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笑うことより効果的! 健康とストレス解消に有効な「涙」の効能
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笑うことより効果的! 健康とストレス解消に有効な「涙」の効能

2013-03-18 18:05
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    オトナになるにつれて、涙をこらえてしまうようになっていませんか? 仕事に家庭にと責任が重くなり、人前で泣けないという人は多いかもしれませんが、1人でも泣けなくなっているあなたは要注意かもしれません。


    脳ストレスをコントロールするのに効果的な「セロトニン神経」研究の第1人者である、東邦大学医学部統合生理学教授・有田秀穂先生によると、泣くことは「心と身体を健康に導くチカラがある」ことが近年わかってきたのです。


    太陽笑顔fufufu..net」によると、人間が流す涙は、ドライアイ防止や角膜保護のために常に分泌される「基礎分泌の涙」、「玉ねぎを刻んだ時や目にゴミが入った時に防御のために出る「反射の涙」、そして悲しみや感動で流す「情動の涙」の3種類に分けられるそうです。


    "情動の涙"とは、良きにしろ悪しきにしろ、感情が高まることで流れる涙のこと。その時、コミュニケーションや共感を司り、脳の司令塔とも呼ばれる"前頭前野"(前頭部に位置)に血流が増え、激しく興奮することから涙が出るのだそうです。


    幼少の頃は「不快の解消」を目的に、中学・高校生になると「心の重圧を、悔し涙や悲しみの涙で解消」する術を体得していきます。


    「ところが、大学生や社会人になると、社会的にこれらの涙を人前で流すことは許されなくなります。それに代わって流すようになるのが、"感動の涙"や"共感の涙"。表彰台で感涙しているスポーツ選手を見て、流す涙がまさにそうです。これらの涙の根本にはすべて、他者への共感があります。子どもは経験が少ないので共感ができず、この涙は流せません。つらいことや悲しいことを乗り越え、共感を司る前頭前野が鍛えられた大人だからこそ流せる涙なのです」


    また、泣くことは眠ることと同じくらいリラックス作用があるとも言われています。人はストレスを感じると、交感神経が極端な緊張状態になり、交感神経の優位な状態が長くなってしまいます。この緊張をゆるめ、ストレス解消する方法は眠ること。そして眠ること以外の唯一の方法は「情動の涙」を流すことなのだそうです。


    「泣くのをがまんすると、ストレスが解消しないばかりか、また新たなストレスにつながってしまいます。その状態が続くと、高血圧や胃潰瘍などになる危険性も高まります。涙の量や泣いた時間の長短に関係なく、涙を流すことで副交感神経へとスイッチされるので、健康のためにも涙をがまんしないことです。」


    笑うことも、免疫力が高まり健康につながると言われていますが、ストレスを解消するという意味では、泣くことのほうが効果的なのだとか。効果の持続も泣くことのほうが長いそうです。


    太陽笑顔fufufu..net」には、効率的でスマートにストレスを解消する涙の流し方や、より詳細な涙の力について書かれていますので、こちらもチェックしてみてくださいね。


    太陽笑顔fufufu..net


    photo by Thinkstock/Getty Images

    (文/編集部・寺田)

    RSSブログ情報:http://www.cafeglobe.com/2013/03/028467tears.html
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