ふうううー、あつ、あつ。そんな暑さに輪をかける選挙の街宣......。でもでもせっかくある投票権。有効に使うべし。これ、前のレンサイの時からずううっと言い続けていることだけど、投票にいきましょーね。
■間違いなく「ねじれ」は解消!
さて今回の参院選。争点は、衆参のねじれが解消するか、ってこと。今、衆院は昨年末の総選挙で自民党がどーんと勝っていますけど、参院はまだ野党のほうが多いんですね。
今回の改選となる2007年の参院選では、民主党が政権交代めざしGO! GO! だったのです(そんな時代もあったのね......)。だから、その後の政党間移動などもあるけど、今回の改選数、自民は34に対して民主は44なのです。
けーれども、間違いなく!(と、断言してしまえます)自民党は今回倍増するかも。逆に民主は半減するかも......くらいな勢い。とにかく、自民党がどのくらい伸ばすか、が焦点ですね。とりあえず、ねじれは解消しそうです。
■3分の2を獲得したら憲法が変わる?
与党で過半数を確保しそう、となったら次は、与党などで「3分の2」をとれるかどうかが焦点となります。
いま、安倍ちゃんはアベノミクスで経済政策を中心にやっています。それも、参院選までで、参院選の後は安倍ちゃんカラー全開のやりたいこと――たとえば、憲法改正とか――をいよいよ中心に据え、検討・実行にかかるのでは? といわれています。
で、憲法改正。自民党は、平和主義について定めた9条と、国会の憲法発議要件について定めた96条(国会議員3分の2の賛成から過半数にして憲法改正をしやすくする)の改正が念頭にあるといわれています。
ただ、そもそも今の段階で憲法改正するには、国会議員の3分の2の賛成が必要。改憲に前向きなのは自民、維新、みんな。公明党は与党だけど微妙。特に9条の改正には慎重です。
だから、自民、維新、みんな、公明で3分の2を確保できるかどうかも要注目です。参院の定数は242人で、非改選の自民党議員の数は50人。3分の2、って162人くらいでしょ。そもそも自民党から今回立候補している人は78人だから、足したって3分の2には足りない。維新やみんな、公明がどのくらいとるのかがカギとなってくるわけです。ちなみに衆院は、自民、公明、維新をたせば3分の2を超えています。
■とにかく、行こう、投票に
ずうっと言い続けていることだけど、みなさーん、投票に行きましょうね。候補の名前知らなくったって、投票所で票に記入するところで候補者と政党の一覧表が貼ってあるから大丈夫。その場で選べます。
たぶんこの選挙以降、国政選挙はとーぶんない。なぜって、衆参で与党が過半数とって、ねじれもないし、となると、衆院は3年後の任期ぎりぎりまで解散しないでしょうし、次の参院選は3年後だし。
投票に行かない人は、政治に文句いっちゃいかんです。というわけで、投票にいこーーー!! 選挙後、お目にかかりま~す。
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(文/エンゼルあつみ)