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記事 14件
  • ■愛媛ブログ主とのやりとり/8月4日

    2014-08-04 18:50  




    http://ponthe1.hatenablog.com/entry/2014/08/04/230450
    きのと @kinoto82 2014-08-04 18:16:51
    さっき「愛媛の愛情100%」ブログのメールアドレスをGmailの連絡先に入れたら越智総一郎ってでてきたんだけど、この人物名ってどこかででてきたっけな……?   yfrog.com/mmvfpyfj
    ほうな@bellアカ @houna_bell 2014-08-04 22:51:30
    @kun_inu 余談ですがブログが見つかると同時に「ノイマンですか?」と送ったメールには今もって反応なしですw   
    VIOLA@ソルコミュ!オーナー @viola_vfreaqs 2014-08-04 23:10:00
    愛媛ブログ更新きただと!? 
     
    VIOLA@ソルコミュ!オーナー @viola_vfreaqs 2014-

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時35分

    2014-08-04 17:35  




     これで名古屋での用事は終了だ。
     とはいえ私たちは、この街でもう一泊する予定になっていた。ここでの「エピソード捜し」にどれほど時間がかかるかわからなかったから、今夜のホテルも押さえておいたのだ、とノイマンが言っていた。
     このカフェは18時に閉まってしまうそうなので、ノイマンが慌ててアイスティーを飲んでいた。
     私はそのあいだに、ようやく落ち着いて店内を眺める。
     このお店はヘアサロンに隣接する、10席程度しかない小さなカフェだった。ハワイをイメージした店なのだろう、壁にかかったイラストや音楽もそんな雰囲気で統一されていた。葉っぱ型のコースターや、カラフルな水の入ったコップが可愛らしい。ヘアサロンの方からシャンプーの香りがして、それがコーヒー豆の香りと混じり合って、なんだか独特だ。
     私は向かいの壁にかかった、一枚の絵をながめて過ごす。
     それが目に入ったとき、私は空を見上げる少

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時33分

    2014-08-04 17:33  




    「思い出した?」
     とノイマンがいう。
     思い出した、というか、はじめて真相を知った。久瀬くんは素直じゃないから、私に真実すべてを話してはくれないのだ。
     なんにせよ私は頷いて、それからふと気づく。
     ――この人たちに、真実を話していいのだろうか?
     ノイマンは悪人ではないように感じている。それでも、誘拐犯は誘拐犯だ。ほかのことはともかく、久瀬くんに関する情報は、話したくはなかった。
    「この4枚のイラストは、ある女の子と、魔法のおもちゃの話ですね」
     適当な嘘をつく。
    「背中にゼンマイが付いたペンギンの絵があるでしょう? これは、ある魔法少女アニメの、マスコットキャラのおもちゃです」
     そんなアニメがあるのかはよく知らないが、ペンギンなんてメジャーな動物なら一度くらい魔法少女のマスコットになっているだろう。
    「そのアニメが大好きな女の子は、誕生日プレゼントにペンギンのおもちゃを欲し

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時30分

    2014-08-04 17:30  




     17番の少女は8番誕生日も独りで寂しかった。それは14番両親が多忙であったからであり、32番少年は楽しませようとした。のかな。
           ※
     久瀬くんのエピソードが、繋がったと感じた。
     とても幼いころの、でもいかにも彼らしいエピソードだ。
     ――子供のころ、彼のクラスには誰にも相手にされない女の子がいた。彼女は自分を魔女だと言い張っていた。他人に魔法をかけると言い張って、友達を遠ざけていた。
     ――彼はやがて、彼女の家庭の事情を知る。両親が忙しく、愛されていないと感じていた彼女は、自身が作った嘘の世界に逃げ込んでいた。自分は魔法の国からやってきた。本当の両親は魔法の世界にいる、と。
     ――誕生日、彼は彼女を救おうとする。
     ――彼女の無茶な魔法にかかったふりをすることで、少しでも彼女を慰めようとする。
     そう理解したとたん、また。
     私の視界は、ブラックアウトしていた。

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時22分

    2014-08-04 17:22  




     32番どうですか? さみしい女の子を笑わせようとしたのでは?
           ※
     映像の、おそらくラスト付近がクリーンになる。
     そこに映った久瀬くんは、大きな鳥居の前にいた。
     なぜか鼻眼鏡をつけて、おしりを振りながら大声で、「ハッピバースデートゥーユー!」と歌っている。彼のその姿は必死で、どこか無理をしているようにもみえた。
     ――たぶん、32番が、最後の1コマだ。
     イラストに書かれていた「you」とは、バースディソングの一部だったのか、とようやく思い当った。
     これで、4つのコマが明らかになった。
     17番から始まって、あとは8番と、14番と、32番。映像をみた限りでは、たぶん32番が最後だと思う。
     でも白いスクリーンにはまだ、「リュミエールの光景、準備中」と書かれている。
     私はノイマンの言葉を思い出す。
     彼女はたしか、このイラストは挿絵のようなもので、エピソードを

