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「心配症な僕はいつも最悪の事態を想定しながら生きている」
コメ4 草の根広告社 100ヶ月前
子供の頃ひとりで留守番するたびに親が帰って来ない夜を想定していた。女の子とつきあい始めると同時にフラれることを想定していた。人生を改めて振り返った時、自分が心配症である余り、いつも最悪の事態ばかり想定して生きているのだと気づく。たとえば、食糧自給率の低下、中国産野菜から検出された過剰な農薬など...
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「朝のモロヘイヤ粥は和製スムージーかもしれない。」
コメ2 草の根広告社 100ヶ月前
「これさ、お粥にしてもおいしいんじゃないかな?」 茹でたモロヘイヤをまな板の上でニンニクと一緒に何度も叩き粘り気を出してスープにしたものを啜っているうちに、ふと思いついたので妻に提案してみた。
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「僕らの未来を救うのは政治家でも企業でもなくタクティカル・アーバニストなのかもしれない。」
コメ2 草の根広告社 101ヶ月前
結局のところ、選挙じゃ世の中は変わらないんじゃないだろうか。デモも同じだ。ましてやネットで愚痴っていたところで何ひとつ始まらない。じゃあどうすればいいのか。それは「まず、自分の力でやってみること。」誰かに何とかして貰えるのを指咥えて待っているより、その方が少しでも早く望む未来に近づけているよう...
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「そもそも男性と女性がどうして満員電車の同じ車両に乗っているんだろう」
コメ4 草の根広告社 101ヶ月前
上りの湘南新宿ラインが東京のターミナル駅で大量に乗客を降ろしたところでホームから女性の大きな声が聞こえてきた。「すいません!この人触りました!」 語勢の強い、身が縮こまるような声だった。「知らねーよ!放せよ!急いでんだよ!」 続いて反論するかのような男性の声。ホーム側の扉から一番遠い奥のシート...
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「そして…夏がひとつ、終わった。」
コメ2 草の根広告社 101ヶ月前
世界で一番美しいと言われているとうもろこしがある。その名も「グラスジェムコーン」。アメリカで農家を営んでいたカールおじさんが遺伝子改良ではなく掛け合わせによる品種改良で生み出した虹色のとうもろこしだ。
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「夏は太陽を食べる季節だ」
コメ2 草の根広告社 102ヶ月前
夏は太陽を食べる季節だ。 噎せ返るような草いきれを掻き分け菜園に入ると、宙から惜しみなく降り注ぐ夏の光が育んでくれた邪気のない命の数々が息づいていた。赤、深緑、薄緑、黄緑、黄色。太陽が詰まったひとつ一つの果実はまるで色彩見本のように鮮やかだ。掌で包むように触れると命あるものだけが発する独特のぬ...
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「ソーダ水の泡みたいな夏が始まる」
コメ10 草の根広告社 102ヶ月前
海開きとともに気温は30度を越えた。家の前を腰に浮き袋を抱えた子供たちが嬉しそうな声を上げながらビーサンで走ってゆく。仄かに白い肌も数日後には真っ黒に日焼けするのだろう。見上げた空で梅雨明け宣言をフライングしたかのような夏の太陽が笑っている。菜園のことを思うともう少しまとまった雨が欲しいところで...
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「こんなにシンプルでおいしい料理を今まで知らなかったのはどうしてだろう。」
コメ5 草の根広告社 102ヶ月前
三浦半島で海開きよりも少しだけ早く夏を告げるのがかぼちゃだ。この里山でも先週ぐらいから早生かぼちゃの収穫が始まっている。三浦で400年の歴史を持つ伊藤農園さん(4年前に柿沢安耶さんのラジオ番組にもご出演頂いて以来のおつきあいだ)のように最近は西洋かぼちゃから日本かぼちゃ、ペポなどのおもちゃかぼちゃ...
