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今夜の生放送も「南シナ海の中国問題」やります。|THE STANDARD JOURNAL
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今夜の生放送も「南シナ海の中国問題」やります。|THE STANDARD JOURNAL

2015-06-23 12:39




    管理人デス。

    今宵のおくやまさんの生放送。
    先週に引き続き「南シナ海」問題、ガッツリやりますが、
    復習・予習的に、おくやまさんのブログエントリーから
    一部ご紹介します。

    もちろん、同志!の皆様は既読かと想いますが、
    再度、要CHECK!(ランダムではないw

    (転載はじめ)

    http://geopoli.exblog.jp/24601630/

    本ブログや生放送などをご覧の方にとっては、
    この中国の埋め立て問題というのは
    取り立てて珍しい話ではないかもしれませんが、
    個人的には(まだ足りないながらも)
    大手メディアがここまで取り上げるようになったかというのは、
    なんというか不思議な気持ちになります。

    もちろんこの問題は、今後の国際政治の流れだけでなく、
    日本の今後の安全保障環境にも
    決定的な影響を与える可能性が大きいので目を離せないわけですが、
    日本のメディアは(その善し悪しは別として)
    総じて安全保障問題には関心が低めです。

    そのような中で、当然ながら
    この問題に最も関心をもつべきであろう防衛省から、
    非常に参考になるプレゼン資料(PDF)が公開されました。
    そのいくつかのキャプチャ画像は以下の通りです。

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    この資料を見て最初に感じることは、
    なんというかその独特なプレゼンのスタイルの「匂い」でしょうか。
    一枚に情報が凝縮されて「テンコ盛り」という感じが(笑

    このような資料はとくにこれまでの経緯を知る上で重要なのですが、
    孫子の頃から言われているように、戦略を考える上で重要なのは
    「相手がどのようなことを考えているのか」という点です。

    ご存知の方は「いまさら」と感じるかもしれませんが、
    私は昨年の10月末に、この南シナ海問題について、
    とりわけ中国側の視点を教えてくれるような本を、
    ほぼ同時に2冊出版しております。

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    一冊目はもちろんシカゴ大学教授のジョン・ミアシャイマーの
    『大国政治の悲劇』(改訂版:脚注付き)でありまして、
    この中の最終章となる第10章の中で、
    「中国の台頭は平和的にはならない」という自らの主張を論じる中で、
    中国にとっての南シナ海の問題について触れております。

    ところがそれよりもさらに中国の南シナ海についての見解を教えてくれるのが、
    もう一冊のロバート・カプランというジャーナリストの書いた
    『南シナ海:中国海洋覇権の野望』という本です。

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    この本は日本版のタイトルがテーマそのものずばりを言い表しているのですが、
    南シナ海周辺国の安全保障問題を旅行記のような形で説明しつつも、
    その歴史的な経緯や現地の政府高官へのインタビューなども交えるという、
    独特のスタイルで書かれております。

    その中で、実際にカプランが北京の安全保障セミナーに参加した時の様子が
    書かれていてとても参考になる部分があります。
    以下にその部分を要約した形で書き出してみます。

    ===

    ●北京には怪しい「特効薬」があふれていた。
    それは「中国は守りに徹している間に、アメリカは侵略している」というものだ。
    その核心にあるのが南シナ海の問題だ。

    ●北京では、タカ派もハト派も関係なく
    「中国が近代に入ってから西洋の列強に大きな被害を受けた」
    という感情が深く共有されており、彼らは南シナ海の問題を、
    例外なく「国内問題である」とみなしている。

    ●なぜなら彼らは単純に
    「南シナ海は、海洋に伸びた中国の領土である」と認識しているからだ。

    ●ある晩、私が中国の学生向けに開催したセミナーでは、
    緊張に震えながら恥ずかしそうにしていた若者が、
    「なぜアメリカは我々の調和と慈愛に対して覇権で対抗しようとするのですか?
    アメリカの覇権は中国の台頭に直面すれば混乱を招くだけです!」
    と吐き捨てるようにコメントしていたほどだ。

    ●北京の理屈からいえば、アメリカの権益はまたして「覇権的なもの」と映る。
    北京の理屈から言えば、アメリカこそが「アジアを支配下におさめて、
    その莫大な戦力投射能力を、野蛮な形で発揮している」ということになる。

    ●つまりワシントン政府こそが南シナ海の紛争を「煽る」存在であり、
    中国ではなくアメリカこそが「抑止されるべき存在」であることになるわけだ。

    ●結局、中国は東アジアにおいて儒教の価値観を基礎とした
    冊封体制を2000年近くも維持してきたのであり、
    ヨーロッパの勢力均衡体制よりはるかに調和がとれて、
    戦争の少ない状態を維持してきたということになる。

    ●したがって平和の維持に関して言えば、
    「欧米諸国は中国に何も教える資格はない」というのが彼らの言い分なのだ。
    このような独特な感覚は、彼らの地理観によってもうかがい知ることができる。
    これについては究極の解決法のようなものは存在しないといえよう。

    ●したがって、われわれは再び「封じ込め」という概念に戻ってしまう。

    (pp.234-35)

    ===

    うーむ、なんというか、彼らにとっては南シナ海の問題というのは
    ただ単に(国家の神話によって)「取り返しにきている」という感覚があるわけですから、
    彼らにとっては「完全に正義」な問題となってしまっているわけです。

    もちろん彼らの狙いは、この海域で戦争を起こすことにあるわけでなく、
    あくまでも地政学的なパワーバランスを修正するためのポジションの修正にあるわけですから、
    必ずしも周辺国との軍事衝突を必要としているわけではありません。

    ただ問題なのは、それを実現するためには軍事衝突が手っ取り早い、
    と勘違いしてしまう人間が北京や軍人たちの中に出てくる可能性を否定できない部分かと。

    まあとにかくこれからもこの問題はダラダラと続きそうです。

    (転載おわり)



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