夜空を照らす星屑が、あなたの顔を描きます。しかも自動で――。そんな不思議かつロマンチックな試みが、世界規模で進行中です。
Sergio Albiacさんは、肖像画の様々な可能性を追求しているスペインのビジュアルアーティストです。2013年6月18日から始めた「Stardust. An experiment in generative portraiture」は、誰でも無料で参加できるという心躍るプロジェクト。
オンラインストレージサービスの「Googleドライブ」を利用して顔写真を提供すれば、独自のアルゴリズムによりハッブル宇宙望遠鏡が撮影した宇宙の画像と合成し、あなただけの「スターダストポートレイト」を作ってくれるのです。完成作品は写真共有サイト「Flickr(フリッカー)」で公開されており、8月1日の時点で9,500点以上がアップされています。
プロジェクトに参加する方法は、以下の通り。
1. 自分の顔写真(jpg画像)を「Googleドライブ」にアップロード。
2. 共有設定の「招待」の欄に「stardustportrait@gmail.com」を入力し、画像を共有する。
3. 共有設定画面の下部にある「編集者はユーザーの追加や権限の変更ができます」を探し、[変更] リンクをクリック。「編集者がユーザーの追加と権限の変更を行えるようにする」を選択する。
4. スムーズに行けば2~3日で3パターンの作品が合成されるので、「Googleドライブ」内の画像をチェック。Flickrにも公開されます。
詳しくは英語の公式サイトに掲載されていますので、条件書等とあわせてご確認ください。1つのアカウントにつき1回しか参加できないことや、画像を直接「stardustportrait@gmail.com」にメール添付で送らないようにご注意を。
ちなみに筆者も参加してみたのですが、本当に2日でキラキラの「星屑ポートレイト」が完成しました! しかし友人に見せたところ、解像度の低い画像を送ったせいか「星屑すぎて顔に見えない」と言われてしまい......。なるべくアップで、フラッシュを使用していないコントラストのはっきりした写真を送ると良いようです。また、せっかくの壮大な設定を生かすには、思いっきりマジメな顔で撮った方がハマるかも? と思いました。
とはいえ待っている間のワクワク感と、世界中の人と一緒に"スターダスト・フェイス"になった! という感動で自分としては大満足。子どもと一緒に参加してもいいですね。めったにない貴重な機会、ぜひ体験してみて下さい。
photo by SergioAlbiac、Stardust Portrait
[SergioAlbiac、Stardust Portrait]
(文/田邉愛理)