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「素晴らしい未来はひとり一人のやさしい想いが編み上げる奇跡なんだと思った。」
コメ10 草の根広告社 103ヶ月前
子供たちの「大切に育てまーす!」という元気な声が初夏の校庭に響き渡っていた。小さな手にひと粒ずつ託されたのはひまわりの種。僕がその想いを受け継ぎ、東京のコミュニティFM「渋谷のラジオ」に託した「未来の種」だ。 2020年までにヒートアイランドを解消するという目標を掲げ、渋谷区で養蜂を通じての緑化活動...
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「不可能というのは行動しない人間の言い訳に過ぎない。」
コメ7 草の根広告社 103ヶ月前
市民が都会のど真ん中でアスファルトをハンマーで叩き壊し、土を入れ、苗を植える。そんな衝撃的なシーンから始まるのが先日逗子の小さな映画館シネマアミーゴで観た『Edible City』というアメリカのドキュメンタリー映画だ。西海岸のベイエリアで実際に起きている市民活動を中心に描いたこの作品は、気候変動を何とか...
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「個人商店ならではの丁寧なやりとりが心地良い時代なのかもしれない。」
コメ6 草の根広告社 103ヶ月前
週に一度、生放送で喋るのが生活のリズムになりつつある。毎週水曜日夜22時から1時間「渋谷のラジオ」というコミュニティFMでパーソナリティーを始めてから気がつけば2ヶ月が経った。当初はどういう人たちに向けてどんな言葉を投げればいいのか、とか、ましてや大都会渋谷で、しかも僕なんかが(という思いは今もない...
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「砂場ではなく砂浜で遊んでいる子供は何を学ぶのだろう」
コメ4 草の根広告社 103ヶ月前
「子供たちは公園の砂場で社会性を身につけるんです」 たまたま聴いていたラジオに出演していた保育士の方が、そんな話をされていた。限られたスペースを譲り合ったり、協力して砂山を作ったりする中で、社会の中で誰かとともに生きることを学んでいくんだそうだ。そういえば何年か前に『人生で必要な知恵はすべて幼稚...
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「ひと粒の種には世界を変える力がある」
コメ10 草の根広告社 103ヶ月前
去年の夏、僕の菜園で大輪の花を咲かせ、種採りしたひまわりの種を今年、渋谷区に植えて頂けることになった。 最初のひと粒は14年前、2002年に『福山エンヂニヤリング』というテレビ番組で作付けしたひまわり畑で花を咲かせた。その花々を追熟させて採った種は「未来は自分たちの手で作り出していく」という願いを込...
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「何もないところに、何を見出すか。そして、それをどう伝えるのか。」
コメ5 草の根広告社 104ヶ月前
三浦半島が一年でもっとも賑やかになるのは真夏ではない。ゴールデンウイークだ。客足が分散する真夏と違い、限られた休日に人が集中して訪れるのだ。とはいえ逗子葉山には宿泊施設もなければ道路だって一車線しかない。もともと大量の観光客を捌いて経済を回そうという商売っ気に乏しい、どちらかといえば穏やかでの...
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「いのちを食べて、僕らは生きる。」
コメ3 草の根広告社 104ヶ月前
僕らは「いのち」を食べて生きている。それは紛れもない事実だ。しかし、僕らはその真実にモザイクを掛けたような日々を生きている。モザイクの下で行われていることを僕らが見ることはほとんどない。だからモザイクの下にどれほどの矛盾や欺瞞があったとしても、僕らはそのことに気づかないし、知ることもない。けれ...
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「これは『移民の歌』というフィクションだ。」
コメ2 草の根広告社 104ヶ月前
10年前に想像した通りの風向きに暗雲が流れている。忘れもしない。青山のレストランでいかにも高そうな皿に盛りつけられた料理(大根にバルサミコ酢かなんかをかけた「これって要するに洋風おでん?」みたいな)を食べているときに感じた「この代金の10分の1も大根を育てた農家さんには払われていないんだろうな」「だっ...
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「地球という水に恵まれたこの惑星で」
コメ6 草の根広告社 104ヶ月前
宇宙空間から見る僕らの星はまるで漆黒の闇に輝く水晶のようだという。地球は豊かな水に恵まれた惑星だ。毎日海を見ながら暮らしているとそれが言葉通りだと分かる。特にこの季節はアカモクという海藻が濁った海を綺麗にしてくれるので真水のように透明度が高い。ただ、幾ら透明だからといってそのまま飲むことはでき...
