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  • 一問一答「あなたが今欲しい「解決法」は、どんな問題や悩みについてですか?」【意外な解決法】

    2021-10-30 12:00  
    330pt
    あなたが今欲しい「解決法」は、どんな問題や悩みについてですか?
    今回は、人生を変える「意外な解決法」が見えてくるDaiGo師匠の新刊の発売を記念して、どうすればDaiGo師匠のように自由に生きられるのか、どうすれば人生を変えるだけの堅い意志を持つことができるのか、そんな相談をもとに、毎日の中で使える意外な解決法について解説させてもらいます。


    毎日、うまくいく人の「意外な解決法」 (単行本)
    Q. 人や物事に興味を持つこともできず現場の仕事をだらだらとしていますが、DaiGoさんのように自宅で働きながら猫と暮らすことが夢です。どうすれば人生を変えられるような堅い意志を持つことができるのでしょうか?

    まず堅い意思を持とうとしていることが間違っています。
    人生で自由をもたらすものは堅い意思ではなく柔軟な心理状態でありこれが一番重要です。
    堅い意思を持った人はいずれ折れてしまいますし、そうなると意外な発見を見つけることができた時に行動できなくなります。
    自分について決めつけてしまうと、それ以外の他のチャンスを見つけた時に行動できなくなってしまいます。

    僕の場合も同じで、テレビに出ていた頃もテレビに出るだけが仕事ではないと思っていたので、本を出したり企業のコンサルをしたり、ニコニコ動画をしてみたり色々なことをしてみました。
    僕がニコニコを始めた頃には既にニコニコはオワコンと言われていて、どちらかと言うと YouTube の方が注目されていましたが、みんなが YouTube の方に注目しているのであれば、まずはニコニコで試してもいいだろうと考えました。
    これも柔軟な姿勢があったからこそ今があったと思っています。

    にもかかわらず、多くの人が堅い意思で自由をいつか手に入れることができると考えてしまいます。
    みんながそう考えているわけですから、同じ方向に向けて多くの人とチキンレースになってしまいます。
    そんな状況で自由なんて手に入るはずがありません。
    柔軟な発想を持つようにしてください。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    心理学的に正しい対人トラブル解決法

    DaiGo師匠に対する相談の中でも、人間関係の問題はかなり多くあります。
    対人トラブルというとおそらく誰でも抱えたことはあると思いますが、その原因は何でしょうか?

    自分が悪い、相手が悪い、コミュニケーションが足りなかった・・・
    そんな毒にも薬にもならないようなことを言って、反省しましたという人がいますが、大概が役に立ちません。
    何故かというと、なぜ対人トラブルが起きるのかということを把握出来ていないので対策もできないからです。
    では、どうすれば対人トラブルを減らすことが出来るのか。

    もちろん実際に起きた問題やトラブルを愚直に解決しようと行動することは重要です。
    ただ、対人トラブルが起きたら、
    なぜ嫌われたのかな?
    何が悪かったのかな?
    あの人の◯◯が許せない!
    というように悩むと思います。
    その結果、より悪い方向に進んでいってしまいます。
    悩めば悩むほど解決しづらくなるのが対人トラブルです。

    対人トラブルの危険なバイアス

    僕たちは、対人トラブルに対して強烈なバイアスを受けるということがわかっています。
    基本的には、このバイアスのせいで皆さんが見るべきものを見ることが出来ていなくて、自分が見えていないだけの意外な原因や解決法に気づくこともできず、相手がなぜ怒っているのかもわからないとか、問題の原因もわからないとなり、もうあの人は嫌い!と結論を出してしまったり、原因は他にあるのに自分を責めてしまったりということが起きます。

    対人トラブルの一番の問題は、バイアスに支配されてしまい的確に問題を捉えることが出来ていないことと言えます。これがお互いに起きてしまいます。

    これは、別名ソロモンのパラドックスと言われています。
    旧約聖書に出てくるソロモン王は深い知恵を持ち得た人でどんな問題もたちどころに解決するという人でした。
    ところが自分自身のことや身内のこと対しては結構過ちや判断ミスをしていたそうです。
    この人間らしさをもったソロモン王にちなんで、他人のことはわかるのに自分のことはわからないということをソロモンのパラドックスと呼んでいます。

    意外な解決法は距離感にある!

    これは、ウォータールー大学のイゴール・グロスマンさんの実験で判明しています。
    例えば、自分自身は関係なく、別の2人が争い事を起こしているのを目の前で見ていたとします。
    そうすると、当事者よりも冷静に双方の問題点や根本的な原因も一歩ひいたところから見て判断することが出来るかと思います。

    ところが、誰でも当事者になった途端に、相手のせいにして責めたり自分の過失だと自分を責めたりと、歪んだ視点になってしまいます。
    客観的に第三者が見ると誰でもわかるような問題であっても、自分たちが当事者になると驚くほど視点が歪んでしまいます。

    だから人間関係の問題というものはドロドロになってしまいます。
    この人間関係はより深く長くなればなるほどドロドロになりますから、離婚訴訟や恋愛関係の問題はひどい状況になるわけです。
    結局、何が大事かというと、距離感が大事です。
    その問題に対してどれぐらい程よい距離感を保てるかということが大事です。

    距離感の保ち方

    ウォータールー大学の研究では、どのようにすれば判断を間違うことなく、ソロモンのパラドックスのバイアスに引っかからずに済むのかということまで調べてくれています。

    結論としては、自分が他人に向けてアドバイスをしている様子を想像するだけで、ソロモンのパラドックスのバイアスは解消することが出来ます。
    悩みを解決したいときは他人の視点で考えましょうとよく言われますが、このアドバイスは正しかったわけです。
    とはいえ、それがなかなか難しいのでどうすればいいのかということも調べてくれています。

    自分が対人トラブルに巻き込まれた時には、自分と同じ状況にいる友達がいたとして、あるいは自分と同じ状況にいる人を想像して、その人に対してどのようにして解決すればいいのかアドバイスする自分を想像してください。自分だったらどうアドバイスするかを想像して、そのアドバイスは実際に紙などに書き出してください。

    そんな簡単なことで?と思うかも知れませんが、たったこれだけのことで一歩距離をおくことが出来ます。
    一歩引くために自分の友達が同じ悩みを持っていたらどうアドバイスするかを考えることで、判断を間違う可能性が減ります。

    年齢に関係なくバイアスの影響は受ける

    研究では、若い人でも年配の人でも全く同じような結果が出ています。
    よく年配の人生経験豊富な人が若い人の人間関係の悩みに対して、
    「若いうちはよくあることだよ・・・」
    「まだまだ経験が浅いね・・・」
    「自分も若いときは・・・」

    と言っていますが、年齢は関係ないということです。

    人間は何歳になろうとも自分の身に起きることに関しては誰でも冷静に見れないものです。
    どんな時も、何歳になっても、自分の身に起きた対人トラブルは、もし友達の身に同じ問題が起きたとしたら自分はどうアドバイスするのかを考えることが重要です。

    違う視点を持つために

    人が人間関係のトラブル以外にも毎日様々なことで悩みます。
    人は、悩む以上はそこから新しい答えや他人とは違う視点を導くべきです。
    悩むことというのは、むしろチャンスにつながっています。
    そんな正しく悩むための方法として、クリティカルシンキングについて学ぶのであればこちらの本も役に立ちます。

    悩む力ー天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」

    ここから先は、それに意外な解決法について掘り下げていきます。
    人間は日々バイアスに惑わされたり、悩みや不安を抱えて、本来そこにあるはずの解決法に気づかないことが思っている以上に多いです。
    そんな解決法に気づくための新しい視点を保つための具体的な方法について知りたい方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは最近何か新しい運動やスポーツをしましたか?」【人生の問題を解決する運動とチームスポーツのメリット】

    2021-10-28 12:00  
    330pt
    あなたは最近何か新しい運動やスポーツをしましたか?

    前々回に、運動の意外なメリットについて解説させてもらいました。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「あなたは運動を楽しんでいますか?」【人生を変える運動のメリット】


    今回は、子供の運動神経についての相談をもとに、ハーバード医学部が推奨する5つの運動についての調査をベースに、様々な問題を改善する運動とチームスポーツのメリットについて解説させてもらいます。
    Q. 子供時代の運動神経は将来に影響するものでしょうか?

