ところで、海外でも日本酒が醸造されているのはご存じですか? えっ、知らなかった......というより、やっぱり味が劣るのでは、と思うでしょう。いえいえ、近年では世界でも優れた日本米が生産されており、それに伴って日本酒の生産もあちこちで行われているのですよ。
オーガニックSAKEや幅広いカクテルアレンジなど、日本の酒とはひと味違った風味が味わえそう。まだ日本国内ではなかなか見つけにくい外国生まれの清酒、海外旅行にいったら飲んでみたいと思いませんか?
●おとなり台湾の美味しい日本酒「玉泉」
日本のお隣・台湾では日本統治時代に清酒製造技術が伝わり、古くから日本酒が作られています。
なかでもポピュラーなのが「玉泉」。見た目も味も、言われなければ日本産と遜色ないほどのクオリティで驚きます。
原料には台湾の蓬莱米を使用、すっきりとほのかに甘い玉泉には、台湾名産のカラスミが相性良し。軽く炙ってスライスしたカラスミに、ネギや大根を合わせるのが台湾風のいただき方です。
●オレゴンのオーガニック吟醸酒「Sake-one」
アメリカのオレゴン州で作られている「Sake-one」は、一見ワインのようですが、れっきとした純米吟醸酒。
アメリカ産ジャポニカ米カルローズ種の有機米で作られたこちらは、ワイングラスで冷やでいただくのが合いそう。ポートランドにある酒蔵は見学もできます。
●ブラジルの「東麒麟」は陽気にカクテルで楽しみたい!
日系移民者が多いブラジルでも日本酒産業がさかん。なかでも1934年創業の「東麒麟」は、日本酒から焼酎、醤油や味噌まで作る老舗の蔵元です。
Facebook公式サイトには日本酒を使ったモヒートやダイキリなど、日本酒カクテルのレシピを多数掲載。ブラジルで陽気に日本酒を飲むというのも、未知なる体験になりそうです!
(文/さとう葉)