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記事 21件
  • ポケモンGOモデルはテーマパークの価格破壊

    2016-07-29 22:00  
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     前回も取り上げたポケモンGO。アメリカでは公開3週間となり、大手遊園地 Six Flags ではポケストップのガイドマップが作られるなど、遊園地側も積極的に活用しているようです。 一方気になるのはディズニーランド。従来であれば自分たちのものではないキャラが園内をうろつくなど許し難いのではないかと思うのですが、今の所黙認されているようです。水面下では削除しろと NIANTEC にいうものの、NIANTEC もじゃあ Ingress のポータルも消すぞ、嫌なら設置料払えとか、激しい交渉が行われているのではないでしょうか。 さて、そんなつば迫り合いはともかく、ポケモンGOはこれらテーマパークにとって破壊的なイノベーションです。 たとえば、このプラットホームで、何かのアニメの聖地巡りができるようなゲームを作れます。アニメに登場するシーンの場所に「ポータル」を設置したり、アニメのキャラをポケモンのように集められたり、それで敵キャラと闘えたりできます。「ポータル」は主要なものは最初にアプリ側が用意するにしても、あとは Ingress のようにユーザーに申請してもらえばいいでしょう。 さて、これであるアニメの聖地について、いわば「テーマパーク」ができるわけですが、ここまで作る費用、遊園地やディズニーランドに比べて、破壊的にやすいです。ディズニーランドは建設費に1000億以上かかるし、運営費だってすごいでしょうから、入場料も7000円以上します。 一方「あるアニメの聖地」GOは1000万円もあれば何かできちゃいますし、それで広大な街一つをテーマパーク化できてしまいます。だからアプリも無料でもちろん課金もあるでしょうが、5000円も課金したら大富豪のような遊び方ができるのではないでしょうか。 お土産だって食事だってその地域の特産を楽しめます。食事は遊園地やテーマパークより恵まれているといっていいでしょう。 「あるアニメの聖地」GOは、アニメに限る必要もありません。「真田丸」GOでもいいです。いくつもの地域にまたがるものができれば、コンプリートの難易度もあがり、コアなファンの満足度を高めることでしょう。 直近では、遊園地などは、どうポケモンGOを入場者アップにつなげるかという話題に目を奪われることでしょうが、この位置情報ゲームというプラットホームが顕在化した今、真の恐怖は位置情報ゲームに顧客を奪われることです。 ですからたとえば福山の「みろくの里」というテーマパークだったら、福山全体をフィールドにした位置情報ゲームを提供しつつ、聖地は「みろくの里」自体にするといった、積極的なアクションが必要かもしれません。 ソーシャルゲームが大発展したように、今後位置情報ゲームは、大発展を遂げることでしょう。 Ingress とポケモンGOだけでは、まだ想像が難しいかもしれませんが。 そういった位置情報ゲームとうまく連携がとれるテーマパークはこれからも生き続けることができるかもしれませんが、桁違いのコストがかかることはこれから大きな足かせになるでしょう。 今後はニュータイプのテーマパークが出てくるのかもしれません。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: これ、テーマパークより先に、ニュータイプの博物館とか科学館ができそうですね。フツクロウ: ホ?ミライ: ある街一つとか商店街で博物館作るんです。各地、各店舗で、一つとか少しだけ展示するんです。各店舗の一部をただで間借りして展示していくので、まとまった場所や建物がいらなくなります。その展示場所ごとにポケストップ置いてもらうだけで、あっという間に街ごと博物館のできあがり。フツクロウ: ホホウ。 

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  • [S]新しいライセンスビジネス作った任天堂。ポケモンGO大ヒットでディズニーの歯ぎしりが聞こえてくるようだ。