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時20分

    2014-08-04 17:20  




     誕生日なのにやっぱり両親が忙しくて一人で誕生日を迎えたってことですかね?
           ※
     まただ。スクリーンに映像が映り、私は目を閉じる。
     乱れた映像。でも、部分的には読み解ける。
     どうやらあの少女の、誕生日みたいだ。でも彼女はうつむいて、ブランコに座っている。
    「大丈夫だよ」
     と久瀬くんが声をかける。でも少女はうつむいたままだ。
    「私の、本当のお母さんとお父さんは、魔法の世界にいるの」
     ――魔法の世界?
     どういうことだろう。
     彼女の言葉はまだ続いていたけれど、よく聞き取れなかった。ゲート? がどうとか言っているような気がする。
     最後に、うつむいたまんまで。
     ひとりで平気、と彼女は呟いた。
     またエピソードの全貌はわからない。でも。
     どうやら8番のイラストも、このエピソードに関わっているようだ。



    子泣き少将@優とユウカの背後さん @conaki_pbw

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時13分

    2014-08-04 17:12  




     まず、14番。忙しい赤と青のペンギン。おそらく仕事着です。両親だと思います。
           ※
     そのツイートを読んだ直後だった。
     まばたきした時に、あの白いスクリーンに、なにか映った気がした。
     私は慌てて目を閉じる。
     まぶたの裏のスクリーンに人影が映る。久瀬くんと――今度は、保育園の先生だろうか? 大人の女性だった。
    「久瀬くんは、あの子と仲良くしてあげて」
     先生らしき人は、久瀬くんに語りかける。
    「あの子、お父さんもお母さんもお仕事が忙しくて、寂しがってるだけなのよ」
     どうやら、14番のコマもこのエピソードにかかわっていると考えて、間違いないようだ。



    子泣き少将@優とユウカの背後さん @conaki_pbw 2014-08-04 17:14:21
    仕事着のは当たりか?! あさって @sakuashita1 2014-08-04 17:14:53
    おお、話が進ん

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時05分

    2014-08-04 17:05  




    「うわ」
     と、思わず声が出た。
     目の前で、急にフォロワーが増え始めた。
     いきなりひとつ、4コマを並べたものが送られてくる。
           ※
     @4koma_memories こういうのはどうですか?  pic.twitter.com/E4j18gK5lU
           ※
     私はその4つのイラストを眺めてから、目を閉じてみる。
     だが、スクリーンは白いままだ。動きはない。
     ――たぶん、違う?
     4コマをみても、ストーリーはわからない。
     ありがとうございます。
     でも、たぶん違うと思います。
     と、私は返信した。


    たすけて! ‏@4koma_memories  8月4日
    @setomi_tb ありがとうございます。でも、たぶん違うと思います。
    子泣き少将@優とユウカの背後さん @conaki_pbw 2014-08-04 17:07:48
    おお反応が 
    VIOLA@ソ

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  • ■佐倉みさき/8月4日/17時

    2014-08-04 17:00  




     目を開くと心配そうな顔で、ノイマンがこちらを覗き込んでいた。
    「どうしたの? 大丈夫?」
     私は思わず、反射的に応える。
    「あ、はい。寝てました」
     感覚としては夢をみているようなものだったけれど、この返事はどうかと我ながら思う。
    「なにか悪い病気なんじゃないの?」
    「ずっと誘拐されているので、心労かもしれません」
    「わかったわ。今夜は美味しいものを食べさせてあげる」
     この人はもしかしたら私のことを、食欲さえみたせばストレスがゼロになるレベルの単細胞だと思っているのだろうか。心外だ。 とはいえ、強く反論する気にもなれなかった。 あの不思議な現象は、今もまだ継続していたから。 まばたきをするたびに、視界の中心に、あの白い四角形が浮かんだ。 目をとじてみるとそこにはまだ、「リュミエールの光景、準備中」と書かれたスクリーンがある。 私は現在も進行中の、よくわからない現象にさらされてい

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  • ■佐倉みさき/8月4日/16時50分

    2014-08-04 16:50  




     ブラックアウトした視界の中心に、ぽっかりと、四角い光が浮かんでいた。
     その様は、簡単にたとえるなら、映画のスクリーンのようだった。
     私は客席さえみえない、自分の手足もわからない小さな映画館にいて、ただまっしろなスクリーンだけをみている。そんな風だった。
     白い画面の左下に、ぼんやり文字が浮かび上がる。
     ――リュミエールの光景、準備中。
     なに? リュミエール?
     とまどっていると、スクリーンに、新しい文字が浮かんだ。
     ――準備が整い次第、『ある少年の光景』を上映いたします。もうしばらくお待ちください。
     ある少年? 久瀬くん、だろうか。
     準備ってなんだ。
     私がそう考えたのを読み取るように、スクリーンの文字が変わった。
     ――貴女が「彼の過去」を理解するたびに、より正確に「彼の光景」をみられるようになるでしょう。たとえば貴女は今、「1コマ目」を理解しています。現状では、

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