夏の楽しみといえば、マリンスポーツにアウトドア、花火大会、ネオンカラーのファッションなどさまざま。そのなかで、大人の女性をワクワクさせる最たるものは、やはり浴衣ではないでしょうか。浴衣は値段が手頃なので、毎年あつらえる女性も多いとか。着物を着慣れなくても自分でも簡単に着付けることができる浴衣は、和装入門の第1歩にもなりますよね。
創業より約170年を誇る浴衣の老舗「竺仙」の新作の夏浴衣が、今年も晴れやかに登場しました。それがネットで買えるとなれば、忙しい女性には朗報です。創業100年以上を経る老舗の逸品を揃えた通販サイト「老舗通販.net」では、色・柄ともに充実した「竺仙」の新作浴衣が紹介されています。
今年のおすすめは、写真左より、「変わり菱」「屋根瓦」「千鳥 in 千鳥」「紫陽花」「蘭の立涌どり」。どれも「江戸の粋」にこだわった柄で、染めはもちろん職人の手仕事です。
他にも、やさしい色の染めが上品なものや、小紋柄、歌舞伎の役者好みなど、どんな帯と合わせようかと見ているだけで楽しくなる浴衣ばかり。また、男性向けの浴衣もラインアップされています。
好みの浴衣を選んだら、ぜひ自分で着付けてみたいもの。「浴衣着付け.net」では、女性と男性の基本の着付けと帯びの結び方を、写真と動画で紹介しています。着崩れしにくく着付けるコツも学べますよ。
歴史をたどれば、身分の高い人が入浴時にまとった「湯帷子(ゆかたびら)」が浴衣の起源。それが湯上がりに体をぬぐうものになり、やがて湯上がり後に夕涼みを楽しむときに着られるようになりました。現代は素肌に身につけることはしません。
普段着なのでフォーマルな席には向きませんが、TPOをわきまえれば楽しみを広げてくれる1着として重宝します。花火大会や夕涼みでは浴衣用の下着をつけ、洒落た下駄を合わせます。お出かけに着るならば、下着と襦袢を着付け、美しい夏帯と帯あげを選び、足袋と草履を合わせれば観劇やレストランでの昼食にもぴったりです。同じ浴衣でも、帯や履き物をかえて着回しを楽しむこともできますよね。
近頃は浴衣限定や浴衣で参加すると特典のあるイベントが数多く開催されています。お気に入りの1枚を見つけて、夏の和のおしゃれを楽しみたいですね!
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/大森りえ)