    2016-07-28 23:15  
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     木曜ですが、昨日通常記事だったので、気楽に書き始める短い記事[S]です。  ポケモンGOの大ヒットで、でもあれを作ってるのは任天堂ではないからどうのこうのと心配の声があがっていますが、そんな心配は他の方に譲るとして。 これって、日本人がめっちゃ憧れてたやつじゃないですか? グーグル見て「日本にグーグルができないのはなぜだ、むきーっ」っていう記事は腐るほどあります。同様にアメリカの展開するライセンスビジネスも日本はずうーっと羨ましがってました。ライセンスだけで儲かるとはおいしいとこ持って行きよると。 その後、日本は、クールジャパンとも言われるアニメキャラなどを活用したライセンスビジネスに力を入れていますが、それがついに大きく実を結んだわけです!! 瞬間風速的には、世界でもっとも話題になったライセンスビジネスと言っていいのではないでしょうか。他にありますっけ? それを、アメリカではなく日本の任天堂がやってのけたのです。 ついに日本もこんなことできるようになったんですね〜。 今頃アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーはどんな思いでこの現象を見ているのでしょうか。 調べる限りでは、アメリカでも日本でもディズニーランドの中でポケモン出るみたいで、楽しんでいる人いっぱいいるようです。ポケモン目当てでくる人もいるようなので、ディズニーランドも黙認しているのでしょうが、ディズニーランドの中でポケモンが我が物顔にうろついてるとか、ウォルト・ディズニー・カンパニーにしてみたら、もうはらわた煮えくり返っているのではないでしょうか。 しかも、そういうビジネスを本来展開するべきは、我々ディズニーではないか、任天堂めとか思ってそうですし。 今まで海外、特にアメリカの後追いが多かった日本のビジネスですが、いわゆるクールジャパンととりあげられるアニメなどの分野は日本独自のコンテンツとして発展しています。そのコンテンツを活用した今回のライセンスビジネスは日本がアメリカを差し置いて始まりました。今後再び日本のビジネスの存在感が大きくなっていくのではないでしょうか。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: ポケモンGO、アメリカでは7月7日に公開されてちょうど3週間たったわけですが、この間ずっとディズニーランドで遊べているようなのですが、意外ですよね。フツクロウ: 確かに。ミライ: 私わかっちゃったんです。なんでディズニーが消せと言わないか。フフフ。フツクロウ: ホウ。ミライ: ちなみに、この辺読んでると、大手遊園地 Six Flags とかはポケストップの位置をガイドにまとめたり、積極的に活用しているみたいです。 Pokémon Go May Make Disneyland, Theme Parks Busier (英語サイト) 

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  • 「言葉を使わないで考える思考」を整理する試み(その2)

    2016-07-27 23:45  
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     「言葉を使わないで考える思考」を整理する試み(その1)の続きです。 「言葉を使わないで考える思考」というのを考えていたら、知り合いのデザイナーさんがこんなことを教えてくださいました。 美術の業界では、「私と貴方は同じ物を見ているということを伝える力」があることが「デッサン力」があるということ
    なんだそうです。  なるほど〜。絵がうまくない人は、目の前のものを描いても、全然心の中のイメージと違います。コレジャナイものを描いてしまうわけです。 この言葉はなにも絵がうまいという話をしているだけではありません。 例えばプレゼン力というのも、そういう力です。 自分が伝えたいことを相手にきちんと伝えること。それがとても難しいことに意を唱える人はいないでしょう。 世の中にはプレゼン力をあげるための本がワンサカあります。 でも私たちは、そのような言葉では、プレゼン力そのものを伝えられないと知らなければなりません。 スポーツが似ています。スポーツを教える言葉や本はたくさんありますが、それが体の動かし方などを伝えきることができないことはよく知っています。小学生の逆上がりがその象徴です。できてしまえばなんてことはないのに、周りの教え方のその非効率なこと。  かといって、トップアスリートが、その体の使い方を言葉で語れないからといって、その体が「非論理的な」動きをしているわけがありません。むしろ、宇宙を支配する物理法則に究極に適応するからこそ、生み出される結果です。 プレゼンも同じでしょう。よくできたスライドだけでなく、巧みな語り、ジェスチャー、そういったものが噛み合ってこそ、「私が見ているものと同じ物を人々に伝える」ことができます。個別のテクニックは様々な言葉で伝えられますが、それら全てをまとめあげ、一つの感動としてのプレゼンを完成させているのは、「言葉を使わないで考える思考」の力です。 例えば、広告などはそれをビジネスにしたものではないでしょうか。売れる広告のその理由を言葉で書きつくすことはできないでしょうが、そこには緻密で「論理的な」「言葉を使わないで考える思考」が働いていることでしょう。昔広告代理店の知り合いが教えてくれたのは、「広告を作るときほとんどの部分は計算でできるけど、最後は計算では判断できないジャンプをしないと、いいものができない」ということです。 残念ながら私たちはその「言葉を使わないで考える思考」を完全に言語化することはできませんが、これらがすべて「言葉を使わないで考える思考」の力だと、コンセンサスを取ることはできます。 デッサン力、プレゼン力などと細分化を尽くすのでなく、「言葉を使わないで考える思考」として統合していくのです。 そうすることで、今度は「言葉を使わないで考える思考」を直接鍛える道が開かれるのではないでしょうか。 《ワンポイントミライ》(?)ミライ: これ! これ「いいね!」とか動画がバズるとかで、「言葉を使わないで考える思考」の成果の良し悪しを直接知ることができてないですか?フツクロウ: ホ? ホホウ。 

