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記事 4件
  • 東郷和彦氏:北方領土問題解決の千載一遇のチャンスを逃すな

    2014-02-26 22:30  
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    マル激!メールマガジン 2014年2月26日号(発行者:ビデオニュース・ドットコム http://www.videonews.com/ )──────────────────────────────────────マル激トーク・オン・ディマンド 第671回(2014年02月22日) 北方領土問題解決の千載一遇のチャンスを逃すなゲスト:東郷和彦氏(京都産業大学教授・元外務省欧亜局長) ────────────────────────────────────── 安倍首相は、2月7日の冬季オリンピック開会式に出席するためロシアのソチを訪れ、翌8日、プーチン大統領と首脳会談を行った。プーチン政権が進める同性愛規制などに対して、人権上の懸念から主だった欧米諸国の首脳が開会式を欠席したのを尻目に、安倍首相は五輪外交の機会を逃さなかった。それは日露関係が重要な局面を迎えているからだった。 日露関係は詰

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  • 河野太郎氏:自民党が原発をやめられない理由

    2014-02-19 23:00  
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    マル激!メールマガジン 2014年2月19日号(発行者:ビデオニュース・ドットコム http://www.videonews.com/ )──────────────────────────────────────マル激トーク・オン・ディマンド 第670回(2014年02月15日) 自民党が原発をやめられない理由ゲスト:河野太郎氏(衆議院議員) ────────────────────────────────────── 安倍政権は一体全体どんな展望があって、再び原発推進に舵を切ろうとしているのだろうか。東京都知事選で自民党が推す舛添要一氏が脱原発を主張していた宇都宮・細川両候補に勝利したことで、安倍政権は懸案だった原発再稼働へ向けて動き出した。事実上原発推進を謳ったエネルギー基本計画の策定作業も、速やかに進めるという。 2月10日の予算委員会で早速、安倍首相はエネルギーの「ベストミックス」を目指したエネルギー基本計画の策定を進める意向を示した。ベストミックスというのは経産省が考え出した霞ヶ関文学で、要するにこれからも原発を継続することの意思表明に他ならない。 原発推進が主流を占める自民党内にあって、一貫して脱原発を提唱し続けている衆議院議員の河野太郎氏は、そもそも現在のエネルギー基本計画の原案では、自民党の選挙公約に違反していることを指摘する。自民党は政権に返り咲いた2012年の衆院選で原発をあくまで「過渡期の電源」と位置づけ、できるだけそれを減らしていくことを約束していた。今になって原発を「重要なベース電源」とするのは公約違反になるというわけだ。 河野氏が代表を務める自民党脱原発派のエネルギー政策議員連盟は、政府のエネルギー基本計画の原案に対抗する形で、原発の新増設・更新は行わず、核燃料サイクルも廃止して「40年廃炉」を徹底することで緩やかに脱原発を実現するための提言を策定し、政府と自民党に提出している。しかし河野氏は、自民党内で実際に脱原発の声をあげられる議員の数は党所属国会議員409人中せいぜい50人前後で、本心では原発をやめるべきだと考えている議員の多くが、原子力ムラのロビー活動のために身動きが取れなくなっているという。 そのような与党内の党内事情と同時に、もう一つ日本が原発をやめられない明確な理由があると河野氏は指摘する。使用済み核燃料の最終処分場を持たず、また核兵器を持たない日本は、原発から出るプルトニウムなどの核のゴミを処理する方法がない。そのため、日本の原発政策は一度発電に使った使用済み核燃料を再処理して再び燃料として再利用する「核燃料サイクル」と呼ばれる遠大な計画がその根底にある。それがないと、日本の原発政策は経済的にも国際的にも正当化できなくなってしまうのだ。 日本が原発をやめられない理由は実は非常に単純明快だが、問題は日本という国にこの問題を解決するガバナビリティ、つまり自らを統治する能力がないようなのだ。なぜ自民党は原発をやめられないのか、どんな党内事情があるのか、やめるためにはどうすればいいのかなどを、ゲストの河野太郎氏とともに、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++今週の論点・東京都民は「脱原発」を選択している・エネルギー基本計画の原案は、公約違反だ・問題は明確――エネルギー政策議員連盟の提言・「原発」と「年金」の問題が、自民党のリトマス試験紙+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
     

