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ニヤリとしたり、ハッとしたり。ユニークな視点にワクワクできる写真展『梅佳代展 UMEKAYO』
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ニヤリとしたり、ハッとしたり。ユニークな視点にワクワクできる写真展『梅佳代展 UMEKAYO』

2013-05-01 21:06
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    〈うめめ〉より 2004年 (c) KAYO UME


    新宿の「東京オペラシティ アートギャラリー」で開催中の『梅佳代展 UMEKAYO』。写真家・梅佳代さんの美術館では初となる個展です。〈うめめ〉〈男子〉〈じいちゃんさま〉といった彼女の代表的なシリーズに加え、未発表作をまじえた約570点の作品を展示しています。


    梅佳代ワールドの魅力は、フツーの世界にあるおかしみや驚きを切り取る独特の視点と、被写体との絶妙な距離感ではないかと思います。


    たとえば上にある、お菓子を抱えて転んだまま空を見つめている女の子の写真。演じてもらったわけでもないのに、こんな瞬間にどうやって遭遇して、どうやってシャッターを切ったのか。奇跡のようなことに思えてしまいます。


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    〈ウメップ〉より 2009年 (c) KAYO UME


    彼女のストリートスナップの数々は「どうしてこんな瞬間を作品にできたの?」と思えるものばかり。これは、「朝起きたときから夜寝るまで 全部がシャッターを押す範囲」という彼女の言葉にあるように、常に周囲を観察する視点と、シャッターチャンスを逃さない動物的ともいえる動体視力によるものなのでしょう。


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    〈男子〉より 2000-2002年 (c) KAYO UME


    ふざけてみたり、おかしい表情を見せる小学生男子たちを撮った〈男子〉シリーズから伝わってくるのは、梅佳代さんが小学生男子たちの中に自然に入っていけるコミュニケーション力を持っているということ。気負いのない彼女だからこそ、男子たちも安心してふざけられるんですよね。


    被写体自体は身近で特別な感じがしないのに、一度見たら忘れられない印象的な作品ばかりの梅佳代ワールド。


    連休後半戦のお出かけリストに入れてみてはいかがですか?


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    〈男子〉2000-2002年 (c) KAYO UME


    閉館1時間前以降に入場すると入場料が半額になる夜割や、週末は小・中学生が入場無料になる割引もあるようです。詳しくは「東京オペラシティ アートギャラリー」公式サイトで確認を。


     

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    『梅佳代展 UMEKAYO』公式サイト

    6月23日(日)まで
    会場:東京オペラシティ アートギャラリー
    開館時間:11:00-19:00 (金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
    休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
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    (文/ミヤモトヒロミ)

    RSSブログ情報:http://www.cafeglobe.com/2013/05/029573umekayo.html
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