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第23回:【思潮】「草食系男子」論とは何か(第2回)
2013-06-25 23:451後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第23回:【思潮】「草食系男子」論とは何か(第2回:モラルパニックとしての「意欲を失った若者」)前回は「草食系男子」論の現在について説明しましたが、今回はその前史について軽く触れたいと思います。「草食系男子」論が広がるきっかけとしては、主に2000年代以降、「意欲の低い若者」が問題視されるようになったことが挙げられるでしょう。とりわけ「意欲の低い若者」を社会不安の源泉として煽った論客として、荷宮和子と、章でも採り上げた三浦展がいます。まず荷宮についてですが、荷宮は2003年に刊行された、大塚英志が主宰する文芸誌(?)『新現実』第2号(角川書店)に、「私が団塊ジュニアを苦手だと思ういくつかの理由」という文章が掲載されました。《私は昭和38年生まれである。つまり、団塊の世代と団塊ジュニアにはさまれた世代なわけである》(荷宮和子[2003]p.130)という -
第22回:【政策】若者雇用戦略を総括する(最終回)
2013-06-16 13:46 -
【サークルペーパー】後藤和智の雑記帳 SUPER ADVENTURES 67出張版
2013-06-12 11:15「SUPER ADVENTURES 67」(2013年6月2日、ビッグパレットふくしま)で配布したサークルペーパーです。―――――さて、今回のFree Talkは「格差社会論とジェンダー」について、理念的側面を突き詰めていきたいと思います。格差社会論とジェンダーについては、2000年代半ば頃からの、通俗的な「格差」問題言説が主に「男性」(弱者男性)の「不遇」を取り扱ってきたことがあったため、どうしても女性、ないし男女間という問題は置き去りにされがちでした。また赤木智弘の『若者を見殺しにする国』(双風舎、2007年)などにも見られるとおり、1980年代の消費社会がロスジェネ世代の「男性」にとっては屈辱であったという論調もあり、「非モテ」論もそこで現れたミソジニー(女性嫌悪)呼応して成長してきたという側面があるのでしょう(ただ、「非モテ」論的なミソジニーに対抗する形での、上野千鶴子とか水無田気 -
【サークルペーパー】後藤和智の雑記帳 第10回博麗神社例大祭出張版
2013-06-12 11:09「第10回博麗神社例大祭」(2013年5月26日、東京ビッグサイト)で配布したサークルペーパーです。さて、今回の「Free Talk」では、『古明地さとりの自己形成論講義』を書いている過程でいくつか得られた知見で、かつ個別の論客への批判が多いため同書には載せることができなかった、ここ10年ほどの若者論とアイデンティティの流れについてわかったことについて論じてみようと思います。また、若者論とアイデンティティ言説の流れは、現在見られるような各種のヘイトスピーチや、あるいは現代の若者論客を考える上でも極めて重要な知見を与えてくれます。それは、ロスジェネ論客からポスト・ロスジェネ論客による若者論の変化です。現在の、主に1980年代生まれの「若手」の論客の若者論は、基本的に、既に低成長時代に入った時代にあって、自分たちはこういう風に「生きのびて」いる、という言説が主流になっていると言えます。代表的な -
第21回:【科学・統計】レビュー系サイト・同人誌のための多変量解析入門(第4回)
2013-06-05 19:00後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第21回:【科学・統計】レビュー系サイト・同人誌のための多変量解析入門(第4回:間奏――ツール紹介)今回は、フリーの統計ソフト「R」による分析を行うに当たって、分析をより円滑にしてくれるツールを紹介します。1. R Commander(Rコマンダー)2003年5月から開発が進められている(RjpWiki「R史」http://www.okada.jp.org/RWiki/?R%BB%CB より)、最も伝統的なRの入力支援ツールです。CRANでパッケージとして提供されています。Rコマンダーを呼び出すためには、次のように入力します(呼び出せない場合は、「パッケージ」メニューの「パッケージのインストール」から「Rcmdr」を選んで、もう一度インストールしてください)。> library(Rcmdr)これでRコマンダーを呼び出すと次のような画面が現れます。Rコマ
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