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アーティストとして生きるには:その25(1,955字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 13ヶ月前
最もありがちな哲学的命題として「生きるとは何か?」というものがある。人類の長い歴史の中で、多くの人がこれにもっともらしい答えをしてきたけれども、そのうちの少なからずの人が「何でもない」と答えている。違う言い方をすると「『生きる』ということは存在していない」と答えている。つまり、「そもそも質問が無...
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生きるとは何か?:その35(1,725字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 29ヶ月前
生きるとは何か?それはやはり「流れる」ということになるだろう。比喩的な意味ではなく、物理的・実際的な意味での大きなエネルギーの流れがあって、そこに乗っかって流れていくのが生きるということだ。だから、ひとつの大きな原則としていえるのは、流れに逆らったら大変だということだ。それは不幸や死を意味するだ...
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生きるとは何か?:その34(1,629字)
コメ1 ハックルベリーに会いに行く 30ヶ月前
植物は面白い。植物は、もちろん人類が誕生する前から地球にある。そのため、人類は「植物がある」という環境を前提に生まれ、過ごしてきた。だから、そもそも植物にアジャストするようにできている。植物にアジャストできない性質は、長い歳月の中で切り落とされてきた。ただ、人間と植物との関係は(これは土との関係...
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生きるとは何か?:その33(1,581字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 30ヶ月前
人間が幸せに生きるためには、「80歳になってもできるようになることの喜びが持続できるもの」が必要となる。それを持つことが、上手に生きるコツといえよう。では、「80歳になってもできるようになることの喜びが持続できるもの」とは何か?ズバリ言うなら、それは「自然とかかわる」ということだ。もっと言うと、「土...
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生きるとは何か?:その32(1,815字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 31ヶ月前
「明日試してみたいこと」を持つためには訓練が必要だ。若いうちから、そういう癖をつけておかなければならない。では、どのような訓練が必要か? どうすれば、明日試してみたいことを自然に、しかも継続的に持つことができるのか?それには、まず「成長の喜び」を知る(あるいは思い出す)ことが必要だ。また、その本...
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生きるとは何か?:その31(1,504字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 31ヶ月前
これからの時代は、より本質的に生きることが求められる。しかも、誰に対してもそれが求められる。昭和のように、時代や社会構造に乗っかったり、逆に平成のように、変化を追いかけたりの時代ではなくなった。誰もが一様に、本質的に生きることが必要な時代になったのだ。そして、「本質的に生きる」ということの一つの...
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生きるとは何か?:その30(1,890字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 31ヶ月前
今思うと、昭和の時代は牧歌的であった。若者は、大人になったらサラリーマンか、それともミュージシャンかを選ばなければならなかった。ただし、ミュージシャンを選んだのは100人に1人くらいだ。それ以外の99人は、皆サラリーマンを選んだ。しかし、そんな中でサラリーマンでもなく、またミュージシャンでもない道があ...
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生きるとは何か?:その29(1,859字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 31ヶ月前
生きることの正解は、大工である。大工的に生きることが、人間にとって一つの理想となる。思えば、キリストの父親であるナザレのヨセフが大工だった。大工は、その意味で人類にとって、ある種の象徴的な職業なのかもしれない。実際、あらゆる社会に大工は存在する。そして面白いのは、あらゆる社会で尊敬はされるものの...
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生きるとは何か?:その28(1,859字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 32ヶ月前
「生きるとは何か?」この疑問は、知識を得ることで湧き上がってくる副産物だ。そして、この疑問を持つことは若干生きにくくなることでもあるから、ある種の「副作用」といってもいい。現代において、知識というのはある面ではきわめて有用である。知識を活用することで生活が改善し、より良く生きられるというケースは...
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生きるとは何か?:その27(1,767字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 32ヶ月前
生きるとは何か?――そう考えることが、ふと気づくとぼくのライフワークとなっていた。このこと事態は、きわめて「倒錯したできごと」といえよう。というのも、ぼく自身は紛れもなく現に(すでに)生きているわけだから、「生きるとは何か?」ということは考えなくとも、特段の問題はないわけだ。すでにできていることに...
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生きるとは何か?:その26(1,529字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 32ヶ月前
野蛮人のように生きる――それが、これからの人類にとって幸せの鍵となるだろう。ただし、単純な意味での野蛮人ではなく、「情報時代の野蛮人」という意味でだ。現代社会を受け入れながら、古代の本質を取り戻すのだ。「情報時代の野蛮人」を連想して、ぼくが真っ先に思いつくのは、やはり桜井章一さんだ。桜井章一さんは...
