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編集室日記(ロッキングオン30号 1977年)
1977-10-01 23:51編集室日記(ロッキングオン30号 1977年)
19771001
○月×日 編集長が渡米するというので、渋谷、大類、橘川が羽田へ見送りに行く。渋谷は松村に<頼むから俺の留守中にROをつぶさないでくれ!>と哀願し、松村は渋谷に<頼むから病気にならないでくれ!>と心をこめて訴えかけるなど、美しい別れの風景でありました。しかし最近は米国に行く(住む)RO読者も多いようです。女の子が多いみたい。時々、米国からBNの注文などがあります。
○月×日 知っている人は知っていると思いますが、バウワウのニューアルバム<ファイヤー シグナル>のジャケット写真は斉藤陽一で、デザインは大類信、そして何曲か松村の詩が入ってます。特にシングルカットの<ロックン・ロール・ドライヴ>という曲は松村の作詞です。レコードが一枚売れると松村のところへ2円入ってきます。
○月×日 29号に書いた<桃栗3年……>の話ですが、何人か -
人間を考えるシリーズ(1)どの道もいつか通った道(ROCKIN’ON 30号 1977年)
1977-10-01 22:29人間を考えるシリーズ(1)どの道もいつか通った道(ROCKIN’ON 30号 1977年)
19771001
朝、起きるとFENをかける。あるいはカセットテープを回す。「音楽がなくなったら生きていけない!」と言って、反射的に僕は僕に「アホめ、一度、音楽なんか取り上げられた生活をするがいい死にはしないよ」とつぶやいてみせた。でもそうじゃない。「音楽がなくなったら生きていけない!」という言葉は例えば「冷蔵庫がなくなったら生きていけない!」という言葉が、今の僕たちにとって真実のように真実だ。僕たちは様々な機能の中にいる。様々な機能の中にいる事によってつながれている。
いつだって僕たちは「もう、一歩だって後もどりは出来ない」ところで、かろうじて生を保ってこれたのだ。個人は死ねば忘れるし忘れられるが、総体としての人間はまだ一度も忘れものをした事がない。こないだ読んだ本によると、人間にとって<精神
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