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  • 「言葉を使わないで考える思考」を整理する試み(その1)

    2016-07-26 23:45  
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     「言葉を使わないで考える思考」というのを本格的に考えたいのですが、いろんなことに使われていますし、人によってイメージもいろいろ違うようです。 その前に「言葉を使って考える思考」とはなんでしょう。こちらは私たちがごく普通に考えるところの思考法です。頭の中で言葉を使って考えている時です。文章で書き留めていくことができる思考法で、まさにこのブログのように1文ずつ進んでいくものであり、逐次処理と言われています。数学の問題を解いている時1行1行式変形をしているような作業です。 「考える」と言えば普通はこちらです。また人が誰かに何かを教えようとすると、ほとんどの場合言葉を使いますから、考え方を教えるとは、言葉を使っての考え方を教えることになります。 裏を返すと、「言葉を使わないで考える思考」は言葉になりませんから、お互いどのようにしているか伝え合うことが困難ですし、そもそも、自分がどのように「言葉を使わないで考えている」かを分析することも困難です。 たとえば瞑想は、脳内のチャットをミュートして、「言葉を使わないで考える思考」を活性化させる行為ですが、一般的にはそんな話にはなっていませんし、脳内ミュートできて「言葉を使わないで考える思考」を活性化したところで、いきなり何かが起こるわけではありませんから、その効果を共有することができません。 しかし、それは極めて精密な思考です。「言葉を使わないで考える思考」というと、なにか非論理的な考え方というイメージが付きまといますが、それはまったく違います。 原始的な例を出すと、白い丸がいっぱい描かれているところに、赤い丸があれば、一発でわかります。これは脳の中で並列処理をするからです。
     この処理は極めて「論理的」に行われ、間違うことがありません。しかし、なぜ瞬間にわかるかを自分で言葉で説明することは困難です。専門家は答えられるでしょうが、それも、いろいろ分析して遠回りして説明できるだけで、自分の体に聞いて答えているわけではありせん。言葉を使わなくても「論理的」な思考はできるのです。 とはいえ、これは脳の中でも低次なところでの話であり、けむにまいた感じです。 でもたとえば、友達に会った瞬間「具合悪そう、大丈夫??」とわかる機能はどうでしょう。これは言葉で処理していません。言葉で処理していたら、まず、目を見て、目は大丈夫か、顔を見て、顔色は大丈夫かと、一つずつ確認していかなければなりません。実際はそうではありません。顔面蒼白でなくても、目も少しうつろ、顔色も少し悪い、ちょっといわゆる「精気」がない(「精気」ってなに?)、そんないろんな要素を一瞬に見てとって、「具合悪そう」と判断できます。 さらに仲が良ければ、本人が悩んでいる時、隠そうとしていても「どしたの?なんかあったの?」と察することができます。「なんでわかったの?」と聞かれば、「いや、いつもと違う答え方するし」とか言うかもしれませんが、そんなのは後付けです。あらゆる角度からその人を感じて、(あ、なんかいつもと違う)と察知します。 これらは、これっぽっちも「非」論理的ではありません。おそらく、今流行りの人工知能に教えればやがては同じことができるようになるであろう、極めて論理的な思考です。 動画や写真で、悪さをした犬や猫が「罰を悪そう」にしている表情を私たちはとても愉快に楽しみます。相手が人間でなくてもそんなことができます。 と、「言葉を使わないで考える思考」って何?と整理を始めたら、知り合いのデザイナーさんが一言で教えてくださいました。 (つづく)《ワンポイントミライ》(?)ミライ: えーと、裏が壮絶なことになっていますねwフツクロウ: ホッホッホ。 

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  • Pokemon GO が Ingress より受ける本当の理由

