閉じる
閉じる
×
それが仕事の部下であっても、子どもであっても、なにか素晴らしいことを成し遂げた相手を褒めるときには「その才能をもっと伸ばしてほしい」という気持ちが含まれていたりするものですよね。
そういう時によく「天才だね!」「才能があるよ!」なんて言葉で褒めていませんか?
実はこの褒め方は、才能を伸ばすという観点からはあまり好ましくない褒め方なんだそうです。
心理学者のCarol Dweck氏は「賞賛であれ、批判であれ、才能ではなくプロセスを評価するようにしましょう」と述べています。
なぜなら、"才能"を褒められていると、その人は次第に「努力すること」や「ミスをおかすこと」を避けるようになり、何かを創造したり発明したりできなくなってしまうから。反対に"プロセス"や"行為"を褒められていると、失敗を恐れる気持ちが無くなり、才能を得るための努力を惜しまなくなるのだそうです。
つまり、持って生まれた(自分ではどうしようもない)才能そのものではなく、自らの努力や工夫について評価されることのほうが、結果的にその人の才能を伸ばすということなんですね。
部下や子どもが思わぬ資質の片鱗を垣間見せた際には、喉まで出かかった「天才......!」の言葉を飲み込んで、そのプロセスを褒めるようにしてみるといいかもしれません。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/編集部・吉川)
RSSブログ情報:http://www.cafeglobe.com/2013/03/028774tensai_kinku.html