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平成最後の日を迎えました
2019-04-30 10:45本日、平成31年4月30日、「平成最後の日」を迎えました。午後には官邸で最後の閣議があり、その後、皇居宮殿正殿松の間で退位礼正殿の儀が執り行われます。
長きにわたり 国家の発展と安寧のため、常に国民に寄り添い励まして来られた今上陛下には 心より感謝の誠を捧げますと共に、天皇皇后両陛下の御健康と皇室の弥栄をご祈念申し上げます。
いよいよ平成の御代に幕が引かれ、「令和の時代」の幕が開けます。激動の時代に国政に送り出していただいていることに心より感謝を申し上げ、引き続き平和で、人に優しく活力に満ちた時代になるように閣僚として全力を尽くす覚悟です。 -
私たちは「AI」と、どう付き合っていくべきか
2019-04-23 15:45最近、新聞やネット上で“AI”(Artificial Intelligence、人工知能)の文字を見かけない日はほぼない。社会の高い関心を集めているということだろう。これまでのAIブームと違うところは、プロ棋士を打ち負かすAI囲碁ソフト、安心して車の運転を任せられる自動走行、流暢(りゅうちょう)に通訳してくれる自動翻訳。さらには、熟練医の診察スキルと同等以上の医療画像診断支援など、社会・産業における実装が急速に進んでいることだろう。
他方で“シンギュラリティ“(技術的特異点)という言葉に代表されるように、将来のAIの発展に対して不安や恐れを抱く人も多いのではないか。今回は、AIに焦点を当てて、私たちはAIとどう付き合っていくべきか、政府の取り組みも紹介しつつ考えてみたい。
メリットを最大限に引き出すために科学技術の進展はデジタル化、グローバル化と相まって加速度的に進んでいる。それは、私たち -
日本には「ワクワク」するような研究開発が必要だ
2019-04-11 13:44「イノベーション目指した各国競争」欧米や中国では、官民を挙げて、困難だが実現すれば大きなインパクトが見込まれる挑戦的な研究開発への投資を加速している。AI、ロボット、ブロックチェーン、ゲノム編集、量子コンピュータなど、科学技術における急激な進展は、私たちの日々の生活に変化をもたらすのみならず、国の競争力そのものに直結する重要課題である。このため世界各国は、disruptive、すなわち破壊的なイノベーションを主導すべく、より野心的な構想や解決困難な社会課題を掲げて挑戦的な研究開発を重点推進している。
例えば米国では、国防高等研究計画局(DARPA:1985年~)が創設されて以来、インテリジェンス高等計画局(IARPA:1998年~)、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E:2009年~)などDARPA型の挑戦的な研究開発を積極的に進めている。最近では、国立科学財団(NSF)が基礎研究分野に -
世界に伍するスタートアップ・エコシステムを創る
2019-04-04 15:36世界に伍するスタートアップ・エコシステムの拠点形成戦略を策定し、実行に移さなければならない。前回紹介した平井ピッチ(HIRAI Pitch)、これまで大臣室で33回、地方で7回開催し、AI/IoT、バイオ、量子、宇宙などの分野で果敢に挑戦を続けているスタートアップ、VC、研究者等、計87名の皆さまからピッチを受けた。日本には高い技術力、新しいアイデアの構想力を持った人材が多数いることを改めて認識。だが一方で、横の繋がり、ネットワークが弱く、組織などさまざまな「壁」を越えられていない、というのが共通した課題。結果、極めて高いポテンシャルがあるのに、その実力が産業や社会的な価値として十分に表れていない。また、世界では、disruptiveなイノベーションは「都市」を中心に起きている。それも「都道府県」のような広域レベルではなく、都市・地区のレベルで。日本では、エコシステムの拠点として都市を形成
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