。


    130320_kosoyu03.jpgタイトルは、「KO-SO-YU In Memory」。人々が空間を横切り、歩き回ることで、自分や他者の体の上に投影される色の存在に気付きます。観ている人が「色」に気付き、またすぐに消えていく――つまり、色を見て感じる「観客」の存在そのものが、「In Memory」の中心となるのです。そこには「銭湯とは、絶え間ない『ハプニング』の場である」という、マルティホウィエツ氏の"銭湯観"が発揮されています。


    九谷焼の産地でもある山代温泉は、芸術家の北大路魯山人が長期滞在してやきもの作りに励んだことでも知られる、歴史ある温泉地。近年では「湯の曲輪(ゆのがわ)」の復元で2012年グッドデザイン賞を受賞したり、魯山人が愛した老舗旅館を星野リゾートが「界加賀」としてリニューアルしたりするなど、新しい試みが行われています。今回のプロジェクトでも、「和」の銭湯と「洋」の現代アーティストのコラボから、かつてない不思議体験が生まれそうな予感! 温泉ファンの方もアートファンの方も、ぜひ注目してみてください。


    KO-SO-YU In Memory
    2013年3月23日(土)~2013年5月5日(日)
    開館時間:6:00~22:00 会期中無休(3/27(水)、4/24(水)の午前中は休館)
    主催:マイクロメセナ(オフィス・ド・アッシュ)
    入場料 大人500円、中人200円、小人100円(古総湯施設使用料含む)


    (文/田邊愛理)

    RSSブログ情報:http://www.cafeglobe.com/2013/03/028519kosoyu_in_memory.html
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