    2016-07-25 22:00  
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     いよいよ日本でも Pokemon GO が始まりましたね。 ちょっといじってみましたが、こりゃ Ingress より受けて当然です。 ライトユーザーでも楽しめるからです。ユーザーの大部分はライトユーザーですから、ライトユーザーに優しい=より受けます。 私自身がライトユーザーだから良くわかります。 Ingress 持ってます。でも、地方だしSOHOなので普段は全く開きません。出張の時とかに周りにどんなポータルがあるのかなとたまに開きます。ポータルはその土地の目印が選ばれてますから、観光案内所として使えるからです。特にパブリックアートに強いです。 ポケモンGO のアートな「ポケストップ」。街中にはパブリックアートがいっぱい。 in 大阪・梅田  しかし、レベルは 3 と非常に低いです。なので、ポータルにタッチしてアイテムもらうことと、そのポータルにあるレゾネータに補給するくらいしかできることがありません。攻撃とかしても効果ないし、逆になんか反撃されたりしますよね? 何が起こっているのかわからないので、攻撃もしません。補給は大好きです。 そうすると得られる経験値も少なくて、もう次のレベルに行ける気がしません。そもそもレベル2からレベル3に行くのもすごいかかりました。多分1年以上かかっています。三角作ったことないし、作れる気がしません。 それでも、たまに Ingress は開きます。今いるところの周りに何があるのかがわかるのが楽しいからです。どのポータルに訪れたことあるのか記録見られたら楽しいと思うのですが、そんな機能は見つけていません。 これが Ingress に対するライトユーザー視点です。レベル3 でも、調べればもっと楽しむ方法がわかるのかもしれませんが、ライトユーザーですからそんなことはしません。もっとアドバイスがあってもいいのではないかと思います。 一方 Pokemon GO はどうでしょう。なんと、ポケモンがたまります。たまの出張先でポケストップ(Ingress でいうポータル)をチェックした時に出てくるポケモンを捕まる程度のことしかしなくても、それが溜まっていくという楽しみがあるのです。ちなみにポケモンはピカチュウしか知らないですが、まったく問題なく楽しめてます。 やり込んだら Pokemon GO と Ingress をどっちがどれだけ楽しいかなんて、ライトユーザーにはまったく無縁の世界で、たまにしか触らなくても楽しいかというのが大事です。 そういう意味では、はるかに Pokemon GO のがライトユーザーに優しく、したがってユーザー数は Ingress より増えて当然です。 初めて来たポケストップ回したら、特別な何かが得られるか、記録が残るだけでも、地道に長く続けるモチベーションになると思います。 そんなユーザーが増えても仕方ないのではと思うかもしませんが、それはやり方次第です。滅多に行けないとこに行って、レアなポケモンが出て、それを捉えるのに課金した方が効率いいとなったら、結構課金してしまいそうです。細く長く楽しむ場合は、課金するとしても多額になる可能性が低いので、課金へのバリアは低いです。 あるいは、一発ものアイテム、つまり一度購入すればずっとその効果が得られるようなものへのバリアも低いです。しかも100円、200円とかならなおさらです。Pokemon GO だと、バッグやポケモンボックスのアップグレードがそれにあたります。これがライトユーザーにとってどれくらい有益かはっきりしているわけではありませんが、これは有望です。なぜなら、ライトユーザーにとってはポケモンの収集が目的になりやすいですから、ポケモンを貯めるポケモンボックスの拡充は直接的に必要ですし、ライトユーザーはやり込まないので、道具の整理とか言われてもどうしていいかよくわからず、バッグの拡充も手っ取り早い解決策として触手伸びやすそうです。 月に何回かしないユーザーが課金してくれるとなったら、ビジネスとしては大成功です。 ちなみに Ingress について、私はどういう課金があるのかを知りません。私のような使い方だと何かが足らないなんとかしたいということがありません。ライトユーザーが課金する可能性は低いのです。 つまり、 Pokemon GO はポケモンを知らなくてもライトユーザーにも楽しめるゲームで、しかも、そのライトユーザーも課金が期待できます。さらに、ライトユーザーが多いために課金以外の収入も期待できます。さっそくヒラリー氏が活用したようですし、これからいろんな企業が広告してくることでしょう。 NIANTIC が Ingress でコアユーザーに支えられながら、位置ゲーとしての技術を磨ききった上で、ライトユーザーに「受ける」アプリを出してきたこの戦術。 Ingress がライトユーザーに厳しい態度だったのは、戦略だったかもしれません。ゲームアプリ会社の鑑として、今後長期に渡って参考にされていくと思います。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: ライトユーザーに優しい Pokemon GO 。ということですが、ライトユーザー視点だと、いくつか改善して欲しい点が。フツクロウ: ホホウ。 

