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【ボウモア蒸溜所:その他、香味に関係すると推測される項目】草稿250217
2013-02-17 14:58157pt
【その他:香味に関係すると推測される重要項目】
・現在年産 2,000,000 L。
・現在も蒸留所内でフロアモルティングを継続する蒸溜所(他にスプリングバンク、ラフロイグ、ハイランドパーク、バルヴィニー、ベンリアック、グレンドロナック)のひとつ。3面のモルトフロアを持つ。大麦は現在オプティック種(本土産)を使用。
・仕込み水はピートから湧いて流れる「ラガン川」から。
・モルティング時に近年はピートを粉砕したあと着火する方法を用いているため、より「煙」要素が増して感じられると言われるものの、モリソン時代と比較するとピートの使用量は1/5程度に低下しているようです。
・自前モルティング以外の麦芽は「ポートエレン」が使用されていたものの、現在は「シンプソンズ社」へと調達先を変更しています。
・蒸溜所は「排熱」を再利用することで、エネルギーコストを削減。また地域の温水プールへも供給されており( -
【ボウモア蒸留所:歴史】草稿250216
2013-02-16 14:55157pt
【ボウモア蒸留所の歴史】
ボウモア村は1768年に設置され、ボウモア蒸留所はJohn Simpson により1779年操業(公式)。(アイラ最古の蒸溜所)
1837年 グラスゴーのJames and Willium Mutterが買収。
1892年 蒸留所の拡張工事のあと、英国人ビジネスマンによる組合Bowmore Distillery Company Ltdが買収。
1925年 J.B.Sheriff and Companyが買収。
1929年 Distillers Company Limited (DCL)が買収。
DCL社:1920-1930年にかけて次々とスコットランドの蒸溜所を買収し、のちのUD、ディアジオ社の前身。ウイスキー愛好者の間では、ブレンデッドウイスキーの原酒としてシングルモルトを語る際、DCLかそれ以外かという区分をすることがよくあります。(例:DCL傘下らしい効 -
【ボウモア蒸留所:香味の概略】草稿250209
2013-02-09 14:31157ptボウモア(ゲール語彙:大きな岩礁)はアイラ島にありながら、というべきか、全アイラ蒸留所の中でいえば、最も「華やか」なスタイルを持っているといえます。まさにアイラの女王。ボウモアを飲もうとするドリンカーから「求められる要素」といえば、やはり豊富な果実感でしょう。アイラ特有のピートの概念を「ヨード(イソジンのよう)」「煙」「燻製感」の3つに分けて考えたとすると、ボウモアには、そのそれぞれが行き過ぎないように存在していて、果実感との共存が図られていることが、蒸留時期を問わず、一貫した特徴だと思います。
1990年代蒸留以降は、より果実味が「甘さから酸味」へと昇華して「レモン」「グレープフルーツ」「紅茶」の印象、ピート感としては「煙」が顕著となったボトルが多い印象があり、近年蒸溜所側の解説では「海の香り」という単語がテイスティングノートに挙げられることが多いです。しかしながら黄金期ともいえる196
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