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  • 一問一答「あなたは自由に生きるために何が大切だと思いますか?」【お金と人間の消費行動】

    2021-09-30 12:00  
    330pt

    あなたは自由に生きるために何が大切だと思いますか?

    Q. いつかDaiGoさんのように自由に生きたいです。そのためのアドバイスをお願いします。

    多くの人が、
    周りと違うことがしたい、
    自由に生きていきたい、
    お金持ちになりたいと思っているのに、
    評価の部分だけはみんなを参照してしまいます。

    そうなれば当然ですが、いつまでたっても新しい事なんて出来るはずがありません。
    誰もしないこと、
    みんながしないこと、
    これをするからこそ成功するわけであり、
    みんながしないことをするからこそ、自分は他人とは違う独自性を持っていて、
    みんなができないことをしているから、自分は自分で人生を選んで決めていて自由に生きている、
    そんな感覚を持つことができます。

    それなのに、なぜか評価の部分だけはその他大勢に委ねようとしてしまいます。
    みんなと違うことをすればディスられることもあります。
    批判されたり炎上することもあります。
    一瞬はみんなと違うことをしたいと思うけれど、
    それらの圧力に耐えることができず、
    他人と違うことの圧力に耐えることができず、
    結果的にできないことが増えていき結局諦めるわけです。

    ですから、自由な人生を生きていきたいと言うのであれば、
    自分が何をするのかということを決めるだけでは不十分です。
    自分が他の人とは違うこれをやりたいということを決めると同時に、
    それをどう評価するのか、
    独自の評価基準を同時に決めておかないとダメです。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    前回は、経済的な豊かさを手に入れるための行動や考え方について、実際の富裕層の特徴について調べた研究などを基に解説させてもらいました。


    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「経済的豊かさを手に入れるために何を大切にしていますか?」【お金が増える行動】


    今回は、自由に生きるための心理学について、さらに富裕層にまつわる研究をもとに、なぜお金持ちはどんどんお金持ちになり、そうでない人はますます苦しくなるのか、お金と人間の消費行動について解説させてもらいます。

    あなたにとってお金とは何ですか?

    DaiGo師匠は、いつもお金とは自由だと言ってきました。

    お金のために自由をなくすのは愚かなことです。
    自由のためにお金をなくすことはいいと思っています。

    完全に自由になることができるのであれば、お金は必要ありません。
    自分にとっての自由を達成することができれば、それでいいのではないかと思います。
    お金だけを求めてしまうと、最終的に何を求めてお金を手に入れたのかが分からなくなってしまいます。
    そうなると、お金を持っていることをただ自慢したくなり無駄なことにお金を使ってしまいます。
    お金自体には価値はありません。 
    自由と引き換えてもらうための引換券だと考えるのがいいのではないでしょうか。
    お金自体よりも、お金を使って何を手に入れるかの方がはるかに大事ですから、そのあたりを大切にしていただけたらと思います。

    お金で後悔しないためのおすすめ本

    ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット

    人間というものはバカなお金の使い方をするものです。
    投資でもとても頭のいい人たちがなぜかろくな分析もすることなく間違った投資にお金を使ったりしてしまうことがあります。

    これは人間にはバイアスというものがあり元々自ら落とし穴にはまる性質を持っているからです。
    その落とし穴にはまりづらくなるための方法を教えてくれるのがこの本です。
    人間がなぜ選択を間違えてしまうのかということを教えてくれる素晴らしい本です。

    所属欲求に惑わされず自由を手に入れる!

    人はみな、仲間を求めています。
    もっと言えば、何かの集団に自分が所属していたいと思う、所属欲求をもつ生き物です。

    この所属欲求とは、
    「あるグループに所属していたい」という欲求です。
    この欲求の面白いところは、実際に所属していなくても、
    そんな気分にさせてくれるならそれで満足してしまうという点です。

    例えば、お金持ちのグループへの所属欲求がある人は、どんな行動を取ると思いますか?

    <1>努力して成功して富を手に入れる。
    <2>成功者の持っていそうなものを購入して金持ち気分に浸る。

    ほとんどの場合、<2>が選択されます。
    人はとかく怠け者で、簡単な選択を選ぶからです。

    わかりやすい例で言うと、余程のクルマ好きを除けば、貯金を全部はたいて高級車を買う人などは<2>にあたります。
    しかし、実際に富を手に入れたいのであれば、クルマにお金を使うより事業を起こしたり投資をしたりするほうがお金持ちには近づけるわけです。

    さらに悪いことに、所属しているつもりになると現状に満足して努力をしなくなります。
    このような行動をすると、夢が遠のいてしまうと言えるでしょう。
    あなたも、見せかけの所属欲求に惑わされないようにご注意ください。

    金持ちの貯金と貧乏人の貯金

    前回の一問一答では、結局のところ「当たり前のことを確実に続けることができているかどうか」ということが大切だという結論に至りました。

    無駄遣いをせず万が一に備えて貯金をすること、
    これを言うと誰でも当たり前のことだと考えます。
    ところが、貯金や貯蓄についても、お金持ちと一般人とではその当たり前がそもそも違うようです。

    お金がない人は、10円や100円ならいいかなと考え、1000円や2000円になってくると高いなと思います。
    お金持ちは、価格ではなく価値で見ています。
    つまり、10万円の価値があるものが1万円で買えるのであれば、迷うことなく1万円を出します。
    ですが、1000円のものでも、それがネットで500円で買えるのであれば買わないという判断をします。

    要するに、物が持っている価値を下回る価格で常に買おうと考えるのがお金持ちです。
    ところが、貧乏人の人はなんとなく株価が上がっているから自分もそれに乗っかろうとしてその株を買います。
    それ自体の価値を見るのではなく価格しか見ていないのが貧乏人です。
    結局、お金というものに対して、その価格だけを見て踊らされるのが一般人で、お金持ちはその価値を冷静に見極めるわけです。
    無駄遣いは良くないのは当たり前だと言いますが、その無駄遣いさえもお金持ちと一般人ではそもそも考え方が違うということです。

    貯金が大切だと誰でも当たり前だと言います。
    ところが、一般的な統計では18歳から20歳の若い人たちはこの考え方をほとんど持っていなくて、30歳を超えてからようやく考え始めます。
    コツコツと節約して貯金して、資産運用していくことが大事だというのはほとんどの人が理解していると思いますが、それもほとんどの場合30歳を超えてからだということです。

    もちろん今からでも遅いということはありません。
    子供の頃からこのような考え方を親にちゃんと教えてもらっておくと、若い時から始めることができます。
    そうなれば、当然ですが周りの人達と大きな差が付きます。

    ほとんどの人は無駄遣いをしていてもそれに気づくことはありません。
    そして、自分は出費には十分に気をつけているほうだと思っています。多少の贅沢はしていたとしても、十分に気を配っている方だと思っています。

    お金とは自由です。
    自由が欲しいと言いながら、多くの人がその自由を無駄に浪費していて、その無駄な浪費に気づくこともできていません。
    まずはその自分の浪費をなくすことから考えなければ、求めているものが手に入るはずもありませんので、ここから先はその無駄な浪費に気づいて自由を勝ち取るための方法について解説していきます。
     
  • 一問一答「経済的豊かさを手に入れるために何を大切にしていますか?」【お金が増える行動】

    2021-09-28 12:00  
    330pt
    あなたは経済的豊かさを手に入れるために何を大切にしていますか?

    今回は、お金持ちになるにはどうすればいいのかというとても端的な質問をもとに、お金持ちになる人の特徴と、本当の富裕層たちがどのような特徴を持っているのかということを解説したいと思います。

    Q. お金持ちになるにはどうすればいいでしょうか?

    勉強すればいいのではないでしょうか。
    お金持ちになりたいという人は、そのほとんどは答えがわかっていることで悩んでいます。
    いわゆるお金持ちや一定以上の経済的地位を持っている人は、答えがない問題で悩んでいます。

    全く前例がない新しいビジネスを形にするにはどうすればいいのか、
    これから未来はどのようになっていくだろうか、
    このような今答えがまだないことを考え答えを探すというのが頭がいい人達がすることです。
    頭が悪い人は、調べれば本に書いてあるし、既に誰かがして結果が分かっていることでいつまでも悩んでいます。
    あるいは、自分で挑戦して試してみればすぐに答えが返ってくるようなことに対して悩み続けています。

    いつまでも悩み先延ばしした結果、ようやく答えを見つけた時には、その答えはすでに誰かが見つけたものです。
    これが頭がいい人と悪い人の違いですから勉強した方がいいということです。
    勉強すれば、考えなくてもいいことや時間を費やさなくてもいいことを見つけることができます。

    大人になってから重要なのはカンニングです。
    他の人たちがすでに見つけた答えが様々な本に書いてあります。
    大人になってからの勉強はそれらを使えばいいわけですしカンニングしても問題ありません。
    むしろ、本を使ってカンニングしても解くことができない問題をどのようにして解決するのかということが大人がするべき戦い方です。
    そこを理解していないと人生は苦労するものになります。

