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  • 「孫子」のダイナミックな戦略から、今回の日韓の件を視る。|THE STANDARD JOURNAL 2

    2015-12-30 18:31  
    おくやま です。

    今回発売した孫子CDの特徴の一つが、
    西洋の戦略理論と孫子のアイディアを比較していることです。
    その中に出てくる西洋側の代表的な戦略の理論家の一人が、
    私が訳書も出しているエドワード・ルトワック。
    この理論家は、現代の西洋の戦略理論において、
    戦略の「逆説的理論」(パラドキシカル・ロジック)
    という概念を提唱したことによって、革命を起こしたとされております。
    この理論の中身を簡単に要約していいますと
    「競争的な環境、つまり紛争や戦争になると、戦略にはパラドックスが生じる」
    というもので、そこでフォーカスされているのは、
    戦略を行う上で自由意志を持って対抗してくる「敵」や「相手」という存在。
    つまり戦略を考える際に、自分のアクションももちろんですが、
    さらに重要になってくるのが「敵の反応」であるということです。
    自分がAというアクションをすると、敵はBというリアクションを