「何でもっと早く報告しなかったの!」――手遅れになってからの部下からの報告ほど、悔しいものはありません。「もう少し早く知っていれば、こんな事態は避けられたのに」と言ってももう遅い。そんな状況にならないために、上司として部下にできることは「しつこいくらいの状況確認」です。
■報告が途切れたら部下からのSOS!?
仕事が上手くいっている時は、上司に胸を張って報告できます。むしろ、聞いて欲しい程です。しかし、仕事が思うように進んでいない時、「上手くいっていないんです」と上司へ報告できないのが部下の本音。加えて「明日になれば、状況が好転するかも」という希望や「まだ上司に報告する程のミスではない」と自己判断してしまう場合もあります。普段は頻繁に進捗状況を報告してくるのに、ぴたりと止まった部下がいれば、SOSの可能性があるのです。
■上司からの確認が状況を打開する
部下からの報告が途絶えた時、上司のみなさんにおすすめしたいコミュニケーション方法は「しつこいくらい」積極的に状況確認をすることです。なかには「しつこく状況確認をして鬱陶しがられない?」といった心配や「信頼関係が壊れない?」といった不安があるかもしれません。しかしながら、仕事が完全に失敗してはどうしようもないですよね。そんな状況になってしまった方が、上司と部下の関係がぎくしゃくしてしまうはずです。
上司と部下の間にある共通目標は、「仕事を成功させること」。部下にも同じ認識を持ってもらうよう積極的に向き合い、上司としてできる対処をしていきましょう。
私自身、上司からの状況確認では、上司に話しながら頭の中を整理できますし、「もっと頑張ろう」と、モチベーションが上がりました。さらに、仕事を1人で抱え込まなくていいのだという心強さも感じることができましたよ。
上司のみなさん、報告が滞っている部下には「その後、進捗具合はどう?」と確認し、積極的なコミュニケーションを心がけてみてはいかがでしょうか。
(文/岡田愛香)