    実は、運動神経というものは存在しません。
    あくまで熟練度や慣れの問題ですので運動神経はそもそも関係ないと思いますが、将来に影響する運動能力としては心肺機能が重要になると思います。

    15歳から17歳ぐらいの年齢の時の心肺能力の高さというものは、人間の IQ を超えるレベルで個人の成功を予測することができるということがいわれています。

    ですから15歳から17歳ぐらいの頃に心肺機能が鍛えられるような運動をしたりすることで、大人になってから成功する可能性が高くなるということがいえます。
    やはり、これは心肺機能が鍛えられることにより脳にたくさん血が巡るようになるのか、頭が良くなるということがあるようです。

    以上が、DaiGo師匠のアドバイスでした。

    例えば、運動をしているとか、スポーツに打ち込んでいるということや普段体を動かしているというアピールをすると、男性でも女性でも初対面でモテるという研究もあります。
    やはり、運動をしている人の方が生物としても能力が高く健康に見えます。
    子供でも大人でも、男性でも女性でも、誰にでも運動のメリットを享受することができます。

    運動には様々な効果があるわけですが、運動が人間の人生に与える大きなメリットについて、前回に引き続き解説していきます。

    ハーバード医学部が推奨する5つの運動

    ハーバード大学公衆衛生学部の研究者の方が、ハーバード大学の医学部が行なった多数ある大規模な調査の中から、様々な目的に合う運動について解説してくれています。
    つまり、自分の抱えている問題に対して、どんな運動が適しているのかということを教えてくれています。

    体の痛みと心の痛みに効果的な運動

    肉体的な痛みが気になる人、いわゆるメンタルの弱さですが、精神的な痛みが気になる人にとって、水泳が効果的だと推奨されています。
    ですから、体の痛みやメンタルの改善の効果を狙うのであれば、水泳がいいのではないかということです。

    水泳では水の浮力が体にかかります。
    それによって、関節に対する負担がかなり減ります。

    もちろん物理的な何か問題があるのでなければですが、体の痛みというのは、運動した方が痛みがなくなります。
    とはいえ、例えば、筋トレなどをしようとすると、関節にかなり負担がかかってしまいます。
    歳を取るとどうしてもこのような人が増えますが、関節の痛みによって運動を断念する人は多いと思います。

    水泳であれば、そんな関節に対する負担を和らげながら、運動による痛みの軽減の効果を得ることができるわけです。
    ですから、慢性痛など体の痛みを抱えているのであれば、水泳が推奨されているということです。

    さらに、海でもお風呂でも、水の中に入るとなんとなくリラックスできる感覚があると思います。
    水に触れることは、メンタルを癒してくれる効果があるとも言われています。

    例えば、同じ公園であっても、その中に川が流れている公園と川が流れていない公園を比べると、川が流れている公園の方がリラックス効果が高いという研究もあるぐらいです。

    そういう意味でも、水泳には人間のメンタルを改善してくれて、ポジティブな感情を作り出してくれるという効果もあるわけです。

    ですから、体の痛みと心の痛みに対する対策としては、水泳をしてみるのが良いのではないでしょうか。

    リラクゼーションとバランス感覚を鍛える運動

    瞑想を行なっている人も多いでしょうが、瞑想のようなメンタルトレーニングは、僕たちの心のバランス感覚を整えてくれます。
    要するに、リラックスできるようになったりストレスに強くなったりする効果があります。

    体のバランス感覚も重要で、体のバランス感覚が鍛えられていると怪我をしにくくなるという効果もあります。
    スポーツ選手でも、怪我の防止のためにバランス感覚を鍛えるようなトレーニングを取り入れていたりもします。

    そんな両方の効果を一緒に取り入れることができる「動く瞑想」と呼ばれている運動があります。
    それが2つ目の運動で、太極拳です。

    太極拳については、リラクゼーションの効果について、その効果を実証する研究がかなり行われています。
    あのゆっくりとした動きによって、体のバランス感覚を鍛えることができます。
    ですから、お歳をとられていても太極拳をされている方は転んでも怪我をしにくいと言われています。
    若い人でも、太極拳を行うことによって、バランス感覚をもたらしてくれる筋肉を鍛えることができます。

    怪我をしづらくなるだけでなく、姿勢も良くなるという効果もあるので、太極拳はおすすめです。

    カロリーの燃焼と脳機能の維持に効果的な運動

    運動だけで痩せることは難しいですが、運動は、太りにくい体・痩せやすい体を作ることができます。
    そんな食べても太りにくい体を作ると同時に、頭の回転を速くする効果があるという運動も紹介されています。
    そんな運動とは筋トレです。

    当然ですが、筋肉量が多ければ多いほど燃焼カロリーは増えますので、同じ運動をするのでも、筋肉がある人の方が消費カロリーが増えるわけです。
    ある意味、これは燃費が悪いともいえますが、人間の場合は、しっかり食べてたくさん動くということが大事です。
    筋肉が多いほど、消費カロリーが増えて、結果的に太りづらく痩せやすい体を作ることができます。

    さらに、最近では、この筋トレが脳機能の維持に役に立つということも言われています。
    であれば、やはり毎日ガンガン筋トレしないといけないのかと思う人もいるでしょうが、そこまでしなくても構いません。
    この効果を得るために、ジムに行ってウェイトトレーニングをがっつりしないといけないというわけではなく、自宅で気軽に使えるウェイトを変えられるダンベルなどを使って、自分のできるところから始めてみるといいと思います。

    女性が使うような、部屋に置いていても可愛い軽めのダンベルもあったりしますが、そんなものから始めても構いません。
    軽いものから始めても、燃焼カロリーを増やして脳機能を維持してくれる効果を期待できます。
    軽い重さだと意味がないと思わず、自分のできるところからまずは始めてみてください。
    筋トレという行為自体が、痩せやすい体と脳には効果があるわけです。

    DaiGo師匠と同じように筋トレもがっつりしたいという方は、週に2回ぐらいの頻度でダンベルがあった方がいいと思います。


    MRG 正規品 可変式 タンベル アジャスタブルダンベル 

    また、HIITに限らずどんな運動でも同じですが、一定以上きつくなるとなんとなくハイになってずっと続けることができるような気分になるのはなんとなく分かると思います。
    このような運動による脳内麻薬をバンバン分泌させて運動が癖になる方法について詳しく学ぶのであればこちらの本が役に立つと思います。

    スタンフォード式人生を変える運動の科学

    ここから先は、残りの2つの運動と、さらに、皆さんも普段しているようなチームスポーツの意外なメリットまで解説していきます。
    男性でも女性でも、子供でも大人でも、誰でもそのメリットを得ることができる様々な運動の効果について解説していきますので、運動で人生を変えたいという方は続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは日々学んだことをアウトプットしていますか?」【アウトプットの心理学】

    2021-10-26 12:00  
    330pt
    あなたは日々学んだことをアウトプットしていますか?

    皆さんは、学んだ知識をアウトプットした方がいいということは知っていると思います。
    日々、そのアウトプットの質と量を意識していますか?

    今回は、語彙力に関する相談をもとに、アウトプットにまつわる心理学について解説したいと思います。

    Q. 急に話を振られた時に、面白い返しをできるようになるにはどうしたらいいでしょうか?

    これは逸話やストーリーをたくさんストックするしかありません。
    語彙力やしゃべる力というものは、いかにエピソードや論理展開が頭の中に豊富にあるのかということになりますので、オーディオブックを活用してみてはいかがでしょうか?

    人から聞いた話や体験談を他の人に伝えることが好きな人は、コミュニケーション能力が上がっていきます。
    人間はインプットする時だけでなく、アウトプットする時に情報が定着するものです。
    アウトプットすることによって、自分の言葉に置き換えることも出来るようになりますので、それにより論理展開も上手くなってきます。
    ですから、まずはオーディオブックを使って、知識を手に入れて内容を深めるようにしてみてください。そこから、アウトプットすることによって徐々にコミュニケーション能力も付いてきます。

    以上が、DaiGo師匠のアドバイスでした。

    学習のインプットとアウトプット

    最近ではオンラインなどで独学で新たな知識を学んでいる人も多いと思います。
    学んだことを記憶として定着させるためには、インプットするだけでなくアウトプットすることが大切です。
    自分が学んだり得た知識をシェアすることができる友達を作ったり、その日1日学んだことを夜に文章にまとめたり、アウトプットする機会が重要です。

    運動やスポーツでも勉強や読書でも、インプットとアウトプットそれぞれを使い分けることで、その習得効率はかなり変わります。

    運動と学習のタイミングを使い分ける

    インプットとアウトプットでは、そのタイミングを使い分ける必要があります。
    例えば、激しい運動をした後には報酬やポジティブなフィードバックにあまり反応しなくなります。
    ということは、運動は僕たちを欲求や誘惑から救ってくれることもあります。
    誘惑に負けそうになった時には、その場でバーピーやスクワットをするといいという話もあります。
    それにより自分の欲望を抑えることが出来て、本来やるべきことができるようになります。
    余計な感情をコントロールするために激しい運動は効果的です。

    これには良い面も悪い面もあります。
    特に学習の初期段階においては、物事をただ続けて学ぶというよりは、効率的な方法を理解したり試しながら学ぶ報酬学習が必ず必要です。
    この報酬学習が抑えられるので、激しい運動の後にはインプット系のタスクはあまりしない方がいいということになります。
    特にあまり慣れていないインプット系のタスクはしない方がいいです。

    ですから、お勧めとしては、HIITなど高負荷運動の後はアウトプット系のタスクをするようにした方がいいです。
    逆に、インプットをする時には、僕の場合であればスタンディングデスクの前にステッパーを置いて、ステッパーを踏みながら本を読んだりします。
    ウォーキングのような低負荷の運動をしながらインプットをすると効率よく学習することができます。

    まとめると、高負荷運動の後は、アウトプット系のタスクかあまり頭を使わない作業の時間にあてるようにしてください。
    インプットしたい時には低負荷の運動をしながら行うようにしてください。

    メディアの多様性を利用する

    インプットをする時もアウトプットする時も、効率よくスキルや知識を身につけるためには、メディアの多様性を作るようにしてください。
    メディアの多様性を作れば作るほど、僕たちは物事を習得する確率が高くなります。

    例えば、DaiGo師匠の場合であれば、紙の本で買って良い本だったと思った場合には Kindle でも買います。
    紙の本の良いところは、自由に読みたいところだけ拾って読むことができることですが、オーディオブックで聞くと音で入ってくるわけですから、音の場合には文脈の構造として入ってきます。
    知識を紹介するときも次々と情報が出てくるのは、そんな本の文脈構造自体が脳に入っているからです。

    複数のメディアの形を保つことによって、インプットのスピードや効率を高めていくことができるということが分かっています。

    インプットをするときもアウトプットをするときも、できるだけメディアを増やすことを意識してください。
    紙の本だけでなく Kindle を使ったりオーディオブックを使ったり、動画で見るのもいいと思います。
    本の要約サービスや要約の動画などもありますが、このようなものは自分が読んだことがある本についてチェックした方が、効率よく知識の吸収をすることにつながるのではないかと思います。
    要約を読んで本を買うかどうかを決める人もいると思いますが、メディアを変えるという意味で、自分の読んだ本の要約を見るのはいいと思います。

