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記事 21件
  • [S]はわわわわ。9路盤、なのです!

    2014-01-31 22:00  
     タイトル、なんか、すんません。でも、記事読んだとき、ホントに脳内でそう叫んだので。今日のノルマは終わってるけど、すごいニュースがきたので、慌てて気楽な[S]です。 世界最強ソフトとプロ棋士の真剣勝負「囲碁電王戦」初の開催 小沢一郎氏も参戦 - ITmedia ニュース  前から今日重大発表しますと予告していた日本棋院、今日発表があったようです。 タイトル読んだとき、「真剣勝負って、はいはい、まだコンピュータ全然弱いし」とか思ったのですが、本文読んでびっくりしました。 普通の19路盤ではなく、9路盤で対決とは。盤面が狭い分コンピュータにとって読みやすいだけなく、プロ棋士にしても、普段やっていない形式で慣れないところもあるでしょう。互角との評判ですが、ほんとに楽しみです。 互角というだけでなく、これはニコニコ動画のように初心者がたくさん訪れそうな対局としてもばっちりです。 私は囲碁は初心者で

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  • [番外編]ニコニコデータセットに感謝。真の「規模別合計」問題をねじ伏せれた。

    2014-01-31 19:15  
    ミラフツ、ロングテール研究最新情報目次 
     この記事は通常のものではなく変態的に技術的なものです。こういうのは普段ひっそりとブロマガの前身本家に書いているのですが、この件はニコニコ動画が一昨年公開したニコニコデータセットのおかげなので、こちらに載せておきます。 ロングテール解析について、強力な解析手段になる「規模別合計」というのをいつも使っているのですが、それは正確には「順位視点の規模別合計」というものです。それに対して「値視点の規模別合計」と言えるものがあるとはるかに分かりやすいのですが、いままで計算できずにいたところ、膨大なデータ量のあるニコニコデータセットのおかげで一応目処が立ちました。たぶん10年くらいの懸案です。感無量。 以下、概要書いておきます。いま連載している「ゼロから学ぶロングテール」の方でいずれ詳しく書こうと思います。 「規模別合計」というのは、本家のこちらに詳しく書きま

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  • [S]第3の万能細胞、STAP発見。細胞の意思に任せるロマン!

    2014-01-31 07:00  
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     金曜ですが、水・木とできなかったので、本日気楽に書く短い記事[S]です。 万能細胞の分野でまたまた快挙ですね。小保方晴子さん、すごい!! 第3の万能細胞、STAP作製…iPSより容易 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)  iPS細胞と違って、細胞の状態で一時的に酸性溶液に浸して培養するだけでできるそうで、 どれだけ簡単になるんだ 英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのクリス・メイソン教授(日経新聞)
    と、殿堂入り必至なコメントまで出ているようです。 そして、とっても面白かったのがこちらの記事。 STAP細胞―どんな細胞にもなれる万能細胞の作成に成功 理研・小保方晴子さんら  「どれだけ簡単になるんだ」以上の名言が、小保方さん本人から飛び出ています。 細胞自身が勝手に(初期化を)起こすので、どこがゴールかわからない。細胞の意思に任せるところに特徴がある
     「細胞の意思」!!! なんて素敵な厨二発言。なんというロマン。と思ったら、単細胞生物にストレスがかかると胞子になったりするように、(多細胞生物である)私たちの細胞も、ストレスがかかると何とかして生き延びようとするメカニズムが働くのではないか。そういうロマンを見ています
     みずから、ロマン発言。 若いし女性だし、割烹着だし、これから暫くは話題をかっさらうこと間違いない小保方さんですが、個人的にはこの厨二ロマンが一番刺さって、もう彼女にめろめろです。と思ったら、NHK7時のニュースで、研究室の壁にムーミン達がいました。やはり、かなりこちら側っぽくないですか?ますます気になります。 確かに我々生物は大昔は単細胞生物から発展したわけですから、一つ一つの細胞は、単細胞でもあるわけです。つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?という、とても楽しい本があるのですが、その中では、脳がいかにつぎはぎだらけかが解説されています。生物は進化するとき緻密な設計の元で行うのではなく、今持っているものをむりくり転用しながら進化しています。 単細胞達も、単細胞をやめて多細胞生命になったわけではなく、最初は単に寄り合うことから始めたのでしょう。 そして、今でも私たちの細胞は単細胞生命としての力も持っているのかもしれません。この手の話すると、必ず手塚治虫の「メルモちゃん」を思い出しますが、すでにその世界を超え始めているような気さえします。 これから毎日目が離せない技術ですね! ちなみに、いろいろググっていたら、 