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  • ベーシックインカムは大イノベーション時代の起爆剤になる。

    2016-07-22 22:30  
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     こんな記事を見かけました。 「全力を尽くします」などと言う社会人を信用してはいけない理由  社会人は全力を尽くしちゃダメなんです。「全力を尽くさずに目標を達成するにはどうしたらいいのか?」を考えるべきなのです。
     とまあ当たり前のことが書いてはあるんですが、要は成果を必ず出せってことですよね。 それって、失敗しちゃいけないってことだし、ということは、そもそも確実にできることしか受けるなってことになります。 たとえば、今はどんどんコラボでものごとやりますから、プロジェクトのタスクの振り分けが、会社間になったりするわけで、そんなとき金払う方としては、やっぱり確実に成果出してくれるとこに受けてもらいたいわけです。 そんなチャレンジ精神がないとはいかんと怒りたいわけではありません。 さらにたとえばニコ動でもユーチューブでも、受けるネタを投稿して儲けたいと思って頑張って動画を作ったとしても、それが受けるかどうかはわかりません。無数の視聴者相手に向かって、こんなに努力したんだから評価しろといっても無駄です。どんなに時間をかけても、受けなければ受けません。 つまり、世の中失敗のリスクを引き受けてくれる人や組織がどんどん減っているのです。リスクを取るなら、自分で取れという自己責任型になっているのです。動画の例にみるように、社会が冷たいというのではありません。逆にいえば個人で動画が出せるような、個人であらゆる挑戦ができる時代になってきているのです。 ですから、人々がチャレンジしやすい環境が整わなければなりません。チャレンジする道具は整っているのに、人々が失敗するリスクを引き受けられなければ、人々はチャレンジできません。 そう考えると、今話題のベーシックインカムという仕組みは、イノベーション大量生産の引き金になるかもしれません。とりあえず生きていけるお金があるなら、好きなだけ挑戦できます。それぞれがそれぞれの思いつきでチャレンジするのです。イノベーションの秘訣はなんといっても数を打つことです。ですからベーシックインカムで誰でも挑戦のリスクを引き受けられる環境を整えることは、イノベーションを起こす直接の起爆剤になるかもしれません。優秀と思われる人が優秀なビジネスプランを持ってきたものにだけチャレンジの機会を与えても、その規模ははなくそみたいなもんです。誰かのアイデアを誰かが評価する時点で、イノベーションの芽のほとんどは摘み取られていることでしょう。全部試してみればいいんです! 強制はいけませんが、身の回りの社会問題を解決するなど、あらゆるチャレンジを応援しますというメッセージとともにベーシックインカムを始めれば大きな効果があるかもしれないのです。 まさにそれを意識した取り組みが始まるそうです。 Yコンビネーターの社会実験始まる──オークランドで「ベーシックインカム」導入へ|WIRED.jp  ベーシックインカムの社会実験はこれまでもありましたが、この取り組みでは、「儲け」が出ることを目指しているようなのです。ベーシックインカムがイノベーションを起こすという仮説を持っているのではないでしょうか。 日本も負けてません。先日岩手県遠野市の取り組みを紹介しました。 [S] あらゆる方向からベーシック・インカムを誤解している岩手県遠野市。いいぞもっとやれw  冷静に考えるとベーシックインカムでなくてただの奨学金なのですが、根底にはベーシックインカムがイノベーションを起こすという仮説があるからこその制度だと思います。 生活さえ保証されれば、人は挑戦ができるという仮説なのです。 また、もしも、ベーシックインカムがうまくいかないのであれば、なんとかして人々が挑戦をしやすい環境を作り出さなければなりません。みんなできることしかしなくなったら人間社会は大きく沈滞してしまいます。いろんな仕組みを考え試してみるときではないでしょうか。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 前回、ここで人同士で競うより社会問題と戦わなければという話になって、この話題になりました。フツクロウ: ホウじゃな。ミライ: 社会問題はどれも解決が難しいものばかりで、 

