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石原莞爾と東條英機:その42(1,952字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 8ヶ月前
「満州」は、中国大陸のうち朝鮮半島と接している東端の部分だ。そこを北へ行くと、ロシア(ソ連)とも国境を接している。満州の北側は北海道よりも緯度が高く、冬は非常に寒い。鉄道が通るまでは、ほとんど未開の土地であった。それが、20世紀に入ってからの鉄道の拡大で、一気に開発されていく。そして日本は、そこに...
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石原莞爾と東條英機:その37(1,931字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 9ヶ月前
満州は中国(漢)の一部ではあったが、モンゴル人や朝鮮人も数多く入植し、異国の文化もかなり混入していた。そうして満州独自の文化というものを形作っていた。さらにそこへ北方から侵略を窺うロシアの文化も流入され、実に混沌とした状況だった。中国、モンゴル、朝鮮、ロシア、そして日本が、元からいた現地民と入り...
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石原莞爾と東條英機:その33(1,853字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 10ヶ月前
ここで石原莞爾と板垣征四郎の関係を年代順に見てみたい。ただ、陸軍の人事はかなり頻繁にまた縦横無尽に行われるので、なかなか追いにくいところがある。そのため、主だったところだけを挙げている。1885年、板垣征四郎、岩手県盛岡市に生まれる。1889年、石原莞爾、山形県鶴岡市に生まれる。1899年、板垣、仙台陸軍幼...
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石原莞爾と東條英機:その31(1,747字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 11ヶ月前
板垣征四郎は、陸軍士官学校を16期生として1904年10月に卒業し、すぐ日露戦争に参加する。日露戦争は、1904年2月に始まり1905年8月に終わる。だから、当時はちょうど中盤だった。この年度の陸軍士官学校生は、日露戦争のために卒業を半年早めた。そういう非常時の中での卒業だった。明けて1905年3月、満州・奉天で行われ...
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石原莞爾と東條英機:その22(1,842字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 13ヶ月前
永田鉄山の作った勉強会(軍閥)である「二葉会」は、主に「陸軍人事」についての研究をしていた。陸軍人事の仕組みを解明して、どうすれば山県有朋の権力を希釈化できるか、またどうすれば自分たちの権勢を強めていけるのか、綿密に戦略が練られたのだ。一方、鈴木貞一が作った勉強会「木曜会」は、石原莞爾が参加して...
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日露戦争と[ウクライナ戦争]
コメ0 オレたち将棋ん族ZOKU 14ヶ月前
ロシアのウクライナ侵攻を将来何と呼ぶんだろう。今のところ「ウクライナ戦争」のようでありますが。「日露戦争」は当時、何て呼んでたのかねえ。
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石原莞爾と東條英機:その17(1,927字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 14ヶ月前
永田は1895年、11歳のときに父が死に、長野から東京の小学校に転校する。そして1898年、14歳で東京陸軍地方幼年学校に入校すると、そこからエリート街道をひた走り、同校を2位で卒業した後、陸軍士官学校に進む。そして20歳となった1904年、陸軍士官学校を16期生として卒業する。この期は、日露戦争が勃発したため、半年...
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石原莞爾と東條英機:その3(1,644字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 18ヶ月前
東條英教は1855年に東京で生まれる。1868年、13歳で明治維新を経験した後、1873年、18歳で陸軍に入隊する。1877年、22歳のときに西南戦争に出征。そして1885年、30歳のときに陸軍大学を首席で卒業する。同期には4歳下だが『坂の上の雲』で有名な秋山好古などがいた。1884年、陸軍大学を卒業する少し前の29歳のときに、「...
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泉健太立民党代表は新年乃木神社参拝。ツイッターで「私は過去の歴史に学ぶし、教訓にもする」と記載。日露戦争をどれだ
コメ8 孫崎享のつぶやき 23ヶ月前
A-1―1泉健太🌎立憲民主党代表「乃木神社に参拝したら軍国主義に追従すると批判されても仕方ない」とか、もう酷いもんだ。そうした考えの方がよっぽど危険。私は過去の歴史に学ぶし、教訓にもする。乃木神社創建の経緯もある程度は知っている。でも当然だが、軍国主義者ではない。本当に失礼な話。A-1-2泉健太🌎立憲民...
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令和日本経済の行方:その18(1,638字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 26ヶ月前
大正は1912年に始まり1926年に終わる。明治が45年続いた後だったので、近代化は一通り終わっていた。また、1904年から1905年にかけての日露戦争に勝利した後だったので、日本が日の出の勢いを実感していた時期でもあった。世界的には、なんといっても第一次世界大戦が起こった。1914年から1918年にかけて起こったので、...
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草野球サークル、日露戦争中にアメリカへ行く――安部磯雄と早稲田野球部「チアフル倶楽部」の始動(後編)|中野慧
コメ0 PLANETS Mail Magazine 30ヶ月前
ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第22回「草野球サークル、日露戦争中にアメリカへ行く――安部磯雄と早稲田野球部「チアフル倶楽部」の始動」(後編)をお届けします。早慶戦をはじめとして、今なお伝統を引き継ぎ続ける早稲田大学野球部。初の早慶戦と、日露戦争時のアメリカ遠...