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  • 究極の初音ミクライブに必要な技術が揃ったよ(その2)

    2014-01-30 14:00  
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     究極の初音ミクライブに必要な技術が揃ったよ(その1) の続きです。 ほぼ完全に透明だけどレーザープロジェクタの光だけを反射できるスクリーンの技術に目処が立ったという話です。この技術を使えば初音ミクのライブが画期的な進歩を遂げそうです。レーザープロジェクタは従来のプロジェクタなどより色が深く、また明るくしようとすると肌の色がおかしくなるというジレンマについて説明しているところでした。***  しかし、一方で、逆に肌の色をぴったりと決めて再現すると、一気にリアル感があがります。昔、現行のsRGBよりちょっといいくらいの60型くらいのディスプレイで等身大に近い(3次元の)女性を映してとことん肌の色を調整したことがあります。すると、なんと3Dディスプレイではないのに、立体感が出てきます。というか、自分に「微笑みかけ」始めます。ホントにそこにいるようで、手が出そうになります。3Dディスプレイやってる人は、絶対一度体感すべきです。 そこまでリアルになるには、色が正しいだけでなく、明るいことも必要です。従来のプロジェクタはどうしても緑が多くなるため、リアルな肌の色を追求すると、ほとんどの緑を捨てる必要が出ます。そのために、元々の明るさよりは随分暗くなってしまいますし、緑の表現力も落ちて(難しく言うと階調も犠牲になる)、きめ細やかさが失われます。 しかし、レーザープロジェクタは、光源が独立していますから、それぞれの光源の強さを最適なバランスで駆動することができます。強力な赤と青にそこそこの緑という駆動です。そのことで、パワーを無駄に捨てることなく、きらっきらのまばゆい白を再現することができ、すなわち、つやつやできめの細かい輝く肌を再現することができます。豆知識 今、やたら人の肌ばっかり強調しましたが、それ以外の色は違っていても分かりません。花の色、葉っぱの色、空の色、海の色。もともととかなり違う色になっても、そういう色のものもあるのでそんなものかと思います。人間側もいい加減で、例えば茄子は紫色ではありません(茄子のgoogle 画像検索)。特にどうでもいいのは地面の色。全然違う色にしてもまったく違和感ありません。 最新のテレビ(今だと4K?)のデモを見に行くと、デモ映像として景色など自然物が多様されるかと思いますが要注意です。赤い花とか本来より鮮やかな色に味付けすることで「きれい!」と思ってしまいますし、でももしかするとそのまま人の肌を見るとめちゃくちゃかもしれません。 難しいのはじゃあ自分でソースを持っていくとか、テレビ放送などを流してもらうのかというと、それらはそのテレビより解像度が低く、そういう低いものを高解像度ので見ると貧相になりがちです。最新のテレビの素晴らしさを体感するにはコンテンツもそれに対応していることが必要です。 今後普及するであろう4Kテレビを見るとき、きっと素晴らしい景色などに感動すると思います。が、デモを一巡見て、きれいなお姉さんが出てこなければ、それは色に自信がないのかもしれません。あるいは、きれいなお姉さんを見ずに購入を決断しないようにしましょう。あと、サッカーはじめスポーツなど、動きの激しいものも見てテレビのきびきびさも見ておくといいです。 ちなみに、昔アメリカでテレビの開発に携わっていたころ、とある展示会で試作品に "Bug's Life" (CGの虫達が出てくるディズニーアニメ)を流してたら、他社さんもそれ流してました。お互い理由は察し(ry
     また細かいことですが、上の写真ではプロジェクタが舞台の奥にあってこっちを向いてて邪魔ですが、新しいスクリーンでは恐らく観客席側に持ってこられます。小さいことのようで、究極の臨場感を追求するには大事な要素です。 これらの技術がかみ合い、ライブステージの上の見えないスクリーンの上に、色再現が高くかつ明るいプロジェクタを使って、ぴたっと肌の色の決まったまばゆいミクさんが浮き上がったら、間違いなく人間との境界が取り払われます。これはテレビや映画との体験とは一線を画すことでしょう。 ぴたっと決められたら後はやりたい放題です。照明の明るさや色に連動させてミクさんの表面も変えれば、まさにそこに存在するように見えるでしょう。完全な現実感に引き込むのです。そうしておいてから、それを外す、つまり暗い時にミクさんを明るく、明るい時に暗く、あるいはタイミングをずらすなど、現実には起こらないことを起こせば、その非現実感に脳内麻薬が出まくることでしょう。 さらに背景をニコファーレのようなLEDディスプレイにすると、LEDも色域が広いので、背景もテレビを超えた色が出せます。さらに、有り余る技術があれば、波長を少しずらせば、二枚スクリーンを用意し、手前のスクリーン、奥のスクリーン独立に映像を出すこともできます。ボーカロイドたちが前後に入れ替わりながら歌えるのです。 素晴らしい。実現されるのが楽しみです。 誰もしないなら自分でやってニコニコ学会で発表したいです。 さて、この技術を使うと、今はほぼ絶滅してしまったリアプロジェクション型テレビにまた日の目があたるかもしれません。  

