近代絵画の巨匠であり「炎の画家」と称されるフインセント・ファン・ゴッホ(1853~1890年)。ゴッホと言えば代表作の『ひまわり』が思い浮かびますが、彼はその画風同様、燃えさかるように情熱的な人生を送ったのでしょうか? その答えはあまり記録が残っていない"空白のパリ"時代にあったようです。
アムステルダムにあるゴッホ美術館の研究チームは、7年に渡ってゴッホの真の姿を追及し、その結果、あまり記録が残っていないパリ時代の作品に彼の実像を見出しました。
このゴッホ美術館が改修工事のために約半年間、閉館することに伴い、日本では未公開であった作品の展示が実現。4月2日(火)より京都会場を皮切りに「ゴッホ展 空白のパリを追う」が開催されます。
ゴッホの謎を紐解きながら進んでいく展示方法だそうですので、ゴッホの挫折と孤独、そして再起を目の当たりにすることができます。ゴッホは浮世絵好きでも有名で、日本との不思議な縁も感じます。
アムステルダムにあるゴッホが描いた自画像のうち8点が日本に揃うというのも、今までの展覧会ではないことです。京都の次は宮城、広島と会場が移動しますので、お近くの会場に足をお運びくださいね。
また今回のゴッホ展を記念し、「ウェスティン都ホテル京都」のレストラン「グランドビュー」では、シェフによる展覧会をイメージした特別なランチ・ディナーコースがいただけます。デザートの「ベリーをちりばめたクレーム・ブリュレ」は、まさしくゴッホのひまわりそのもの。京都会場を訪れた際には、足を運んでみてはいかがでしょうか。
[「ゴッホ展 空白のパリを追う」公式サイト、ウェスティン都ホテル京都]
(文/六島京)
六島京秋田県出身、京都在住。臨床検査技師免許を持ち、某法医学教室にて解剖補助の経歴を持つ。推理小説、京都、B'zをこよなく愛し、推理作家を目指して奮闘中。尊敬する推理作家は横溝正史、江戸川乱歩、有栖川有栖、綾辻行人。