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記事 5件
  • 未来からの洪水(ROCKIN'ON31号 1977年)

    2012-10-09 03:16  
    マンガ・シーンですごいと思うのは、僕たち個人が読む事が出来る許容量を、はるかに越えた数量の雑誌が、書店へタバコ屋へキヨスクへ自動販売機へと次から次へと送りこまれてくる事。読む方もマンガってかなりかさばって邪魔だから読めばさっさと捨ててしまう。まるで電波みたい。マンガ出版の全ライブラリーを作るとしたら、それこそ組織的にマイクロフィルムにでも収録してしまわない事にはどうしようもないだろうけど、でも、そんな事はしなくていいのだ。手塚マンガの全集も、コレクション保存的なものではなく、新たなシャワーとして読むべきだろう。
  • 都市生活を考える・マーケット(ロッキングオン33号 1978年)

    2012-10-09 03:00  
     町のお店屋さん、八百屋とか酒屋というのは、店にあるモノ、売っているモノは固定されている。旬、というのもあるが、それも一年サイクルでの固定の一種であろう。僕らの生活している社会では、何んの商売でもそうだけど、現状維持は倒産への道、だから、生きのびる道は拡大と合理化しかなくなる。60年の前半はデパートで、後半から大規模チェーン・ストアの展開が始まった。(=拡大の時代)70年になって、酒屋のように旬すら関係のない店舗は、早々と店替りしたり、無人店舗化(つまり自動販売機がズラリで済んでしまう)のピッチも上がった。(=合理化の時代)
  • 素人の時代(単行本「企画書」1981年)

    2012-10-08 11:50  
    「素人の時代」なんて今では当たり前だけど、1981年に言ってる人はいませんでしたw ていうか、素人の時代の本当の意味を追求している人は、今でも少ないのではないかと思います。
  • 【サンプル記事】喘息力

    2012-10-05 18:08  
    TwittTwitter私論1●
    Twitterは水着着用可の混浴温泉。2ちゃんは覆面可能な混浴温泉。水着で顔を出すか、裸のままで覆面するかの違い。
  • 戦後組織の変遷5◎戦後民主主義

    2012-10-03 17:49  
    戦後組織の変遷5◎戦後民主主義
     第一世代組織が腐敗したのは、組織の成立目的と、時代の変化による「社会の目的」が不一致になってきたからである。戦後社会が、流通のシクミを複雑多岐にして、間にピンハネを行う中間業者を増やしてきたのも、それは「社会の全ての人が豊かになる」ことを目的とした社会組織論の流れの中では、ある意味、当然のことであった。一部の人間だけではなく、全ての人に、それなりの豊かさを分配はようというのが、戦後民主主義の基本的な考え方でもあった。日本に導入された資本主義は、単なる個人のアメリカンドリームを夢見ることではなく、社会全体が豊かになるという、コミュニティ型の資本主義であった。企業というコミュニティが相互に調整しながら共存する「業界」という、日本型のソシュアル・コミュニティを成立させた。企業は「家」であり、業界とは「村」であった。
     戦後社会は、資本家と労働者の苛烈な戦いの歴史