-
第6回:【政策】若者雇用戦略を総括する(第1回)
2012-12-25 19:00後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第6回:【政策】若者雇用戦略を総括する(第1回) さて、今回はシリーズとして、2012年6月12日に合意がなされた「若者雇用戦略」と、それに至るまでの「雇用戦略対話」ワーキンググループ(若者雇用)についての総括を行ってみたいと思います。なお、当該WGの若者雇用第5回には、私もゲストとして報告を行っております。内閣府:若者雇用戦略の推進 http://www5.cao.go.jp/keizai1/wakamono/wakamono.html まず私の立場を明らかにしておきたいと思います。最初に、若年層の雇用や就労についての近年の議論を振り返ってみましょう。私は雇用戦略対話WGの中で、近年の若年層の雇用をめぐる言説において「2度のバックラッシュ」があったということを示しました。そのバックラッシュとは何かについても一緒に見ていきたいと思います。 まず1999 -
第5回:【政策】TIMSS2011調査結果を読む
2012-12-15 19:00後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第5回:【政策】TIMSS2011調査結果を読む 今回は急遽予定を変更して、今月11日に発表された、IEA(国際教育到達度評価学会)が2011年に行ったTIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study、国際数学・理科教育動向調査)の報告書を読み解きたいと思います。 まずTIMSSとはなんなのかについて説明すると、TIMSSとはIEAが国際的に行っている数学及び理科の知識を問う調査です。OECD(経済協力開発機構)による国際的な学力調査であるPISA(OECD Programme for International Student Assessment、生徒の学習到達度調査)は読解、科学、数学の「リテラシー」について調査を行っているのに対し、TIMSSは理科や数学の「知識」そのものを問 -
第4回:【政策】Evidence Based Policy――実りある政策のために必要なもの
2012-12-05 19:00後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第4回:【政策】Evidence Based Policy――実りある政策のために必要なもの このたびの総選挙をめぐる言説について、いろいろと争点はあると思いますが、教育に関する議論はあまり聞かれません。もちろん、各党の公約(マニフェスト)においては、教育に関するものもあるとは思いますが、教育政策の根本的なあり方について考えていそうな政党は、候補者単位でもあまり見受けられません。さらに言うと、このブロマガ総選挙特集においても(少なくとも2012年12月4日現在)教育に関する議論をしようとする向きはあまり見られません。 我が国で教育というと、やれゆとり教育で最近の若者が駄目になった、とかいったような「八つ当たり」的な議論が目立ちがちです。しかし、昨今の教育政策の潮流として、「エビデンスに基づいた教育政策」というのが、国際的に認識されており、我が国の文部科
1 / 1