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  • グローバル競技としてのスポーツが終わった日

    2016-07-21 23:45  
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     ついにこの日がきました。 『ミラクルボディー』 第3回 未知の能力を呼び覚ませ 義足のジャンパー マルクス・レーム
     「ドイツの走り幅跳び選手マルクス・レーム(27)は義足で、去年の障害者陸上世界選手権でロンドン五輪の金メダル記録を超えた」そうです。 その可能性は、ちょうど4年前に指摘していました。 【勝手に楽観シリーズ:2】義足ランナーが世界記録を出したら素直に讃えられるのか  義足の選手が素晴らしい結果を出すこと自体は、弱い存在である私たち一人一人にとって勇気付けられるものですが、この日を境に、「グローバル競技としてのスポーツ」は事実上終わりが始まりました。 なぜなら、スポーツ競技とは、厳格なレギュレーションの上でしか成り立たないからです。 スポーツを競技として争うのであれば、「公平」でなくてはなりません。「公平」でなければ、有利な方が勝つのが当たり前で、競技として何の面白みもないからです。 ですから、たとえばドーピング問題は極めて神経質に扱われます。将来の健康を犠牲に薬品で有利にするのを許しては「公平」な競技はできません。今まさにその問題でロシアの陸上選手がオリンピックに出られないという判断が下されています。 しかし、事故で片足を失った人が、「すごい」義足をつけて、健常者よりいい成績を出してしまったら? それがまさに起こったのです。 この瞬間に競技は純粋性を失います。健常者よりも、義足にした方がいい記録が出るという構図は、ドーピングと変わりません。ドーピングは禁止することができますが、片足を失った人に、義足をつけるな、走るなとは言えません。 ですから、競技選手には恐ろしい選択の可能性が突きつけられます。 より速く走るために、より遠くに飛ぶために、自らの元々の足を切断するという選択肢です。未来の自分の健康と引き換えにドーピングをする構図と同じです。 もちろん故意に切断することは禁止することができるかもしれませんが、「事故」を装えばいいだけの話です。 ですから、社会としてはあくまで、健常者の記録のみがもっとも権威のある記録とみなすでしょう。でも一方で義足の選手たちはそれよりも良い記録を出し続けることになります。100m走など具体的な競技を考えればわかりやすいですが、今後健常者と義足の記録がどれだけ伸びるかと言えば、義足に決まっています。必ず抜くことになります。 その時点で競技としての純粋性は失われます。「世界一速い人はだれ?」に答えが出せなくなります。健常者、片足義足、両足義足というカテゴリーができたして、後者の方がより速いということになれば、どれが一番すごい「記録」なのかは、文脈に委ねられることになります。たとえばモータースポーツは、車の種類などでどんどん細分化されてしまうように、「人間でない」要素が増えるほど細分化が必要になります。 もちろんそれでもスポーツではありますが、オリンピックを頂点に全世界にピラミッド型の競争構造を形成している今のような競技ではなくなるのです。 先日、 AbemaTV を見ていてクリフダイビングというスポーツを知りました。普通の飛び込みよりははるかに高い崖から飛び込む競技です。もしそちらの方がより複雑な技を出せるとしたら、オリンピックの飛び込みと、クリフダイビングとどちらがより「すごい」のでしょうか? スポーツがどんどん細分化されれば、その中での一位は、本質的に小学校の運動会のリレー選手と変わらなくなります。その文脈において、私たちはその勝敗を心から楽しむことはできますが、今までのオリンピックの100m走のように「世界一速い人は誰?」という素朴で純粋な問いに対する答えは永遠に失われるのです。 ある人は速く走りたいがために、どんどんみずからの体を「サイボーグ化」するでしょうが、そんな記録より「生身」のはるかに遅い記録を尊重する人もいなくならないでしょう。 寂しいことではありますが、人類進化ゆえの喪失です。多様化が進んだためです。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: うーん、健常者よりうまい義足のサッカー選手とか出てきたら、もうパニックですね。フツクロウ: ホウなんじゃ。ミライ: しかも義足選手がアリなら、ドーピングだっていいじゃん、って話が出てきますよね。フツクロウ: ホウなんじゃ。オリンピックには出られんでも、もうそういう人たちで競技しちゃえという大会ができたりの。 