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草野球サークル、日露戦争中にアメリカへ行く――安部磯雄と早稲田野球部「チアフル倶楽部」の始動(前編)|中野慧
コメ0 PLANETS Mail Magazine 30ヶ月前
ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第22回「草野球サークル、日露戦争中にアメリカへ行く――安部磯雄と早稲田野球部「チアフル倶楽部」の始動」(前編)をお届けします。現代の「eスポーツ批判」「ゲーム脳」論争と同じような構図で明治期におこなわれた「野球害毒論争」。当時のメ...
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本(6月3日発売)ウクライナ危機の「糾弾」と「制裁」を超えて 平和を創る道の探求、 はじめに、(1)戦争(死者を
コメ20 孫崎享のつぶやき 31ヶ月前
本(6月3日発売)ウクライナ危機の「糾弾」と「制裁」を超えて 平和を創る道の探求、はじめに、(1)戦争(死者を出す)することに意義があるか 2021年、米国がアフガニスタンから撤兵して、少し世界に平和が来たかと思いました。しかし、2022年3月24日ロシア軍がウクライナに侵攻しました。 ロシアに...
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桑田真澄の「野球道」に欠けているものは何か? 一高・東大的「ガリ勉のエートス」と「不良性」(前編)|中野慧
コメ0 PLANETS Mail Magazine 32ヶ月前
ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第21回「桑田真澄の「野球道」に欠けているものは何か? 一高・東大的「ガリ勉のエートス」と「不良性」」(前編)をお届けします。一人のプロ選手として輝かしい成績を残しながら、引退後は言論活動を通じて野球界に貢献してきた桑田真澄。彼の...
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保守本流・精神野球のオルタナティブ、「エンジョイ・ベースボール」の思想を育んだ明治期のクラブチーム文化|中野慧
コメ0 PLANETS Mail Magazine 35ヶ月前
ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第18回「保守本流・精神野球のオルタナティブ、『エンジョイ・ベースボール』の思想を育んだ明治期のクラブチーム文化」をお届けします。国内への導入当時はクラブチーム同士でのカジュアルなプレイが一般的だった「ベースボール」。やがてナショ...
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国際関係は「枠組み(システム)」についてもう一回。|TSJ2
コメ0 THE STANDARD JOURNAL アメリカ通信 45ヶ月前
▼国際関係は「枠組み(システム)」についてもう一回。こんにちは、わだです。枠組みについて、もう一回語りたいっていうんですから、しつこいですよね、私も。しかし、この枠組みの重要性は、何度も見過ごされてるんですよ。アメリカ通信では、「ツキュディデスの罠」について何度も報じて紹介してきました。でも、保守...
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随想⑬ トルストイ、チェーホフ、夏目漱石の戦争観
コメ10 孫崎享のつぶやき 52ヶ月前
作家が戦争をどの様に描いているかを見るのは興味がある。戦争で多くの場合、社会現象が一変する。当然作家が取り組んでいいテーマである。ほとんどの人は読んだことがないと思うが、夏目漱石は日露戦争について、短編『趣味の遺伝』の中で、「陽気のせいで神も気違いになる。「人を屠りて餓えたる犬を救え」と雲の裡よ...
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文庫本化『日米開戦の正体 上』、夏目漱石は『それから』で日本を牛と競争する蛙に例えて「もう腹が裂けるよ」と書いて
コメ1 孫崎享のつぶやき 66ヶ月前
『日米開戦の正体 上』内記述。 小説家は人間の真実を追求していますが、彼らが社会現象に目を向けた時、社会学者より、端的に真実を指摘することがあります。 夏目漱石がそうです。 夏目漱石は『それから』(1909年著)で、日露戦争後の日本を実に見事に描写しています。 *****************...
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感謝、文庫化。日米開戦の正体(上) なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか (祥伝社文庫) 文庫 –7/12発売。「この本の特徴
コメ16 孫崎享のつぶやき 66ヶ月前
『日米開戦の正体(上) なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか』は2015/5/12出版。今回文庫化に。この本については、アマゾンに様々な感想が書かれているが、その一つ。*************************************前著「戦後史の正体」において「日本の戦後史を貫くのは対米従属である」...
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「『大東亜論』からイラン危機まで」小林よしのりライジング Vol.316
コメ97 小林よしのりライジング 67ヶ月前
『大東亜論 最終章 朝鮮半島動乱す!』(以下『最終章』)が、本日発売となった。 シリーズ4冊目、ブックデザインは同じシリーズとは思えないくらい毎回変わったが、最後にしてこれが一番決まったように思う。 中味も、こんなに濃厚で熱量のある漫画って今どきあるだろうかと、我ながら呆れる程の出来上がりになってい...
