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  • 一問一答「彼女から距離をおきたいと…」【関係修復の心理学】

    2021-02-23 21:20  
    330pt
    人間関係の問題というものは誰でも抱えることがあります。

    恋愛関係、
    友人との関係、
    家族や親戚との関係、
    上司や同僚、部下との関係、
    取引先や仕事上の関係、
    あなたは、そんな様々な関係の中でも特に “やり直したい” と思う相手はいましたか?
    それは、どんな関係の中で誰に対してのものだったでしょうか?

    今回は、関係修復の心理学として、彼女から結婚というものが分からなくなったので距離を置きたいと言われ、思い直してもらうために何か方法はあるのだろうかという相談をもとに、壊れかけた関係を修復するための方法についてまとめてみたいと思います。

    まず、人は自分自身のことになるとなかなか客観視することができないものですから、この相談に対して自分であればどのようにアドバイスしてあげるか、同じような状況だったとしたら何ができるか、自分なりに考えてみてください。
    これについては、他の人の参考にもなるでしょうからニコニコのコメント欄で教えていただけたらと思います。

    Q. 「付き合って5年の彼女から “考える時間が欲しいから距離を置きたい” と言われ、私からは1ヵ月連絡しないと泣く泣く約束しました。“姉が最近結婚してからモヤモヤして自分の結婚がわからなくなった” との事ですが、思い直してもらえる方法はあるでしょうか?」

     3年の壁 

    動画の中でDaiGo師匠も触れていましたが、恋愛初期の燃えるような感情というものは、様々な説はあるもののフェネチルアミンという物質によるものだと言われています。
    このフェネチルアミンが長くても3年ほどしか分泌されないので、恋愛の初期や結婚の初期の燃えるような感情だけに頼ってしまうと、勢いだけではそこにある3年の壁を越えることができなくなるわけです。

    これは進化心理学的に考えた場合には、3年間の間に子供が出来たり生物学的に考えて子孫を残すというような変化がない限り、相手との間に子孫を残すことができないと判断され、相手に対する魅力を脳は勝手に下げてしまうということが起きているために、急に感情が冷めたように感じるのであって、人間の脳は元々そのようにプログラムされているのではないかということを言われている学者さんもいます。

    もちろん、現代においては別に子供が出来なくても幸せな夫婦はいくらでもいますが、生物として考えた場合には子孫を残せないというのはかなりのデメリットになるので、相手に生殖能力がないと判断したら、次の人に写っていくっていうことをしなくてはいけなくなります。
    そのような性質が現代の人間にも残っているのではないかと考えるのも理屈としては頷ける話だと思います。

    このフェネチルアミンが分泌されて恋愛が盛り上がっている間に、盛り上がった感情にただただ流されてしまうのではなく、お互いにそれ以上の関係を作っていくための努力をしないと、基本的には2人の関係は長くは続かないように元々人間というものはなっていると考えた方がいいのかもしれません。

    初期の燃え上がるような感情だけで無駄に相手に期待しすぎてしまうと、その先に、その期待が少し裏切られただけでも相手に対して幻滅するということになってしまいかねません。

    「こんなはずではなかった!」が起きる原因

    恋愛でも結婚でも同じですが、相手が自分のことを幸せにしてくれるとは思わないほうがいいということを示す研究があります。

    もちろん人は努力することで自分で幸福を感じることができるわけですが、同じ出来事に対してもどれくらい幸せを感じることができるかというのは、人によって好みや価値観があるものの、実際には遺伝子でかなりの部分が決められています。
    つまり、人生における50%程度の幸福は遺伝子で説明できるとされています。

    恋愛の初期や結婚の初期の頃には、
    この人と付き合ったらきっと幸せになれるだろう、
    この人と結婚できたらきっと人生がバラ色になるだろう、

    などと考えてしまう人もいると思いますが、それは勝手に期待をあげるだけのことになってしまい、結果的には自分の幸福度は同じラインまでまた戻ってきます。

    ですから、初期の燃え上がるような感情がいつまでも続くと考えたり、その燃え上がった感情が続いた先に結婚という形があるとか、自分の幸せがこのまま高止まりするとか考えてしまうと、それが下がった時に相手に対して幻滅したと感じさせてしまうことになります。
    「こんなはずではなかった」

    そう思わせてしまうのは、人間の幸福にはベースになるラインが決まっていて最終的にはそこに戻ってくるからです。

    だからこそ、できるだけ早い段階で「お互いに相手と補完し合うような関係」を作ることで、良い関係を維持することができるようになります。

    そして、常に2人で何か新しいことにチャレンジしたり楽しいイベントを意識して経験することによって、ベースになるラインまで幸福度は下がるとしても、一時的に幸福度が上がることを2人で続けていくことができれば幸せな関係を続けることはできます。

    お互いの関係を維持する努力を!

