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マルチハビテーション(日経トレンディ 1989年)
1989-08-25 22:26マルチハビテーションという考え方がある。マルチ(複数)にハビテーション(住む)ということで、都心の小さなマンションでウィークデーは生活し、週末は郊外の広い家に移ってのんびりと過ごす、というライフスタイルだ。都心の土地高騰を背景に、行政の側も乗り気で、セカンドハウス・ローンなる融資政策も行われている。
マルチハビテーション、すなわち「複数棲家主義」ともいえる考え方は、確かに地価高騰によって、都内で家族が普通の生活を送れる住宅環境が確保しえない、というマイナスの要因から発生したわけだが、私には、仕方なく生まれた発想とは思えない。むしろ、個人は、積極的に複数の棲家を望むようになってきているのではないか?
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