    UCLA が1991年に行なったレビュー論文を見てみると、視覚や聴覚などの複数のタイプのデバイスを使った方が、全体的にスキルが身につきやすいということが示されています。

    これは勉強や何か知識を身につけることだけでなく、スポーツなどの練習をする時にも、できるだけ複数のデバイスを使って覚えた方が身につきやすいということです。

    例えば、スポーツで何か練習するとなったら、普通に考えれば本で文章で読むよりも動画で見た方が分かりやすいと思います。
    ところが、だからといって映像だけに絞ってしまうと習得率は上がりません。
    映像で見ながら、色々な人の本にある表現やコメントも参考にして、様々な視点を持つことが大切です。

    複数のメディアを活用してインプットを行い、アウトプットできるコミュニティやツールを出来るだけ沢山持つようにしてください。
    学習というものは、自分の知っていることでも同じことでも、様々なメディアで色々な形でインプットとアウトプットをすることによって、習得率は高くなるということを覚えておいてください。

    ここから先は、
    アウトプットすることにより、悶々とした人生から抜け出して充実した人生を手に入れるための方法、
    学んだことをアウトプットによって自分のものにする読書術、
    人生を変えるアウトプットの心理学について解説させてもらいます。
    DaiGo師匠の強みは、圧倒的な好奇心と知識欲、そして、アウトプットの継続です。
    日々成長してそんな強みを見つけるためにも是非続きをチェックしていただけたらと思います。
     
  • 一問一答「あなたは運動を楽しんでいますか?」【人生を変える運動のメリット】

    2021-10-23 12:00  
    330pt
    あなたは運動を楽しんでいますか?
    その運動にどんな効果があるか知っていますか?

    今回は、漠然とした不安に悩む相談に対するDaiGo師匠の運動を勧めるアドバイスをもとに、実際に、人生を変える運動の効果について解説させてもらいます。
    普段あまり運動をしていないという方も、定期的に運動しているという方も、大人も子供もみんな運動したくなる、そんな運動の効果についてです。
    Q. 死にたくもないのに時折それを連想させる言葉が思い浮かび、とても不安になり焦って睡眠の質も悪くなります。
    何かに集中している時には大丈夫なのですが、どうすればこのような状況はなくなるでしょうか?

    分かっているのであれば、何かに集中したり瞑想するのが良いのではないでしょうか。
    当然何かに集中したり没頭しているときには、人間はそのようなネガティブな感情に陥りづらいものです。
    運動や瞑想をしてみるのがいいのではないかと思います。

    これは非機能的思考というもので自害のような思考は意味がない思考です。
    それで物事は何も解決しません。
    楽になるというようなことを言う人もいますが、そもそも人が死んだ後にどうなるのかということが分かっていない時点で、自分から死ぬことは意味がないことです。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    人生が変わる種類別運動の効果

    DaiGo師匠は普段HIITを皆さんにもお勧めしていますが、それ以外にも、しておくといい運動はもちろんあります。
    様々な運動があるわけですが、それぞれの運動にどんな効果があるのか、その効果別におすすめの運動を紹介させてもらいます。

    その運動が僕達にどのような効果をもたらしてくれるのか、そのメリットを知っているか知っていないかで、その効果は全く違ってきます。
    例えば、同じ運動をしていても、自分のしている運動がとてもダイエットに効果があるということを知っている場合は、それを知らないでただ同じ運動をしている場合に比べて、実際に消費されるカロリーも変わってくるという研究もあります。
    人間は面白いもので、その行為の効果を知っているというだけで、その効果自体が変わってくるということがあるわけです。

    ですから、皆さんには、それぞれの運動にどんな効果があるのかということをまずは理解してもらいたいと思います。

    運動の効果を知るメリット

    アルベルトルートヴィヒ大学の研究で、18歳から32歳までの男女76人を対象に、フィットネスバイクで30分間運動をしてもらいました。
    その際に、運動のポジティブな効果をどれくらい信じているかということをチェックしていました。
    つまり、運動することがどれくらい体やメンタルに良い影響を与えるのか、その効果を信じている人と信じていない人で、実際に効果が変わるのかということを調べようとしたわけです。

    その結果分かったこととして、運動のメリットを信じている人ほど、運動後の幸福度が爆上がりしていました。
    幸福度だけでなく、気分が改善して不安が軽減していたそうです。
    つまり、僕達は運動にメリットがあるということを知り、そして、その効果を信じるに足るだけの情報や知識を手に入れる必要があるということです。

    ですから、運動にどんな効果があるのかということを勉強してから、実際に運動をした方が、運動の効果は実感しやすくなるということがこの研究により示されたわけです。

    このような傾向は自転車の運動だけでなく、ジョギングや水泳、クロスカントリースキーなどの一定時間以上肉体の高いパフォーマンスを保つ必要があるスポーツでも、同じように効果が確認される可能性が高いと研究者は言っています。

    運動で人生を変えるおすすめ本

    実際に運動で人生を変えるためのおすすめ本を3冊紹介しておきます。


    脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
    こちらの本ではどんな運動をどのようにすれば脳細胞を増やしたり脳を鍛えることができるのかということを教えてくれます。
    脳を鍛えれば新しいことを見つける能力も高まりますし、さまざまな状況に対応する力も高まりますし仕事におけるパフォーマンスも向上します。
    そんな脳を鍛える方法を教えてくれる素晴らしい本です。


    GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス
    どうせ運動するのであれば屋内よりも屋外で行った方が、人間は自然に触れることによってメンタルが安定したり様々な効果があるということもわかっています。
    こちらの本では、その自然がどれだけ素晴らしい効果を僕たちにもたらしてくれるのかということを教えてくれます。


    スタンフォード式人生を変える運動の科学
    こちらの本は運動することによって人の人生がどのように変わっていくのかということをストーリーも含めて教えてくれるので、こちらは科学が苦手な人でも読みやすい本だと思います。

    自転車で記憶力が向上?!

    まず、先ほど自転車の話を紹介しましたので、自転車の効果から解説していきます。
    自転車で運動することで記憶力が向上するという研究があります。

    この研究では、若くて健康な男性15人に対して、3つのグループに分けています。

    グループ1:中強度のサイクリング30分
    グループ2:最大心拍数の80%でサイクリング15分
    グレープ3:何もしない

    程々のサイクリングをするグループと結構きつめに追い込むサイクリングをするグループ、そして、何もしないグループに分けて、その後に記憶力のテストを受けてもらっています。

    その結果分かったこととして、全力の一歩手前の最大心拍数の80%でサイクリングを行ったグループが、記憶力のパフォーマンスが格段に高くなっていたということが確認されています。

    つまり、特に、かなりきつめに追い込むレベルのサイクリングをすることによって、記憶力が上がる可能性が示唆されたわけです。

    ということは、何か物事を覚えたいとか記憶力が影響を与えるであろう勉強をする前には、少し高負荷な運動を行なっておくというのは結構いい方法なのかもしれません。
    これはサイクリングマシンでなくても、おそらく脚力を使うトレーニングであれば同じような効果は期待できると思います。

    師匠の場合は、本を読む時間を区切っているので、その合間にステッパーの強度をあげて全力で追い込むということをよくしています。
    いずれにしても脚力を使う運動はおすすめです。


    Xiser Commercial Mini Stairmaster, Black

    脚力と IQ は比例するという研究もあります。
    普段から足をしっかり動かして脚力の強い人ほど、脳にたくさんの血液が流れるようになります。その結果頭の回転が良くなるのではないかと言われています。
    この実験では、高強度なサイクリングで15分行っていますので、スクワットでも他のトレーニングでもいいですが、記憶力を高める効果を狙いたいのであれば、強度と時間はそれぐらいを目安にした方がいいと思います。

    ここから先は、さらに他の様々な種類の運動の意外な効果について解説していきます。
    子供の問題行動が減ったり、創造性が高まったり、不安が減って人生を楽しく生きることができる、まさに人生を変える運動の効果について解説していきます。
    運動の効果を学んで人生を変えたいという方は、ぜひ続きをチェックして下さい。
     
  • 一問一答「ゼロからビジネスを始めるために何が必要だと思いますか?」【ビジネスアイデアの作り方】

    2021-10-21 12:00  
    330pt
    ゼロからビジネスを始めるために何が必要だと思いますか?

