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2023年5月の記事 3件

Vol.303 選挙取材密着ドキュメンタリー

Vol.303 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━            そこそこ週刊・畠山理仁           選挙取材密着ドキュメンタリー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●なぜだか密着取材の依頼が増えている ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨年から今年にかけて、新聞やテレビなど、さまざまなメディアの記者から密着取材を複数回受けた。私自身は「取材する側」の人間だが、その私が取材する様子を密着取材したいとのことだった。 最初は「なぜ私に?」と思った。 普通に考えれば、これまで通り自分一人で取材をするほうが楽だ。誰かと一緒に選挙取材をした経験は、大川興業の大川豊総裁やマネージャーさん、担当編集者ぐらいしかない。どなたも長年現場で一緒だったから、阿吽の呼吸で取材できる。決まった時間にご飯が食べられないことがあると知っているし、トイレ休憩のタイミングもわかっている。こちらが一緒にいてストレスを感じたことはない(相手はあるかもしれない)。 私は選挙の現場で取材場所を次から次へと移動する。基本的に一人で取材するため、取材先を誰かと分担することはできない。そのため選挙中にあちこち車で移動している候補者と本当に遭遇できるかどうか、毎回、ヒリヒリしながら瞬時の判断で動いている。そこに初めて同行する他者がいれば判断が鈍ることは確実だ。 密着取材の依頼は本当にありがたい。一部の人しか興味を持っていない「選挙」というジャンルに注目してもらえるのもありがたい。しかし、密着取材の依頼を受けるたび、「本当に大丈夫だろうか」という迷いがあった。密着してもらっても、結果的に「最悪だ。もうこりごりだ」と嫌われてしまうのではないかと心配した。そのため、依頼があっても即答はできなかった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●私のことは嫌いになっても選挙漫遊のことは嫌いにならないで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

Vol.303 選挙取材密着ドキュメンタリー
『そこそこ週刊・畠山理仁』

フリーランスライターの畠山理仁です。私が取材現場で見聞きしたことなどを報告していきます。そこそこ週刊です。ときどきダジャレが入るかもしれません。

著者イメージ

畠山理仁

はたけやま・みちよし▼1973年愛知県生まれ▼早稲田大学在学中の1993年より週刊誌を中心に取材活動開始▼1998年、フリーランスライターとして独立▼興味テーマは政治家と選挙▼米国大統領選、ロシア大統領選、台湾総統選、カリフォルニア州知事選など世界の選挙も取材▼大手メディアが取り上げない独立系候補の活動を紹介した『日本インディーズ候補列伝』(大川豊著・扶桑社刊)では取材・構成を担当▼Twitter IDはhatakezo▼『記者会見ゲリラ戦記』(扶桑社新書)著者▼最新刊は『領土問題、私はこう考える!』(集英社)

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