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生きるとは何か?:その25(1,554字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 32ヶ月前
野蛮人として生きるにはどうすればいいか?若い頃、野蛮人としての生き方を完全に見失っていたぼくは、どうやってそれを取り戻したのか?離婚をした頃――20代後半のぼくは、心がボロボロだった。しかし、それ以前に生き方が全くなっていなかった。そのことに、当時はなかなか気づけなかった。それで、ずるずると坂を転げ...
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生きるとは何か?:その24(1,717字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 33ヶ月前
「野蛮人として生きる」ということの価値は、多くの人が理解できると思う。しかしながら、「情報時代の野蛮人として生きる」ということの価値は、なかなか理解しづらい。まずその意味が、よく分からない。だから、実行するのは至難の業だ。そんな難しいことをぼくに具体的に教えてくれたのは、やはり桜井章一さんだ。離...
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生きるとは何か?:その23(1,714字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 33ヶ月前
前回、「野蛮人とは何か?」ということについて述べた。今回は、その定義をさらに深く掘り下げてみたい。特に、「『野蛮人として生きる』とはどういうことか?」について、具体的に見ていきたい。野蛮人として生きる上で、まずポイントとなるのは「身体」である。特にそれが「健康」であることが重要だ。身体の健康とい...
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生きるとは何か?:その22(1,694字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 33ヶ月前
「野蛮人」という言葉がある。しかし今は、使う人がほとんどいない。なぜなら、一種の差別用語だからだ。この言葉は、そもそもは文明未開の地で原始的な暮らしをしている人たちのことを指していた。そこから転じて、たとえ文明人であっても、粗野で横暴な人を野蛮人というようになった。いずれにしろ、差別的な意味合い...
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生きるとは何か?:その21(1,871字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 33ヶ月前
ぼくは、大学時代に祖父母の家に下宿していたので、近代的自我と中世的無自我の葛藤に揺れる大正生まれの祖母の姿を間近で見ることができた。そして、それ以前に中世的「無」自我を体現している曾祖母を見たり、また彼女の話を聞いたりすることもできた。それがあったから、いつからか「自分の自我」というものにも疑い...
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生きるとは何か?:その20(2,207字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 33ヶ月前
時代は移り変わる。そして、同じ時代を共有しながら育った人々を「世代」と呼ぶのだが、日本人はここ150年間、世代の影響力もとても強かった。なぜなら、学校制度というものがあり、同じ年度に生まれた同世代同士を強制的に一緒に育てるという社会システムになっていたからだ。そのため、ほとんどの日本人が、時代や世代...
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生きるとは何か?:その19(1,825字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 34ヶ月前
ぼくの祖母は1923年の生まれである。大正12年だ。一方曾祖母は19世紀の生まれで、ぼくとは確か75歳違うので、1893年の生まれだろう。明治26年だ。話は少し飛ぶが、人間は、どんな人でも「時代の空気」と無縁では生きられない。それにどうしようもなく引きずられながら生きている。そうして、驚くことにほとんどの人が、...
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生きるとは何か?:その18(1,951字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 34ヶ月前
生きるとは何か?結論からいうと、それはエネルギーが変位する状態であり、その一過程に過ぎないのだが、人間には意識があり、また思考をするため、立ち止まってふと「生きるとは何だろう?」と考えたりする。しかし、そもそも「生きている」ということは、人間の思考の概念を超越しているので、なかなかすぐには「状態...
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生きるとは何か?:その17(1,774字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 34ヶ月前
「意識」というのは幻である。ぼくは、本を読んでそのことを知るまで、全く気づかなかった。しかし言われてみると、納得するところも大きかった。というのも、そもそもぼくは「無意識」というものの存在が、ずいぶん前から気になっていた。大学1年生のとき、新歓コンパで痛飲し、気づいたら三鷹駅にいた。次に気づいたと...
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生きるとは何か?:その15(1,829字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 35ヶ月前
生きるとは、結局のところ「フロー」である。そもそもこの宇宙全体は、一つのエネルギーの総体であり、それが動から静の状態へと継続的に転位している。その巨大な現象の一過程として現れたのが命であり、我々一人一人の人間なのである。人間とは、宇宙全体が持つエネルギーの転位がもたらした一現象に過ぎないのだ。ぼ...
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生きるとは何か?:その14(1,593字)
コメ1 ハックルベリーに会いに行く 35ヶ月前
『アンナ・カレーニナ』という小説は、名前だけなら多くの人が知っているだろう。またトルストイという作家の名も、誰もが聞いたことがあるはずだ。文学史に燦然と輝く巨星、ロシアの文豪トルストイ。その代表作ともいえる傑作が『アンナ・カレーニナ』なのだが、残念ながらこれを読んだことのある人はきわめて少数だ。...