    今回は、起業するためのアイデアがなかなか思い浮かばないという中学生からの相談をもとに、ビジネスアイデアを広げるための心理学的な方法について解説させてもらいます。

    Q. 今中学生ですが、起業するためのアイデアがなかなか浮かびません。何か良い方法があれば教えて下さい。

    中学生では、資本があるわけでもないでしょうし、明確な価値を提供するためにコストがかかるものは難しいと思います。
    ですから、ゼロ円でできることを考えたり、一般の企業がまだ使いこなすことができていないところに注力するのがいいと思います。
    例えば、一般の企業で TikTok をうまく使っているところは少ないでしょうし、YouTube でも企業がうまく使えているところはそんなにありません。企業が YouTube を上手く使えていないから YouTuber に仕事を依頼するわけです。

    新しく出てきたプラットフォームで、プロの人たちや企業がまだ使いこなせていないところに注力して、無料で一旗あげてそこからお金を集めることを考えた方がいいと思います。
    自分と同じぐらいの若い人たちで成功している人も沢山いるでしょうが、その人達もまずいきなり元手がかかることはしていないはずです。

    そして、起業するのであれば自分のキャラはあまり出さない方がいいです。
    自分がいなくてもまわる状態にしておいた方がビジネスとしてはいいと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    未来は与えられるものではなく、獲得するもの

    将来起業して自分の力で仕事を作って成功したいとか、今ある仕事で成功したいと思うのであれば、自ら行動してそれを形にするしかありません。
    創造力もあってアイデアは思いつくけれど形にすることができない人は結構多いでしょうが、それは自分の未来と結びついていないからです。
    自分の創造性を現実的な方向に向けることができていないので、だから形にならないということです。

    自分がアイデアについて思いつきたいのであれば、
    自分の思考を遠い未来に飛ばしてください。
    一方で、アイデアを形にするために行動したいと思うのであれば、
    半年や1年以内の自分の計画に対して思いを巡らせてください。
    これにより創造性と行動力につながるモチベーションを手に入れやすくなります。

    皆さんは自分の未来を自分で選んで手に入れてください。
    重要なのは、できるだけ早く決断して、その決断が正しかったと思えるような行動を繰り返すことです。
    先延ばしにして決断が遅くなればなるほど、もしその決断が間違っていた時にはそれを巻き返すチャンスも減りますし、修正することもできなくなってしまいます。

    自分のアイデアに自信を持ちカタチにしていくために

    人はどれだけ成長を求めても、自分が考えることなんて大したことがないと思ってしまう人が結構います。
    自分が考えることなんてどうせ大したこともないと、自分のアイデアを自分でディスってしまい、大したことないからわざわざ人に言う必要もないし行動したところでうまくはいかないだろうと考えてしまう人が中にはいます。

    それが最も危険で、自分の発想力やアイデアを形にするという行動さえもしなくなってしまうので、そうなると成功するものも成功しなくなってしまいます。
    それはもはや成功とか成長以前の問題です。
    そんな状態を防ぐための方法を教えてくれる本を紹介しておきます。


    クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法
    IDEO(アイディオ)という世界で最も有名なデザイン会社があり、この会社のすごいところは社員のモチベーションをデザインするのがとても上手です。
    全員が自分のアイデアに自信を持ち、それを試していくことができる会社の風土を作っています。
    それの秘密をデザインの考え方から教えてくれるという本になっています。
    デザイナーではなくても、これから新しいことをしたいとか自分の力で自分の人生を形作っていきたいと思う方は絶対に読んだ方がいい名著です。


    起業の科学 スタートアップサイエンス
    ビジネスで成功しようと思えば当然ですがアイデアだけではだめです。
    これは起業するために必要な知識が図解も交えながらわかりやすく学べる本です。


    スタートアップとテクノロジーの世界地図

    やはり事例から学ぶのがいいと思います。
    今となっては一流企業に成長した様々な企業の戦略を学ぶことができます。


    良い戦略、悪い戦略
    ビジネスで成功するためにはアイデアだけではなく戦略が大切です。
    戦略を学ぶにあたっては、戦略の専門家に学ぶのがやはり一番いいと思います。
    現代のアップルやピクサーの戦略から過去のハンニバルの戦略まで解説されているとても参考になる本です。

    時代を変えるアイデアを作る創造性

    良いアイデアを思いつくためには創造性が必要ですが、その創造性とはどのような能力なのかということを調べてくれたケント大学のメタ分析があります。
    これをもとに、画期的なビジネスアイデアや人生において自分にしかできないようなことを作り出すための14の要素について紹介させてもらいます。

    創造性を発揮するために必要な14の要素
    1 積極的行動と忍耐
    2 不確実性に対する柔軟性
    3 特定のジャンルの知識と経験
    4 IQ(全体的知性)とメンタルの健全さ
    5 結果を求めて行動して形にすること
    6 他人の目からの自由と独立
    7 意図的に没頭することと達成感情
    8 オリジナリティ
    9 前進と成長の感覚
    10 他者とのアイデアのシェアとコミュニケーション
    11 完璧主義をやめて時に無意識に委ねる
    12 潜在価値の評価
    13 他者への貢献
    14 多様性

    この14の項目がたくさん組み合わせされている時の方が良いアイデアを作ることができます。

    ここから先は、この14の要素についてそれぞれ解説させてもらい、さらに、世の中に知れ渡るアイデアの共通点について解説させてもらいます。
    なかなか自分のアイデアがカタチにならない、
    いいアイデアだと思うけれどなかなか世の中の人に知ってもらえない、
    いつか誰もが知っているようなサービスを作りたい、
    そんな方はぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 知識の実践「あなたは自分なりの自信の持ち方が出来ていますか?」【自己肯定と行動力】

    2021-10-19 12:00  
    330pt
    あなたは自分なりの自信の持ち方が出来ていますか?
    学びを行動に結びつけることが出来ていますか?

    皆さんは、おそらくDラボを中心に日々学び、前に進み続けていることと思います。
    学んだことをなかなか実践できず、結果、思うように人生を変えられず悩んでいる人も多いと思います。

    今回は、Dラボで、知識を得ても実践と継続が出来ず、そんな自分を責めてしまうような生活をしていたけれど、実際にそれを乗り越え前に進み始めたある弟子の方の知識の実践談を紹介させてもらい、
    今の自分を受け入れ前に進むとはどういうことなのか?
    正しい自己肯定感と学びと行動について考察してみたいと思います。

    Dラボで学んだ知識を使って、人生を変えたい!

    HIITや瞑想、セルフコンパッションを実践して、より良い人生を送れるようになりたい

    そう思って勉強や運動を始めて数ヶ月が経った頃に、生活環境で就職や結婚のような大きな変化があって思うように行動できなくなった時のことです。

    それまでは順調に習慣化できていた事が、環境の変化によって新しい習慣に慣れることで精一杯になり、勉強や運動の時間が減ってしまって

    家族や友人にDラボで学んだ事を話しても理解してもらえなかったり

    しばらくは実践してもらえても続けるのは難しかったりもして、周りの人と一緒に実践することも上手くいかず…

    最初は順調だった知識の実践が段々と継続できなくなってきて、そんな自分を責めてしまうセルフコンパッションとは程遠い生活をしていました。

    そんな時にある事がきっかけで、セルフコンパッションがしやすくなったので、その体験をシェアする機会をいただきました。

    申し遅れましたが、私は“ぶちねこ”といいます。

    猫が大好きな二児の母で、食品会社の会社員として働いています。

    昨年からのコロナ禍の影響もあって人間関係で悩む事があり、その原因が私の性格にあるのかもしれないと考えて

    夫と話したところ、素人判断では分からないので専門家の意見を聞くことになりました。

    そして、知人の紹介で大学病院の精神科で一度話を聞いてもらうことになり

    そこで色々と話した際に検査を受けてみる事を勧められて、以下の5つの検査を受けました。

    性格特性を知るためのテスト

    5つの検査は以下の内容で、2日間に分けて行われました。

    ①WAISーIV(認知的な能力について調べる検査)
    ②AQ(自閉症スペクトラム症について調べる検査)
    ③CAARS(注意欠如・多動症について調べる検査)
    ④PFスタディ(ストレス対処傾向を調べる検査)
    ⑤SCT(書かれた文章から現在の気持ちについて調べる検査)

    [1日目]
    ①WAIS-IVを受けて(約2時間)
    ③CAARSを宿題で持ち帰ります。
    (人によっては⑤SCTも宿題になります)

    [2日目]
    ③CAARSを提出して
    ②AQ、④PFスタディ、⑤SCTを受けました(約1時間半)

    検査結果が出るまで3週間ほどかかるとのことで、後日改めて検査結果を聞きに行きました。

    その診断結果の一部が以下のグラフになります。



    折線グラフは左にある言語理解の数値が他と比べて低く、グラフが凸凹しています。

    このグラフのバランスの悪さが、私の特性を表しているとのことでした。

    その特性は何かというと、いわゆる〝空気が読めない〟というものです。

    空気が読めなくても大丈夫?

    先生から「あなたは人と話した時に「いい人」「天然」「無神経」と、人によって印象が全然違うでしょう?」と言われて

    「それは全部言われたことがあります」と答えました(笑)

    人によって印象が異なったり、〝空気が読めない〟という特性は、WAISーIVの結果にあった"言語理解”が他の値と比べて低くなっていることが影響しているそうです。

    特性の影響で相手の話したことを言葉通りに受け止めてしまうため、言われたとおりに行動していたら「実はそうではなくて…」と後から本心を言われて驚くことが多く

    逆に私自身は思ったことをそのまま話しているのですが、言い回しが下手で言葉が足りないため思っていることを上手く伝えられなくて、悪気はないのですが「言い方が悪い」と指摘をされることもありました。

    逆に、グラフの凹凸が少ない人同士だと、阿吽の呼吸で言わなくても相手の考えが分かるため集団としてもまとまりやすくなるとのことでした。

    先生から「特性は、エクボのない人にエクボを作って!というくらい変えられないものなんですよ」

    「もしそれを変えようとするなら、耳垢が湿式の人にむかって「私は耳垢が乾式の人が好きだから、耳垢を乾式にしてよ!」というようなものです」という説明を聞いて

    『特性は変えようと思って変えられるものじゃないから、変えられなくても大丈夫』という事を知りました。

    先生は「世界を変えていくのは集団から飛び出す〝空気を読めない人〟だから、そんな人も世の中を進歩させるためには必要なんですよ。ノーベル賞を獲る人もグラブが凸凹だったりするんですよ」という話をして下さいました。

    その話を聞いて、子供の頃から〝空気が読めない〟ことで周りにうまく合わせられなくて悩んでいた事が、実は良い面があったんだと認めてもらえて涙が出るほど嬉しかったです。

    そして、この時の先生の言葉で自分を認められるようになり、〝セルフコンパッション〟の助けにもなりました。

    また、先生は「思ったことをそのまま話すタイプの人は日本のように空気を読む文化圏よりも、英語圏のように思ったこと話す人が多い地域の方が合っているかもしれないですね」とも話していたので、自分に合った環境について考えるキッカケにもなりました。

    学校のテストで特性は分からない

    その他にも〝言葉から推測することが苦手〟という結果から「勉強は国語が苦手じゃなかった?」と聞かれたのですが

    学生の時のテストでは国語が得意で、数学の方が苦手だったので不思議に思っていたら

    処理能力は高いので本来なら“数学”が得意になりそうな検査結果でしたが、学生の頃に数学ができなかったのは文章問題が理解できていなかった可能性が高いそうです。

    言われてみると確かに数学の計算問題は得意で、証明のような文章問題が苦手だったので

    国語の点数が良いから読解力があって、数学の点数が低いから処理能力がないという訳ではないこと

    学生の時のテスト結果から、自分の得意不得意は分からないことを知りました。

    ちょっとAS、ちょっとADH?