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  • 究極の初音ミクライブに必要な技術が揃ったよ(その1)

    2014-01-29 11:30  
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     いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書く記事[S]と、気楽に書き始めたら長くなったので、[S]も止めるし2回に分けます。(その2)はこちら    今日知り合いにこの記事を教えてもらいました。 窓ガラスがレーザープロジェクターのスクリーンに?、MITがAgナノ粒子で実現  米Massachusetts Institute of Technology(MIT)は、透明なスクリーンを透明なままでレーザープロジェクターで鮮やかな映像を映し出せるスクリーンに変える技術を開発した。
     うおおおお?透明なスクリーンに映像を映せるようになったのは、直径が62nmのAgナノ粒子をスクリーン上に薄く塗布したことによる。 
     !!!!! なるほど、その手があったか。最近Agナノ粒子に関するビジネスプランのお手伝いをしたので、読んだ瞬間、頭を叩き割られるような衝撃。以後大興奮状態です。技術の説明はちょっと後にして、なんてったって、自動車のフロントガラスや店舗のガラス窓、高層ビルの窓ガラスなどをスクリーンとして利用可能になるという。
     そうそう、これで究極の初音ミクライブができるじゃないですか! ライブステージの上にスクリーンを張ってミクを映すやつです。(【マジカルミライ2013】の公式レポートより)
     このステージ上の透明スクリーンは、ディラッドスクリーンというのが有名で、また、ニコニコ学会でも網戸を利用したアミッドスクリーンとか農業用フィルムを使ったポリッドスクリーンが発表されるなど、とても熱い分野です。 しかし、それらは全て共通の悩みを抱えています。映像を明るく映そうとするとスクリーンの透明性は落ちてしまいスクリーンが見えてしまうというトレードオフです。上の写真でもミクさんちょっと暗いですよね。 ですが、今回紹介する技術はその問題を解決できそうなのです。ある特定の波長だけを反射する粒子を使うことで、その特定の波長以外あらゆる光を通すスクリーンができるのです。まばゆいばかりのミクさんが見られるのです(個人的にはgumiさんとルカさんが見たいです)。 そのスクリーンに対応するプロジェクタも着々と進化しています。レーザープロジェクタです。レーザプロジェクタは、光源にそれぞれが特定波長しか出さないレーザーを3色使います。それとこのスクリーンを組み合わせることで、このプロジェクターからの光だけスクリーンを反射させ、他は全て通すという、まさに理想的な状況が生まれるのです。 このレーザープロジェクタは、昔からその潜在的能力は知られていましたが、緑のレーザーが難しいこともあって、最近ようやく普及の目処が立って来た技術です。 (参考: シアトルの映画館が業界初の4Kデジタルレーザープロジェクターを導入 - PRONEWS)  このレーザープロジェクタで、作り出される映像は恐らく別世界です。 色が深い レーザープロジェクタは色が深いです。
     これは、プロジェクタ用レーザーの紹介をしているページ コヒレント社 OPSL 小型高出力全固体レーザ Genesis Taipanシリーズにある図です。 内側の三角は今のデジタルテレビが再現しなければいけない色(sRGB)です。もしその範囲が再現できないテレビがあれば、放送側が出そうとしている色が見られてないことになります。 それに対し、外側の三角がレーザープロジェクタの再現できる色です。sRGBを余裕でカバーすることができますし、それ以上に深い色を再現することができます。色域については、 デジタルシネマ(DCI)の色域を比較してみるに丁寧に解説してありますが(つい最近10日前の記事、とてもラッキーです)、規格上現在最大クラスのスーパーハイビジョンが要求する色域もカバーしています。 この色域というのは体感すると驚くことうけあいです。私自身はスーパーハイビジョンのような究極のものではなく、sRGBとの中間くらいなものを扱っていましたが、それでもその色にはほれぼれしました。レーザープロジェクタの映像はさらにすごいことでしょう。いつか見られるのを本当に楽しみにしています。 映画やテレビでこの色域を体感するだけでも驚くだろうに、それがステージの上で、ほぼ完璧に透明なスクリーンの上にミクさんが登場したら、最初に見た時は本当にそこにあるかのように見えると思います。いや、もしかすると完全に人間の知覚能力をカバーして、何度見てもそこにあるかのように見える可能性高いです。 リアルな肌かつ、まばゆい映像 「リアルな肌」かつ「まばゆい映像」となぜその二つが同時に引き合いに出されるのか、これこそプロジェクタにおける最大のジレンマです。 プロジェクタを作ると光はレンズなどたくさんの光学部品を通ることになります。 

