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世界は「プロパカンダ」で動いている|THE STANDARD JOURNAL
2014-03-20 12:12今回、日本人が最も学ぶべきこの「プロパガンダ」をCD教材として作り上げました。国際社会は<ウソ>で満ちあふれていることを実感して頂き、同時にそのウソを見抜くようになって頂きたい。さらに、生臭い政治ネタだけに終わらず、個人として、これを取り入れて「実践」して頂くために、本編後半では「セルフプロパガンダ」の解説もきっちり行なっています。 -
今、現実にクリミアで展開されている「リアリズム」|THE STANDARD JOURNAL
2014-03-17 14:40今回も、リアルタイムで状況が動いているウクライナ情勢に関する話をしたいと思います。前回の配信後に、この分析に加えるべき新しい動きが出てきましたので、これを踏まえた上で、さらに分析を進めてみようと思っております。 -
「謎の武装集団(笑)」で「 divid and rule 」!?|THE STANDARD JOURNAL
2014-03-13 17:18ロシアの動きが非常に勉強になるものでしたので、これについて簡単に分析してみます。
「バランス・オブ・パワー(Balance of Power)」という概念は、多少なりとも国際政治を学んだことのある方でしたら、聞いたことがあるかもしれません。この概念は「リアリズム」の理論では極めて重要なものでして、国家の大きな動きを教えてくれるものであるとされております。 -
「地政学」は"使える"学問である。|THE STANDARD JOURNAL
2014-03-11 11:36
ふたたびウクライナ情勢についてです。今回はとくに地政学、とりわけ地理的な観点から、ロシアにとってのウクライナの重要性というものを考えてみたいと思います。
世界で初めて「地政学的な観点」からグローバルな世界戦略というものを提唱したのは、アメリカの海軍史家のアルフレッド・セイヤー・マハンだと言われております。このマハンが、米海軍を退役したあと、1900年前後に歴史家・ジャーナリストとして
自分の意見を論文などに投稿しておりました。そしてこの時に示されていた彼の「世界観」が、かなり参考になるものなのです。
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困った時は「やるやる詐欺」をカマせっ!?|THE STANDARD JOURNAL
2014-03-06 19:32
安倍さんとしては北方領土問題を解決したいがためにプーチンさんに強くは出られません。しかも最近は、ソチオリンピックの開会式に出た時に個人的にプーチンさんに大歓待されております。ただし西洋的な価値観を共有した同盟国、アメリカ側の言い分もよくわかる。なので、この際に経済制裁などに協力することによって、靖国参拝問題などでギクシャクしてしまった日米関係を修復しておきたい、となります。これはまさに「板挟み」な状態なわけです。前回も述べたように、国際政治というのは「チェスゲーム」なわけですが、今回は、ポイントを2点にしぼってみます。
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ウクライナ問題を「地政学」的に考えてみた|THE STANDARD JOURNAL
2014-03-03 19:18ソチオリンピックが一段落して(といってもパラリンピックはこれから開催ですが)、いきなりウクライナ情勢が大変なことになっておりますので、これについて地政学の見地から簡単な分析を。現在のウクライナの状況については、すでにメディアなどで色々な分析がされておりますので、細かいことについては、今回はあえて述べません。今回、強調したいのは、以下の3つの点です。
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"もっと相手に迷惑をかけましょう"という戦略!?|THE STANDARD JOURNAL
2014-02-24 19:14今後の国際社会・国際政治の世界では、実際の戦闘行為を伴った戦争はもちろんなくなることはありません。そして、それに匹敵するレベルで、いわゆる「情報戦」、「プロパガンダ戦争」のウェイトが上がることも間違いありません。この「プロパガンダ戦争」において、日本がサバイバルしてゆくことを考えたとき、これまで日本人が得意としてきた「身を整える」という「内的バランシング」的なやり方に加えて、残念ながら、私たちが不得手としている・・・と言わざるを得ない「外的バランシング」的な行動も真剣に考えるべきです。 -
ロバート・カプランの中国分析、5つのポイント|THE STANDARD JOURNAL
2014-02-21 14:57
前回まで数回にわたって、「バックパッシング」というリアリズムの理論に基づく概念を解説してみましたが、この「リアリズム」の理論とともに、「地政学」という学問も、同様に我々に多くの示唆を与えてくれます。読者の皆さんも、この「地政学」という言葉、目にする機会が、最近、多くなってきたと思われないでしょうか?ハッキリ言って、この「地政学」という学問の知見は”使え”ます。そしてこの知見を、より多くの日本人が理解することが日本の国力増強につながる。私は本気でそう思っています。
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日米中を例に具体的に「バック・パッシング」を考えてみた。|THE STANDARD JOURNAL
2014-02-18 14:41前回は「バック・パッシング」という大国が頻繁に使う戦略について述べてみましたが、今回も引き続きこれについて書いてみたいと思います。この「バックパッシング」というのは、一体どのような場合に行われるのでしょうか?私が翻訳したミアシャイマーの『大国政治の悲劇』では、単なる「バック・パッシング」の歴史上の使用例だけでなく、これが使用される際には4つのパターンがある、ということを説明しております。
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「面倒な事は他国にやらせろ!」という「バック・パッシング」の論理。|THE STANDARD JOURNAL
2014-02-14 10:56前回は、日本を代表する国防・安全保障の専門家である森本敏元防衛大臣の提唱する「オフショア・バランス」という概念について簡単に論じてみました。私は森本氏が「日本が自ら中国にぶつけられるような提案をしているように見られる」という可能性を指摘したわけですが、その時に「バック・パッシング」という概念について触れました。この「バック・パッシング」(buck-passing)という戦略は、日本ではまだまだ馴染みのない概念ですので、今回はこれを簡単に説明してみたいと思います。
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