    その他の検査では、AS(自閉スペクトラム)、ADH(注意欠如・多動症)の診断はつかなかったけれど、それぞれの特徴は少しずつ持っているとのことでした。

    ADHDやASDという言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、最後の「D」が抜けているのは誤字脱字ではなく、以下の著書を参考にしています。

    『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち 』本田秀夫著

    本書36ページより引用
    〝「Disorder(障害)」と断定できるほど明らかな支障はないものの、ASDやADHDの特性はみられるので、そのように表現するのが妥当だと考えています。〟

    この本を読んで驚いたのは、第4章「やりたいこと」を優先する!に掲載されている〝「やりたいこと」と「やるべきこと」を考える図〟(173ページ)を見た時に



    「一般の人は、やりたい事を我慢して眠ることができるんだ!」ということでした。

    自分にとっては当たり前のことすぎて疑問にも思わなかったのですが、睡眠時間など多数派の人の生活スタイルを知ることは大きな気付きになりました。

    一般の人がASやADHの特性を知らないように、特性がある人が一般の人のことについて知らないこともあると思います。

    本などを通じて、お互いの生活スタイルを知ることで、相手を思いやったり共感できるようになれたらいいなと思いました。

    個人的には、ヨシタケシンスケさんの絵本『みえるとか みえないとか』のように、お互いの価値観の違いを面白いと感じられる人が増えたら、人間関係の悩みは少なくなる気がします♪

    今回は検査を受けて自分の特性を知ることで、セルフコンパッションがしやすくなった体験談を書きました。

    ですが、私も以前は地方に住んでいて近くに検査機関がなかった事もあったので、様々な事情で検査を受けられない方もいると思います。

    周りに特性を理解してくれる人がいると良いのですが、そうでなかった時に身近にいる人の言葉を受け止めて一人で考え込んでしまうと、行き詰まってしまうことがあるかもしれません。

    そんな時は、身近にいる人ではなく第三者に相談することで解決の糸口が見つかることもあります。

    私も参加しているメントレラボのオープンチャットでも匿名の相談をすることができるので、人間関係などの悩みがある方は匿名で投稿する事で悩みが少しでも解消されるかもしれません。

    オープンチャット「メンタリストDaiGoの弟子コミュ」(詳しい参加方法はブロマガの最後に記載があります)

    たとえ匿名であっても、人見知りな方だと投稿するのは物凄く勇気がいると思います(私も最初に投稿する時はすごく怖かったです)

    ですので、もっと投稿しやすいグループがあれば、そちらでも大丈夫です♪

    最近はDラボで新しく【D-Talk】という「メンタリストDaiGoと、チャットサービス“Discord”を使用し、 音声で質疑応答ができる企画」も始まっていますので

    【D-Talk】概要→https://daigovideolab.jp/Dtalk_LP.pdf

    もし一人で悩んでいることがあれば、機会があれば無理のない範囲で誰かに話してみてください。

    私もまだ自分の特性を知ったばかりで色々と試行錯誤しているところですが、まずは自分一人でできる環境調整を増やしつつ

    信頼できる周りの人に自分の特性について相談しすることで、多数派の人の考えを学びながら環境調整をしていきたいと思っています。

    今回の記事は同じような悩みを抱えている方のお役に立てたらと思って書きました。
    もし少しでも参考になることがあれば幸いです^ ^

    ***以上、ぶちねこさんの学びと知識の実践を紹介してもらいました***

    自分への疑いや悩みを「行動」につなげるかどうか

    DaiGo師匠もいつも言っていますが、自分に対して疑いを持ったり不安を感じる人だけが成長することができます。
    悩みがあり、不安があるから、そこに対して改善点や修正点を見つけることができます。

    ただし、全ては行動に繋げるかどうかで決まります。
    不安があるのであれば、具体的にどうしたらその不安を消すことができるのかということまで考えて実際に行動するべきです。
    自分のネガティブな部分にちゃんと目を向けて、それを受け入れた上で、試行錯誤しながら行動することができる人こそが成長できる人です。

    ここで気をつけてもらいたいのは、自分を否定するということと、自分を疑うということは全く違うことです。
    自分を否定する人は、自分はダメだダメだと考え自分自身の行動力を奪ってしまいます。
    一方で、自分を疑う人は、失敗の可能性や問題点に目を向けて、それを防いだり改善するためにどうすればいいのかということを考えて、事前に対策を立てることができる人です。

    だからこそ自分を疑うことがとても大切です。
    それができれば、自分を疑ったぶんだけ安全が手に入ります。安定が手に入り無駄なリスクを避けることができます。
    だから自分を疑う人の方が成長すると師匠は言っているわけです。

    その自分の疑い方としては、例えば、師匠の場合であれば協調性が著しく低いので、協調性が低い人はどんなデメリットがあるのだろうかということを考えます。
    そのデメリットを理解できたら逆にメリットもあるのだろうかということも考えます。
    メリットがあればその使い方も考えますし、そもそもその協調性というものが鍛えられるのだろうかということも考えたりします。

    自分にデメリットがあるのであれば、
    どうやったらその特徴を利用することができるのか、
    それを利用して成功している人はいるのだろうか、
    向いている職業は何かあるのではないか、

    このように、ひとつの自分が悩んでいることや自分に対して向けている疑いを、様々な方向から向けるようにします。
    いい悩み方やいい疑い方は、方向性を次々と変えて立体的に自分を疑う方法です。
    それができれば、意外なところで自分のメリットにも気づけるようになります。

    ここから先は、正しい自己肯定感を持った上で行動力を上げて人生を変えるための方法について解説していきます。
    知識を学び、実際に行動することで人生を変えたいという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「毎日ニュースソースを仕入れるのにどれくらいの時間を使っていますか?」【ニュースダイエット】

    2021-10-16 12:00  
    330pt
    あなたは時間が十分にありますか?
    あなたは毎日ニュースソースを仕入れるのにどれくらいの時間を使っていますか?

    先進国を色々と調べてみると、お金はある程度あるという人はそれなりにいますが、
    「あなたは時間が十分にありますか?」という質問をされた時に、YES と答えることができる人は、ほとんどいないそうです。
    アメリカを見てもヨーロッパを見ても日本を見ても、
    トップレベルでお金を稼いでいる人たちであっても、
    時間に余裕があるという人はほとんどいないということです。

    お金はあるという人はいても、時間が十分にあるという人はほとんどいません。
    これは本当に物理的に時間がないというのではなく、時間に対する考え方が歪んでいるからです。

    今回は、コロナ当初の自粛ムードに入りかけた頃に頂いた、時間はあるのに漠然とした不安ばかりが募って、なかなか行動できないという方の相談をもとに、余計な情報に惑わされたり、僕たちの大切な時間や集中力を無駄に浪費させないための心理学について解説させてもらいます。

    Q. コロナの影響で仕事も少なくなっているので、何か始めないといけないのは分かっていますが、自分が今何をすればいいのかもわかりません。何か始めようと思いながらも、以前よりも時間はあるはずなのに、漠然とした不安ばかりが募ってしまいます。何かアドバイスを頂けたらと思います。

    今は自粛ムードで割と時間がある人も多いと思いますが、この時間があるときは爪を研ぐ時間です。
    ウォーレンバフェットも言うように、目の前に霧が立ち込めて進む方向が見えなくなった時には、それは爪を研ぐ時間だと考えてください。
    その霧が晴れた時に、自分の実力を存分に発揮できるように爪を研いでおくことが大切になります。

    自分の能力を高めることが大切ですが、そのためにはやはりある程度のまとまった時間が必要になります。
    あのビルゲイツでさえ、毎年2週間のシンクウィークというものを作り、周りからの情報をシャットアウトし、自分の考えをまとめたりメンタルを磨くための時間を作っているそうです。

    自分の能力を高める方法について解説した動画は今までも色々と紹介してきました。
    それも参考にしてもらい、今こそ自分の力で何かを勝ち取ったという自信をつけておくべきです。

    自粛ムードで、ただただみんなで耐えればいいということではありません。
    耐えて待つだけでは何も手に入りません。
    大事なのは工夫することです。

    自分に出来ない事が増えた時には、それはチャンスです。
    なぜかと言うと、人間の新しい発想は常に制限から生まれるからです。
    時間がない人が時間を節約する方法を考えます。お金がない人が、より少ないコストで工夫してビジネスで成功する方法を考えます。
    だから、ゴリアテは弱者であるダビデに負けるわけです。