    お金持ちの6つの特徴

    ドイツのミュンスター大学の研究でドイツに住んでいる130人の富豪を対象に行われたものがあります。
    その結果6つの特徴が示されています。良いところが4つと悪いところが2つです。

    1. 外向性が高い
    外向性が高いというのは、要するに人見知りしないということです。

    2. 開放性が高い
    開放性とは好奇心のことです。
    色々なことに興味を持ったり新しいものに興味を持ったりすることです。

    3. 誠実性が高い
    要するに仕事をする時には真面目に働くということです。
    意外と真面目にコツコツ働くタイプが多いということです。

    4. 神経症的傾向が低い
    神経症的傾向とはメンタルの弱さです。
    要するにメンタルが強く感情が安定しているということです。
    外向性と誠実性と感情の安定は鍛えることができますので、お金持ちの性格は作ることができると言えます。

    5. 協調性が低い
    やはり、結構わがままだったようです。
    お金を持ったからそうなったという可能性もありますし、もともと協調性が低いから人に流されず自分でビジネスをして成功したという可能性もありますのでなんとも言えませんが、協調性が低い方も大丈夫と考えることができます。

    6. ナルシスト傾向が高い
    自分のことが大好きでした。
    ナルシストにも良いナルシストとそうでないナルシストがいて、良いナルシストは自分のことが好きでもっと好きになれるように努力するタイプです。

    まとめると、
    人見知りはせず好奇心旺盛で、真面目にコツコツするのが好きで感情が安定している。
    そして、協調性はなくわがままだけれど、自立していて自分が好きで自分の能力を磨くタイプということです。

    人間の性格は根本的には変えることはできなくても 、その人達が取りそうな行動パターンを意識するだけでもお金持ちには近づくのではないでしょうか。

    お金持ちになる考え方を身につける 

    先ほど紹介したように、お金持ちには性格的な特徴もあり、そこから日常の物事に対する行動も変わってきます。
    ですから、そもそもどのような考え方を身につければ、科学的に見てお金持ちになりやすいのかということを考察してみます。

    「人生の目的」

    人生のできるだけ早いうちからの対策が重要です。
    カールトン大学などの行なった人生の目的と年収に関する研究を見てみると、どうやら若い頃から人生の目的がはっきりしている人は年収が高くなるようです。
    この研究で被験者にどれぐらい同意するかということを尋ねるために使われた質問を紹介します。
    みなさんも自分がどれだけ当てはまるか考えてみてください。

    <1> 目的のない人生を送る人もいるが、私はそうではない。はっきりとした人生の目的を持っている。
    <2>私はその日その日を生きていて、未来のことを本気で考えたことはない。
    <3>時折人生でやるべきことはすべてやり遂げたと感じることがある。

    人生の目的がはっきりしている人というのは、世の中には目的がない人生を送る人もいるけれど、自分ははっきりした人生の目的を持っていると考えていて、人生でやるべきことはまだまだたくさんあり、そのためにもこれからもっと成長しなければいけないと考えている人です。
    つまり、目的がハッキリしていて計画性があり常に成長を求めているということです。

    この研究では、参加者全員のパーソナリティテストを行った上で、人生の満足度やその人達の年収や資産までチェックしています。
    その結果、人生の目的が与える大きな影響が4つのポイントから見えてきます。

    ポイント1 :人生の目的の感覚が強い人ほど、年収も高く資産の量も多い
    ポイント2 :10年後の再調査でも、人生の目的の感覚の強い人ほど年収と資産の量は増えていた
    ポイント3 :人生の目的の感覚による年収のアドバンテージは、35歳までの若者に強く確認された
    ポイント4 :人生の目的の感覚が標準偏差で1増えるごとに、9年間で資産に20857ドルの差が出る

    まず、人間の性格や人生に対する満足度、教育レベルなどすべてを調整しても、人生の目的の感覚が強ければ強い人ほど年収も資産も増えるということです。
    それは10年後の再調査でも確認されて、10年単位で考えても人生の目的が明確な人ほどお金を稼ぐことができるということです。

    そして、そんな中でも特に人生の目的を明確に持つことで最も年収が高くなる時期としては、20歳から35歳の頃だとされています。
    さらに、データによると人生の目的の感覚が標準偏差で1増えるだけでも、9年間で資産には200万を超えるほどの資産の差が出ていたということです。

    研究チームによると、人生の目的感が長期的な目標を成し遂げるようなモチベーションを高めるのだろうと推測されています。
    要するに、人生の目的がはっきりしている人ほど、自制心を発揮して長期的な目的のためにコツコツと頑張ることもできるということです。

    皆さんも自分の人生の目的を明確に保つように努めてください。
    自分と向き合い人生の目的を明確にするためには、Dラボでは、自己省察と知的謙遜の放送を参考にしてください。
    特に自分の人生に何を求めるのかという自己省察によって、自分の人生に明確な目的を見出すことでお金も稼ぐことができるようになるということです。

    富裕層の考え方と投資を学ぶためのおすすめ


    文庫・スノーボール ウォーレン・バフェット伝 (改訂新版)〈上・中・下 合本版〉 (日本経済新聞出版)
    これは世界一の投資家であるウォーレン・バフェットさんの自伝です。
    彼の実際の考え方や、損をしないということがどういうことなのかが分かると思います。
     

    投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識

    市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学 (日本経済新聞出版)
    この2冊はハワード・マークスさんの本ですが、バフェットさんも珍しく絶賛したという本になります。
    普段から投資をされている方にはとても参考になると思います。
     

    ブラックストーン・ウェイ PEファンドの王者が語る投資のすべて
    名だたる世界トップクラスの経営者やビジネスマンたちに関わってきた、かなりの実績を持たれた方の本です。
    ニューヨークタイムズのベストセラーにもなっていて、読み物としてもとても面白いと思います。
     

    ウェルス・マネジャー 富裕層の金庫番――世界トップ1%の資産防衛
     本当のお金持ちの世界とはどんなものなのかというようなことがわかる本です。
    世界トップ1%のとんでもない金持ちの人達は、どのようにして自分たちの資産を守っているのかということが書かれています。 

    プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質
    こちらは資産が1億円を超えたらそこからどう増やしていくのかということを学ぶことができる本です。
     

    最新版 投資信託はこの9本から選びなさい
    投資初心者の方にはこちらの本がおすすめです。
    少し古い本ですが、考え方はそのまま使えますし十分に参考になると思います。

    ここから先は、日本の富裕層の特徴について調べられた研究をもとに、より具体的にどんな考え方が大切になるのかということを解説していきます。
    ほとんどの富裕層は、自分がどれだけの資産を持っているのかということをわざわざ公表する必要がありません。
    そのため、このような知識はなかなか表に出ないものです。
    人間にはお金の話をするだけで嫌な人に思われてしまうというようなバイアスがあります。
    それにより当然ですが本当のお金持ちは情報発信しなくなり、そうなれば経済格差はますます広がっていきます。
    真の富裕層についての理解を深めて自由を手に入れたいという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたの心が動いた時の感情を最も強く表す言葉はなんですか?」【感情表現の心理学】

    2021-09-25 18:40  
    330pt
    最近、あなたが心が動いた経験を思い出してみてください。
    その時の自分の感情を最も強く表す言葉はなんですか?

    今回は、急に話を振られても面白い返しができるようになりたいという相談をもとに、語彙力について解説させてもらいます。
    語彙力を身につけることを考えてみませんか。
    きっとあなたの言いたいこと、伝えたいことをより解像度高く相手に伝えることができるようになるはずです。
    これはより良い人間関係を築いて、人生を楽しむための重要なポイントでもあります。 
    Q. 急に話を振られた時に、面白い返しをできるようになるにはどうしたらいいでしょうか?

    これは逸話やストーリーをたくさんストックするしかありません。
    語彙力やしゃべる力というものは、
    いかにエピソードや論理展開が頭の中に豊富にあるのか、
    ということになりますので、
    オーディオブックを活用してみてはいかがでしょうか。

    人から聞いた話や体験談を他の人に伝えることが好きな人は、コミュニケーション能力が上がっていきます。
    人間はインプットする時だけでなく、アウトプットする時に情報が定着するものです。
    アウトプットすることによって、自分の言葉に置き換えることも出来るようになりますので、
    それにより論理展開も上手くなってきます。
    ですから、まずはオーディオブックを使って、
    知識を手に入れて内容を深めるようにしてみてください。
    そこから、アウトプットすることによって徐々にコミュニケーション能力も付いてきます。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    感情を表す表現力

    自分の感情をコントロールすることが下手な人は語彙力が足りません。

    おそらく皆さんは、普段から瞑想や運動を定期的に行い、自分の健康にも人間関係にも十分に気を使っているはずです。
    それでも、誰でも嫌なことはあります。
    実際の人間関係でもネット上でも、皆さんの感情を無駄に揺れ動かすようなことをしてくる残念な人達もいると思います。
    そんな面倒な人が現れたら、面倒だな、厄介だな、逃げたいな、そう思うでしょうが、それは自分の経験値を上げるための雑魚キャラだと考えて、うまく受け流して皆さんの貴重な時間を使わないようにしてください。