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  • ゼロから学ぶロングテール(その1)〜ロングテールって何?〜

    2014-01-29 02:45  
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    ゼロから学ぶロングテール目次
    ミライ: フツクロウさん、今日から新シリーズだそうです。フツクロウ: ホウ。ミライ: 最近、いくつか日本地図を書くネタをするうちロングテールの話も出てきましたが、いわゆる正規分布とは違って、まだまだ知られていないことが多いロングテールですから、改めて最初から説明しようという試みです。フツクロウ: ホウホウ。もはや時代は正規分布ではなく、ロングテールじゃからの。ミライ: ですよね! ロングテールと言えばアマゾンのビジネスモデルが有名ですけど、実は昔からあるあんなものやこんなものもロングテールだったてのが、次々出てきますものね。フツクロウ: ホじゃな。正規分布は、工業時代に均一なものを作り出すのに強力な武器となったが、この多様性の時代には、それを説明する新しい理論が必要とされておる。ロングテールはまさにそのために発見されたと言っていいじゃろう。ここ21世紀のメディア、ニコニコ動画もロングテールの宝庫じゃ。ミライ: ロングテールを制するもの多様性を制すですね!フツクロウ: うむ。ミライ: ということで、「ゼロから学ぶロングテール」始めようと思います。最初のうちは頻繁に更新して、落ち着いたら週1、2回のペースでお送りする予定です。フツクロウ: ここはニコニコ動画だけに、例にはニコニコ動画が頻繁に出る予定じゃ。ミライ: それは楽しみ。さっそくですが、今日(その1)はなんでしょう。フツクロウ: ふむ。ロングテールという言葉は良く聞くが、いったいロングテールとは何かということについては、ほとんど知られていないといっていい。当面はその説明に向かっていくことが目標じゃ。その最初のステップとして、今日は、昔ながらの正規分布のグラフを出して、しかし、残念ながら同じグラフではロングテールにはまったく役に立たないことを示そう。ミライ: ロングテールとは何かということは知られていないのですか? wikipedia などにも説明はあるようですが?フツクロウ: 足らんの。普通に考えれば年に1個、またはそれ以下しか売れないような商品まで顧客へ提供することで、店舗を構えていたのでは実現不可能な大きな販売機会の取り込みを可能にした。
     この辺りをグラフを用いながら説明せんと、ロングテールっぽいけど違うものとの区別がつきにくいし、ロングテールがなぜ多様性とつながっていくのかも導入しにくい。ミライ: なるほど。その辺りに行くのが待ち遠しいですね。それでは、まず(その1)始めましょう! ロングテールって何?
     「ロングテール」って耳にはするけど、そもそも何でしょう。 「ロングテール」の話が出ると、必ずといっていいほど出てくるのが、wikipedia にも載ってるこのグラフ。

     「この黄色い部分がロングテールです」とか言われたりします。では、このグラフは何?? ということになります。これは何のグラフか、それを知ることからロングテールの理解が始まります。wikipediaには 販売数(population)を縦軸に、商品(product)を横軸にして、販売成績の良いものを左側から順に並べると
     って書いてありますが、そんなグラフ今まであまり見たことない人が多いのではないでしょうか。 ロングテールは様々な統計データを扱っているときに出てきます。後々取り上げますが、例えば、ここニコニコ動画にアップされている動画の再生数というデータを見ると出てきます。 いわゆる統計量ですから、普通であれば平均とか標準偏差とかそういった話が出て来そうなものですし、グラフだって学校で習ったようなものが出ていいはずですが、ロングテールでは出てきません。それはロングテールは今までの分布と決定的に違うからなのです。 いったいこれは何のグラフなんでしょうか。それを考えるために、まず普通のグラフをおさらいしておこうと思います。 ロングテールは今までの分布と決定的に違う
     ロングテールをゼロから学ぶ第一歩は、ロングテールは今まで数学や統計で慣れ親しんできたような分布とは根本的に違うことを知ることです。 その違いを知るために、まずは身長という良く学校で習うような対象を見てみます。 産業技術総合研究所|AIST人体寸法データベース1997-98というところから、19歳から27歳の男性110人の身長のデータを入手しました。 