    少ないものをうまく使おうと僕たちはするので、今こそがチャンスです。
    行動が制限されている、人生の可能性を制限されている人こそ、下克上のチャンスが大いにあります。
    僕たちの新しいアイデアは常に制限から生まれるということを覚えておいてください。
    ですから、自分自身に制限や限界を感じたときには、それはチャンスだと考えてください。
    その限界は飛躍するための踏み台でしかありません。

    結局人生で重要なのは「時間」

    お金よりも時間を重要視した方が人は幸せになれます。
    お金を持っていても幸せではない人はいますし、お金がないからやはり幸せではない人もいます。
    だから、人間の幸せというものはお金で買えないのではないかと言う人がいますが、それは確かに正しいとは思います。
    ですが、結局何が大事になるのかというと、人間にとっては時間です。

    自分の日々の生活の中で、お金がそんなになくても自分に自由な時間が十分にあると思っている人は、やはり幸せに過ごすことができますし、一方で多くのお金を稼いでいても毎日時間に追われ全く余裕のない人は不幸になってしまいます。

    自由な時間を作るためのおすすめ本
    ロルフ・ドベリ - News Diet

    News Diet

    この本はぜひ読んでもらいたい本です。
    タイトルそのままですがニュースを見るのをやめようというものです。

    ニュースを見ていないと
    話題についていけないとか、
    世の中のことを知っておかないとよくない、
    そう思っている人が多いですが、自分に関係のない情報を一生懸命仕入れるほど無駄なことはありません。

    自分に関係のない情報に自分の労力や注意力を割くほど愚かなことはありません。
    自分にとって必要な情報に向き合うことの方がはるかに大事です。

    DaiGo師匠も基本的にニュースは見ません。
    それでも何の問題もなく生きていくことができます。
    世の中の流れに流されて生きていくよりも、自分が世の中を動かす側になった方がはるかに効率が良いので、ニュースなんか見る暇があるのであれば、自分の内面や自分の思考と向き合い、本を読んだりしながらこれからどのようなことが必要なのかというようなことを考えることに時間を使いたいと考えています。

    ニュースがいかに見る意味がないのかということと同時に、どうしても気になってしまうニュースから自由になるための方法を教えてくれるのがこの本です。
    この本を読むと人生が変わります。

    自由な時間が驚くほど生まれて、僕たちがどれだけ余計なニュースを見ていて、そのニュースのせいでどれだけ心が動かされているのか、集中力が無駄に削がれているのかということがわかります。

    現代人は時間が足りないのに時間を大切にしていない!

    文化の違う世界の様々な国の数千人を対象に行われた調査によると、多くの人が過去最高レベルに時間がないという感覚に襲われているのに、意外と時間を大切にしていないということが分かっています。
    現代人はほとんどの人が時間が足りないと思っているのに、なぜか時間を重要視する感覚を持っている人がいないということです。

    しかも、人は時間が足りないと思えば思うほどお金に頼るようになってしまいます。
    時間が足りないから余計な時間を減らして大切に使おうとするのではなく、時間が足りないから焦った結果もっとお金が必要だと考えてしまいます。
    その結果、どんどん時間が足りなくなってしまいます。

    お金よりも時間を重要視する人がごく一部ですがいます。
    その人たちを調べたところ、3つのメリットが分かっています。

    お金よりも時間を大切にすることのメリットその1 :幸福感の増大

    お金よりも時間が重要だと考えることができる人は、収入が多いか少ないとか学歴が高いか低いか、家族がいるかどうかや子供がたくさんいるかどうか、結婚しているかどうかや彼氏や彼女がいるかどうか、このようなその他の要因とは無関係に幸福度が増加するということが分かっています。

    いつか自由な時間を手に入れるために、今時間を犠牲にして悪魔に魂を売るというのであればいいですが、自分の時間を永久に犠牲にして頑張るというのは、人生としては幸福度で見ると割に合いません。

    お金よりも時間を大切にすることのメリットその2 :社会的なつながりの促進

    お金よりも時間を重要視する人は、人間関係が良くなるというデータも示されています。
    人間関係が優先されるようになり、お金を重要視する人に比べて、自分の家族やパートナーや恋人との関係が円満で良好になり、さらに、夜の生活も充実するということが分かっています

    お金よりも時間を大切にすることのメリットその3 :仕事のモチベーションと収入の改善

    お金や仕事よりも時間の方が重要だと考えると、自分の趣味やリラックスする時間も確保することができるので、仕事に対するモチベーションがあがります。
    仕事に対するモチベーションがあがれば、当然仕事における成果も高くなり収入は良くなります。

    働いている時間はさほど変わらないのに、お金を目指している人は時間がないという感覚だけが増えているということも分かっています。

    このような違いが出るのは、時間を重要視する人の方がストレスが少ないからです。
    ストレスが少ないために生産性や創造性が高くなり、それにより仕事を辞める可能性も低くなるそうです。

    ニュースダイエット

    ニュースだけでなく SNS や他人の噂や会社の中での噂などに毎日振り回され、自分が他人からどう見られているのかということを無駄に気にしてしまいます。
    今回のおすすめ本の『News Diet』は、他人の目なんてそもそも気にする必要はなく、自分には関係のない情報を見るのをやめると人生が変わるということを教えてくれる本です。

    ただ、余計なニュースは見る必要がない、SNS はメンタルが悪くなるだけで意味がない、そんな話はよくありました。
    この著者の方の興味深いところは、ストア哲学を元に話を展開している点です。
    ストア哲学は、原始仏教ととても近いところがあり、ストア哲学者の考え方としては、ただひたすら考えるのではなく、考えることによって「心の平穏」「内なる安定」を求めます。
    これは原始仏教が言うところの「悟り」に近いイメージがあります。
    この悟りの状態を、ストア哲学ではアタラクシアと呼びます。このアタラクシアに至るのがストア哲学者が求めるゴールです。

    そのための考え方として、「考えなくてもいいことに振り回されないようにしましょう」とストア哲学では言われています。
    ストア哲学者のエピクテトスの言葉です。
    「どこに注意を向けるかであなたがどんな人間になるかが決まる」

    現代においては、ニュースでも SNS でもフェイクニュースやゴシップなど触れる必要のない情報に多くの人が晒されています。
    その余計な情報によって、僕たちは考えなくてもいいことに振り回されてしまい、本来僕たちが考えるべきことから遠のいている、そのせいで自分の人間性を見失ったり、自分のやりたいことが見えなくなったり、心が常にざわついているような状態になっている人が増えているのではないかとされています。

    ここから先は、そんな知る必要がない情報を遮断して、僕たちが本来求めるべきアタラクシアを目指すための方法について解説していきます。
    自分にとって必要な情報と全く必要のない情報、これを区別することによって僕たちの人生の質は全く違ったものになります。
    そんな方法を学びたいという方は、ぜひ続きはチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「どうすれば、子供が自ら勉強するようになると思いますか?」【勉強する子供の育て方】

    2021-10-14 12:00  
    330pt
    あなたは子供の頃「勉強しなさい」と言われなくても進んで勉強していましたか?
    どうすれば、自ら勉強するようになると思いますか?

    今回は、子供がなかなか勉強してくれないという相談をもとに、「勉強しなさい!」と子供にうるさく言ったり、お母さんやお父さんが余計なストレスを抱えなくても、子供が自然と勉強するようになるための方法について考察していきたいと思います。

    自分には子育ては関係ないと情報を遮断せず、ぜひ読み進めてみてください。
    DaiGo師匠の子供に対するアドバイスや心理学的な知識は、みなさん自身の勉強法や仕事術、自分のやるべきことの習慣化、きっと全てにおいて知識の実践につながるはずです。
    いつもとは少し違うテーマであっても、その活用法に触れることで見えてくることもあると思います。

    Q. 子供がなかなか勉強してくれません。うるさく言って、ようやく勉強を始めたと思ってもすぐに集中力が途切れてしまいます。親としてどのように注意すれば良いのでしょうか?

    やみくもに勉強をさせようとしても、子供はやりません。
    受験に合格するために、
    将来の夢を実現するために、
    それらのために何が必要なのか考えさせることが大切です。
    そこに気つけぱ自然と勉強する気も集中力は生まれます。

    基本的に子供が何を言ったとしても否定したり止めないでください。
    その代わりに
    「なんで? 」
    「どうして? 」
    と問いかけるようにしていました。

    アインシュタインの有名な言業に
    「なぜか?という問いは、その答えの100倍重要である」
    というものがあります。
    答えだけを覚えた人は、間いがないと考えられません。
    でも、自分で問いを見つけられる人は、どんな難間にも自分で答えを見つけられる。
    それが勉強するということだと僕は思います

    だから、子供たちが何かに興味を持ったら、
    「なぜ?」
    と問いかけてあげてください。
    そして、親が何かに夢中になっている姿を見せてあげること。
    それが子供たちに自然と勉強をやる気にさせ集中力を身につけさせる、最善の方法です。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    あなたの子供が勉強をしない本当の理由

    DaiGo師匠は、教育や勉強法について相談されたり講演させてもらう機会も多く、その中で子育てや勉強に関する悩みを聞くこともよくありました。
    多くの親御さんが抱える一番の問題は、
    やはり子供が勉強しない
    ということです。

    あなたのお子さんは自分から勉強しますか?

    それとも、あなたや学校の先生などに強制されなければ、
    あるいは、
    テスト前など、期限が設けられていなければ勉強しないタイプでしょうか?