    雑魚キャラは皆さんが相手にしなければ存在しないのと同じです。
    とはいえ、どんな雑魚キャラであっても、どんなに皆さんが自己コントロール能力を鍛えたとしても、どんな人でも一瞬は感情が揺れ動きます。
    ネガティブな感情を感じます。

    ただし 、その感情や苛立ちをできるだけ早く元に戻すことができれば、仕事や勉強など皆さんがやるべきことに影響はありません。
    そのためには、感情を表す語彙力を鍛えることが重要です。

    嫌なことがあったら全て「最悪!」としか表現出来ない人は、自分の感情を表す解像度が低いので、ネガティブな感情はいつまでもネガティブな感情としか捉えることができず、いつのまにかその感情に引き込まれます。
    語彙力の豊かな人は、嫌なことがあったとしても、それに対する自分の感情を幅広いグラデーションのように捉えることができます。
    それが出来ないと、長期的に見た時にはほんの些細な出来事だったにも関わらず、すべて「最悪」で自分にとって最大限に嫌な出来事としか考えることができません。
    感情の表現を増やすことはとても重要です。

    一瞬で頭の固い相手を見抜く方法

    最悪・最高・間違いない・誰でも・絶対的に・圧倒的に・・・、
    このような極端な言葉を使う人は、思考の柔軟性が乏しいので、皆さんがいくら良かれと思って相手を説得しようと思っても意見を変えにくいということもわかっています。
    もちろんそれはキャラクターとして使っているのであれば別ですが、極端な言葉ばかりしか使えない人は、思考の柔軟性が低く、変化の激しい今の時代においてはあっという間に取り残されてしまう人です。

    「語彙力・表現力の無さ=思考の柔軟性の無さ」です。

    感情表現を鍛えるためのおすすめ本


    感情ことば選び辞典
    感情を表す言葉をたくさん使えるようになりたいのであれば、こちらの本が役に立ちます。


    翻訳できない世界のことば
     

    誰も知らない世界のことわざ
     
    自分たちが持っていないような常識や文化を学ぶことによって、性格や行動がある程度変わるのではないかということが示された研究もあります。
    気軽にそんな知らない文化にふれるという点では、この2冊の本が結構役に立ちますので、海外の文化に触れてみながら、日本語にはない表現も学んでみてはいかがでしょうか。


    ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)

    こちらは結構古い本ですが、タイトル通り小説家を志す方々に長い間読まれている本です。
    読み物としても面白いですし、そんな中で使われている言葉や表現というものもとても参考になると思います。


    あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)
     
    話が通じないとか、伝わらないという人がいます。
    そんな何を言っているのかわからないというように周りに思われている人などは、この本を読んでもらえると、かなり気づくところがあると思います。
    これはDaiGo師匠もかなり前に読んでみましたが、参考にはなると思います。

    感情表現が上手な人は、メンタルが強くなり人間関係が良くなります。
    それだけでなく、セルフコントロール能力も高く、自分のメンタルや健康に悪いとわかっているものを自然と避けることができるようになります。
    さらには、他人に対しても優しくて、実際に体も健康になるということまで分かっています。

    感情表現を鍛えて、そんなたくさんのメリットを享受したい方は続きをチェックしてみてください。その効果とは主に次のような内容です。
    1.メンタルが強くなる
    2.人に優しくなり人間関係が良くなる
    3.自己コントロール能力が高くなり、メンタルや健康に良い行動をとることができるようになる
    4.実際に健康になり病気になる確率が下がる
     
  • 一問一答「あなたは今日誰かを助けましたか?」【人助けの心理学】

    2021-09-23 12:00  
    330pt
    あなたは今日誰かを助けましたか?
    あるいは、誰かに助けられましたか?

    人は誰しも他の誰かに助けられることもあれば、誰かを助けることもあります。
    今回は、人に親切にできる人と、人に迷惑はかけても気にならない人、この違いは何なのかという質問をもとに、人助けの心理学についてまとめてみます。

    Q. 感染力が強い病気に自分がかかっているのに、それを他人にうつさないように気をつける人もいれば平気な人もいます。この違いは何なのでしょうか?

    これは向社会性といいますが、みんなのために何かをしようという感覚がない人がどうしても一定数います。
    このような人になってしまうと、どうせ自分は感染しているし損をするわけではないからと考えて、そのような態度をとる人も出てきます。

    ただ、これは誰でもある程度あるものです。
    全く関係のない業界や人であれば、芸能人の不倫など多くの人が叩くと思います。
    それも同じで、自分が逆だったらどう思うかということを考えてみればいいという話になってしまいます。
    自業自得だという人もいると思いますが、それは、自分は低収入で貧困で困っているから国が助けるべきだと言っている人に対して、自分が子供の頃から勉強をサボっているから仕方がないことだと言っているようなものです。
    このように人間というものは他人には基本的に無関心なものです。

    そんな中でも、向社会性がない人がいます。
    ですが、間違わないでいただきたいところですが、人間は向社会性がある方が自分にもプラスになります。
    他人に感謝されたり感謝できる人の方が、やはり人からも求められる存在になったりもしますので、その点はぜひ覚えておいてもらいたいところです。
    ですから、他人に親切にできる人の方がいいとは思いますが、それが出来ない人もいます。それはそれでしょうがないことで、それをどうこう言うのではなく関わらないようにするしかありません。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    人間の利他性バイアスと懐疑心

    人間には、他人は自己中なモチベーションで行動していると考え、自分は利他的でみんなのために行動していると考えるバイアスがあります。
    これにより、人は他人の行動に対する懐疑心が生まれます。

    世の中では、これが原因で誹謗中傷や他人を無駄に傷つけるような問題がたくさん起きているのではないでしょうか。
    あなたは親切な人ですか?
    人間は未知のものを理解しようとする時に、自分とどれくらい似ているのかということからそれを判断しようとする性質があります。

    例えば、目の前にいる皆さんが会ったことがない人に対して、どんな人だと思うかという質問をしたとします。
    それに対して、皆さんが「なんとなく親切そうで周りの人のことをちゃんと考えているような気がする」と答えたのであれば、皆さん自身が親切な人ということになります。
    これは自己投影というものですが、親切な人が知らない他の人を見ると、自然と自分と似ている特徴を探すようになるので、親切そうだったり人当たりが良さそうな、そんな特徴に自然と目が向いて、それを表現することが多くなります。
    自分の中にない要素についてはなかなか判断が難しいからです。

    分かりやすく言うと、自分が浮気をすると相手の浮気を疑いやすくなるということがよくあります。
    これも、自分自身が疑われるようなことは何もなかった時にはそんな感情はなかったのに、自分にやましいところがあると相手に対しても疑いを向けてしまうようになるからです。

    人助けや親切についてのおすすめ本

    「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講

    親切や優しさについて書かれた本でスウェーデンで話題になりベストセラーになった本ですが、かなり参考になると思います。
    DaiGo師匠もいつも言っているように、親切というのはモテるためにも重要な要素です。
    寛大さ優しさを求めている方にはぜひ読んでもらいたい本です。


    親切は脳に効く

    「情けは人のためならず」ということわざがありますが、これは科学的に見ても正しかったことがわかる本です。
    人助けをすることで自分も相手も幸せになる方法が分かります。


    人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
    人助けや親切というものは自分にとっても重要なものです。
    こちらの本では人に上手に物事を頼んで助けてもらうための技術について教えてくれます。

    人助けの効果

    アメリカの経営者のジョン・ワナメーカーの名言です。
    一生に一度も親切な行為をせず、人に真の喜びを与えず、人助けもしないで過ごすことは、老後の人生を美しく照らしてくれる、楽しい記憶を手に入れそこなうことである。
    やはり、昔から人を助けたり親切にすることは人間にとってかなり重要なこととされてきたようです。

    まず、Dラボの復習をします。
    他人に親切にしたり人を助けることで、感情や時間に余裕が生まれるという話は皆さんも覚えていると思いますが、それ以外にも様々な効果があります。

    例えば、Dラボで紹介している「カリフォルニア大学式6週間人生改造プログラム」を実践した方は覚えているでしょうが、その中でも1日に1回他人に親切にするというプログラムがありました。

    これはかなりハードな1日5時間ものプログラムですから、それを毎日続けているとどうしても焦りが生まれてしまいます。
    それにより仕事や勉強の効率が落ちてしまうと、その時間を確保することができなくなってしまうということが起こるので、それを防ぐために親切の力を使うというものです。
    このプログラムに取り組むための時間を確保するためにも、自分のメンタルをいい方向に保つためにも、1日に1回は他人に親切にするということが紹介されていました。

    他にも「いいね!が増える心理学~7つの欲望でいいねを増やすバス大学式SNSの科学」でも、実は親切の効果について触れられていますが覚えているでしょうか。

    これは自分だけでなくSNS の投稿でいいねがたくさんついているのを見ると、人間の脳は興奮してモチベーションが上がるという話でしたが、SNS には当然デメリットもありますので、そんなことをしなくても他人に親切にすることでデメリットもなく自分のモチベーションを上げることができるというものでした。

    その他にも様々な効果があります。
    ここから先は、様々な具体的な効果と日常生活で活かすための方法について解説していきます。
    幸せもお金も、良好な人間関係も手に入れたい方は続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたの昨日は10点満点でいうと何点でしたか?」【毎日を充実させる心理学】

    2021-09-21 12:40  
    330pt
    昨日は10点満点でいうと何点でしたか?
    あなたも考えてみてください。

    今回は、自宅で仕事をしていると午後から眠くなってだらだらしてしまうことが多いという相談をもとに、時間を有意義に使い、あなたの毎日を少しだけ満点に近づける心理学的なテクニックについて解説させてもらいます。
    Q. 個人で自宅で仕事をしているのですが、午後から眠くなりついダラダラしてしまうことが増えてしまいます。どうすればいいのでしょう?

