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『ちょっと右よりですが・・』▼第27号 小林よしのりさんの安倍首相批判、ネトウヨ批判に異議あり!
2013-01-31 14:08
『ちょっと右よりですが・・』▼第27号:::今週のお題:::
小林よしのりさんの安倍首相批判、ネトウヨ批判に異議あり!
◆この記事は・・・1月26日にニコ生で生放送された「ちょっと右よりですが・・・」の「花田紀凱編集長の週刊誌欠席裁判」のコーナーの一部を文字おこしして配信しております。
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今週の「週刊朝日」(2013年2月1日号)は、「安倍首相よ、今こそネット右翼、ネトウヨと決別せよ」というのがトップ記事なんだよ。その中で、「もうネトウヨに媚をうる必要はない」と題して、小林よしのりさんがネトウヨ批判をしていますね。
この小林さんの記事の中身ですが、
安倍さんが潰瘍性大腸炎で辞任したことを、フジテレビの番組で小倉智昭さんが揶揄してまして、それについて安倍さんが自分のFacebookで反論したんですね。「中傷だ、難病でもあるし」とか、そういう批判をしたんだね。
そしたらネットで、この記事の中ではネトウヨと書いているけど、小倉批判がフジテレビに殺到したんですよね。そしたら、小倉が謝っちゃったんですよね。撤回して謝罪しちゃったんだよ。
その後、安倍さんがFacebookで
「多くの方が番組に抗議して頂いた結果でしょう。これはまさにネットの勝利ですね」
と、この件を褒め称えた。
小林さんは、これがけしからんと、この記事で言ってるわけです。
安倍さんと両者の関係が、文化大革命の時の、毛沢東と紅衛兵の関係に似ていると。
「毛沢東は何も理解していない10代後半の子供たちを先導し、 自分と敵対する者を反革命勢力として徹底的に攻撃させた。安倍も同じようにネトウヨを先導して言論封殺をさせる手口が一緒だよ。」
と小林さんは言っているんです。
ネトウヨって言っても、その内実は色々な人がいますそこは、「10代後半の何も理解していない子供」というわけではないですね。色々なことを理解して、しっかり発言している人もたくさんいます。
そもそも、中国には言論の自由なんかありませんね。
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今回の小倉さんの件で言えば小倉さんは自分の番組で安倍さんを批判した。これはいいですよ、確信をもって批判したのなら。
それについて、安倍さんが自分のFacebookで反論する。これもいいですよ。言論の自由です。やりあえばいい。
ネットを見ていた人達が安倍さんの支持をして、小倉さんが酷いと抗議する。これもいいんですよ。小倉さんを支持する人もいるわけでしょうからね。いいんですよ。
小倉さんは自分が話した内容に確信があるのなら、別に謝らなくてもいいわけじゃない。または、「言葉は確かに言い過ぎました」というくらいは言ってもいいですよね。
あるいは、訂正しないで、「私は自分の思った事を言ったんだ」と言えばいいじゃない。そういうことを自由に発言することは許されていますね、ここは中国じゃなくて日本なんだから。
結論として、小倉さんは自分の番組での発言をその中で、謝っちゃったわけです。
これは、別に安倍さんが誰かを焚きつけてやらせたわけではないし、いわゆるネトウヨと言われる人達が安倍さんに炊きつけられてやっただけ、というわけでもないですね。
各々が判断して自分が思っている発言をしたわけです。
だから、この件を「毛沢東の文化大革命と一緒」って言ってしまうのは、ちょっと理解出来ないな。
この記事の中では、この後、小林さんは、
「安倍さんは総理になる前は尖閣諸島を公務員を常駐させるとか 竹島の式典を開催をするとか言ってネトウヨに媚を売っていたが首相になってからは、タカ派的発言を控え、現実路線を取るようになった」
と言ってるんだけど、これは当たり前ですね、政治家ですから。
「仮に自民党が参院戦に大勝したらどうなるか。ネトウヨは今度こそ安倍ちゃんがやってくれるとおおいに盛り上がるだろうけどその時、安倍は何をするのか、おそらく何もできない。
