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ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第7回:古市憲寿(第6回)とイケダハヤト(第4回)はどう違うか?
2014-11-11 11:50ほぼ週刊若者論テキストマイニング第7回:古市憲寿(第6回)とイケダハヤト(第4回)はどう違うか?今回のテキストマイニングは、第4回で検討したイケダハヤト氏と、第6回で検討した古市憲寿氏について、その特徴を比較してみたいと思います。使用する辞書データは第6回と同様のものです。第4回のイケダハヤト分析:http://ch.nicovideo.jp/article/ar653978第6回の古市憲寿分析:http://ch.nicovideo.jp/article/ar639643以前、私は「若手論客」と呼ばれる人たちについて、その特徴について「生き方」と「働き方」が売り物になっている、としたことがあります。例えば古市氏については、氏の出世作となった『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年)においては、古市氏の考える「若者」の生き方について述べた本となりました。そのほか、古市氏には(今回の -
ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第4回:イケダハヤト『年収150万円で僕らは自由に生きていく』ほか3冊
2014-10-08 00:20【当初の予定より変更してお送りします】私がテキストマイニング企画を始めたきっかけですが、『「ヤンキー」論の奇妙な位相――平成日本若者論史9』(仙台コミケ216)でテキストマイニングソフト「KH Coder」に触れてテキストマイニング沼にはまってしまったことが最大の理由です(笑)。ただ、『「若者の右傾化」論を総括する――平成日本若者論史11』(仙台コミケ217/コミックマーケット86)などで香山リカの著書十数冊を分析したことで、次のことに関心を持つようになりました。第一に、言説空間の可視化です。南後由和が指摘するように(南後由和[2010])(ついでに南後の議論を紹介した紅楼夢新刊『天狗組のメディアの世界を覗く旅』でも述べたとおり――ステマ乙)、現代の「文化人」という存在は、それまでの教養主義的なイメージと、現在のメディア環境に適応した大衆主義的なイメージを併存させつつ、出版、テレビ、インタ -
第33回:【思潮+政策】君にもなれる!「グローバル」論客
2013-10-15 23:58後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ第33回:【思潮+政策】君にもなれる!「グローバル」論客「第9回東方紅楼夢」(2013年10月13日、インテックス大阪)で配布したサークルペーパーです。さてFree Talkですが、元々の予定では安冨歩論を書こうと思っていたのですが、ちょうどいいネタが転がってきたので予定を変えてお送りしたいと思います。このネタの着想となったきっかけは、次のTogetterのまとめです。「10%の人しか優良企業に入れないんだから、大学3年生で9割のひとに就活指導しても無駄じゃない?」http://togetter.com/li/572051ここで発言をまとめている大石哲之(@tyk97)は、『ノマド化する社会』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013年)や電子書籍『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』(tky publishing、2013年) -
第7回:【思潮】「U-25サバイバルマニュアル」が描く「新・仕事人間」――その病理と時代背景
2013-01-05 19:00ディスカヴァー21が刊行している若年層向け自己啓発書シリーズ「U-25サバイバルマニュアル」。そこに描かれた「仕事」像と、「自分」のあり方は、2000年代に若年層を批判的に捉える言説の映し鏡となっている。本稿では、政府や財界が若年層に向けて発信する言説と、若年層が同世代に向けて発するそれの奇妙な「乱反射」をひもとき、若者論の一側面を探る。
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