    結論としては、お昼寝をするようにしてください。
    通常であれば30分までにしてもらい、寝不足の時には1時間までで考えてください。
    基本的には、20分から30分のお昼寝を自分がいつも眠くなりそうなタイミングの前に行なってください。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスです。

    人生あっという間?

    自分や周りの大人たちを見てみてください。
    「人生あっという間だよね」というようなことを言っている人が多いのではないでしょうか?

    これは自分の毎日を有意義に過ごすための長期的な戦略をとらなかった人たちが、自分の時間があっという間に過ぎてしまったと感じて、その後悔を元に日々の行動を変えることなく、何もしないまま時が過ぎている状態です。

    確かに、目の前のことに集中していたり一生懸命頑張っている人は、1日があっという間に過ぎてしまうということはあります。
    これは達成感とともにあっという間に過ぎたという感覚になるものです。
    つまり、皆さんにとって大切な人生の中での時間が、確実に自分にとって大切な何かに変わったという感覚であり、時間を使ったけれど何かを手に入れたことで満足できている状況であれば問題はありません。
    ですが、ほとんどの人はそうではなく、大体の場合が時間だけがなくなってしまいます。
    5年前10年前と比べて皆さんは何が変わったでしょうか?
    おそらく何も変わっていないというような人がほとんどだと思います。
    厳しいようですが、ほとんどの人が5年前と大して変わっていないでしょうし、おそらく5年後も今と大して変わらず少し老けたぐらいだと思います。
    考える余裕を持って仕事をすることができていますか?
    考える余裕がない仕事はそれだけで悪です。
    1日24時間をフルに使って一生懸命働いているというのはかっこいいように見えます。
    ですが、そうなれば考える余裕がなくなります。

    思い返してみてください。
    例えば、一生懸命頑張って3時間でひとつの仕事を終わらせたとしても、後で振り返ってよくよく考えてみると、その3時間かけた仕事は30分で終わらせることができる仕事だったというようなことが起きます。
    それで、あの時少し考える余裕があれば、もっと早く仕事を終わらせることができて時間に余裕ができたのにと後悔してしまうケースはよくあります。

    時間的な余裕も大切、かといって無駄な時間をダラダラと過ごすことはしたくない。
    両立させるのは簡単ではないでしょうが、それでも日々自分の成長を実感できる時間の使い方を皆さんにはしてもらいたいと思います。

    そこで、もう1つ質問します。
    皆さんは昨日1日の時間を有意義に使うことができましたか?
    このような質問をすると、仕事や勉強などやらなくてはいけないことがあったけれど、なんとなく無駄なことをしてしまったような気もすると答える方が結構いると思います。
    そんな1日を思い浮かべながら次の質問に答えてみてください。
    具体的に何にどれだけの時間を無駄に使いましたか?
    こうなるとほとんどの人が答えられません。
    もしくは、気づいてもいません。
    例えば、1時間以上スマホのゲームをしていたり、なんとなく机の片付けをしたりしているけれど、それに気づいていません。

    つまり、ほとんどの人は時間を無駄に使っているということは分かっているけれど、何にどれだけの時間を使っているのかわかっていません。
    自分が時間を大切にするためにどこに対処すればいいのかをわかっていません。

    僕たちがなんとなく無意識のうちに無駄な時間を過ごしてしまう一番の原因は、「習慣化された暇つぶし」です。
    ちょっとした暇つぶしが完全に僕たちの体に染み付いて習慣化されていて、それによる時間の浪費に気付かなくなっています。

    習慣化された暇つぶし対策
    ステップ1 :自分の1日の行動を記録する
    まず、自分が1日の中でどんなことをしたのかということを書き出す必要があります。
    その時にはスケジュール帳を見てもいいでしょうが、おそらくほとんどの人がスケジュール帳にも書いていない細々したことをしているはずです。
    ですから、まずは自分が何か行動しようとした時にはそれを記録するということを行ってみてください。

    ステップ2 :自分の行動に質問を投げかける
    自分の行動を記録することができたら、それぞれの行動に対して次の3つの質問を投げかけてください。
    自分はなぜその行動をしたのか?
    その行動は自分の1日に何か価値を与えただろうか?
    その時間を別の自分のやるべきことに使えなかっただろうか?
    思いついたことは良いことも悪いことも記録しておいてください。
    例えば、トレーニングをしようと思った時に「そういえば玄関の Amazon のダンボールを片付けなければ」と思い、つい片付けを始めたり、「そういえば洗い物をしなければ」と思いついて洗い物を始めたり、「そういえば・・・」という言葉を起点に、ついついやるべき事の先延ばしが起きたりするということがあったとします。
    であれば、この「そういえば」という言葉が思いついた時に、どう対策しておけばいいのかということを考えれば良いということになりますので、そんなことを思いついた時にはメモしておいて、後から時間を決めて行うという対処ができます。
    このようにして続けていけば価値がある充実した1日にしていくことができます。
    ステップ3 :2度とやらないことリストにまとめていく
    ステップ2まででも十分に効果はあると思いますが、さらにこれを推し進める方法があります。
    先ほどの3つの質問を投げかけて、つまらない答えしか思いつかない行動は先ほどの習慣化された暇つぶしです。
    そんな行動を見つけたら、それを自分の2度とやらないことリストにまとめるようにしてください。
    習慣化された暇つぶしをリストにして、それを意識しておくことで、いつのまにかしてしまう余計なことに時間を使わなくて良くなります。
    ここまで出来るようになれば、1日の仕事や勉強などやるべきことも驚くほど早く終わるようになります。
    実際に試していただければ、少なくとも1日の仕事終わりの時間が1時間は短縮されるはずです。
    そうなると、自分のやるべき事もサクサクと進み、驚くほど何気ない毎日が充実していくはずです。

    毎日を充実させるためのおすすめ本

    いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
    マッカーサー賞を受賞した天才科学者が明かす時間の作り方について教えてくれる本です。
    いつも時間がないと言っている人は、どんな判断や行動をしているために時間がないという感覚が生まれてしまっているのか、そもそも時間がないというのはどういうことなのか、ということを行動経済学的に教えてくれる本です。
    時間がないというのは余裕がないということだと読み替えるべきだということが分かると思います。
     

    SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)
     
    ビジネスの世界でもスポーツの世界でもこれは同じで、世界や歴史に名を残した人達は明確なルールを持っていました。
    それによりシンプルに判断することができるから大きな判断も迷うことなくできます。
    決断力があるというわけではなく、シンプルでわかりやすいルールを決めているからです。
    一方で、普通の人はルールを決めないので、いつまでもダラダラと悩んだり無駄に考え込んだりすることに時間を費やしてしまいます。
    無駄に迷う時間がなくなることで、同じ1日であってもよりたくさんのことができて充実するはずです。

    ここから先はさらに1日をより有効的に使って、毎日を充実させるための方法について掘り下げていきます。
    時間を有効に使いたい、充実した日々を過ごしたい、あるいは、毎日忙しく時間に追われている日々に疲れたという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは自分の人生や幸せをどんな指標で測りますか?」【他人との比較から自由になる心理学】

    2021-09-18 12:00  
    330pt
    あなたは自分の人生や幸せをどんな指標で測りますか?

    アメリカのジャーナリストH・L・メンケン氏は、人間にとっての富や幸せについて次のように表現しました。
    「妻の姉妹の夫の収入よりも年間100ドルは上回っている収入」
    結局、人間は誰しも限られた人間関係やコミュニティの中で、無意識のうちにも比較することで幸せを感じることもできているわけで、比較することで幸せになることもあれば不幸になることも当然あるということです。

    今回は、どうしても他人と比べてしまい自分のコンプレックスを消すことができないという相談をもとに、他人との比較について心理学的に解説してみたいと思います。

    Q. 自分にコンプレックスがあり他人と比較してしまいます。コンプレックスを消そうと思い仕事や習慣を変えてきましたが、そこで良い結果をたくさん積み上げてもコンプレックスは消えませんでした。結果を積み重ねることとコンプレックスを消すことは別なことと捉えた方がいいのでしょうか?

