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木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■斎藤文彦INTERVIEWS
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木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■斎藤文彦INTERVIEWS

2020-06-01 00:00
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    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト
    斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 
    今回のテーマは追悼・木村花さんす(この原稿はニコ生配信されたものを編集したものです)。




    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー


    無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代

    ■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論

    ■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方

    ■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』


    AEWチャンピオンベルト盗難事件

    ■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう


    ■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する


    ■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性

    ■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される
     

    ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート

    ■平成という「アントニオ猪木が去った時代」

    ■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか

    ■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか


    【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ


    ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』


    ■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか


    ■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」


    ■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で


    ■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に

    ■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――

    ■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう 

    ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活

    ■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括

    ■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語

    ■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」


    旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー

    ■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!

    ■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!

    ■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇

    ■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ

    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」

    ■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る

    ■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 

    ■「現場監督」長州力と取材拒否

    ■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男


    ■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑

    ■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか


    ――
    今回は先々月の続きで「00年代の女子プロレス」をお伺いしますが、本日未明に悲しい出来事が起きてしまって……。スターダム所属の木村花選手がお亡くなりになりました。

    フミ 本当に残念です。この配信は何週間も前から予定を立ててましたから、こういう状況でも延期せずにやるということで。 ただ、木村花選手のことを触れないわけにはいきませんから。個人的には木村花選手のことはずっと応援してきました。花さんと知り合ったのは2005年のことだから彼女が8歳のときです。あれは母親の木村響子さんと友達になったときのことなので、サブゥー支援興行のときですね。 

    ――
    サブゥーとは90・00年代に活躍した外国人レスラーですね。

    フミ
     ウイルス性の疾患で長期欠場していたサブゥーのために選手たちがノーギャラで試合をする興行。50人を超えるプロレスラーが手を挙げてくれたので、ディファ有明の昼夜興行になったんです。2005年ですね。そのとき音頭を取ったのは坂井澄江選手なんですけど、一番協力してくれたのが木村響子だった。シングルマザーのプロレスラーとして頑張っていたんですよね。その子供が花さんだった。プロレスラーとしてスターとなった花さんはいずれプロレスの世界を飛び出して、歌を歌ったり、映画に出たり…… ロックことドウェイン・ジョンソンのようになんでもできるスーパースターになれる逸材だと確信をもってずっと応援してました。

    ――
    未来の可能性しかない存在だった。

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    フミ
     花さんが亡くなったことの実感がまだないというか、この件について何も納得も理解もしてないんですけど……早朝からずっとネット情報を読んでいるうちに現実に起きたこととして認識しはじめているというのが正直なところです。これはプロレス界だけではなく、これからの社会、世界的にも大きな影響を与えることになると思いますね。

    ――
    配信を始める前の打ち合わせでは、死因も明らかにされていないのでお悔やみだけを述べて本題に……ということだったんですが。やっぱり今回は木村花選手について語りましょう。

    フミ
     そうですね。ボクらは現時点で木村花さんのことを語る立場にはないかもしれませんが、この件をどう捉えればいいのかを整理することは避けて通れないです。ボクのケータイには今日の早朝6時頃からこの件についてアメリカの知人たちからメッセージが入っていたんです。何事かと思って彼女のツイッターを見たらその内容に本当に驚きました。それからウトウトしてしまって、また起きたら今度は別の知人、関係者からメッセージがたくさん入っていて。
     
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