    本来、勉強というものは、
    大人や周りの人の強制がなくても、自分の好奇心から自然に行うものです。

    DaiGo師匠は、中学生の後半まではほとんど学校の勉強というものはしませんでした。
    親に怒られても、教師に強制されてもかたくなに拒否していたそうです。
    ところが、
    中2の終わり頃にちょっとしたきっかけで好奇心に目覚めて、自ら進んで勉強するようになりました。

    子供に勉強させたいのであれば、
    どうやって勉強させるかということを考えるよりも、
    どうすれば好奇心を持たせることができるのか、
    それを考える方がはるかに大切です。

    以前に、このような話をさせてもらった時に、自称教育ママさんはこう言いました。
    「それは正論だけどキレイ事です」と。

    それに対して、DaiGo師匠はこのように質問してみました。

    「あなたが一番最近読んだ本のタイトルを教えてください」

    驚いたことに、本のタイトルは1冊も出てこなかったので、さらに続けて聞きました。
    「では、最後に本を読んだのはいつですか?」

    すると、その方はこう答えました。
    「2週間から3週間ほど前です」

    2週間から3週間前に本を読んだけれど、そのタイトルすら覚えていないということはまずないでしょうから、この方は自称教育ママであるにも関わらず、おそらくほとんど本は読まない、勉強することはない方だったのではないかと思います。

    これでは当然子供は勉強しないでしょう。
    子供に勉強させる一番の方法は、
    あなたが勉強している姿を見せること
    これが重要です。

    自分で勉強もしないのに、本を読むこともないのに、
    子供に勉強しなさいというのは、
    全く仕事をしない上司に、「仕事をしろ!」と言われるようなものです。
    それではどう考えても反感しか生まれません。

    まずはあなたが、勉強を、学ぶことを楽しんでいる姿を見せてください。
    そして、子供が興味を持つまで待ってあげてください。

    例えば、子供に漢字の勉強をさせたいのであれば、
    まずは、あなたが子供の目の前で、毎日楽しそうに漢字を勉強している姿を見せてあげてください。
    別に一緒に勉強しようなどと言う必要もありません。

    子供が、
    「何をしているの?」
    「楽しそう!私も行ってみたい!」
    と自分から言ってくるまで待ってあげてください。

    大切なのは、
    「あなたの行動で、子供の好奇心を誘導する」
    このことを忘れないことです。

    経営と子育ての共通点

    いわゆる経営というものは、
    激しい生存競争をくぐり抜けて、磨かれた多くの知識を活用して、
    誰もが今まで解決できなかった問題を解決したり、新しい価値を生み出し続けるものです。

    そんな経営と子育てにはある共通点があります。
    それは、

    「人を育て、自分がいなくてもいい状態にすること」

    経営者は、会社を起こして事業を成功させ、それを後継者に託します。
    そして、その後継者がさらに後継者を育てることで、会社組織のシステムが完成していきます。
    会社を起こした本人がいなくても、ビジネスが勝手に回るようにしていくわけです。
    このシステムがしっかり回り続けているのが、100年以上の歴史を持つような大企業でもあります。
    会社を起こした本人がずっと経営に携わるような経営では、会社組織の完成はありえません。

    ここに子育てとの共通点があると思いませんか?

    親がずっと子供から離れない。
    子供の人生の決定に関わり続けてしまう。
    いつまでもそんな状態では子供の自立はありえません。

    もちろん、その時々で適切なアドバイスや援助も必要になる場合もあります。
    しかし、それは「自分がいなくなってもいい状態」
    つまり、「子供の自立」を目的としたものであるべきです。

    こう考えることができれば、いわゆる過干渉や過保護の問題を防ぐこともできるでしょうし、
    どこまで親が関わるべきか、これについての基準を持つこともできるようになります。

    自分がそのアドバイスを子供にすることで、
    子供の自立につながるだろうか?

    このような明確な基準を持つことができれば、
    自分自身も余裕を持った子育てや教育ができるようになるのではないでしょうか。

    Dラボを中心にDaiGo師匠は様々なテーマで知識を紹介しています。
    冒頭で軽く触れたように、自分には関係の内容だと決めつけたりシャットダウンするのではなく、時には全く興味のないテーマについても学んでみてください。

    子育てにまつわる基準が経営から学ぶことができたりするのと同じように、思いがけず活用できる知識が手に入ることもあるでしょうし、いつもと違う情報に触れることで、自分自身の好奇心が湧き上がることはよくあります。
    自分自身も自然と好奇心が浮き上がり、それにつられて子供も好奇心から自然と勉強が楽しくなる、そんな良い循環が生まれると日常をとても幸せに過ごすことができるのではないでしょうか。

    子育てにまつわるおすすめ本


    強みの育て方 「24の性格」診断であなたの人生を取り戻す

    米ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士を中心に開発された人の強みを見つけるVIAというテストがあります。
    このテストを使って、親が子供と一緒になって自分のいくつかある強みを見つけて、その中でも一番の強みを伸ばしていくと同時に、それを学校や家庭や習い事など日常の中で使うことができるようにしていくことができます。
    大人も子供も自分の強みの使い方も理解することができるので、自信を持って行動することもできるようになるとても素晴らしい本です。

    子供の強みと弱みを理解してそれを育てることができれば、子供がより良い方向に進むだけでなく、親としても子育てが楽になるという研究があります。
    子供にとっても大人にとっても、強みを理解することはとても重要なことです。


    成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか

    教育や子育てについて考えるのであれば、やはりこの本は欠かせません。
    これらは子育てに関する研究では非常に定評のあるポール・タフさんという方の本で、非常に分かりやすく書いてくれています。

    ここから先は、自ら進んで勉強してくれる子供に育てるにはどうすればいいのか、そんな多くの親御さんが悩むであろう問題について、科学的な研究をもとにさらに踏み込んでみたいと思います。
    何も言わなくても自ら進んで勉強してくれる子供と、それが全くできない子供、この違いは何なのか?
    進んで勉強してくれる子供に育てるにはどうすればいいのか?
    そんな内容について解説していきます。ぜひチェックしてみてください。

     
  • 一問一答「あなたが忘れられない恋愛はどんなものでしたか?」【別れの心理学】

    2021-10-12 12:00  
    330pt
    あなたが忘れられない恋愛はどんなものでしたか?

    今回は、失恋にまつわる相談をもとに、失恋を乗り越えていい恋愛をするための心理学について解説させてもらいます。
    Q:失恋からの立ち直りが早い人と遅い人の違いは何でしょうか?

    負けず嫌いな人は失恋からの立ち直りが遅いということがわかっています。
    基本的には、悲しい感情のストーリーに触れた方が自分の感情を客観的に見れるので立ち直りやすいです。

    以上がDaiGo師匠の回答のポイントでした。

    ご自身の恋愛体験を振り返ってみてください。

    カップルが別れる時というのは大きく分けて2つのパターンがあります。
    2人の間で考え方の違いが生まれたことによる破局、
    環境が大きく変わったことによってどちらかの好みが大きく変わったことによる破局、
    2人の違いが如実に分かるという状況と環境の変化によるどちらかの好みが変わった状況の2つです。
    今まさに失恋のショックを抱えている人もいるかもしれませんが、多くの人が少なからず失恋は経験しているのではないでしょうか。

    恋愛や失恋により人間が抱えるメンタルの問題はかなり複雑です。
    例えば、恋愛依存症の問題や回避依存の問題も関わってきますし、ダメな恋愛に苦しんで同じ失敗を繰り返す人も結構いると思います。

    失恋で心臓疾患のリスクが上がる?!

    失恋は結構危険なもので、失恋すると心臓に負担がかかるということが分かっています。
    これはハートブレイク症候群と呼ばれるものですが、失恋によって実際に心臓にダメージが起きて、心疾患のリスクが高くなる人もいます。
    これはおそらくストレスによる心臓への負担の影響ではないかと考えられます。

    かといって、恋愛なんかしなければ良いと考えてしまうと、恋愛から得ることができる人生のあらゆる喜びを享受できなくなってしまいます。
    ですから、自分の過去の失恋を振り返ってもらい、それを今後に活かしながらいい恋愛をしていくための心理学について解説させてもらいます。

    恋愛には様々なメリットがありますが、例えば、女性の場合であれば恋愛によって女性ホルモンが分泌されて、その効果として若々しく肌が綺麗な状態になるということもあります。
    ですから、恋をしている女性の方が肌は綺麗な状態に保てるし若々しくいられるわけです。
    とはいえ、恋愛をすれば、いい別れも苦しい別れもあるでしょうが、失恋する時も当然あります。

    失恋や別れがあった時にはその経験に意味を見いだすことが重要です。
    人はそれによって初めて前に進むことができて、その結果として成長していくことができます。
    ですから、失恋なんか関係ない、恋愛には興味がないというような人もいるでしょうが、失恋にまつわる心理学については学んでもらい、過去の自分の失恋を振り返りながら自分の成長の糧にしていただけたらと思います。

    失恋に限らず、人は失敗に学ぶことがなければ成長することができないどころか、同じ間違いを何度も繰り返してしまいます。

    あなたの恋愛パターンを見抜く4つの質問

    誰でも恋愛には結構パターンがあるものです。
    4つのポイントについて質問するだけで、その人の恋愛パターンが見えてきます。
    自分の胸に手を当てながら考えてみてください。
    質問1 :どんな人を好きになりますか?
    質問2 :どのようなきっかけで付き合うことが多いですか?
    質問3 :どのような付き合い方をしますか?
    質問4 :どのような別れ方が多いですか?