    その通りです!
    コンプレックスと結果というものは全く別のもので、コンプレックスを元に頑張る人もいれば、コンプレックスを受け入れることができる人もいます。
    コンプレックスを受け入れるための方法というのは、何度か紹介したこともありますが、必要になるのはセルフコンパッションという考え方です。

    セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる
    セルフコンパッションについては、こちらの本が参考になると思いますが、自分のダメな部分や自分自身がネガティブに思っている部分を受け入れたり、そこにあるメリットを見つけることでコンプレックスは消すことができます。

    例えば、僕は天パで最近は気にせずそのままの状態で放送したりしていますが、小さい頃にはこの天パで散々いじめられたのでかなりコンプレックスでした。
    テレビに出ていた頃や少し前まではメイクさんが伸ばしてくれたりしていましたが、最近、もうそのままでもいいかなと思って試してみたら、シャワーを浴びた後や朝起きた時に何もしなくていいのでとても楽でした。
    そうなると結果的には今の方が得だと思えるようになり、コンプレックスだったものも自分にとってメリットになりました。

    このようなメリットへの転換を考えた方がいいと思うので、むしろコンプレックスとはありのままに向き合うことによって、それを自分に取り込むというのが一番いいのではないでしょうか。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    お金に関しては他人との比較だけで幸福に?!

    僕たちがお金で幸せになるのは、お金を稼いだりそれを贅沢に使ったりする時ではなく、
    「自分は周りの人よりも裕福な生活をしている」
    「周りの人よりも豊かな暮らしをしている」
    と、他人と比べた時にはじめてお金はメリットが出るということが分かっています。

    シンガポールマネジメント大学などが行った調査で、年収や所得や幸福感について調べた357の研究をまとめたというメタ分析があります。
    もちろん上を見たらキリがないですが、自分の周りの人と比べた時に自分はどれぐらいお金を持っていると感じているのかという主観的な感覚について調べています。

    このような研究でよく使われる尺度としてマッカーサー尺度というものがあり、これははしごのイラストを使って主観的な社会的経済的地位を測定するものです。
    10段階のはしごのイラストを見せて、一番上は社会的経済的地位が高く最も裕福な人たちで、一番下は最も貧しく仕事もない人たちとして、自分はどの辺りにいると思うかということを質問するものです。

    マッカーサー尺度(McAuthor Scale)
    はしごの一番上には、コミュニティで最高の地位にある人々がいます。 一番下にあるのは、コミュニティで最も地位の低い人々です。
    このはしごのどこに自分を置きますか?


    研究では、10段階にした時に自分が主観的にどのあたりに位置すると思うのかということを質問しました。
    主観的な裕福さというものが人間の幸福度に影響を与えるのかということをこの研究は調べようとしたわけです。

    その結果分かったこととして、主観的に自分は裕福だと考えている人は、それだけで幸福度が高くなるし、逆に、自分の地位や裕福さが周りに比べると低いと思うほど、その人の幸福度は下がっていました。

    ここで興味深いのは、実際に自分がいくら稼いでいるのかという絶対値は関係がないということです。
    周りの人や自分が比較している対象と比べた時に、自分が上か下かということだけで決まっていたわけです。
    さらに、他人と比べることによる幸福度のアップの効果はお金に見られる特有の現象ですが、これが日本やシンガポールのように人口密度が高い地域に住んでいる人ほど、他人との比較による幸福度のアップの効果は高かったということです。

    結局のところ、自分の年収がいくら高くても周りに年収の高い人ばかりがいれば不幸になるし、自分がそれほど年収が高くはなくても、自分の身の回りの人に比べると裕福な状況であれば幸せになるということです。

    人口密度が高い国や地域に住んでいる人ほど、この効果が大きくなるのも当然のことで、周りに比べる対象になる人がたくさんいるからです。
    周りに比較対象になる人がいればいるほど、このお金による幸福度の効果は高くなるわけです。

    人間は面白いもので、過去の自分よりもお金を稼ぐことができるようになり、過去よりも自分が成長しているという感覚により満足感を得そうなものですが、お金や収入や裕福さということに関してだけであれば、過去よりも豊かになるだけでは意味がなく、周りと比べることが必要になるということです。

    ここで忘れてはいけないのは、いつもDaiGo師匠も言っているように他人と比べるということをすると秒で不幸になります。
    他人との比較というのは、上と比べると絶望しかありませんし、下と比べると自分に甘くなるだけです。
    他人と比べるということはおすすめはしませんが、ただお金のメリットを引き出そうと思ったら、「自分は普通の人たちよりも豊かに暮らすことができている」と考えられるようになっておくことは大事だということを教えてくれる研究です。

    お金に限らず、人は何かと自分と他人を比べてしまいます。
    あの人は生まれながらに恵まれていて、
    あの人は友達がたくさんいて毎日楽しいだろうな、
    あの人は仕事も順調で羨ましい、
    あの人は子育ての悩みもなくて気楽でいいな、
    あの人が外見も綺麗だし痩せていて悔しい、
    ついつい何かと比べてしまうものです。

    他人との比較も競争も避けて、自分の頭で考え自分のアイデアと行動によって初めて人は圧倒的な自由を勝ち取ることができます。
    群集心理に従うのではなく、それを理解し、利用し、出し抜く、そんな自由な人生を勝ち取りたいという方は、ここから先の他人と比べてしまう人生からの抜け出し方についてチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが信頼関係を築きたい人はどんな人ですか?」【信頼の心理学】

    2021-09-16 14:45  
    330pt
    あなたが信頼関係を築きたい人はどんな人ですか?

    今回は、体の相性を理由に昔の彼女が忘れられないという相談をもとに、信頼関係を結ぶための心理学について解説したいと思います。

    Q. 付き合いだして半年の彼女がいますが体の相性が良くありません。昔の別れた彼女とはとても相性が良く未だに忘れられません。どうしたらいいでしょうか?
    今の彼女と相性が悪いと感じているのはあなた自身が下手だからではないでしょうか。
    恋愛においていわゆる相性と呼ばれるものは存在しないということが分かっています。
    女性が感じるかどうかというのは相手との信頼関係によるものが大きいですから、その信頼関係が結べていないからそうなっているだけで、まずは自分自身に原因があると考え人のせいにしないほうがいいと思います。

    以上がDaiGo師匠の回答でした。

    アメリカ合衆国建国の父と称されるベンジャミン・フランクリンの言葉です。
    君の失敗を友人に告げること、それが友人を大いに信頼するということだ。
    友人の失敗を友人につげるより、より偉大な信頼なのだ。
    そんな信頼関係をあなたはどんな方と築きたいですか?
    恋愛に限らず、信頼しあえる関係は当然重要です。
    家族や友人、職場の同僚や仕事の取引先、上司や部下との関係、
    あらゆる人間関係の中で問題が起きた場合、そのほとんどは信頼関係次第なのではないでしょうか。

    相手との信頼関係を築けているかどうかを見抜く方法

    人間関係を作ったり相手の心をつかむ方法について、Dラボでもたくさん紹介しています。
    ただ相手との距離が縮まっているかどうかということを見抜くことが出来なければ、自分のそのための労力が無駄になり、恩を仇で返されるということもありえます。
    だからこそ、その見抜き方も知っておくことが重要です。

    2018年のオリベット大学の研究で、3000人のオフィスワーカーを対象に上司と部下の関係性が良い人とそうでない人について調べた調査があります。
    上司と部下を調べた研究ですが、ここから示された結論というものは、様々な人間関係に言えることだと思います。

    研究では、具体的な上司と部下の日常の行動について調べていますが、結局この調査で示されたこととしては、信頼関係を築くことができている上司と部下は、お互いにその役割を超えた行動をとっていたということです。
    一般的な上司と部下にありがちな自分の役割や肩書きを超えた関係だったわけです。

    つまり、信頼関係というものは、お互いに表面上だけの付き合いをしているのではなく、上司と部下であれば、その関係を越えて友人でないとしないような行動も一緒にしているというように、お互いに相手の心に入り込んだ時には、その役割を超えた行動を共にするようになるということです。
    「あの人とは一般的な役割を超えた行動をお互いにとっているだろうか?」
    恋愛の関係でも仕事上の関係でも同じです。
    普通の一般的な関係性の人達とどのように接しているのかということを見て、それを自分が超えているのかどうなのかということを客観的に分析すればいいわけです。
    お互いの役割や肩書きといったものを超えた関係になっているのか、そんな行動をお互いにしているのかを見るということが、相手との関係をチェックするための方法です。

    信頼関係を維持するために大切なこと

    友達でも、家族でも、恋人でも、ケンカしたり文句言ったりというようなネガティブな事を言うこともあれば、楽しく会話したり旅行に行ったりポジティブな事をしている時、それぞれあると思います。
    お互いの信頼関係を維持するためには、このポジティブとネガティブの割合が重要になります。

    友達関係の場合は、
    ネガティブ:1に対して、ポジティブ:3
    友達と良好な関係でいたいならば、ネガティブな指摘しづらいことを言ったり、相手の為を思ってのことなんだけど怒るだろうなということをひとつ言う場合には、3つは相手を褒めたり可能性を示したり評価しているというようなポジティブな事を言わないといけないということです。
    そうすると受け入れてもらいやすくもなります。