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生きるとは何か?:その13(1,713字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 36ヶ月前
そもそも芸術には不思議な力がある。それは未来を予見する力だ。未来を幻視する力である。その時代にはとうてい判明しているはずはなく、また誰も理解できないであろう真理や概念、あるいは価値観を鮮やかにえぐり出す。そういう力が芸術にはある。例えば『オイディプス王』という戯曲は2400年前くらいに作られたが、そ...
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生きるとは何か?:その12(1,864字)
コメ1 ハックルベリーに会いに行く 36ヶ月前
今回は、「自分がこの世界の一部であることを思い出す方法」について見ていきたい。トルストイの『アンナ・カレーニナ』という小説がある。ここには、二人の主人公が出てくる。タイトルにもなっているアンナという女性と、そしてリョーヴィンという青年だ。物語は、この二人のエピソードが交互に展開するので、二人は全...
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生きるとは何か?:その11(1,679字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 36ヶ月前
今回は、「将棋的に生きる」ということを見ていきたい。将棋というのは、そもそもは「一局」という単位に区分できる。その一局は、「一手」の積み重ねによって形成される。そこでは、前述のようにこれから指す未来の一手が、過去の一手の価値を変えることもある。さらに、そこで変わった過去の手の価値が、さらにその先...
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生きるとは何か?:その10(1,801字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 36ヶ月前
科学が発展すると、人間は思想を変えてしまう。思想は「服」のようなもので、必要不可欠だが、そのときどきで着替えていくものだ。それに対し、哲学は「肉体」のようなものだ。こちらも食事やトレーニングによっては可変的だが、服ほど簡単には着せ替えられない。部位によっては一生つきあっていかなければならない。こ...
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生きるとは何か?:その9(1,805字)
コメ1 ハックルベリーに会いに行く 37ヶ月前
近年になって、生きるというのは「状態」であるということが明らかになりつつある。生命の存在はほとんど物理学的に証明できる。そして心も、また物理的な存在なのだ。エネルギーがあって、それによって状態が変化する。その状態の変化が、いろいろな経緯はあるけれども、最終的に心を生む。だから、エネルギーがなくな...
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生きるとは何か?:その8(1,530字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 37ヶ月前
生きるとは何か?つまるところ、それは「生きるという感覚が起こる現象」のことだ。人間個人の中で、「生きる」という感覚が現象として起きている。それが生きているということそのものだ。だから、生きるという感覚は物理的な存在にすぎない。我々は物理的な現象として意識を芽生えさせ、その中で「生きている」という...
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生きるとは何か?:その7(1,782字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 37ヶ月前
ルーティンはどのように身につくのか?ルーティンは反復の中にある。同じ作業を毎日行うことの中にある。毎日同じ作業を行っていると、その中で嫌でも微細な変化が見えてくるようになる。その微細な変化に気づくようになる。そうして、その微細な変化はどこから来るのかを問うようになる。どうして微細な変化が起きるの...
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生きるとは何か?:その6(1,646字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 37ヶ月前
無意識の面白いところは、単に「考えない」ということで実現できるだけではなく、考えた抜いた先にも、その世界が広がっているということだ。そして人は、一旦考え始めると、二度と「単に考えない」という状態には戻れない。だから、考え抜くしかない。そうしないと、再び「考えない」の世界には戻れない。例えば、人間...
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生きるとは何か?:その5(1,731字)
コメ1 ハックルベリーに会いに行く 37ヶ月前
人は、無意識的に生きると幸せになれる。「無意識的に生きる」とは、ズバリ、ルーティンワークをすることだ。ところが、ルーティンワークをすると、単調で気が狂いそうになるという人がいる。一方で、ルーティンワークで気が狂わない人もいる。むしろ、心身の調子がよくなるという人がいる。そのため、ルーティンワーク...
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生きるとは何か?:その4(1,514字)
コメ5 ハックルベリーに会いに行く 38ヶ月前
「考えない」とは何か?「考えない」というのは、無意識に生きる、ということだ。人間は、自然に生きていれば、自然と無意識に生きられる。例えば、朝起きて顔を洗う。電車に乗る。自販機で飲み物を買う。疲れたら寝る。こうした行為は、人はほとんど無意識に行える。こうした行為が無意識に行えるのは、それがルーティ...
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生きるとは何か?:その3(2,022字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 38ヶ月前
メタ思考は、どのように持てばいいのだろうか?それは、とことんまで考える――ということだ。例えば、子供が事故死して、悲しいとなる。そこで、ほとんどの人は、その悲しさに身を任せる。これでは不幸のままである。メタ思考というのは、その悲しんでいる自分を、客観的に見るということだ。そして「なぜ悲しんでいるの...