    どんな関係であってもお互いにその関係を維持するための努力が必要です。

    今大切な関係がある人は胸に手を当てて考えてみてください。
    あなたはその関係を維持するための努力をしていますか?

    恋愛の初期や結婚の初期には燃え上がるような感情だけで2人の関係を保つことはできますが、その関係をそれ以降も保っていくためにはお互いの努力が必要だということを忘れないようにしてください。

    そして、人間の幸福度というものは何もしなければ自然とベースラインに戻ってくるものだということも覚えておいてください。

    だからこそ、関係を維持するためには努力が必要で、そのために日々できることとしては、
    一緒に映画や Netflix などのメディアを消費する習慣を3年のうちにつけておく
    お互いの友人を紹介し合う機会を定期的に作るようにしておく

    ということも効果的でしょうし、ある程度どんなことでも相手を受け入れることができる最初のうちにこそ、
    2人の関係を長く保つためのルールを話し合って決めておく

    ということもしておいてください。

    これは、

    ケンカした時にはどうするのか? 
    お互いに嫌なことがあった時にはどうするのか?
     お互いに自分が疲れている時にはそれをどのように伝えるのか?

    このようなことを話し合って、2人の関係を保つための習慣やルールを序盤の熱量がある間にしっかり決めて作っておくことが大切です。

    ちなみに、恋愛でも結婚でもそれを言ってしまっては終わりというような地雷があります。
    男性のイラッときやすい女性のポイント、
    女性のイラッときやすい男性のポイント、
    これが関係を壊していくきっかけになります。

    そんな地雷のポイントについて調べられた研究をもとに解説した動画もありますので、こちらも参考になると思います。

    その動画と合わせて、2人の関係を長く続けるために参考になる本も紹介しておきます。
    動画でDaiGo師匠も紹介していた本と幸せな恋愛を続けるために役に立つだろう本もいくつか紹介しておきます。

    Dラボ▶ 踏んだら即死の恋愛関係地雷の避け方


    『対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係』

    『だれもわかってくれない:あなたはなぜ誤解されるのか』

    『改訂版アサーション・トレーニング1さわやかな〈自己表現〉のために アサーション・トレーニングシリーズ』

    『恋愛依存症 - 苦しい恋から抜け出せない人たち』

    人が愛情を最も感じる行動とは?

    ペンシルベニア大学の研究で、人がどのような時に最も愛情を感じるのかという事を調べたものがあります。
    男女495人を集めて、人が愛情を感じそうなシナリオを60パターンほど集めて読んでもらうということを行っています。
    恋愛に限らず日常的に起こる様々な場面を想定して、人がどのような時に愛情を感じるのかということを調べようとしたものです。

    その結果、最も愛情を感じられる行動は、
    愛情を感じる行動第1位:自分が困っている時に助けてくれた
    愛情を感じる行動第2位:子供がなついてきた
    愛情を感じる行動第3位:ペットがなついてきた
    愛情を感じる行動第4位:パートナーから好きと言われた

    ということでした。

    結局のところ、好きだという思いを口で言うよりも、その人が困っている時に助けてあげたりすることが最も重要で、子供と遊んだりペットと触れ合うような経験をパートナーと一緒に体験することの方が、ただ口で想いを伝えるだけよりも効果的なのではないかということです。

    愛が冷める瞬間

    ちなみに、逆に愛情を感じないと判断されやすく、これをされると愛情を感じるどころかむしろ嫌悪感を感じるという行動も分かっています。

    自分の居場所を確認される
    いつも一緒にいたいと言われる

    やたらと相手の居場所を確認しようとしたり、「ずっと一緒にいたいね」ということならまだしも「いつも一緒に・・・」という人は、愛情を感じさせてはくれないので付き合うとしんどいだけになります。

    恋愛をするといつもこのようなことをしている人もいると思いますが、それをすると相手は愛情を感じるどころか、逆に愛は薄まってしまい3年の壁どころかあっという間に関係は終わりかねません。

    この研究では、研究者は人間が愛を感じるのはロマンティックな場面ではないということに注目されています。
    結局のところ、長期的に一緒にいたいと思う人と愛を育むということを考えた場合には、日常的にパートナーを助けたり、子供やペットがなついてくれるというような、日常にある幸せを求めた方が関係は長く続くのではないでしょうか。

    それでは、ここから先は壊れかけた関係を修復するための「関係修復の心理学」について解説していきます。
    知りたい方は続きをどうぞ。