    ネガティブ:1に対して、ポジティブ:5
    恋愛関係や夫婦関係の場合は、もう少しポジティブを多めにしてください。
    相手が嫌がるようなことをひとつ言うならばポジティブなことを5つは用意してください。

    人間は、長い年月一緒にいるとポジティブな部分が見えなくなるものです。
    脳は、知っている人や安心感を持っている人に対しての観察能力が落ちるようになっています。
    付き合いたてのカップルは4割程度しか相手のことを理解していない、
    長く連れ添った夫婦になると2割を切る程度しか相手のことを理解していない、
    そんな切ない研究もあります。

    「なんでわかってくれないの?」ではなく、
    「なんでわかってくれないのだろう、ではどうしたらわかってくれるのだろう」
    ということを話していかないといけないということです。
    長く一緒にいる夫婦やカップルほど相手を知る為の会話が大事です。

    信頼できる人間を見抜き、あなたが信頼されるためのおすすめ本

    ルシファー・エフェクト ふつうの人が悪魔に変わるとき

    心の中のブラインド・スポット: 善良な人々に潜む非意識のバイアス

    信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実

    ここから先は、皆さんがさらに信頼感を勝ち取る為に使えるテクニックについて解説していきます。
    どれも今日からすぐに試すことができる方法ですので、今ある大切な人との関係だけでなく、これから出会う人との関係においても、信頼感を高めるために使うことができます。
    ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは思い込みなく現実を正しく見ることができていますか?」【バイアス回避の科学】

    2021-09-14 12:00  
    330pt
    あなたは思い込みなく現実を正しく見ることができていますか?

    かつて、コメディアンのジョージ・カーリンは観客に対してこう質問しました。
    「自分よりゆっくり車を走らせているやつはバカで、自分より速いやつはイカれてる。そう思ったことはないか?」 
    これは車を運転したことがない人でも、多少なりと思い当たる節があるのではないでしょうか。
    自分は周りの交通状況に合わせて適切なスピードで走っているのだから、
    自分よりもゆっくり運転している人は、運転がゆっくり過ぎるに違いなく、
    自分よりも早く運転している人は、早すぎるに違いない、
    自分は正しく現実や状況を見ることができているわけだから、それと異なる見方をする人達は間違っていると思い込むわけです。

    今回は、ゆとり世代が成長するためには何が必要だろうかという相談をもとに、余計な思い込みや印象に惑わされることなく、現実を正しく見て、人間関係での損を避けるためのバイアス回避の科学について解説させてもらいます。

    ゆとり世代が成長するためには何が大切でしょうか?

    まず、ゆとり世代をひとつにくくるのは僕は間違っていると思います。
    もちろん、職人の仕事などであれば別ですが、今の世代の人の方がネットの使い方などには長けていますし、持っている技術が変わっただけだと考えてください。

    そういう意味では、自分の能力や考え方を別の角度から見て、さらに発展を求めたいというのであれば、クリティカルシンキングをぜひ学んでみてください。

    世代などでひとくくりにするのは良くないと思います。社会による刷り込みというものは自分たちの成果にかなり影響を与えるものです。
    『ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか』という本があり、例えば、女性は数学が苦手だと言われると本当に苦手になってしまうとか、男性はケア職に向いていないと言われると本当にできなくなるし、できないと言われると人間は本当にそちらの方向に進んでしまいます。

    ですから、ゆとり世代は仕事ができないと言われていること自体が思い込みの可能性もありますので、クリティカルシンキングと同時にバイアス解除法を学んでいただけたらと思います。
    それにより一度自分の思い込みをリセットしたほうがいいと思います。ゆとり世代でも、すごいことを成し遂げている人はいくらでもいるということを覚えておいてください。

    ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか

    DaiGo師匠のアドバイスは以上のとおりでした。

    人が論理的に判断することは難しい

    師匠はよく根拠になるデータを使って説明したりします。それにより説得力は上がると言われます。
    ところが、実際はデータよりも印象によって人は流されやすいものです。
    合理的、論理的な人たちはその根拠から理解し納得するわけですが、そうでない人たちは印象で左右されやすいわけです。

    そのような、自分の経験がすべてだと思っていたり、感動できるストーリーがあったら、データよりも感情に左右されてそれを他にも当てはめようとする人がいます。
    実際の感覚とデータは異なっています。

    見えないバイアスがかかっているわけです。そのバイアスを取り除いて、知識を皆で使えるようにしようというのが統計であり、それが科学の素晴らしいところです。
    ところが、人間はデータよりも印象に左右されてしまいます。
    ですから、データも大事ですが、印象も大事にする必要があるということでもあります。

    例えば、海鳥の保護の寄付を募る際に、示した海鳥の数によって寄付額は変わるのかという事を調べた実験があります。
    この実験では、2000羽の海鳥を保護するための寄付と、2万羽の海鳥を保護するための寄付、そして、20万羽の海鳥を保護するための寄付と3パターンで寄付額の違いを調べています。

    この実験でもわかったことですが、人は論理的に物事を判断しているわけではありません。
    保護される海鳥の数と寄付額は全く関係ありませんでした。
    結局のところ人は単なる印象によって決めているだけです。

    比較対象や選択肢をデザインすることで人を動かすことができる

    DaiGo師匠が説得のテクニックや大衆扇動の放送で紹介しているように、人は結局のところ自分の印象で物事を判断していることが多いので、ストーリーを持たせたり表現の仕方を変えるだけで相手の判断や行動を変えることができます。

    例えば、​​シーナ・アイエンガー博士が行ったジャムの実験があります。
    選択肢が多くなった方が人間は集まりますが、選択肢が少なくないと購入に至らなくなります。
    試食24種類の時は3%、
    試食6種類の時は30%がジャムを買いました。
    来たお客さんの数は24種類の時の方が多かったですが、売上は6種類の方が8倍高かったということです。

    これは人間はたくさんの選択肢があることに惹かれますが、実際に選ぼうとすると選択肢が多すぎると選ぶことが難しくなってしまうということです。
    ですから、相手を誘導したいのであれば、たくさんの選択肢があることを上手にアピールした上で、相手の選択肢をうまく絞ってあげることが重要です。
    たくさんの選択肢の中から絞り込むことで、相手の行動を促すこともできますし、逆に、選ばせたくない場合や、相手の判断を変更させたくない場合、思いとどまらせたい場合は選択肢を増やせば良いということになります。
    心理学や科学の知識というものは、日常の実践においてはこのように両面で使うことができるということを覚えておいてください。

    思い込みが幸せを決める?!

    シーナ・アイエンガー博士の人間が正しく物事を選択するための方法については、こちらの本が参考になります。

    選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

    このシーナ・アイエンガー教授は伝統的なシーク教徒の家に生まれました。シーク教というのは、結婚するまで奥さんの顔がわからないという教徒です。
    つまり、家族とか自分の親戚たちなどの話し合いによって結婚相手が決められるわけです。
    結婚相手が決まって、結婚式が終わってから奥さんのベールをめくって初めて奥さんを知ります。

    自己選択、裁量権があることが幸せにつながると言われますが、普通に考えて無神論者だったり、戒律の少ない宗教などの人たちより、シーク教徒の幸福度は低いということになってしまいます。

    このシーナ・アイエンガー教授は、自分の実家がそうだったからまず調べてみました。
    調べた結果、規律の多いシーク教徒のほうが、裁量権に満たされている無神論者たちに比べて幸福度が高かったということがわかっています。

    多くの規律に縛られていても、自分の裁量権は大きいと思っているわけです。
    つまり、この裁量権というのは実際にどのくらい選べるかは関係ないということです。
    自分が、どのくらい選べると思っているかが大事だということです。
    実際に決まっているものではなく、主体的な裁量権、どのくらい選べるのかという皆さんの思い込みが幸せの度合いを決めています。
    これは何が正しいのかという話ではなく、自分で物事を選べるという感覚を持ち、みなさん自身の主体的裁量権を最大化することで幸せな人生を歩むことができるということです。

    多くの人が思い込みで自分と他人を傷つける!