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  • 京都の通勤圏に各おうちの庭に水が湧く理想郷がある

    2014-01-27 23:15  
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     NPO未利用資源事業化研究会の活動の関係で、滋賀県高島市を視察してきました。高島市は琵琶湖の西側にあり、京都からJR新快速で45分ほどの通勤圏にあります。
     この高島市に各家庭の庭に水が湧く地区があります。針江地区です。 針江の川端トップ その針江地区を地域のボランティアの案内で見学しました。わき水は川端(かばた)と呼ばれますが、各家庭の敷地内にあるものもあり、勝手に見ることはできません。そこで、案内をお願いするのです。正規に案内されていることを示すため、こんな札もぶら下げます。

     バンフレットや、利き水用の竹でできた器も頂きます。

      よそ者に勝手にうろつかれては困りますが、回りたいもいます。それをきちんと仕組み化したり、地元の竹林を少しでも荒れさせないために地元の竹を活用したり、様々な工夫がなされています。「エコツーリズム大賞」を取ったこともあるそうですが、納得です。 さて、その川端、こんなんです。
     

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  • 携帯電話を手にしたアフリカ牧畜民にこれからの地方を学ぶ

    2014-01-25 01:30  
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     【SYNODOS】携帯電話を手にしたアフリカ牧畜民、その光と影/湖中真哉 / アフリカ地域研究・人類学  アフリカに携帯が広まっているという話は、たまに聞くのですが、この記事はもっともっと現地に密着していてとってもうきうきします。 まずは、その熱狂ぶり。アフリカの牧畜民がいかに携帯電話に熱狂したのかは、携帯電話端末をみせてもらえばすぐにわかる。筆者が携帯電話の調査をしていた際にも、酷使された結果、入力キーの印字が完全に剥離して読めなくなった携帯電話端末を見せていただき、唖然としたものだ。
     写真が載っていますが、つるっつる。でもそこまで使えば、もちろん覚えますよね。 また、文字や数字が読めない牧畜民も携帯電話を利用している。ある老婆は、連絡先のニックネームに画像を貼り付ける機能を利用して、その画像によってその連絡先が誰のものかを識別する方法で連絡先を利用していた。
     まさに「必要は発明の母」。 そしてもっとも心がほかほかするのがこの報告。
    まず、携帯電話の通話相手との距離を分析すると、10km以内の相手が27%、集落内が23%を占めており、半分の通話例が比較的近距離の相手との通話であることがわかった。集落内なら、歩いて行けば、直接話せるのだが、その相手とも、結構、携帯電話で話しているのである。また、通話の内容を分析すると、もっとも多かったのが「連絡」であり、28%を占める。連絡内容は、儀礼の召集から開発援助団体による支援の配分に至るまでさまざまである。それに次いで多いのは「挨拶」で20%を占める。

     
    アフリカに携帯普及という話題だと、いつも聞かされていたのは、BBCが放映した番組では、アフリカ牧畜民は、遠距離の相手と通話して、牧草の情報などを得る遊牧生活のために携帯電話で情報を得ることが強調されていたようだ。
    という話なのですが、もちろんそれは大事なのだけど、普段使いは「連絡」「挨拶」であって、つまり、私たちの普段使いと似たようなもんなのです。 その一方でたとえば固定電話はまともに普及していないとか、電気もガスも水道もないサヴァンナで携帯は繋がるとか、とても私たちの生活とは違う環境が存在します。 でも、別に彼らはその環境でそこそこ楽しく暮らしていそうです。なにしろ手に入れた携帯で、私たちと同じ普段使いをしているのですから。生きるか死ぬかなんて状況であればそんなことに使いません。米ドルにして年収がいくらかという視点で見れば大変少ないかもしれませんし、私たちが普通に持っているインフラを持っていないのですが、歩いていけば直接話せる人と携帯で「挨拶」ようは世間話をするくらい、日常を過ごしているのです。 ここに私たち日本人は、これからの可能性を見ることができます。 今過疎ってる地域であっても、今時のインフラを作れば、かなり快適かもしれないということです。 

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  • ミラフツ的幸せとは?

