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2013年12月の記事 11件

中国の「ハッタリ」と米国の「火遊び」には「リアリズム」で対抗せよ|THE STANDARD JOURNAL

私がここで言いたいのは、やはり、「リアリズム」ということです。アメリカは自国民の利益を最大限に考えた「ビジネス」として日本を中国にぶつけておきたいと考えているフシがあり、それ以上でもそれ以下でもないということなのです。そして、北京上層部は、アメリカなどの反応を見て「圧力で押し切れば乗りきれる」と判断したはずですし、そういう意味では、彼らの頭の中では、かましたハッタリは「成功」したことになるわけです。しっかりと肝に銘じておかなければならないのは、私たち日本人がすっかり忘れてしまっている、国際政治は冷酷な「危険なビジネス」であるということです。切った張ったのシビアな舞台においては、キレイ事だけで済むわけもなく、今回の「危険なビジネス」において中国がやったような「ハッタリ」も、当然、かまされます。アメリカも中国も自らの「国益」の追求という「リアリズム」に基いて、ありとあらゆる手段を駆使して迫ってきます。それに対処するには、我々日本人は「リアリズム」の本当の意味を理解しその上で、有権者として政治家たちにその実践を迫るべきでしょう。昨今の東アジア情勢の激動を目の当たりにして、改めて、このことを強く想わざるを得ません。

中国の「ハッタリ」と米国の「火遊び」には「リアリズム」で対抗せよ|THE STANDARD JOURNAL
THE STANDARD JOURNAL

日本国内メディアの報道は多分に左翼的であり、無責任報道が多い。「リアリズム」的視点から、欧米の英字新聞・雑誌ニュースを読み解く。日本は欧米ではどう報道されているのか?政治、経済、カルチャー、ゴシップまで取り扱います。戦略的思考で、欧米人の思考をさぐりたい。

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