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  • [S] 外国人は日本のきつい仕事にはこない

    2016-07-20 23:00  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。  外国人労働者、陰る日本の魅力 韓国・台湾と争奪    外国人労働者が日本を選ばないという話。 ようやくこういう解釈が普通に見られるようになってほっとしました。 労働者が足りないから、外国人を受け入れるべきだという話、今では話になりません。介護とか仕事きついのに、暮らしていくのにぎりぎりの給料しか出ないから、日本人はやりたがりませんが、そんなの外国人だって嫌に決まってます。賃金水準が低いところから来てもらえばいいという意見がありますが、その人たちだって、日本に来て日本で暮らせば日本人と同じ生活費がかかるわけですから、暮らしていくのにギリギリなのは変わらないわけです。 アメリカとかだと、外国人ばかり住む場所が形成されて、そこは土地の値段がやすくなったりするので、その地域の中で物価を下げることができます。そういうところで暮らしながらなら、給料の低い職業についてもうまく回せるかもしれませんが、深刻な人種差別の苗床になることでしょう。 また記事にも書いてありますが、物価や給与の安い地方では、海外と都市部との差がなくなっていて、選ばれる理由がなくなっています。日本の地方に行くくらいなら、どこかの都市に行きますよね。外国に行くなら、なるべく便利なところに行きたいものです。 人が足りない問題は私たちが解決するしかないという、当たり前のことに向き合うしかないし、こういう記事が当たり前になることで、向き合う機運がさらに高まるといいです。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 大雑把にはこれでいいと思うんですけど、外国人でよくわかってない人が、高い手数料を払って日本にきてしまって、嫌なのに帰れないという事態が記事でも紹介されてます。フツクロウ: 技能実習制度もいろいろ問題あるようじゃしの。 

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  • 驚き桃の木山椒の木ブリキに狸にソフトバンクの買収劇

    2016-07-19 23:45  
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     いやー、びっくりしました。びっくりしすぎて、昭和な記憶が蘇ってしまいました。ヤットデタマンのこのフレーズ。もしかして日本ラップの原点ではないでしょうか。(最初「ヤッターマン」と間違えてました。すいません。ご指摘ありがとうございました) 休日に発表されたソフトバンクのARM買収。 直後から、シナジーあんの?と疑問の声がいくつも上がっていますが、ソフトバンクはもともと主要業態をよく切り替えてる企業ですから、無理にシナジーを考えてはいないのかもしれません。 実際はそうかもしれませんが、せっかくなので、ソフトバンクが通信事業と共に展開するとどんなことができるのか妄想してみます。 ソフトバンクは今主に通信事業ですが、Apple みたいなスマホ作れるメーカではなく、それを飛び越えて ARM というその中身を作ってる会社を買収しました。 それってやっぱり、 IoT でしょうか。ものをネットとつなごうと思ったら、チップ入れればいいだけて、スマホ入れる必要ないですからね。 ちなみにつなぐ先が wifi でいいなら、ESP-WROOM-02 という wifi 付きマイコンが発売されていて、1個だと 700円くらいですが、たとえば10個買えば一個500円を切ってきます。それはPCがあればプログラミングできてしまいます。最近、ホコリセンサとかくっつけて遊んでました。 携帯の方は詳しくないのですが、5000円から10000円くらい出せば、携帯の電波拾ってつながるモジュールを手に入れることができます。 IoT はやりたいと思えばだれでも部品や開発環境を手に入れられる世界になっています。 それはつまり、当事者が自分で IoT に取り組めるということです。たとえば農家さんが自分で取り組めるのです。どっかのメーカーが開発してくれるものを待つことなく。たとえあったとしても、高いお金を出して買わなきゃいけないし、買ったとしても開発したのは当事者ではないので、どこか的を外していたり。しかも毎日のようにコストが下がる世界ですから、メーカーが開発している間にも値段は下がり、つまり欲しいと思った人が欲しい時に自分で自分の必要なだけ作るのがコスト的に圧倒的に有利です。 ということで、 IoT はそれを必要とする当事者が自分たちのために作るものから実用化される可能性が高いです。そういうものの中で、優れたものが他からも引き合いを受け、大きく製品化されていくことになるかもしれません。 そんな時、ソフトバンク+ARM は大きな力を発揮するでしょう。デバイスから通信網までカバーしてますから、ほぼ丸ごと提供できてしまいます。 IoTのつながる先は自動車や家電という例がよく使われますが、ソフトバンクであればロボットも外せません。 Pepper のような大きなものだけでなく、小さなものへの展開が楽しそうです。各部屋に1体コンシェルジェのような。 IoT でどんなものが繋がっていくのか、これから楽しみです!《ワンポイントミライ》(?)ミライ: いますぐ、戸締りと照明のチェックしたいですね。フツクロウ: ホホウ。ミライ: 鍵と照明ごとに Arduino 付けてUSBで Raspberry Pi につないで、スマホから問い合わせられるようにするんです。 フツクロウ: 外出した時にチェックということかいの。ミライ: 確かに将来的にはそれもしたいんですけど、とりあえず寝る前に、下の窓と明かりがちゃんとしてるかチェックしたいな、と。 

