「音楽を流しながら仕事をしたほうが捗る」という人もいれば「どうも気が散ってダメ」という人もいます。
自由がきく職場であればイヤホンで音楽を聴きながら仕事することも可能ですし、「小さくBGMや雑音があったほうが集中できるから、喫茶店のほうが作業が捗る」という人もいるでしょう。一方で、「音楽が流れていると目の前の作業に集中できなくって......」という意見もあります。
結局のところ、仕事中の音楽は作業効率を上げるのでしょうか? 下げるのでしょうか?
兄弟サイト「ライフハッカー[日本版]」では、興味深い調査結果が紹介されていました。それによると、3人のドイツ人研究者が過去にこの問題を扱った研究を調べたそう。すると、なんと189もの研究結果が見つかったのだそうです。そのうち、関連性と信頼性のある97の研究を選んで分析したところ、結論は真っ二つに。つまり「音楽を聴くと仕事が捗る」とする研究と「音楽を聴くと仕事の邪魔になる」とする研究がほぼ同数あったのです。
結局どちらが正しいのかという結論はハッキリしませんでしたが、多くの研究に共通する結果が判明しました。
1. 音楽が聴こえている状態では、読解能力が低下する。
2. 音楽が聴こえている状態では、記憶能力が低下する。
3. 音楽が聴こえている状態では、運動能力が向上する。
4. テンポが速い曲は作業スピードを高める。
5. 単調な作業をする場合、気分が向上する。
なるほど、つまり仕事の種類によって違うということなのですね。「書類をじっくり読み込む」というような作業では無音が望ましく、「封筒を折る」というような単純な手作業なら音楽が流れていたほうが効率が上がるようです。
この特徴を知っていれば、状況に応じて使い分けていけそうですね。
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(文/編集部・吉川)