    ここで皆さんに2つの質問します。
    「あなたは、“自分はどうして他の人と同じようになれないのだろう”と考えたことはありませんか?」
    「あなたは、意見の不一致で誰かと言い争ったり誰かを批判したことはありませんか?」

    実は、この2つの問題は同じ思い込みから起きるものです。
    幼い頃やまだ自分がその分野で未熟な時には、自分はなぜ他の人と同じようにできないのだろうかと悩みます。
    「自分のどこが悪いのか」「自分は何か特殊なのか」という方向に思い悩むわけですが、
    いつのまにか、大人になったりある程度習熟している間に、その方向が「周りの人達のどこが悪いのか」に方向が変わってしまいます。

    世の中では論争もなくなりませんし、他者への批判や攻撃もなくなりません。
    これは結局、目の前の現実を正しく見るということを怠り、自分の思い込みで判断したりバイアスに流された結果、自分以外は正しくないと考えてしまうからです。
    データや事実がどうかということではなく、多くの人が自分の目にどう映るかということだけで、物事を判断し自分の行動を決めているためです。

    自分の強みに気づけない「社会的需要の見逃し」

    これは先ほどの質問の1つ目のように、ネガティブなバイアスにとらわれて「どうせ自分なんて・・・」と考えてしまうことで、自分の可能性すら気付けなくなってしまうというものです。
    自分にとっては他愛ないと思い価値なんてないだろうと思っているものであっても、隠れた芸術品のように、もしかすると他の誰かにとっては大きな価値があるかもしれないという可能性を見逃してしまいます。

    自分の強みは何もない、自分に特に価値なんてない、そう思っている人でも、他の誰かにとってはそれが欲しくて仕方がないほど大きな価値を秘めているかもしれません。
    自分の可能性に気づくためには、この社会的需要の見逃しというバイアスの存在を知っておいてください。

    自分ばかりに目が向いているために、この社会的需要の見逃しのバイアスの影響を受けてしまうことがよくあります。
    自分のことを話すのに夢中になっていて、相手がどんなことに興味を持っているのかということに気づけないわけです。

    ひとつのネガティブな要素でその人の全てを否定してしまう「ハロー効果」

    ハロー効果というのは、その人の目立つ特徴により、その人の印象が強く形成されてしまうというものです。
    これはごく限られた特徴により全体を推定しようとするものに基づいていますが、
    これが間違った方向に起動してしまうと、
    「この人は◯◯がダメだから人としてダメだ」となってしまいます。

    自分の相手に対する印象を確定させたいのであれば、少なくともそこに3つの証拠があるのか?ということを考えてみてください。
    誰でもひとつの点だけで決めようとすると全ての人がいい人か悪い人に分類されてしまい、それは人間関係を崩壊させることにつながりかねません。

    客観的な正しさも主観的な正しさも見えなくなる「権利への執念」

    人は自分が信じていることは、相手も信じるべきだと思いがちです。
    これは世の中の常識だから当然誰でも従うべきだとか、これが正しいことだから、みんなもそうするべきだというようなことを言う人がよくいます。
    これは、冒頭のジョージ・カーリンの言葉と同じで、自分こそが正しくそれがすべてであり真実、だからこそみんなもそれを信じるべきで、それが出来ないものは排除するべきだという危険な考えです。

    自分が信じていることが正しいかどうかは分かりません。
    客観的にも科学的にも正しいかどうかは分かりませんし、主観的に見た正しさも人によって違うものです。
    そして、その主観的な正しさというものは議論したり主張しても無駄です。
    もちろん客観的な正しさや科学的な事実というものは重要だと思います。
    科学を信じるのもスピリチュアルを信じるのも、主観的な部分では人それぞれです。
    ただ、それを客観的に論じたり他人に対して押し付けるという行為は危険だと思います。

    少なくとも、主観的な部分においては、自分の信じていることを相手も信じているとは限らないということを覚えておいてください。
    その上で、相手が主観的に話しているのか、客観的に話しているのかということも考えておかないと、議論は無駄に平行線になってしまいます。

    ここから先は、さらに多くの人が陥りがちな自分の可能性を見逃してしまうバイアスや、人間関係の可能性を見失ってしまうバイアスについて解説していきます。
    人間は一度バイアスについて勉強しても、しばらくするとまた元に戻ってしまいます。
    ですから、定期的にバイアスを意識するために、バイアスについての勉強をするようにしてください。
    自分の人生の可能性を無駄にしたくないという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが今取るべきリスクは何でしょうか?」【リスクを味方につける心理学】

    2021-09-11 12:00  
    330pt
    あなたが今取るべきリスクは何でしょうか?
    逆に、絶対に避けたいリスクは何ですか?

    今回は、大学生がどんなお金の勉強をするべきかという相談に対して、DaiGo師匠のある程度のリスクを取るべきだというアドバイスをもとに、このリスクというものについて考察してみたいと思います。
    Q. 大学生はどのようなお金の勉強をしたらいいでしょうか?

    もちろん投資を実際にして勉強するのもいいと思いますが、そんなにお金がないでしょうから、むしろ、お金の稼ぎ方を学んだ方がいいと思います。
    大抵の人はアルバイトをしたりするでしょうし、簡単にお金を稼ぎたいと考えますが、大学生のころにはある程度リスクを取ったほうがいいと思います。
    例えば、歩合制の仕事で自分の力で稼ぐことができるとか、起業する学生達のコミュニティに入るなどして、給料をもらうということ以外でお金を稼ぐという練習をしてもらいたいと思います。

    大人になると給料をもらって稼ぐという安定の方向に進みやすくなってしまいます。
    若い頃だからこそ、そのような不安定だけれど自分の力で稼ぐという経験をしておいて、それが自分には合わないと言うのであればやめて普通に就職すればいいでしょうし、もしそれが合うのであればその方向でリスクを追求するということをしてもいいと思います。
    学生の頃であればリスクを追求するのも比較的できるはずです。それが出来る時にしないというのはとてももったいない行為です。
    僕であれば、学生の頃にはリスクを取って自分の力でマネタイズするという方法を学びます。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    学生でも社会人でも、今リスクを取って挑戦するべきなのか悩んでいる人も多いと思います。
    起業や副業に挑戦するべきなのか、転職するべきなのか、
    仕事でも投資でも、人はこのリスクというものに何かと悩まされるものです。

    将来のリスクを最小限にする方法
    取れるならリスクは取った方がいい
    これは無駄にリスクを取るという意味ではありません。
    リスクは無ければ無いほどいいというのは当然です。
    リスクを最小化する努力を行って、
    それからリスクをちゃんと取るというのが大切です。

    世界一の投資家ウォーレン・バフェットも、
    リスクというのは自分が何をしているのかわかっていない場合にしか存在しない。
    と言っているように、
    しっかりと見極めて、最小化したリスクを積極的に取ることが成功につながるのです。

    リスクは余裕があるうちに取ったほうがいい
    ユダヤの教えにこんなものがあります。
    「うまくいっている時にこそ、次のことを考えよ」
    余裕があるうちにリスクを取って挑戦しておけば、失敗しても軽傷ですみます。
    しかし、余裕がなくなってから、リスクを取るのは難しいですし、何より失敗したら取り返しがつきません。
    うまくいっている時にこそ、安心して慢心せずに、
    積極的にリスクを取っていきましょう。

    自分にとっての最大のリスクは何か?
    とはいえ、ギャンブルのようにリスクを取り過ぎて破滅するのは問題です。
    そのためには、自分の中でこれ以上のリスクは取れないと基準を決めておくことをおすすめします。
    絶対に失いたくない物はなにか?
    自分にとって一番大切なものはなにか?
    そういったことを考えて、自分にとって絶対に取ることができないリスクを決めておきましょう。
    例えば、自分や大切な人の命は最大のリスクになりえます。
    家族がいる場合は、家族を養うための最低限の収入を確保できなくなることがリスクになるかもしれません。

    自分にとっての最大のリスクを決めておけば、
    それ以外の場合には大胆に振る舞うことができます。
    自分と向き合って最大のリスクを知っている人が、
    チャレンジを続けることができるということです。

    自分の中で、
    このリスクだけは取れないというものを決めて、
    そこに触れないことであれば積極的に挑戦していく姿勢が大事です。

    そのためには少し楽観的な人の方がいいです。
    生まれつき「楽観的」な人というのはあまりいないのではないのかなと思います。
    「楽観的」というのは意識して身につけるものです。

    楽観的というのは、
    「一度挑戦して失敗したとしても、それがきっと未来に活かせるはずだ」
    と考えて挑戦を続けていけるのが「楽観的」な人です。
    ですから、単に過去を忘れるのが楽観ではありません。
    自分はいつかきっと手にすることが出来ると信じて挑戦し続けるのが楽観的な人です。

    自分のこれだけは取れないというリスクを決めておくことが大事です。
    そうしないと、無駄な恐怖に煽られて選択も挑戦も出来なくなったり、
    逆にリスクを取りすぎてしまう可能性があります。
    絶対に失いたくないものを決めるということです。

    今リスクを取ると将来のリスクが最小になる
    それでもなかなか怖くてリスクがある行動は取れないという場合には、
    こう考えてください。

    今リスクを取って挑戦しておけば、その経験は糧となり、
    将来の挑戦の成功率を上げる。

    今リスクを全くとらないということは、
    将来に大きなリスクを抱えることになります。

    例えば、DaiGo師匠が今でもずっとパフォーマンスだけをやっていたとしたら、
    それはかなり大きなリスクでした。
    長期的に見てパフォーマンスも上手くいっている内に、
    リスクをとれる内に、次の挑戦をしておくことで、
    将来的にパフォーマンスだけでは上手くいかなくなったとしてもリスクを回避できているわけです。

    今リスクをとるということは、
    将来のリスクを低下させる効果があります。

    今リスクをとるということは、
    失敗したとしてもそれが経験になります。

    将来のリスクは低下するわけです。
    最大限のリスクを避けた上でどれだけのリスクをとれるかということが大事になります。
    将来のことを考えるのであれば、
    ギリギリのところまでリスクは取っておいたほうが良いと言えます。