    つまり、
    好きになる人のタイプ、
    付き合うことになるきっかけ、
    どのような付き合い方をするのか、
    そして、どのように分かれるのか、
    これによりその人の恋愛傾向が結構分かります。

    相手にフラれて失恋することが多い、
    別れる時も同じような別れ方が多い、
    という人も結構いるのではないでしょうか。

    付き合う時に距離感がかなり近くないと不安でたまらないとか、
    ある程度距離を保ちながら付き合うことが多い、
    そのような人はいつも同じような恋愛をしているはずです。

    付き合うきっかけも大体同じだったりします。
    人の紹介だったり、同じような場面で出会うという人が多いと思います。
    付き合う人の性格や職業なども結構共通点があります。

    人は、今まで付き合った人と今付き合っている人、これから付き合う人、全くタイプは違うと思いがちですが、実際には結構共通点があります。

    いつも恋愛がうまくいかないとか、
    苦しい恋愛から抜け出したい、
    そんな方は、この4つの要素についてゆっくり考えてみてください。

    まずはこれらを認識することが大切です。
    その上で、4つの要素のうちどれか1つからでも変えていくということを意識してください。

    うまくいかなかった相手とは全く違うタイプの人を選んだつもりでも、ある程度付き合いが長くなると、結局同じタイプの人だったということもあります。
    それは自分が違うタイプの人だと思い込んでいただけです。
    別れた時に、自分が「この人のこういうところが嫌だ」というような認識が思い込みによるものだからです。
    その思い込みから、違うタイプの人にいったつもりでも、結局付き合い始めた時の感情は同じだったりするわけです。

    例えば、自分の話を全く聞いてくれないところが嫌で別れたと思い込んでいたとします。
    それで、いつもしっかり話を聞いてくれる優しい人を今度は選んだ、そう考えるわけです。
    ところが、前の恋愛をじっくりと思い出してもらうと、よく考えるとその人も付き合い始めた時は、しっかり話を聞いてくれる優しい人だったというようなことがよくあります。

    つまり、失恋や別れを経験した時には、当然ですがその時に強い感情を相手に抱いています。
    その感情をもとに、次に付き合う相手を考えようとしても意味はありません。
    恋愛関係を作りある程度の期間一緒に過ごすことをすれば、お互いのいいところも悪いところも見えてきます。
    ところが、別れる瞬間というのは、相手の嫌な面に対して強い感情を持っています。
    その感情をもとに、全く違う人と付き合うとすれば、結局のところその別れた相手の付き合い始めた頃の特徴ということになってしまうわけです。
    結局元に戻っているだけで、それによって同じような恋愛を繰り返し、失敗や失恋も繰り返してしまうということです。

    ですから、自分の過去の恋愛についてじっくり考える時間を設けるというのも結構重要なことではあります。

    出会いと別れについて学ぶためのおすすめ


    恋ごころの科学 (セレクション社会心理学 (12))

    恋愛を数学する (TEDブックス)

    愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史

    恋愛の科学  出会いと別れをめぐる心理学

    ここから先は、
    失恋や悲しい別れから立ち直り前に進むための方法、
    失恋をバネにいい恋愛をするための方法、
    忘れられない相手を忘れるための方法と、そんな忘れられない男や女になる方法、
    さらに失恋にまつわる具体的な心理学について詳しく解説していきます。
    知りたい方は続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたの肉体年齢は何歳ですか?」【見た目が15歳若い!は作れる】

    2021-10-09 12:00  
    330pt
    あなたの肉体年齢は何歳ですか?

    日本では単純に年齢としての若さが武器になるというような風潮があります。
    ドイツをはじめとするヨーロッパに比べて、日本では「若さ志向」が強くなっているというデータもあります。
    しかも、これは年齢を重ねるほどより強くなるとされています。
    その違いがあるためか、ヨーロッパにはいわゆるパパ活という考えはそもそも存在しないそうです。

    前回、不老不死の科学として主観的な若さを手に入れるための科学について解説しました。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「自分のことを主観的に何歳ぐらいだと思いますか?」【不老不死の科学】

    Q. パートナーは細胞年齢と実年齢のどちらで選ぶべきでしょうか?
    それは間違いなく細胞年齢だと思います。
    よく男性は若い女性を大切にすると言われますが、それは年齢ではなく、肌の綺麗さや体の健康さなどの見た目の若さによるものです。

    今は運転免許証やパスポートを見れば年齢は分かりますが、人が群れで暮らしていた頃の時代では人の年齢なんてわからなかったわけです。
    ですから、生物としては見た目が若い人の方が魅力を感じるものでした。
    進化心理学的には、生物として見た目が若い人の方が健康的で妊娠可能率も高いので、男性はそのような人を選び子孫を残してきて、そんな遺伝子を僕たちは持っているわけです。

    そういう意味では肉体的な若さの方が重要になると思いますし、それは努力で埋めることができるものだと思います。

    以上がDaiGo師匠の回答でした。

    ピカソは「若さ」について次のような言葉を残しているそうです。
    「It takes a long time to grow young.」
    ピカソは若い頃は割と普通な画風だったけれど、年齢を重ねるにつれてどんどん独創的で創造性豊かな作品を生み出したそうです。
    そこから考えると、おそらく彼は創造性や新しいことに対する挑戦の大切さと難しさについて言いたかったのではないかと推測できますが、人間の若さというものは単純に年齢だけによるものではなく、若々しさを手に入れるには時間がかかる難しいことだと考えることもできます。

    実際に細胞年齢を若返らせたり老化を遅らせる方法はあります。
    誰でもずっと若くいたいとか老化を防ぎたいと思うはずですし、年齢が若い人でも細胞が老化すると肌が荒れたりすることもありますので、若い人も参考にしてもらえる対策について解説させてもらいます。

    ちなみに、年齢を理由に何かを諦めたりしないための「年齢の心理学」については、以前の一問一答でも解説させてもらっています。
    そちらも参考にしてもらい、今回の若さを手に入れるための方法について学んで頂けたらと思います。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「今から理想の未来を手に入れるために」【年齢の心理学】


    細胞レベルで体が9歳若返る方法とは?!

    細胞年齢はテロメアというものが決めているとされています。
    細胞は分裂して増えていくわけですが、無限に増え続ける細胞はがん細胞ぐらいで、やはり、体のためには細胞はどこかで分裂が止まってくれたり、場合によってはどこかで死んでもらう必要もあります。
    この分裂を制御しているのがテロメアというもので、これは簡単に言うと、細胞が分裂する際には遺伝子もコピーされる必要があるわけですが、コピーされない部分が細胞の末端にあり、その部分をテロメアと言います。
    このテロメアの長さが分裂すればするほど短くなり、一定以下の短さになると細胞が分裂できなくなるというわけです。

    ということは、テロメアを上手に伸ばすことができれば、あるいは、できるだけ短くならないような生活をすることができれば、細胞レベルで若返るとか老化を遅らせることができるということになります。

    運動量とテロメアの長さ

    そんな細胞レベルで若返る方法とは、やはり運動です。

    ブリガムヤング大学の研究で、5823人の普段の運動量とテロメアの長さをチェックした研究があります。
    普段の運動量と細胞年齢を比べようとしたものです。

    この研究によると、運動によってテロメアを長くすることはできるようですが、ちょっとぐらいの運動ではテロメアを長くすることはできないというのがこの研究の興味深いところでもあります。
    かなり激しく運動をしている人は、そうでない人に比べてこのテロメアがおよそ9年ぶんも長くなっていたということがこの研究からわかっています。

    つまり、健康について現状維持しようというのではなく、若返るほどの効果を得たいのであればかなり激しめの運動が必要になるということです。

    では、細胞レベルで9歳も若返ることができる運動とはどんなレベルなのでしょうか?
    運動の種類はどんなものでも構いませんが、
    女性の場合であれば、この研究では時速7キロから8キロぐらいのジョギングを1日30分で週に5回行うぐらいの強度だそうです。
    時速7キロから8キロとなると歩くスピードの倍ぐらいのスピードになります。
    男性の場合はこれを40分行う必要があるそうです。

    もちろん最初から30分や40分をするのはつらいという場合には、少ない時間から始めて徐々に増やしたらいいと思います。
    若くいたいとか若返りたいと思うのであれば、やはり、HIITなどを自分のできる範囲から徐々に増やしていくということでもいいので、それなりの運動量が必要になるということです。

    実年齢と身体の物理的な年齢が同じとは限らない!

    この研究の研究者のコメントを見ても、人間の実年齢と生物としての物理的な年齢が一緒とは限らないとされています。

    見た目が明らかに実際の年齢よりも若く見える人や年齢の割に活力的に行動している人がいますが、このような人たちは日々活動的に動いていて、動けば動くほどテロメアが伸びて若返り、肉体が若いからまた元気に動くことができるという良いリサイクルを持っています。
    一度運動する習慣を作れば、「動くから若返る、若返るからもっと動ける」という一生得をするループを作ることができるわけです。

    HIITについては、こちらの一問一答で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「運動の大切さ」【HIITのススメ】


    体の健康や若さを大切にしたい人へのおすすめ

    健康や見た目というものは男性でも女性でも多くの人が気にすることだと思います。
    健康を考えるのであれば運動よりも先に手をつける必要があることがあり、それは食事です。

    DNA再起動 人生を変える最高の食事法

    健康のために食べるべきものや食べてはいけないものなどいろいろと言われると思いますが、それもどうやら遺伝子により違うようです。
    遺伝子により違ってくるので、自分がどんな食べ物を選べばいいのかということも結構変わってくるということです。
    最新の遺伝学から食事について教えてくれるとても面白い本です。


    SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿

    長生きするための重要な要素である「オートファジー」について学ぶのであれば、こちらの本がかなり詳しく紹介してくれています。


    実験医学増刊 Vol.35 No.15 The オートファジー 研究者たちの集大成が見える最新ビジュアルテキスト
    この本は、「オートファジー」について、図解でガッツリ解説してくれているので、しっかり学びたい方はもちろん、健康について知りたい方も参考になると思います。

    ここから先は、物理的な若さを手に入れるための「オートファジー」をコントロールするための具体的な方法について解説していきます。