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  • 古賀茂明氏:利権の復活を目論む詐術を見抜け

    2014-02-12 19:00  
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    マル激!メールマガジン 2014年2月12日号(発行者:ビデオニュース・ドットコム http://www.videonews.com/ )──────────────────────────────────────マル激トーク・オン・ディマンド 第669回(2014年02月08日) 利権の復活を目論む詐術を見抜けゲスト:古賀茂明氏(元経産官僚・古賀茂明政策ラボ代表)────────────────────────────────────── 2月9日に投開票を控えた東京都知事選で、原発が争点としてふさわしいかどうかをめぐりさまざまな意見が交わされている。そもそも原発がない東京で原発が選挙の争点になるのはおかしいという意見がある一方で、電力の最大の消費地である東京がそのエネルギー源をどうすべきかが争点になるのは当然との意見もある。元経産官僚で政治と官僚機構の関係に詳しい古賀茂明氏は、一度は壊

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  • 永田浩三氏:政治権力による放送の私物化を許してはならない

    2014-02-05 23:30  
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    マル激!メールマガジン 2014年2月5日号(発行者:ビデオニュース・ドットコム http://www.videonews.com/ )──────────────────────────────────────マル激トーク・オン・ディマンド 第668回(2014年02月01日) 5金スペシャル政治権力による放送の私物化を許してはならないゲスト:永田浩三氏(武蔵大学社会学部教授・ 元NHKプロデューサー) ────────────────────────────────────── 5回目の金曜日に特別企画を無料放送する5金スペシャル。今回はNHK新会長の発言問題を取り上げる。2001年の「ETV番組改編問題」の渦中にいた元NHKプロデューサーの永田浩三氏(現在は武蔵大学社会学部教授)をゲストに迎えて、なぜ時の政権による放送局への介入がそれほど重大な問題なのかを議論した。 安倍政権が送り込んできた新しい経営委員らの後押しを受けてNHKの新会長に就任した籾井勝人氏は、その就任記者会見の場で従軍慰安婦や靖国、秘密保護法などに対する持論を披歴した。確かに、籾井氏の歴史認識については初歩的な誤解や誤認も多く、NHKの会長としての資質に疑問が呈されるのは避けられないかもしれない。 しかし、籾井発言を単なる「NHK会長の歴史認識のあり方」の問題として位置づけるのは、事の本質を欠いている。籾井氏は歴史認識以外にも重要な発言をしている。「政府が右というのに左というわけにはいかない」と発言しているのだ。これはNHKは政府の意向に沿った放送をせざるを得ないとの考えを表明したものに他ならない。 NHK会長はNHK経営委員会が任命し、経営委員は内閣が国会の同意を得て任命する。予算は国会の承認を必要とし、法律に基づいて徴収される受信料で運営されている。だからといって、NHKがその時々の政治権力の意向に左右されていいはずがない。そこにこの問題の本質がある。 日本が公共放送のお手本とするイギリスのBBCでは、政治介入を防ぐための手立てが多重的に講じられている。フォークランド紛争の際に、サッチャー政権からイギリス軍を「我が軍」と呼ぶように求められてもそれをはねつけ、あくまで「イギリス軍」と呼び続けたBBCは、NHKと同様にBBCトラストと呼ばれる経営委員会によって運営されている。このBBCトラストの委員は公募制を取り、委員になる人物の能力や資格の明確化や選任プロセスの文書化と透明化、選任プロセスへの外部監査など厳しい外部チェックを受けることで、党派性や偏りを排除し、適性に疑問のある委員の選出を防ぐような手立てがとられている。同じ経営委員会でも、時の政権の意向に沿う形で密室の中で意味不明の基準に基づいて委員が選ばれている日本との違いはあまりに顕著だ。 NHKに代表される時の政治権力とわれわれが守るべき公共性との関係などについて、ゲストの永田浩三氏とともに、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
    +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++今週の論点・ETV問題の延長線上にあった、NHK新会長の会見・露骨な政治介入が明らかになった経常委員人事・日本の放送をめぐる「恐ろしい仕組み」・参考にしたいBBCのモデルと、期待される「怪我の功名」+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
     

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