    失敗は楽観的に分析
    前回の一問一答で「失敗を活かす心理学」について紹介させてもらいました。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「あなたが今までで一番後悔している失敗はどんなことですか?」【失敗を活かす心理学】


    誰でも失敗することはあります。
    失敗したときは、先ほどのリスクに対する考え方をもとに、
    その失敗を「楽観的」に分析することが大事です。
    上手くいっていたら学ぶ必要もないですから学ぶことは何もないわけです。
    上手くいかなかった時にはどうすれば上手くいくのか?
    あるいは、それが上手くいくようになったら何が学べるのか?
    ということを考えておく事が大事です。
    全く失敗のない人生というのは、
    ただ必要なリスクを取ることもできず挑戦をしていないだけの人生です。

    失敗しても折れないメンタルをつくる方法を自習できるおすすめ本

    しなる力

    これは困難な状況に対して一喜一憂するのではなく、どのようにその状況に対応すれば、自分で望む未来をつくることができるのかということが分かる素晴らしい本です。

    身銭を切れ――「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質

    起業したりリスクを取るのは怖いという人も多いと思います。
    わざわざこの歳になってリスクを取るのは怖いというようなことを言う人も多いと思いますが、それでもリスクをとる人は美しいと感じることもあると思います。
    それがなぜなのかということがわかる本です。
    実は、リスクを取ることによって僕たちの人生は輝いているのであり、どんなリスクを取ればいいのかということを教えてくれます。

    将来のリスクを減らすための考え方について紹介させてもらいましたが、
    ここから先は、
    なぜか無駄なリスクを取って失敗してしまう人の条件、
    企業や投資でリスクを取ることが向いている人と向いていない人、
    リスクを取って挑戦できるようになるための方法、
    について紹介させてもらいます。

    現代において変化しないということこそが一番のリスクです。
    現代は異常なスピードで変化しているわけですから、その社会の変化に自分を合わせることができなければ、人はあっという間に取り残され安定とは程遠い生活を強いられることになります。
    変化し続けるということこそが唯一の安定を得る方法です。
    適切なリスクを取って、常に変化成長し続けたい方は続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが今までで一番後悔している失敗はどんなことですか?」【失敗を活かす心理学】

    2021-09-09 12:00  
    330pt
    あなたが今までで一番後悔している失敗はどんなことですか?

    失敗は誰にでもあるものですが、それを活かすことができる人とそうでない人がいます。
    今回は、受験に失敗したことから頑張れなくなったという相談をもとに、失敗経験を活かす方法について解説したいと思います。

    Q. 超頑張った高校受験に失敗してから、やるべきことから目を背けるようになりました。どうしたらまた頑張れるようになると思われますか?

    別に受験で失敗したからといって人生が終わったわけではありませんので、受験で成功した人たちが、しないことをしたらいいのではないでしょうか。
    僕も、受験に失敗したからこそ、失敗しなかった人たちとは違うことをしないといけないと思いメンタリストになりました。
    人と違うことをするチャンスだと思ったらいいのではないでしょうか。
    みんなと同じことをすることで失敗をしたのであれば、そこには他人と違うことをするだけの理由がもう既にあるということです。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    多くの人が過去につらいことがあったり失敗したことも当然あると思います。
    もちろん治療が必要なレベルであれば別ですが、過去に嫌な経験やつらい出来事があったからといって、それを理由にして過去から逃げる人が結構います。
    過去を過去のままにしないでください。

    詳細な分析を行い紙に書き出して、自分にとって嫌いなことはどのような事なのか、どのようなことに対して自分はネガティブな気分になるのか、ということを理解して、その過去を「経験」に変換するということを成長しない人たちはしません。
    過去を過去のままにして、その過去からずっと逃げ続けていけば、それは「言い訳」になります。
    過去を過去のままにしておくと何かをしないための言い訳になります。
    その過去を「経験」に変化させることによって人は初めて前に進むことができます。

    失敗経験を活かすためのおすすめ

    失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
    こちらは失敗から学習する組織についての調査からまとめられた本ですが、組織も人と全く同じで、失敗から学ぶ組織と失敗しても学ぶことなく毎回同じ失敗を繰り返す組織が少なくありません。
    失敗が成功のもとになると言われますが、これは失敗してマイナスになったとしても、大きな失敗にならない間に小さな失敗から学び、そこから大きく取り返すことができるからです。
    つまり、後半大きく伸びて成長するために早めに失敗したほうがいいということです。

    その失敗の本質を理解していないと、なんとなく失敗して、そこから特に学ぶこともなくその失敗をなかったことにしてしまいます。
    人間の場合には、失敗から目を背けたり、逆に失敗を引きずってしまい、結果的に何も学ぶことなくそのまま進んでしまう人も結構います。
    ですが、それは立ち止まっているだけで結局前に進んではいません。
    組織も人間もそんな過ちを犯さないための方法を学ぶことができる素晴らしい本です。

    失敗を活かして成功する人の特徴とは?

    結局のところ、いかに失敗から学んでいくかという点が大切ですが、
    かと言ってがむしゃらに行動して、失敗ばかりするのも悲しいです。
    失敗経験を活かせない人は、大きく分ければ次のどちらかのタイプです。

    失敗を忘れてしまうので活かせないタイプ
    失敗をいつまでも引きずるのはもちろんよくないことですが、
    失敗した時の悲しみなどの感情を引きずらないで忘れることと、
    失敗した体験から学んだことを忘れることは別な話です。

    失敗を活かせる人は、失敗した時にこそ凹みますが、
    ネガティブな感情自体はすぐに忘れてケロッとしています。
    しかし、そこから得られた貴重な経験はしっかりと覚えています。

    ではどんな人が失敗を忘れるのかといえば、
    いわゆる楽天的な人は失敗を忘れやすいと言えます。
    極度な楽天家は失敗の原因究明もろくにしないで、
    まぁいいかと忘れてしまう・・・これではいくら失敗しても、何も学べず、
    失敗し続けることになってしまいます。
    (楽天的なのでそれでも気にしないのかもしれませんが・・・)

    失敗を恐れて行動しないタイプ
    どちらかというとこちらのタイプのほうが多いかもしれません。
    失敗を恐れるあまり、臆病になってしまって行動できないタイプです。
    悲観的な人が特に陥りやすい状態です。
    失敗から学ぶ学ばないという前に、そもそも失敗しない=行動しないので、
    現状維持というゆるやかな後退をする人生になってしまいます。

    失敗経験を活かせるタイプとは・・・
    楽観的な考え方に、ほんの少しの悲観を混ぜたような状態が、
    最も成功に近いと言われています。
    楽天的に考えることで、失敗を恐れることなく、
    チャレンジする事ができるようになります。

    さらにここで、
    ほんの少しだけ悲観的になることで、
    将来への備えをするようになります。
    万が一失敗するとしたらどんな時だろうか、
    それを防ぐためにはどうすればよいのか。
    それを考えて備えるためにはほんの少しの悲観が必要です。

    皆さんもぜひ、将来について考えるときには、
    まず楽観的に目標を立て、
    万が一それが失敗することがあるとすればどんなことが原因になるだろうか?
    と考えてみてください。

    今こそ自分と向き合う時間を!

    ぜひ自分と向き合ってみてください。
    今は気軽に外出することもできないので、自分の時間を確保しやすいという人も多いと思います。
    自分の過去の失敗や嫌な経験とも向き合い、その失敗を生かすことができた人ほど、この状況が変わった時に大きく成長できるはずです。

    具体的にどのようにすれば、自分の内面と向き合うことができるのかということがわからない人もいると思います。
    いきなり自分の内面に向き合おうとすると、メンタルの弱い人の場合は反芻思考になってしまう場合があります。
    自分の嫌な思い出やネガティブな想像ばかりがどんどん頭の中で大きくなり、それで余計に不安になってしまう人がいます。

    このような場合は、正しい自分との向き合い方を学んだ方がいいです。
    自分と向き合うというのはどういうことかというと、自分の経験から教訓を得るということです。自分の経験に対して後悔をするのではなく、自分の過去の失敗を活かすためには次はどうすればいいのかというように、教訓を得る振り返り方をする必要があります。

    そして、できるだけ具体的に振り返るようにします。
    反芻思考に陥りどんどんネガティブになってしまう人は、同じことばかりを考えてしまいます。
    しかも、それを漠然と考えてしまいます。ぼんやりとあの人に嫌われてしまったというようなことを繰り返し考えてしまいます。
    そうではなく、相手にどのようなことを言われて、その時の相手の表情や声のトーンはどんな感じだったのか、どんな経緯があったのかなど、詳細に思い出そうとして細かく考えるようにすると、反芻思考のデメリットをある程度防ぐことができるのではないかという研究もあります。

    ここから先は、より具体的に失敗から学び成功をつかむための方法を解説していきます。
    これは仕事や勉強の失敗、人間関係や恋愛の失敗などだけでなく、ダイエットや禁煙など日常的な失敗にも活かすことができる方法です。
    過去の失敗を活かして人生を変えたい方はぜひ続きをチェックしてみてください。