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「戦争しないとどうしようもない」発言で思い出したのは日露戦争時のトルストイの言葉「知識人は戦争の危険を冒さずに他
コメ6 孫崎享のつぶやき 68ヶ月前
トルストイは1828年生まれ。1904年6月27日英国ロンドンタイムス紙に「日露戦争論」を発表した。 ・・戦争(日露戦争)は又も起こった。誰にも無用で無益な困難が再来し、偽り、欺きが横行し、人類の愚かさ、残忍さを露呈。東西を隔てた人々を見るといい。一方は一切の殺生を禁ずる仏教徒で、一方は世界中は...
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明治維新150年を祝う政府の記念式典に思う。明治時代は明治時代だけに意義があるのではない。その後の時代にどう影響
コメ11 孫崎享のつぶやき 74ヶ月前
明治時代は明治時代だけに意義があるのではない。 明治の在り様は、その後の時代にも影響を与えていく。その視点を示しているのが夏目漱石だ。 著書『三四郎』(1908年作) 主人公、小川三四郎が熊本の高等学校(第五高等学校)を卒業し、大学(東京帝国大学)に入学するために上京する時、車中での出来事を書い...
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日露戦争の立役者――児玉源太郎と秋山真之-『NEWSを疑え!』第712号(2018年9月20日号)
コメ0 NEWSを疑え! 76ヶ月前
Q:「極東の範囲」や「反故にされた条約」など最近のメルマガは、日本の外交ベタや安全保障オンチの問題を指摘しています。しかし、外交面でいえば日本は、日露戦争で小村壽太郎外相が講和条約(ポーツマス条約)をまとめたり、第一次大戦が終わるころまで日英同盟を機能させたりと、それなりの外交をやっていた。ダメ...
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最新有料メルマガから「大型株がリバウンドする可能性が高いと考えて分散投資を再開」
コメ0 億の近道 チャンネル版 78ヶ月前
今回は特別に、本日配信の有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」のコラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎の最新コンテンツをお楽しみ下さい。=コラム「大型株がリバウンドする可能性が高いと考えて分散投資を再開」= (有料メルマガ第490回・2018/7/17配信...
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【国防・防人チャンネル】 更新情報 - 平成30年6月2日
コメ0 国防・防人チャンネル ブロマガ 79ヶ月前
6月2日(土)現在の新着動画をお知らせします! ~ 『遠洋練習航海部隊 出国行事』『日本海海戦113周年記念式典&横須賀音楽隊艦上演奏会』
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【国防・防人チャンネル】 生放送のお知らせ - 平成30年5月25日
コメ0 国防・防人チャンネル ブロマガ 79ヶ月前
5月27日(日)の『日本海海戦113周年記念式典と横須賀音楽隊艦上演奏会』生中継のお知らせです!
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『外国人の眼で日本史を問う』トルストイ:知識人が憎悪を駆り立て戦争(日露戦争)へ。知識人は、諸国の軍拡競争が止め
コメ11 孫崎享のつぶやき 84ヶ月前
トルストイは一八二八年生まれ。一九〇四年発表 戦争はまたも起こってしまった。誰にも無用で無益な困難が再来し、偽り、欺きが横行し、そして人類の愚かさ、残忍さを露呈した。 東西を隔てた人々を見るといい。一方は一切の殺生を禁ずる仏教徒で、一方は世界中は兄弟であり、愛を大切にするキリスト教徒である。 ・...
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「外国人の眼」、政治家、識者(?)、官僚が北朝鮮の脅威を喧伝する中、日露戦争についてのトルストイの論評を見てみよ
コメ15 孫崎享のつぶやき 87ヶ月前
トルストイは一八二八年生まれ。一九〇四年六月二十七日英国ロンドンタイムス紙に「日露戦争論」を発表した。『現代文 トルストイの日露戦争論(平成二三年国書刊行社』より。************************************* 戦争はまたも起こってしまった。誰にも無用で無益な困難が...
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3月11日生放送分「映画で学ぶ日露戦争」(完全版)の動画を公開しました。|久野潤チャンネルブロマガ
コメ0 |久野潤チャンネルブロマガ 94ヶ月前
3月10日(金)の生放送では、番組本編最後に放送が途切れてしまい、チャンネル有料会員の皆さまにはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。
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戦前と今『日米開戦の正体』より。「マスコミ、日本国民を煽り、国民を好戦的にして、軍部の横暴を許す風潮を作り、それ
コメ3 孫崎享のつぶやき 102ヶ月前
今日日本は危機的状況に進んでいますが、それを許しているのは、マスコミが安倍政権を批判することなく、あたかも安倍政権と一体の存在であるかの如く安倍政権の広報部局になってしまってることにあると思います。その意識をもって、なぜ日本が第二次戦争に行ったのか、その責任について『日米開戦の正体』で書いたの...
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ライトノベルの書き方:その30「『桃太郎』の道徳を超えた本質とは」(2,050字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 113ヶ月前
「桃太郎」における鬼の描き方は稚拙である。彼らは特に悪いことをしていない。桃太郎と敵対しているわけでもない。にもかかわらず、桃太郎の攻撃にさらされ、一方的に物を強奪される。その状況は、童謡「桃太郎」の歌詞にも明らかだ。そこにはこんなふうに描かれている。「そりゃ進め そりゃ進め 一度に攻めて 攻め...