閉じる
閉じる
×
哀しみに満ちた瞳に、物憂げなしぐさ。そして、「Dear Diary......」という語りかけで始まる渋いナレーション――ビデオブロガーのZe Frankさんがリリースした動画「Sad Cat Diary」では、猫たちが日々遭遇する不運がユーモアたっぷりに綴られています。猫の「あるある」が巧みに抽出されていて、たまらない可愛さなのです。
こちらの猫のお悩みは、「寝場所を奪われた」。
「飼い主が、お気に入りのズボンをソファからどけてしまったから寝る場所がないんだ。怒って3回も吐いたのに、事態は変わらなかった。唯一の望みはパソコンのキーボードなんだけど、今は冷えてる。誰かが使ってあったかくなるまで待つしかないな」
苦虫を噛み潰したような表情。
「えさ入れが半分空になった。じき飢えてしまうことは明らかだ。注意を促そうと飼い主に何度も抗議したんだが、バカなのか聞こえないのかあるいは無慈悲なのか......これが私の最後の投稿になるかもしれない」
子猫にだって悩みはある。
「僕の飼い主は手が2本あるのに、意地悪して1度に片っぽの手でしかなでてくれない。きっと愛情も半分なんだ」
Ze Frankさんはロサンゼルス在住。「TED」や「キックスターター」でも成功を果たした、ビデオブロガーのパイオニアです。2001年、友人への誕生日パーティの招待状として「How To Dance Properly(上手にダンスする方法)」というバイラルムービーを作ったところネット上で大人気となり、以来さまざまなオンラインコメディやウェブトイを作り続けています。またニュースサイト「BuzzFeed」の執行副社長でもあります。
猫好きの方には、顔文字を猫が再現する「emoticats :)」という作品もおすすめ!
2010年の「TED」の講演では、ファンに呼びかけて、むかし撮った写真を現在の自分で再現してもらうプロジェクト「YOUNG ME NOW ME」などが紹介されていました。
2012年、視聴者参加型の番組「a show」を始めるためにキックスターターに参加したときは、わずか11日間で14万ドルを超える出資が集まったのだそう。ファンと一緒に作品づくりを楽しむZe Frankさん。これからもユーモアあふれる動画をリリースしてくれそうですね。
all photo by TAXI
[TAXI, Youtube, zefrank.com]
(文/田邉愛理)
RSSブログ情報:http://www.cafeglobe.com/2013/05/029964sad_cat_diary.html