仕事に家事にと多忙なあまり「十分な睡眠時間を取れない」という悩みを抱える人は多いようです。やらなければならないことが増えてくると、まっさきに犠牲になるのはやはり睡眠時間。そんな人のために、「質の高い睡眠」をとるためのコツが兄弟サイト「ライフハッカー[日本版]」で紹介されていました。
「睡眠は量より質が大切」というネリーナ・ラムラクハン博士によれば、「1日に7、8時間の睡眠時間が必要で、夜中に目覚めてはならない」という常識は迷信なのだそうです。
■短時間でも大丈夫な人もいる
マーガレット・サッチャー元首相が1日4時間の睡眠で精力的に働いていたというのは有名な話ですが、実際にその人に必要な睡眠時間というのは大きく個人差があるとのこと。また同じ人でも、短い睡眠時間でOKな日もあれば長い睡眠時間が必要な日もあります。つまり大事なのは「自分の体がどのくらいの睡眠時間を必要としているか、感じ取ること」だそうです。
また、明け方に目が覚めてしまったりするのは普通のことで、そんなに気にする必要はないとのこと。「私はプロのサッカー選手にも、大切な試合の前の日に眠れなくても、試合では問題なく動けるので、心配しないで、とアドバイスしています」とラムラクハン博士。
■朝ごはんと睡眠には意外な関係が
また、ちょっと意外なのが「朝ごはんをきちんと食べることが睡眠の質を高める」という話です。
「寝る直前に食べてはいけない、というのは一般的に信じられているほど重要ではありません。より重要なのは、ちゃんと朝食を食べること。ちゃんとした時間に食べることは、体の新陳代謝を整える上でとても大切です。(中略)朝食を食べると新陳代謝がきちんとした時間に始まり、その後のリラックスの時間や眠るべき時間に体がそう反応してくれます」
忙しくて長い睡眠時間を確保できなくても、自分に必要な時間だけしっかり質の高い睡眠をとれば大丈夫、ということですね。「眠れない」ことが心配で余計に眠れなくなる......というスパイラルに陥っていた人は、どうか安心して今夜はぐっすりお休みください。
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(文/編集部・吉川)