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  • 47歳でけん玉ができた理由

    2016-07-15 23:45  
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     最近けん玉ができるようになりました。 一切ググってないので用語がわかりませんが、乗せるところが大中小とあって、大中大中と繰り返すのとか、中小中小と繰り返すのとか、調子がいいと大中小大中小と繰り返すのもそこそこできるようになりました。 けん玉は子供の頃やってみて全然できなくて、後大学の頃、後輩に上手な人がいて、少しやってみましたが、たいしてできませんでした。 運動能力とかって20代以降は落ちてくもんですから、もうできるようにはならないだろうなと思ってました。 が、最近家に持ち込まれたので、少し練習してみたら、少しずつ上手くなるので楽しくてしかたありません。 若い時にできなかったのに、47でできるようになるもんなんですね。へー。 どうしてかなんて、本当はよくわかりませんが、でも、練習は、たとえ上手にできないときでもとても楽しいものでした。 なぜなら、「言葉で使わずに考える」ということを、最近はすっかり覚えたからです。運動は逆上がりから始まって、言葉で考えたからと言ってできるものではありません。 「考えるな、感じろ」というヤツです。「言葉で使わずに考える」話はここでさんざんやってますから、日頃意識するようにしています。 けん玉を手に取った時も、なるべく言葉を使わずに練習しました。もちろん失敗した時に、あ、今皿が傾いてたなとかわかれば、次はそうならないようにと意識はしますが、それは一部の意識で、全体的には言葉を使わずに集中します。 一度象徴的なことがあって、できてたことができなくなってたときがありました。ふと気づくとけん玉をガチガチに硬く握っていて、少し力を抜くとまたできるようになりました。そんなことが体のあちこちで起こっていて邪魔になるわけですから、意識は全体に配らなければなりません。それは並列処理で行わなければならず、逐次的に処理される言葉で考えてできることではありません。 幼少のときの逆上がりときから、運動とは体全体のバランスやタイミングで決まるものであって、言葉で考えてできるわけではないことは知っています。しかし、言葉で考えないなら、どうすれば練習になるのかがずっとわかってはいなかったわけです。だって先生は言葉で教えようとするじゃないですか。「もっと蹴り上げて」とか。うまくいかなければ、言葉で「次はどうしよう」と考えて繰り返し練習する、私にはそんなやり方しかなかったのです。 でも今回のけん玉は違います。頭の中に言葉が流れないわけではありませんが、それよりも意識を全体に配ることに集中し、それで、どんどん「体で覚える」ことを効率よくできるようになっていたのです。 たとえば玉を乗せる瞬間は皿は水平でないといけませんから、最初のうちは玉が下にあるときからきちんと水平にして、それを保つように練習していましたが、気づいたらいつの間にかしなくなっていました。むしろ傾けているところから始めて、ひょいっと玉を持ち上げています。なれるにしたがって、どんどん楽な方法を言葉を使わずに考え出しているのでしょう。 運動が得意な人は、幼い頃からこういうことが当たり前にできているのでしょう。私は人生半分すぎてから気づいたようですが。 しかし、以前は「右脳バランス」 シリーズでもさんざんやったように、「言葉で使わずに考える」のは、アイデアを出す上で本質的な思考法です。20代以降、自分の人生をサバイバルするための一つの武器は湯水のように湧き上がるアイデアでしたから、「言葉で使わずに考える」力はその間に大いに伸びたことでしょう。20の頃やってもできなかったけん玉ができるようになったのも当たり前のことなのかもしれません。 逆にいえば、けん玉練習したら、アイデアが出るようになるのかもしれません!! 《ワンポイントミライ》(?)ミライ: けん玉でこれだけ力説できるとは。フツクロウ: ホッホッホ。よほど嬉しかったんじゃろうの。 

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