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「海辺のまでいなマーケット」
コメ2 草の根広告社 104ヶ月前
海辺で暮らしているとなんだか心が穏やかになる理由のひとつに、生きてゆくのに欠かせない「海の恵み」がいつも目の前に広がっていることもあるのかもしれない。 週末に覗いた、葉山は森山神社の「までいなマーケット」。「真手いな」とは福島県飯館村で使われている「手間暇惜しまず、丁寧に、心を込めて、じっくり...
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「そこでしか味わえないものがあったっていいじゃないか」
コメ8 草の根広告社 105ヶ月前
里山を登り切った湘南国際村というところにある乗馬クラブに、毎年この時期に色とりどりの甘い香りをどっさり届けて下さる方がいる。湯河原で果樹園を営んでいる宮田農園さんだ。無農薬のキウイ、甘夏、いよかん、中でも僕らが楽しみにしているのが、県内で”幻のオレンジ”と言われている「湘南ゴールド」だ。
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「海を殺しているボクたち」
コメ4 草の根広告社 106ヶ月前
「今年は不作かもしれないらしいね」 浜で顔を合わせる近所のおばあさんや精肉店のご主人までもが時候の挨拶のように口にするのは、ワカメのことだ。ヒジキなどとともに2月から春にかけて解禁となる海草なのだけれど、今シーズンは不作かもしれないという情報が町一帯に口コミで駆け巡っていたのだ。原因は秋から冬にか...
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「この服を誰がどこで作ったか僕らは本当に知っていただろうか?」
コメ6 草の根広告社 106ヶ月前
異業種から農家に転身した方に取材させて頂くたびに多いと感じるのが、以前はIT業界にいたというケースだ。毎日無機的なコンピューターに向かっているうちに有機的な自然と向き合いたくなったのだと言う。多くの人がなるほど、と思うだろう。意外だなと思っていたのは次いで多いファッション業界から農家になった方々...
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「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」
コメ4 草の根広告社 107ヶ月前
いちごの甘酸っぱさの中に、春の訪れを感じるようになったのも、ここ数年のことだ。三浦半島では一年を通じて温暖な気候をもたらしてくれるあたたかな陽射しを利用して、いちごのハウス栽培も盛んに行われている。 中でも、海沿いの我が家から車を15分ほど走らせたところにある
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「持続可能な生き方について」
コメ3 草の根広告社 107ヶ月前
オリーブの木は生きている限り、百年でも二百年でも、或いは千年でも実をつけてくれるそうだ。先日取材させて頂いた神奈川県二宮町「ユニバーサル農場」の濱田さんが教えてくれた。濱田さんは200本近くのオリーブの木を生育し、収穫した実でオリーブオイルを搾油している。200本と聞くととても多く感じるけれど、西欧...
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「No Work,No Buy,Throw All(働くな、買うな、ぜんぶ捨てろ)」
コメ6 草の根広告社 108ヶ月前
国家が転覆するような革命が僕の知らないところで起きているんじゃないだろうか。そして、その革命は音もなく広がってゆく染みのようにゆっくり静かに進んでいるものなんじゃないだろうか。
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「お客様は神様なんかじゃない」
コメ9 草の根広告社 109ヶ月前
小規模農家の多いこの町には、庭先で野菜を無人販売している農家さんがコンビニの数よりも多い。大体なんでも100円だ。ニュースなどで「今年はきゅうりが不作で値段が高い」と言われていてもいつもの量で100円だし、逆に「今年は白菜が豊作で値崩れを起こしている」と言われていても、
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「僕らが畑を耕す理由」
コメ5 草の根広告社 110ヶ月前
中国山地の空谷地区というところにある棚田から、新米が届いた。すぐに電話でお礼を伝えると「いやぁ、ほんのお裾分けですよ」という嬉しそうな声が返って来た。この棚田米を栽培されている堂願さんは農家ではない。普段は広島市内で老舗レコード店を経営されている方だ。コンサートの仕事を通じて出逢わせて頂いてか...