    2014-01-24 03:15  
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     今日とある会食で、幸福について盛り上がりました。 そこでの切り口としては、日本は高度成長したにもかかわらず、国民はちっとも幸福になったと思っていない、どうすべきか、というもので、あーだこーだと意見交換しました。 幸福はここでも気になる話題で、タイトルに入っているのを拾ってもこんなにあります。 幸福度指標の試案発表 
     Googleには毎日思いやりがある(1/2) ~思いやりは最高の幸せ~ 
     幸せなブータンの若者 
     幸せを追求して景気を追求 
     幸せを感じる年齢 
     「しあわせ」最優秀賞で自分の幸せを考える  
     本文で話題にしたのはもっとありますし、たとえば、 目標を持つという護身術 では、目標と言い換えて考えています。 もちろん私はこの辺を提供したのですが、しかし記憶に頼ったので一部でした。その場で調べて、これ全部提供したらもっと盛り上がったのに、それを思いつかなかった自分、バカなの?死ぬの?それ死語? だって、ただ意見交換するならともかく、自分も幸せではないという話もあったのです。それはもちろんもっと大切な問題です。今過去の記事を振り返って、ああこれも話題にすれば良かった、あれも、と後悔しているところです。 その一方で帰りの電車の中で思ったことが、過去のにはない言い回しでした。 今いまいち幸福を感じられない人が多い、それをどうすべきか。でもその一方で、小さい単位ではあるけれど、人を幸せにする活動をしている人もたくさんいるわけです。それは小さいですから、一つでは社会は変わらないけれど、そういうのがたくさん起これば社会を変えていけます。でも、そうじゃない人は、それに直接関わっていない大多数の人は、どうすればいいか、その辺りが堂々巡ってしまいました。 で、帰りの電車で思ったのですが(あ、東京で。東京に出張してます)、小さい活動であっても、それが素敵なものであれば応援すればいいのではないでしょうか。もちろんその一つが成功しても社会全体には影響ないかもしれませんが、たとえばそれを手本に他にも広まっていって無数に起これば社会にも影響します。逆に影響力があるくらい大きなものは、自分一人が応援したって大して変わりません。iphoneが素晴らしいとiphone買っても一台では効果があるのかないのか微妙です。でも小さな活動への応援はとても大きな励みです。応援のしがいがあります。たとえその活動が小さいものとしても。 あまりテクニック論に落ち込んではいけない気もしますが、こうやって、自分も少し幸せになって、みんなも少し幸せになってというライフハックを積み重ねるだけでも、日本全体少し幸せになるのではないでしょうか。 たとえば過去の読み返して、いちばんしまったと思ったのは、「40代半ばを境に人は徐々に幸せだと感じるようになるのです」という話。自分が幸せじゃないという話にどうすればという話になってましたが、推定、まさにその年代直前の人たちとの話でしたから、もしかしたら結論は「もう少し待とう。そしたら幸せになっていくから」になったかもしれません。 

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  • 毎年東京から全国1700の市町村に移り住む様子がロングテールだった。(その2)

    2014-01-23 00:15  
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     毎年東京から全国1700の市町村に移り住む様子がロングテールだった。(その1)の続きです。 各市町村に東京から2012年に何人転入があったかを図にしたところ、ほぼ日本中全ての市町村に誰かは転入しているという印象的な地図が現れました。 それがこれです。
     一人も転入のない黒い市町村はほとんどありません。数にして32。ほとんど全土に東京から毎年誰かが転入しているんですね。 もう一つ特徴的なことがあります。色分けは、区切りを10, 100, 1000... と規模で区切っていますが、赤、黄、緑、青の4色すべてが程よく散らばっています。 規模で区切って程よくばらけている。これはロングテールの予感! ということで、元データである2012年住民基本台帳人口移動報告をダウンロードして分析してみました。 分析して分かったこと。・東京都から各市町村への転入人数の分布はかなりきれいなロングテールをしている。・東京都だけでなく、いろんな都道府県から各市町村への転入人数の分布も同様にきれいなロングテールである。・つまり、都会だろうが地方だろうが、多くの人が引っ越していくようなところに移る人もいれば、誰も行かないようなところに行く人も同じくらいいる。 まずは各市町村を東京からの転入人数の多い順に並べ、グラフにしてみます。

     とこれでは訳が分からないので、横軸縦軸共に規模の目盛り(1, 10, 100, 1000, ...)にします。