尖閣に公務員なんて無理だし、河野談話だって日米関係を考えたら絶対に否定できない。靖国参拝はどこかでやると思うけど…… 」
こう言っているんだよ。心配しているわけだよ。
「結局、安倍はネトウヨを利用するだけ利用して、選挙に勝ったらサヨナラってことになるんだろうね。そして不満を溜め込んだネトウヨは、安倍がダメなら橋下だとなっていく。」
と、こんな事を書いてますけど、これはまったくの想像じゃないのかな。
安倍さんが候補の時と総理の立場になって言う事が変わる、これは当たり前の事ですよ。これを変えないで、そのままどんどんやったら、それこそ、小林さんがこの後で心配している通り、戦争になっちゃいますよ。
政治家として、その時々、状況に応じて立場、変えていく。そして、最終的には自分が思っている事を実現していく、現実に妥協しつつも進む方向に向けていく、これ、当たり前の事でしょう。
それでね、小林さんはこういう事言っているんだ、また。
「今後また仮に中国の人民解放軍が尖閣に上陸したり、なんらかの行動をおこしたりしたらどうなるか。日本のナショナリズムはネトウヨだけじゃなく、一般の国民にも浸透しているから、絶対に許すなという空気になる。そうなった時に政治家が止められるか、私は止められずに戦争になってしまうような気がする。」
と言っているんですが、もし仮に、中国の人民解放軍が尖閣に上陸したらとしたら、どうしたらよいと思ってるのかな、小林さんは。僕は、対抗する以外ないんじゃないの、って思うけどな。
そして、安倍さんはそうならないようにえているわけでしょ。だから発言を控えたりなんかしているんです。
でも中国は領海侵犯、領空侵犯を相変わらずしているんですよ。まずは、中国がそれをやめろ、っていうのが当たり前の話でね。中国がやめてから、色々な話をするというのが筋ですね。
それを、向こうはどんどんエスカレートさせてるわけだから、こっちだって、何か対応策を立てなきゃしょうがないですよ。それをやらなきゃ、ますますエスカレートしていきますよ。
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それで小林さんが
「一番の問題はこういうネトウヨと呼ばれる人が増えてしまったことだと思うよ。共同体が崩壊し砂粒のようになってしまった人間が、ネットの中に自分の居場所を見つけている。
そんな現状を政治家はどう変えていくのか。安倍とネトウヨがもたれあう、今の日本は全然美しい国じゃない。」
とか言っているんだけど、さっきも言った通り、安倍さんとネトウヨがもたれあっているわけじゃないんだ。
ここで一括して全部がそうだっていう事は言えないんですよ。色々な人がいるんですよ。そして、もちろん小林さんが言うような人もいるかもしれない。
小林さんは『WiLL』にも2年間くらい連載してもらってました。
時々、文章も書いてもらったりしてまして、僕は小林さんの考え方は面白いと思ったんで、お願いしていた。
小林さんっていう人は才能がある人だから、きっと新しい方向性を見つけるだろうと思いますよ。新しいゴーマニズムに代わるジャンルを作っていくんじゃないですかね。
それで、そのために新しい雑誌を出したりしたけど、それは全然売れなくて。
その時に、僕は小林さんに言ったんだけど、小林さんは雑誌づくりは経験が少ないから表紙も悪いし、中身も全然よくないんですよ。だから、雑誌作りのプロがついていないとダメなんだよ、って言ったんです。
例えば、小林さんは、それまで一緒にやってた人でも、なんかちょっと意見が違うと批判する。それはいいよ、批判自体は。渡部昇一さんに対してもしかり、批判すること自体いいんだよ。でも、その批判の仕方がね、口汚く罵ってね、どぎついイラストでね。小林さんは漫画家だからしょうがないのけど、ちょっといき過ぎてるのではないかな、って、僕は思いますね。
でもね、僕は相変わらず小林さんについては信頼しているし、才能は認めているから、それこそ『WiLL』でも、またやってもらいたいと思っているくらいだからね。でも、今の感じだと、小林さんの周りから、人が離れていっちゃいますよね。
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