---ワインのスペシャリスト、ウィラハン麻未さんがワイン&フード情報をお届けします!---
イチゴが美味しい季節ですね。クリスマスの頃に出るハウス栽培のものより断然、小粒でも露地ものが素晴らしい季節です。
映画『プリティー・ウーマン』のなかで、ジュリア・ロバーツがイチゴを食べながらシャンパーニュを飲んでいたシーンは印象的でしたが、イチゴだけをシンプルに食べるとすると、ロゼの泡が合います。
でもそれだけでは能がないので1分もあればできる、ロゼスパークリングやロゼワインに最高に合うイチゴのオードブルをご紹介します。
小粒のイチゴであれば、ヘタをとるだけでカットする必要はありません。水気をキッチンペーパーで拭き、適当な大きさに切った生ハムを回りに巻き、お皿に載せます。そして食べる直前に、上から上等のとろっとしたバルサミコ酢をのせるだけ。
ちょっとおしゃれで、来客時にもさっと出せますし、普段の日にカジュアルにワインを飲むときに出すと、食卓が華やぎますよ! 子どもでも簡単に作れるので、一緒に作るのも楽しいですね。子供が鼻高々になるマイレシピの1品にしてあげれば、次回はお母さんのために1人で作ってくれるかもしれません(笑)。
フュルスト・フォン・メッテルニヒ ロゼ
イチゴのオードブルに合うロゼスパークリングワイン。クリアで鮮やか、淡い玉ねぎの皮の色をしています。繊細でエレガントなベリー類のニュアンスが、ノーズで示され、まろやかで滑らかな後味です。
2,919円(税込)。
カヴァ ヤテ ロゼ ブリュット
繊細なノーズは、ベリー類の香り。コクがあり継ぎ目が無く、果実味は泡により強調されます。バランスが取れたエレガントさが驚く程滑らかで、クリーミィな後味を持ちます。
1,995円(税込)。
フラインスハイマー・ローゼンビュール
食後にコンデンスミルクをかけたイチゴに合うアイスワイン。前面に出た複雑なノーズは、ドライフルーツの含みを示し、レーズン、パイナップルとイチジクのニュアンスを持っています。シロップの様なテクスチャーを持ちながらも、調和してバランスが取れているのでべたつく甘さがありません。最後に驚くほど長い後味を残し、ピーチの含みが長く余韻を残します。
5,166円(税込)。
イチゴにはきちんと酸味もあるので、酸味が高めのスパークリングとも良く合います。また、生ハムの塩気は泡ものと合います。食後にコンデンスミルクをかけてイチゴを食す時には、ドイツのアイスワインと合わせてみてください。こちらも美味で、皆が寝静まった後のデザート&ワインタイムにぴったりです! とても幸せな気持ちになりますよ。
photo by jronaldlee
(文/ウィラハン麻未)
ウィラハン麻未学習院大学仏文科を卒業後、ナパ・ヴァレーにワイン留学し、ワインの醸造、マーケティングなどを学ぶ。帰国後、PR会社を経て、ピーロート・ジャパン(株)にワインスペシャリストとして入社。現在は、広報部長として、主にプレスを担当し、プレス&顧客向けワインレクチャー&ワインメーカーズディナーの開催を担当、その他社内営業社員向けのワイン研修を行う。ワインセレクトにも携わる。